第二回放送 ◆3nT5BAosPA
日陰を渡りながら移動していた猗窩座と白銀御行が自衛隊入間基地に到着した頃、まるでその瞬間を狙っていたかのように、BBチャンネルは始まった。
暫しの間、彼らの耳はBBひとりの声に支配される。扱う血鬼術により、猗窩座は己の周囲に自分と御行以外は誰も居ないことを知っている。しかし、BBの声はまるで耳元で囁くように届いているのだ。まことに不可思議な術である。
此度も聞く者への嫌がらせを目的としているようにしか思えない口調で語られた放送が終了し、聴覚が主催者の支配から解放された後、白銀御行は動揺を見せていた。
暫しの間、彼らの耳はBBひとりの声に支配される。扱う血鬼術により、猗窩座は己の周囲に自分と御行以外は誰も居ないことを知っている。しかし、BBの声はまるで耳元で囁くように届いているのだ。まことに不可思議な術である。
此度も聞く者への嫌がらせを目的としているようにしか思えない口調で語られた放送が終了し、聴覚が主催者の支配から解放された後、白銀御行は動揺を見せていた。
「そうか……あいつが……」
彼の様子の変化の理由は、先の放送の脱落者情報で挙げられた名前にあった。
石上優──御行と同じ生徒会で会計を務めていた少年。
あの放送で読み上げられた名前の中に、彼の名前があったということはつまり、そういうことなのだろう。
石上という男は、バトルロワイアルのような争いごとに、コンピュータゲームでもない限り向いていなかった。身体能力のデータでは足が他人より速いくらいで筋力は壊滅的なので、女子相手に敗北してもおかしくないくらいだ。
そんな彼が、殺し合いが始まってからたった六時間しか経っていない間に死ぬなんてことは、容易に予想がつくことである。
それでも、実際にその事実を聞いた御行は、頭を殴られたかのようなショックを受けた。そしてそのショックは、鬼舞辻無惨の血を分け与えられて人から隔絶したものとなったはずの心に動揺を与えるほどだったのだ。
石上優──御行と同じ生徒会で会計を務めていた少年。
あの放送で読み上げられた名前の中に、彼の名前があったということはつまり、そういうことなのだろう。
石上という男は、バトルロワイアルのような争いごとに、コンピュータゲームでもない限り向いていなかった。身体能力のデータでは足が他人より速いくらいで筋力は壊滅的なので、女子相手に敗北してもおかしくないくらいだ。
そんな彼が、殺し合いが始まってからたった六時間しか経っていない間に死ぬなんてことは、容易に予想がつくことである。
それでも、実際にその事実を聞いた御行は、頭を殴られたかのようなショックを受けた。そしてそのショックは、鬼舞辻無惨の血を分け与えられて人から隔絶したものとなったはずの心に動揺を与えるほどだったのだ。
「おい白銀っ! なにをぼうと突っ立ってる!」
狼狽からいつのまにか進む足が止まっていた御行に向かい、猗窩座は叫んだ。しかしその声は、今の御行にとって何処か遠くからの声に聞こえた。
とっくに人間的な心は失っていたはずの胸が震えを起こす。それはまるで悲鳴を叫んでいるかのようだった。
ぐるぐると駆け巡る思考、頭を掻きむしる手。視界が真っ暗になったような錯覚に、御行は陥った──否。
御行の視界は、実際に真っ暗になっていた。
そして、その視界の変化は、彼だけに訪れたものではない。
御行の先を進んでいた猗窩座も。
彼ら二人から遠く離れた場所に居た童磨も、累も。
