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8スレ第14戦(2)

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匿名ユーザー

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奇しくも人形対決となった今回――。

アリスは胸に抱いた大江戸に魔力を注入しながら、物思いに耽っていた。
視線の先には、小悪魔の説明を真剣に聞くメディスン・メランコリーの横顔がある。
(……自立人形。怨念と毒で動いているとは言え、あの子は紛れもなく自立している)
メディスンに関しては、魔理沙から話を聞いていた。
鈴蘭畑の動く人形。
興味はあったものの、これまでアリスがメディスンを見に行かなかったのは、
自分の方向性を見失ってしまうような気がしたからである。
毒という動力を元に、怨念という舵を切る。……なるほど、その仕組みは何となく分かる。
しかし、アリスの作りたいものは違う。魔法使いの矜持と言えば格好は良いが……要は意地。
「大江戸、頑張ってね」
今日、大江戸に乗せた行動パターンテーブルは、1週間かけて仕上げた新型だ。
(あの子を制して、私と私の人形はもっと先に往く)
魔法使いなんてエゴの固まりだ、とアリスは少し笑う。

「――というわけで、ルールは分かりましたか?」
「分かった、とおもう」
歯切れの悪い回答に、小悪魔は苦笑を浮かべた。
審判でもある小悪魔が去り、ひとり残されたメディスンは、初めて入った図書館の威容をぐるりと見渡した。
本、本、本――。そしてまた本。
メディスンがこれまでに読んだ事のある本は、無名の丘に捨てられていた1冊の絵本、それだけだ。
(あいつは言ってた。知恵を付けなさいって)
メディスンは足下に転がっていた一冊の本を手に取る。
……毒にやられた蛇がのたくったような不思議な文字のタイトルは、メディスンの知らないものだ。
(あいつは言ってた。時間をかけなさいって)
メディスンは部屋の隅で1体の人形を抱くアリスを見る。
……昔々、ずっと昔。かつては、自分もあそこに居た。それは、メディスンの知っているものだ。

何か呟いたアリスが小さく笑うと、人形も幽かに笑ったように見えた。
(あいつは言ってた。皆のことを考えなさいって)
いつぞやの薬師の言葉を思い出す。人形解放という目的を聞いて、そいつは幾つかの忠告を並べた。
メディスンの小さな頭は、ぐるぐるとその忠告を反芻している。

コトコトと小さい靴音を鳴らして、メディスンはアリスの目の前に来ていた。
不思議そうな顔をして、アリスは目の前に立つ人形を瞳に映す。
「何かしら?」
「その子はあなたの人形なのね」
「そうだけど」
メディスンは少し俯くと、アリスに抱かれてじっとしている大江戸の顔を見上げる。

――大江戸が少し笑った。少なくともメディスンには、そう見えた。

「大事にしてるのね」
「ええ、もちろん」
「じゃあ、いいわ」
口を尖らせて、メディスンは走り去った。途中で振り向くと、負けないから、と大声で宣言した。


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途中まで書いたけど時間切れだよwww
続きは>>360って事にしといてw





























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