ミノワクルマサト/プロローグ - uma-musumeになりたい部 @ ウィキ

俺は████、実家がちょっと変わっている一般高校生だった。
だった、というのも俺は交通事故で死んでしまい、今は転生を待っている死人だからだ。
もっと生きたかった。やりたいことだってたくさんあった。
でも、死んでしまったのだからどうしようもない。今は来世が人間であることを祈るしかないのだから。

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私はミノワクルマサト、競走馬をしていた。ミノとよく呼ばれていた。
死んだ私は、これから別の生き物になってまた生まれるらしい。
私の主は私を大事に扱ってくれた。そのうえ長生きできたのだから、私はもうこれで満足だった。
ただ、一つだけ心残りが有るとするならば、私と同じ日に生まれたあの子、彼がどうなったのかを知りたかった。

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俺はミノと会った。どうやらあいつも俺と同じ日に死んだらしい。
久しぶりの知人？との再会に感動していると、俺の転生先が分かった。どうやら『ウマ娘』という人によく似た種族になるらしい。
その中で俺たちは三つの選択肢を出された。
１つ目は両方の記憶を消してまっさらな状態にして転生すること。
２つ目は俺の魂を消し、ミノの記憶を保ったまま転生させること。
３つ目はミノの魂を消し、俺の記憶を保ったまま転生すること。
選択肢なんて有ってないようなものだ、魂を消すのも消されるのも真っ平御免だ、そう考えて１つ目を選ぼうとしたその時、ミノが口を開いた。
「私はもう長いこと生きました。他の同僚よりも先に生まれ、あとに死んだのです。でも、████はそうでは有りません。彼には未来が有った、きっとやり残したこともたくさんあったでしょう。どうか、私の魂を消し、████の記憶を残してやってください。」
「待ってくれよ、ミノ。お前が消える必要なんてないんだ。両方の記憶を消すだけでいいんだ。」
「████、貴方は本当にそれで良いのですか？記憶が消えるのは自らが消えることと変わり有りません。他の同年代の馬たちがどんどんいなくなっていく中、貴方の祖父は私を大事に大事に扱ってくれました。これは、私があなた達にできる最後の恩返しです。どうか、お願いします。」
そうミノに押し切られた俺は、ウマ娘『ミノワクルマサト』として、この世界に生まれたのだ。