この島にいる鬼舞辻無惨の配下の鬼たちは全て、まったく同じタイミングで暗黒に落ちた。
とっくに人間的な心は失っていたはずの胸が震えを起こす。それはまるで悲鳴を叫んでいるかのようだった。
ぐるぐると駆け巡る思考、頭を掻きむしる手。視界が真っ暗になったような錯覚に、御行は陥った──否。
御行の視界は、実際に真っ暗になっていた。
そして、その視界の変化は、彼だけに訪れたものではない。
御行の先を進んでいた猗窩座も。
彼ら二人から遠く離れた場所に居た童磨も、累も。
この島にいる鬼舞辻無惨の配下の鬼たちは全て、まったく同じタイミングで暗黒に落ちた。
X X X X X
黒一色に塗りつぶされていた視界が、だんだんと明るくなる。その時になって、猗窩座は自分がいるのが自衛隊入間基地から別の場所に変わっていることに気が付いた。
「無限城……」
建築様式と物理法則を無視して戸や階段が上下左右出鱈目に設置されたこの異空間に見覚えがあった猗窩座は、その名を呟いた。
なぜ急にこの場に呼び出された? あの琵琶女が、ようやくこの殺し合いの場を探り当てたのだろうか? ──そこまで考えて、猗窩座はあることに気が付いた。
それと同時に、聞き覚えのある耳障りな声が聞こえた。その声は、今しがた猗窩座が至った発見を代弁するように語った。
なぜ急にこの場に呼び出された? あの琵琶女が、ようやくこの殺し合いの場を探り当てたのだろうか? ──そこまで考えて、猗窩座はあることに気が付いた。
それと同時に、聞き覚えのある耳障りな声が聞こえた。その声は、今しがた猗窩座が至った発見を代弁するように語った。
「どうやらこの無限城は現実じゃないようだねえ。俺たちの意識だけを呼び出した、夢や幻の如き空間──言うならば、無限城ならぬ夢幻城かな」
「…………」
「…………」
沈黙と共に、猗窩座は嫌悪感をたっぷり込めた視線を声がした方向に向ける。
そこにはへらへらと笑顔を浮かべている童磨がいた。
彼が言う通り、この無限城は現実のものではない。猗窩座たちの意識だけを呼び出して作られた、精神感応(テレパシー)のようなものだ。五感から受け取られる信号はどれも現実のそれに近いが、しかしどこか現実離れした感覚が体を包んでいるのも確かであったため、気が付くことが出来た。
鬼たちの意識だけを呼び出すことが出来る。そんな芸当が可能なものなど、ひとりくらいしか考えられない。鬼舞辻無惨だ。
無惨の配下の鬼は、その体に流れる鬼の血を通じて、無惨の記憶や意識が脳内に流れ込んでくることがある。言わばそれを応用するような形で、鬼たちの意識は招来されたのであった。
そこにはへらへらと笑顔を浮かべている童磨がいた。
彼が言う通り、この無限城は現実のものではない。猗窩座たちの意識だけを呼び出して作られた、精神感応(テレパシー)のようなものだ。五感から受け取られる信号はどれも現実のそれに近いが、しかしどこか現実離れした感覚が体を包んでいるのも確かであったため、気が付くことが出来た。
鬼たちの意識だけを呼び出すことが出来る。そんな芸当が可能なものなど、ひとりくらいしか考えられない。鬼舞辻無惨だ。
無惨の配下の鬼は、その体に流れる鬼の血を通じて、無惨の記憶や意識が脳内に流れ込んでくることがある。言わばそれを応用するような形で、鬼たちの意識は招来されたのであった。
「いやあそれにしても、俺たちが誰ひとり欠けることなくこの時間を迎えられてよかったよ。それどころか、死んだはずの下弦の伍まで蘇っているのだから、ひとり増えているようなものじゃないか」
