ウマ娘。
尻尾と耳を有した、超人的な走力を持つ者達。
彼女らは、時に数奇で、時に輝かしい歴史を持つ別世界の名前とその魂を受け継いで走る。
ただ一つのゴールの為に。
しかし、こんな噂もあるのだそう。
そんな彼女達の名前が、実は全く別のモノたちの名前だったら、と。
3600mなのか......1000kmなのか。
心臓の拍動が高まるのか、エンジンの回転数が高まるのか
これは、そんな別世界の........普通とはちょっと違う名前を引き継いだウマ娘達の物語。
え?
私に話しかけてます?
ちょっと待て、あなたは....?
私の、名前?
あなたって案外せっかちなんですね?
私は.......サングレイター、っていいます!
そして、この私は現役のトレセン学園生なんですよ?
びっくりしました?
あれ?反応が薄いですね.......。
前にも聞いたことがある?
と、とにかく.......話を戻しますよ、ナレーターらしい口調で!
物語の始まりは......ある秋の事だった。
様々なウマ娘が集められ、トゥインクル・シリーズと別の新たなシリーズが来季から開幕になると言う事が発表された。
シリーズ発足に辺り秋川理事長とURA職員の北川正美が会見を行った。
理由は中央のレース場の固定化であった。
中央の重賞レースで現行で使われているレース場は主に10つ。