おまえが幸せにならないと、私たちも幸せになれないじゃないか

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おまえが幸せにならないと、私たちも幸せになれないじゃないか - (2019/04/26 (金) 19:38:00) の編集履歴(バックアップ)



「こんな幸せで良いのかな?」という本編及びその前日譚での苦難を知っている者からすれば
良いに決まっているだろう馬鹿野郎としか言いようがない最愛の男の呟きに対するレインの返答。
彼女がかつて抱いていた貴方が幸せならば自分はどうなっても構わないという強がりから解放された事がわかる言葉。

脳内で散々に愛しい少女を絶賛して「なんだこいつ、ただの女神か」等と思い
そんな娘が自分の事を大切に思ってくれて、更にはそんな娘がこれからずっと自分と一緒に生きてくれる
という幸福を噛み締めて、誰かの笑顔を託された英雄は呟く

「こんな幸せで良いのかな?」

と。そんな男の呟きに彼の最愛の女神は答える。

「む。それは違うぞ馬鹿アッシュ。なんてこと言うんだ。この馬鹿、バーカ」
「おまえが幸せにならないと、私たちも幸せになれないじゃないか。
 だからそっちが嫌だと言ってもずっとずっと傍にいて、笑顔にさせてやるんだからな」
「当たり前のことなんだから、忘れたりしないでよね」

絶対に貴方をひとりぼっちの英雄なんかにはさせないのだと告げたレインの言葉に
かつて彼女と死闘を演じた雄々しき煌翼も続く。

「その通りだ。たまには支えさせるがいい」
「おまえの旅路が誰かの明日を照らすなら、おまえの明日を照らす者が共に歩んでも良いだろう。」
「俺が認めた英雄に孤高(ひとり)はとても似合わんさ」

「そういうわけで観念しろよな。これからいっぱい取り戻そう」

かつて不倶戴天として相争った誇りが「これこそおまえが成し遂げた事だ」と言わんばかりに一致団結する様に
アッシュの抱いた些細な悩みは生まれた瞬間に吹き飛び苦笑と共に告げる。

「分かったよ。こいつはまったく、降参だ」

そうして何があっても決してこの絆を離さないという溢れんばかりの想いと共に二人は抱きしめ合い

「帰ろう、ナギサ。これ以上、皆を待たせちゃ悪いしな」

「うんっ」

かつてのように二人で界奏を煌めかせて、帰還を果たすのであった。


  • カウントダウンもそうだったけどナギサちゃんとヘリオスさんが仲よさそうにしているところ見るだけで感慨深い気持ちになる -- 名無しさん (2019-04-08 10:45:45)
  • ↑ガチ勢は方向性問わず意気投合するってホモコンビで実証されてるからな・・・ -- 名無しさん (2019-04-09 19:26:31)
  • ホモコンビと決定的に違うのはちゃんと想いが双方向って点だけどな!!! -- 名無しさん (2019-04-10 00:47:01)
  • 方向と距離と自覚。大事だね。 -- 名無しさん (2019-04-26 19:38:00)
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