そう言いながら童磨は、自分と同じくいつの間にかこの場所に来ていた累に、ほころばせた顔を向けた。
「やァやァ、元気にしているかい? 上弦の俺と下弦の君の間では交流なんて絶無に等しかったけれど、それでも君の訃報を知った時は涙を流したものだよ。仲間が欠けることほど悲しいことはないからなあ」
そういう童磨の目尻には涙が浮かんでいた。故人との再会という感動すべき場面にぴったりな顔だった。
「ああ、そうそう。鬼になってから大抵のことは経験していたんだが、それでも『死ぬこと』だけは経験したことがなくてね。鬼の身で事切れる瞬間というのは、いったいどういう感じなんだい? ぜひご教示願いたいんだが」
「……知らない」
「ええ?」
「この島に呼ばれる以前の僕の記憶で一番新しいのは、首を切られた瞬間だ。普通ならその後も暫く意識が持つはずだけど、そんなことはなくぶつりと途切れてしまった。特別な感覚なんて何もない。強いて言うなら、この場所に呼ばれた感覚と似ている」
「へえ、そんなものなのか」
「……知らない」
「ええ?」
「この島に呼ばれる以前の僕の記憶で一番新しいのは、首を切られた瞬間だ。普通ならその後も暫く意識が持つはずだけど、そんなことはなくぶつりと途切れてしまった。特別な感覚なんて何もない。強いて言うなら、この場所に呼ばれた感覚と似ている」
「へえ、そんなものなのか」
死後の世界なんて無いんだし、やっぱり死ぬ瞬間はそういうあっけないものなんだろうな。
そう考えた童磨は、再び顔を猗窩座──の傍にいる白銀御行の方に向けた。
そう考えた童磨は、再び顔を猗窩座──の傍にいる白銀御行の方に向けた。
「ところで猗窩座殿。そこにいる目つきが君そっくりな少年は何者なのかな? この場に居るということは、少なくとも鬼であるように思えるが、しかし見覚えがない。これは一体どういうことだろう?」
「…………」
「ははーん、なるほどね」
「…………」
「ははーん、なるほどね」
答えではなく無視しか返されてないが、勝手に納得したらしく、童磨は芝居がかった動作で指を鳴らした。
「無惨様がこの島で新たに増やされた鬼ということか! それはいい! 同胞が増えること以上に喜ばしいことはない──ただ」
少し残念そうに顔を曇らせて、言葉を続ける。
「それは無惨様が、現在の俺たちに満足せずに戦力を足したということだからなあ。それはそれで……ううむ、なんだか」
悲しい気持ちになるよ──と、言おうとした、その時だった。
鬼たちの目の前に、鬼舞辻無惨が姿を現したのは。
鬼たちの目の前に、鬼舞辻無惨が姿を現したのは。
「!!」
全員が同様の反応を見せ、そして跪く。鬼としては新入りの御行でも即座にその行動を取ってしまうほどに、目の前の鬼の始祖が有する力は絶大なものだった。
ただ登場するだけで全員の注目を集めた無惨は、一瞬、あるいは何時間にも感じられる時間が経った後、口を開いた。
ただ登場するだけで全員の注目を集めた無惨は、一瞬、あるいは何時間にも感じられる時間が経った後、口を開いた。
「これまでの時間で死んだ人間の数が分かるか?」
それはたった一言の問いだったが、聞く者に無惨の現在の感情が怒り一色であることが十全に伝わる言葉だった。というより、無惨の意識を介して集合させられたこの場に居る分、彼の感情がより分かりやすくなっているのかもしれない。
