血は口ほどに物を謂う

ハウスジャック・ジェントリーキルズ


「我が墓碑銘をここに謳おう――血は口ほどに物を謂う(ハウスジャック・ジェントリーキルズ)

「そう……渾身の悲鳴を上げるのです。声のみならず、その魂で。その血で」


関節の可動域を超えた左膝が不気味な音を立てる。粘土細工の人形のように、左脚がありえぬ方向に捻じ曲がる。
折れた骨の先が皮膚を突き破り、夜目にも鮮やかな血が流れ――柩の無惨な絶叫が、寺の伽藍に響き渡った。



《同志会》から遣わされたユダの血族CBの操る墓碑銘(エピタフ)
血液を相手の体内に侵入させる事で、それを媒介に対象の肉体操作権を奪い取る事ができる異能。
用法としては、あらかじめ毒のようにナイフ等に塗布する、腕など肉体をあえて切断させ返り血を浴びせかける、などのバリエーションがある。
血液が残っている間という条件はあるものの、その拘束力は凄まじく、一度嵌れば指一本でさえ動かすことはできない。

さらに管理下に置いた肉体の部位を、本来ありえない動作をさせる事で容易に破壊するという芸当も可能。
作中では、初めに捕えたに徹底的な苦痛を与え、それを感じ取った隼人の身柄さえも回収しようとするCBの思惑の元、
管理下に置いた少女の四肢を、異常な方向に歪曲させるなどの拷問に使用していた。
CB曰く、彼女の血統上位者であろうともこの異能の束縛から逃れる事はできないということだったが……




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最終更新:2021年12月28日 18:37