ウルトラマンVS仮面ライダー(SVS版)

ジャンル クロスオーバー作品
メーカー 東映ビデオ(発売)
バンダイビジュアル(販売)
型番 SVS-71(ウルトラマン編)
SVS-72(仮面ライダー編)
メディア VHS
発売年月 1993年7月21日
収録時間 39分
ポイント 低年齢向けに再編集したシリーズ
オリジナル版とは違う編集
BD版で特典DVDとして復刻
ウルトラシリーズ関連
仮面ライダーシリーズ関連
SVSシリーズ

概要

ビデオ作品『ウルトラマンVS仮面ライダー(以下、オリジナル版)』を、低年齢向けに再編集し、ウルトラシリーズとライダーシリーズに分けて、全2巻のSVSシリーズとして再構成したもの。
全体の映像はオリジナル版を流用しているが、SVS版のみで追加されたシーンも多数ある*1
ナレーションはオリジナル版から変更されており、どちらも田中秀幸氏が担当しているが、渋みのあるオリジナル版の浦野光・中江真司両氏とは違った軽妙なナレーションが絶妙である。
紹介作品はオリジナル版同様、初代マン~グレートまでの実写ウルトラシリーズ8作品および、初代ライダー~ZOまでのライダーシリーズ12作品から取り上げられている。
なお、どちらもED曲はオリジナル版同様『戦うために生まれた戦士』を使用しているが、映像は大きく異なる*2

ウルトラマン編

ウルトラシリーズ関連の映像について再編集したもの。
コーナー名 概要
怪獣大行進! オリジナル版のウルトラ怪獣紹介パートに相当。
ウルトラ変身! オリジナル版の歴代ヒーロー変身パートに相当。
ワイプ画面で初代マンの変身シーンを流し、その後にセブン~グレートまでの7ヒーローの変身シーンが流れる。
うて!ウルトラ必殺技 オリジナル版のウルトラヒーロー必殺技パートに相当。
タロウのウルトラシャワーのシーンがカットされている以外はオリジナル同様。
発進!ウルトラメカニック オリジナル版のウルトラメカニック紹介パートに相当。
ワイプ画面で科特隊(初代マン)のジェットビートルとU警備隊(セブン)のポインターのシーンを流し、その後にU警備隊(セブン)のウルトラホーク1号からUMA(グレート)のハマーまでのシーンを紹介後、ウルトラ警備隊とZATの作戦パートの映像が取り上げられている。
ウルトラ戦士スーパーバトル! オリジナル版のウルトラヒーローの決戦シーンに相当。
『A』#5のエース&ゾフィーVSギロン人&アリブンタのシーンを「ウルトラ兄弟VSアリブンタ」として追加している。
星からのメッセージ オリジナル版とそのまま同じ組み合わせ。
  • ウルトラメカニック紹介とスーパーバトル紹介の間には、防衛チームの隊員が怪獣(もしくは超獣)を銃火器で攻撃するシーンも追加されている(以下はそのチーム)。
    • MAT:#3の加藤隊長と郷隊員(ウルトラマン*3)がマットシュートでデットンを攻撃するシーン
    • TAC:#17の竜隊長と美川隊員がタックガンでホタルンガを攻撃するシーンおよび、#6の今野・吉村両隊員がタックガンでブロッケンを攻撃するシーンの2カットを収録
    • 科特隊:#10のアラシ隊員がスパイダーショットでジラースを攻撃するシーン
    • UMA:#12のジーン隊員*4がパルスキャノンでコダラーを攻撃するシーン*5
    • 主人公の映像は郷のみで、女性隊員の映像も美川隊員とジーン隊員のみである。
    • なお、本作において、今野・美川両隊員のシーンが追加されたため、変身シーンのみで紹介されている南夕子を含め、TACのメインメンバー全員の映像が収録されている*6
  • ED映像は歴代防衛チームのメカの出撃シーン*7を紹介後、すぐにウルトラヒーローの活躍へと切り替わる構成になっている。