ここに居る鬼でその答えを知らないものなどいまい。なにせ先ほど流れた放送で聞いたばかりなのだから。たとえ耳を塞いでいても聴覚にダイレクトに報じられるそれを、知らないわけがないのだ。
ここに居る鬼でその答えを知らないものなどいまい。なにせ先ほど流れた放送で聞いたばかりなのだから。たとえ耳を塞いでいても聴覚にダイレクトに報じられるそれを、知らないわけがないのだ。
「ええ、もちろん存じておりますとも! たしか十三名でしょう」
答えたのは童磨だ。うるさいくらいに響く、元気いっぱいな声だった。
それが正答であったにも関わらず、無惨の怒りは更に増したように見えた。
それが正答であったにも関わらず、無惨の怒りは更に増したように見えた。
「『たったの』十三だ」
「ああ、それは申し訳ありませぬ。俺たちが、鬼の本領を発揮できる時間である夜を過ごしたというのに、死亡者が十三人というのはたしかに少なすぎますな。それに白状させてもらいますと、俺はこれまでの時間で誰ひとり殺せていないのです。何せ中々に強き猛者が、この島には居るようでして……猗窩座殿は、俺と違ってそれはもう山のように殺しているのかもしれませぬが。いやあ、どのようにお詫びすればよいものか」
「貴様の謝罪など聞く価値もない」
「ああ、それは申し訳ありませぬ。俺たちが、鬼の本領を発揮できる時間である夜を過ごしたというのに、死亡者が十三人というのはたしかに少なすぎますな。それに白状させてもらいますと、俺はこれまでの時間で誰ひとり殺せていないのです。何せ中々に強き猛者が、この島には居るようでして……猗窩座殿は、俺と違ってそれはもう山のように殺しているのかもしれませぬが。いやあ、どのようにお詫びすればよいものか」
「貴様の謝罪など聞く価値もない」
無惨は童磨の言葉をばっさりと切り捨てた。
あのふざけた小娘の言う通りに殺し合いに乗るなど、無惨にとってはありえないことである。しかし、今も尚この島中に鬼殺隊を含めた人間どもが塵芥の如く存在するのかと思うと、怒りのあまり頭がおかしくなりそうなのも事実だった。
眼前に跪く配下たちを見下ろし、無惨は思う。
何故こいつらは、人を殺すという至極簡単なことさえ達成できないのだ?
あのふざけた小娘の言う通りに殺し合いに乗るなど、無惨にとってはありえないことである。しかし、今も尚この島中に鬼殺隊を含めた人間どもが塵芥の如く存在するのかと思うと、怒りのあまり頭がおかしくなりそうなのも事実だった。
眼前に跪く配下たちを見下ろし、無惨は思う。
何故こいつらは、人を殺すという至極簡単なことさえ達成できないのだ?
「貴様らのような無能を生かしておく必要があるのだろうか? 私はそれが不思議でならない」
そう言いながら、無惨は累に視線を向けた。
とっくに死んだはずである彼がこの場に居るのは不思議だが、その働きぶりはそれ以上の不思議である。
なんたる無能。なんたる無益。
一度死に、蘇った身であるならば、生前よりも無惨に尽くそうと必死になるのが自然ではないのか?
そもそも、なぜこいつが居て、上弦の壱である黒死牟が居ないのか。十二鬼月の最高戦力である彼が居れば、今頃島の人間は壊滅していただろうに。BBの人選への理解に苦しまされる無惨であった。
無惨の考えを知った累は、慌てた様子で口を開いた。
とっくに死んだはずである彼がこの場に居るのは不思議だが、その働きぶりはそれ以上の不思議である。
なんたる無能。なんたる無益。
一度死に、蘇った身であるならば、生前よりも無惨に尽くそうと必死になるのが自然ではないのか?
