がりゅうひけん・もがりぶえ
「や。どうにかあんたと闘う前に開眼しました───名付けて、我流秘剣《虎落笛》」
吸血の眷族と化した
斎藤一が、その向上した身体能力と軽量の
竹光、
そして剣速のみを追求した居合抜刀術によって生み出した、“触れずにして相手を斬る”超速無比の斬撃。
「結局のところ、剣の極意というものは単純に速さに尽きるなと……
つまり駆け引きだ読みだといちいち頭を悩ますより、とにかく先んじて相手を斬ってしまうに限る」
「さすれば絶対に負けることはないでしょう───となればやはり、剣速を極めるなら居合という結論になるのかなあと」
自らを「無駄が嫌い」「何事も効率的にしたい」人種だという斎藤は、沖田の《三段突き》をも超える技を目指した結果、鋼によって直接相手の躰を断つのではなく、強化された肉体から放つ超速の居合で真空の刃――鎌鼬を生じさせ、技を出される前に相手を斬るという剣技を生み出した。
真剣の重さすら無駄、相手を先に斬ってしまえるのならば真剣で打ち合う必要もないと、居合抜刀には軽量の模造刀を用いるという徹底ぶり。
“速さ”のみを追求したその技は沖田の魔剣の全力発動を封じてしまい、
半端な速度の攻撃では発動の頭を潰されるだけ。対峙する相手は常に防御と躱しに意識を裂かなければ瞬く間に鋼以上の鋭さで風刃が急所を切り刻む。
この“先制奪取”の秘剣に至った斎藤攻略の為には、それ以上の“速さ”によって《虎落笛》発動前の彼を斬らねばならない。
- 秘が魔になればニトロプラスっぽい -- 名無しさん (2021-10-11 16:02:20)
- 兜割りしなきゃ……(別の村正 -- 名無しさん (2021-10-11 16:06:57)
- ここまでいくともう剣にこだわる必要も無いよなぁ… -- 名無しさん (2021-10-11 23:14:38)
最終更新:2021年12月09日 02:31