仮面ライダー編

ライダーシリーズ関連の映像について再編集したもの。
『真』関連の映像は、作品の性質上、あまりにも子供向けとは思えない演出が多いためか、オリジナル版と比べて大きく変更されている。
コーナー名 概要
走れ!ライダーマシン オリジナル版のライダーマシン紹介パートに相当。
オリジナル版とは逆に、旧1号の旧サイクロンのシーンから始まり、V3のハリケーンの次に、コーナーの締めとしてZOのZブリンガーを紹介している。
恐怖!怪人軍団 オリジナル版の怪人紹介パートに相当。
ショッカー怪人はオリジナル版とは異なり、フクロウ男、エレキボタル、シラキュラスのシーンをカット。
代わりとして、新たにゲルショッカー怪人から、ガニコウモル、ハエトリバチ、カナリコブラのシーンが追加されている。
変身!仮面ライダー! オリジナル版の歴代ヒーロー変身パートに相当。
ウルトラと人数を合わせる関係で、オリジナル版ではカットされたライダーマン、X、スカイ、ZX、RXのシーンが追加された。
また、シンの変身シーンが、子供向けを意識した関係から、オリジナル版とは別のシーンに差し替えられた*8
必殺!ライダーキック オリジナル版の必殺技紹介パートに相当。
シンのハイバイブネイルのシーンが、子供向けにはふさわしくない関係でカットされた以外はオリジナル同様*9
ロンリーライダー 『真』のシーンで主人公の真とヒロインの愛の映像が別のシーンに差し替えられている以外はオリジナル版と同様。
徹底解剖!ライダーの秘密 オリジナル版には存在しない本作独自のコーナー。
ライダー スーパーバトル! オリジナル版のライダーの決戦シーンに相当。
  • 本作のために追加された『徹底解剖!ライダーの秘密』のパートは、以下の3パートに分けて、歴代ライダーの秘密を取り上げている。
    • 『秘密1 特訓!』:1号、2号、V3の特訓を紹介
    • 『秘密2 スーパー改造!』:X、ストロンガーの強化改造を紹介
    • 『秘密3 未知なる力!』:RXの強化変身(ロボ&バイオ)を紹介
  • EDはZOとドラスの決戦シーンの直後、宏少年の呼びかけと同時に主人公の麻生勝がZOの姿に変わるシーンからつながる構成で、歴代ライダーの素顔→変身後のシーンを収録している*10


DVD版(BD版に特典として付属)

2011年に、本作のBD版が発売された際、両作を1枚のDVDに収めた特典ディスクとして付属された。
基本的にはVHS版とほぼ同じ映像だが、『ウルトラマン編』では、オリジナル版同様、脚本家の阿井文瓶(現:阿井渉介)氏の担当作品である『タロウ』・『レオ』の一部エピソードの映像がカットされており、当該部分が別作品の映像へと差し替えられている。
コーナー名 差し替え部分
『怪獣大行進!』 冒頭のタイトルバックがタロウのゴンゴロスのシーンを使用していたため、『A』OPの影絵へ変更され、ロゴも作り直された。
同じく、ゴンゴロスの映像もセブンのアイアンロックスに差し替えられた。
『怪獣大行進!』と『ウルトラ変身!』の間に挟まれるパートでも、ガラキングの映像が、Aのサボテンダーに変更されている。
『発進!ウルトラメカニック』 MACの紹介パートが、#27のオニオン戦から、#13のバイブ星人戦へと変更され、テロップも新規に変更された*11
なお、オリジナル版のDVD・BD版ではMACの紹介そのものがカットされてしまったため、違和感のある編集になってしまっているが、こちらではちゃんと紹介されている。
ED映像 『タロウ』#43のタロウの映像が、『80』#49の80とユリアンに変更。
これにより、タロウの映像がカットされた代わりに、80の映像が重複してしまっている。

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最終更新:2025年05月06日 19:59

*1 逆に一部のオリジナル版の映像はSVS版では未収録。主に、子供が見るには刺激の強すぎる映像が多い『真・仮面ライダー』関連。

*2 歌詞はどちらも1コーラス+ハーフで構成されており、ハーフ部分はスタッフクレジット扱いとなる。

*3 オリジナル版同様、ジャックの名称は未使用。

*4 なお、彼女はオリジナル版同様、ハマーの紹介パートでもオペレータースタイルのシーンで登場しており、UMAのメンバーで唯一2カット収録されているが、戦闘服姿での紹介はこのカットのみである。一方、男性陣ではチャールズ隊員のみ未紹介。

*5 オリジナル版同様、グレート関連の映像はすべて劇場版2作目『怪獣撃滅作戦』でも使われた回の流用。

*6 他コーナーを含めた場合、チームのメインメンバー全員が紹介されている作品は、U警備隊とMATも該当する。

*7 ほとんどのシーンは本編と同じものを流用しているが、MACのみ未紹介である。

*8 収録順も、順番通りにRXとZOの間に修正された。

*9 そのため、オリジナル版同様のZOともども、シンは必殺技が取り上げられていない

*10 ただし、南光太郎のシーンはBLACK時のみで、RX時は紹介なし。

*11 ダン隊長のコクピットのシーンあり