そもそも、なぜこいつが居て、上弦の壱である黒死牟が居ないのか。十二鬼月の最高戦力である彼が居れば、今頃島の人間は壊滅していただろうに。BBの人選への理解に苦しまされる無惨であった。
無惨の考えを知った累は、慌てた様子で口を開いた。
「無惨様!! 僕にはちゃんと成果があります!! この島で稀血の女を見つけました!! これを貴方様に捧げようと──」
「ほう」
「ほう」
部下からの言葉に、無惨の視線は残酷な冷たさを備えたままだった。
「おまえからの施しを求めているほど、私は窮しているように見えるのか?」
ビキリ。
二箇所から同時に音が鳴った。
ひとつは脳中が憤懣に占められている無惨のこめかみ部分の血管から。
そしてもうひとつは、無惨の眼下で跪いている累の体からだった。
ビキリ。ビキリ。ビキリ。
骨が、肉が、内臓が──累の短躯の彼方此方が、不可視の圧力をかけられたかのように罅割れてゆく。
つい先程までは「累が何か成果をあげていたら献上させてやっても良い」と考えていた無惨だったが、鬼どものあまりに無能な働きぶりに腹が立っている最中の彼にとって、累の言葉は火に油を注ぐようなものだった。
二箇所から同時に音が鳴った。
ひとつは脳中が憤懣に占められている無惨のこめかみ部分の血管から。
そしてもうひとつは、無惨の眼下で跪いている累の体からだった。
ビキリ。ビキリ。ビキリ。
骨が、肉が、内臓が──累の短躯の彼方此方が、不可視の圧力をかけられたかのように罅割れてゆく。
つい先程までは「累が何か成果をあげていたら献上させてやっても良い」と考えていた無惨だったが、鬼どものあまりに無能な働きぶりに腹が立っている最中の彼にとって、累の言葉は火に油を注ぐようなものだった。
「違う違う違う。それは正しくない。傲り高ぶった考えだ。そんなことをさも妙案のように垂れ流す役立たずの口は、此処で潰しておくべきか? 下弦を解体した今、お前を生かしておく必要もないからな」
「が、ああ……あ、がっ、ああ……」
「が、ああ……あ、がっ、ああ……」
悶絶の声を漏らす累。
離れた場所からその様子を見ている童磨は「おやおや、可哀そうに」とでも言いそうな憐みの表情をしていた。
離れた場所からその様子を見ている童磨は「おやおや、可哀そうに」とでも言いそうな憐みの表情をしていた。
「一度人間に敗れたお前に期待することなど無い。だから、せめて最後に私の役に立ってみろ」
「は……はい?」
「あの忌々しい小娘から付けられた首輪があるだろう。あれを外したらどうなるか、貴様で試してやる。生き返ったお前の体を検分した後でな」
「は……はい?」
「あの忌々しい小娘から付けられた首輪があるだろう。あれを外したらどうなるか、貴様で試してやる。生き返ったお前の体を検分した後でな」
死刑宣告に等しい言葉を告げた無惨は累を解放し、興味の対象を猗窩座に変えた。
「猗窩座」
たった一言だけで、元々跪いていた猗窩座の体は更に頭一つ分低くなった。言葉一つで偉丈夫を圧し潰せられるほどの力を、無惨は有しているのだ。
「殺せもしない女との戦いに興じていたと思えば、鬼殺隊でもない剣士との戦いで後れを取るとは、貴様は私をとことん失望させてくれるようだな。その目に刻まれた『上弦の参』はただの飾りか?」
詰る。詰る。働けもしない無能は鬱憤をぶつける為だけに存在しているのだと言わんばかりに詰っていく。
「新たに鬼にした其処の小僧が、勝てる勝負に勝てなかったのも、同行していたお前の責任のようなものだろう。いや、そもそもの話だ。柱でもない三人を相手にしておいて、貴様ひとりで皆殺しに出来ないとは何事だ」
そこまで知っているなら、その三人のうちのひとりが鬼以上に死なずの身である亜人であることも知っているはずなのだが、それはこの島に来て自分と同等あるいは上位互換の不死身と遭遇して不快の絶頂にいる無惨に更に癇癪を起させこそすれ、酌量させる材料にはならなかった。
そうして罵詈雑言を吐き散らした無惨は、その場に集った全員に向かって言った。
そうして罵詈雑言を吐き散らした無惨は、その場に集った全員に向かって言った。
「たとえこの島にいる数少ない鬼だからと言って、私は貴様らを甘やかしはしない。次の夜が終わるまでに、満足いくような成果を挙げてみせろ」
