隼人は
ディランと鉾を交わし悲劇を目の当りにしてから、鍛錬を重ね、技術と肉体は洗練されたと感じつつも――
「モヤっとするなあ」
そんな矢先に彼は羅喉と出会う。
悩んでいる様子を一目で羅喉に見抜かれ、勢いに押されるままに心の奇妙なしこりを語る。
羅喉はそれをよくある話だと、大切な部分を見失っている、と指摘する。
変な義務感と罪悪感にとわれているだけではないか、と。
「己が魂を喜ばせずして、どうして強くなれようか」
己を知る者は強い――
飢えを適切に満たしてやれば魂という性根は喜び打ち震える――
勉学やスポーツでも楽しんでる奴にはそうそう勝てん――
伸び率が違う――
隼人「でも、やらなきゃいけないことだって、」
使命も運命も雲霞の如し、羅喉はそれを肯定する。
だが、そんなものは"内"に潜む自らの欲求に比べれば些事、と一蹴する
自分自身を真っ当に伸ばせるか、実りある生涯を送れるかという観点で見れば
器に合わない無理も
無茶も論外としか言えんだろう、と
立派なことでも、正しいことでも、
俺らしくあれるかと考えれば――
そして、俺の魂は今――
「ははっ、ちっとも喜んでねえや」
一人で無理をしたところで流れた血も嘆きも消えないのだと、
それよりもまず大切なものはなにか、と
隼人はようやく自分を取り戻す事ができたのであった
- フラッと出会ったラスボスが主人公にアドバイスする展開好き -- 名無しさん (2022-08-06 22:57:00)
- 嘘は言ってないのが厄介な人 -- 名無しさん (2022-08-12 10:24:43)
- リンクがゼファー -- 名無しさん (2023-07-08 19:48:58)
- ミス リンクが両方ゼファーさんなのわかってるなとw -- 名無しさん (2023-07-08 19:49:58)
最終更新:2023年07月08日 19:49