最期にそう言い残し、無惨の姿は消えた。
それに続くように、鬼たちの視界はだんだんと暗くなっていく。
そして、
それに続くように、鬼たちの視界はだんだんと暗くなっていく。
そして、
X X X X X
二度目の暗黒が晴れた時、白銀御行の視界は自衛隊入間基地に戻っていた。
結局無惨から何か言葉をかけられることは無かった。甘やかされた、というわけではないのだろう。言葉を投げる価値もないと思われていたに違いない。
テレパシー越しに見た無惨の姿は、傍若無人がこれ以上なく似合っていた。鬼の原点にして頂点に立つ者にしか許されない振る舞いである。
結局無惨から何か言葉をかけられることは無かった。甘やかされた、というわけではないのだろう。言葉を投げる価値もないと思われていたに違いない。
テレパシー越しに見た無惨の姿は、傍若無人がこれ以上なく似合っていた。鬼の原点にして頂点に立つ者にしか許されない振る舞いである。
──俺もいつか、あんな風に……。
目指すべき強さを夢想する御行。そのためにも、無惨が言っていたようにより多くの人間を殺し、より多くの血肉を喰らう必要がある。あの金髪の少年以外にも、もっと多くだ。
そうすることでようやく、彼女の隣に──。
そうすることでようやく、彼女の隣に──。
「……人間がいるな。死体か? それも、随分時間が経っているようだ」
猗窩座が呟いた。
言われてみると確かに、鼻腔をくすぐる人肉の香りがする。
言われてみると確かに、鼻腔をくすぐる人肉の香りがする。
「行くぞ」
「ああ」
「ああ」
立ち尽くしていた脚は、難なくスムーズに動く。
先ほどまで石上の死を受けて動揺していたのが嘘みたいに、白銀の心はフラットになっていた。
会合を通じて無惨の意識に触れたことで、心にあった人間的な弱さを排除出来たのかもしれない。
こうして白銀御行はまた強くなった。
強くなってしまった。
先ほどまで石上の死を受けて動揺していたのが嘘みたいに、白銀の心はフラットになっていた。
会合を通じて無惨の意識に触れたことで、心にあった人間的な弱さを排除出来たのかもしれない。
こうして白銀御行はまた強くなった。
強くなってしまった。
【B-4/1日目・朝】
【猗窩座@鬼滅の刃】
[状態]:全身に負傷、回復中
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3、可楽の羽団扇@鬼滅の刃
[思考・状況]
基本方針: 強さを求める。
1.無惨様のために動く。
2.鬼殺隊、それに童磨か……。
3.新たな鬼に対して──?
4.自衛隊入間基地で日光から身を隠せる場所を探す。
[備考]
※煉獄さんを殺した以降からの参戦です。
【猗窩座@鬼滅の刃】
[状態]:全身に負傷、回復中
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3、可楽の羽団扇@鬼滅の刃
[思考・状況]
基本方針: 強さを求める。
1.無惨様のために動く。
2.鬼殺隊、それに童磨か……。
3.新たな鬼に対して──?
4.自衛隊入間基地で日光から身を隠せる場所を探す。
[備考]
※煉獄さんを殺した以降からの参戦です。
【白銀御行@かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~】
[状態]:頭に負傷、回復中、鬼化、軽い飢餓、強い怒り
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:この力を振るって、■■の隣に。■■に■される、自分に。
1:無惨様の役に立つ。
2:人吉善吉、次に会ったら必ず殺す!
3:自衛隊入間基地で日光から身を隠せる場所を探す。
[備考]
※奉心祭の準備を視野に入れるぐらいの時期。
※無惨の血によって鬼化しました。どれだけの血が与えられたかは後続の書き手さんにお任せします。
[状態]:頭に負傷、回復中、鬼化、軽い飢餓、強い怒り
[道具]:なし
[思考・状況]
基本方針:この力を振るって、■■の隣に。■■に■される、自分に。
1:無惨様の役に立つ。
2:人吉善吉、次に会ったら必ず殺す!
3:自衛隊入間基地で日光から身を隠せる場所を探す。
[備考]
※奉心祭の準備を視野に入れるぐらいの時期。
※無惨の血によって鬼化しました。どれだけの血が与えられたかは後続の書き手さんにお任せします。
【E-3/山中/1日目・朝】
【鬼舞辻無惨@鬼滅の刃】
[状態]:健康、極度の興奮 完成者への苛立ちと怒り、極限の不機嫌、無能たちへの強い怒り
[装備]:シザースのカードデッキ(変身中) @仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:あの忌々しい太陽を克服する。
0.太陽を克服する。
1.配下の鬼に有象無象の始末は任せる。
2.配下の鬼や他の参加者を使って実験を行いたい。ひとまずは累と接触したい。
3.黒神めだか、雅への絶対的な嫌悪感と不快感
[備考]
※刀鍛冶の里編直前から参戦しているようです。
※鬼化は、少なくとも対象が死体でない限り可能なようです。
[状態]:健康、極度の興奮 完成者への苛立ちと怒り、極限の不機嫌、無能たちへの強い怒り
[装備]:シザースのカードデッキ(変身中) @仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:あの忌々しい太陽を克服する。
0.太陽を克服する。
1.配下の鬼に有象無象の始末は任せる。
2.配下の鬼や他の参加者を使って実験を行いたい。ひとまずは累と接触したい。
3.黒神めだか、雅への絶対的な嫌悪感と不快感
[備考]
※刀鍛冶の里編直前から参戦しているようです。
※鬼化は、少なくとも対象が死体でない限り可能なようです。
【E-3 教会跡・地下室/1日目・朝】
【累@鬼滅の刃】
[状態]:殴られた頬が妙に痛い
[装備]:なし
[道具]:食料(人肉)
[思考・状況]
基本方針:家族を、作ろう
1:父と母と姉と無惨様を探す
2:家族にならなそうな人間は殺害
[備考]
※参戦時期は首を切られたその瞬間ぐらい
[状態]:殴られた頬が妙に痛い
[装備]:なし
[道具]:食料(人肉)
[思考・状況]
基本方針:家族を、作ろう
1:父と母と姉と無惨様を探す
2:家族にならなそうな人間は殺害
[備考]
※参戦時期は首を切られたその瞬間ぐらい
【D-3/蜘蛛山の麓/1日目・朝】
【童磨@鬼滅の刃】
[状態]:疲労(大)
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2、炎刀『銃』@刀語
[思考・状況]
基本方針:いつも通り。救うために喰う。
0:さて、俺はどうしようか。
1:"普通ではない血"の持ち主に興味。
2:猗窩座殿、下弦の彼……はてさて誰に会えるかな?
[備考]
※参戦時期は少なくともしのぶ戦前。
※不死性が弱体化しています。日輪刀を使わずとも、頸を斬れれば殺せるでしょう。
※氷のスーツを纏い、一時的に太陽から逃れる術を見出しました。長時間の移動は不可能です。
※結晶ノ御子は現状は5体が限界です。
[状態]:疲労(大)
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2、炎刀『銃』@刀語
[思考・状況]
基本方針:いつも通り。救うために喰う。
0:さて、俺はどうしようか。
1:"普通ではない血"の持ち主に興味。
2:猗窩座殿、下弦の彼……はてさて誰に会えるかな?
[備考]
※参戦時期は少なくともしのぶ戦前。
※不死性が弱体化しています。日輪刀を使わずとも、頸を斬れれば殺せるでしょう。
※氷のスーツを纏い、一時的に太陽から逃れる術を見出しました。長時間の移動は不可能です。
※結晶ノ御子は現状は5体が限界です。
| 前話 | お名前 | 次話 |
| THE KING OF MONSTERS | 鬼舞辻無惨 | 鬼気怪壊 |
| あらがうものたち | 猗窩座 | 触れた指の先が運命を待ちわびている |
| 白銀御行 | ||
| WORLD IS MINE(後編) | 童磨 | 獣性目掛けて銃声は鳴る |
| 通常攻撃が円卓でデミサーヴァントの妹は好きですか? | 累 | 君のこと思い出して |