遅くなったなァ、騎兵隊の到着だッ!!



ジュン√、明らかになったアポルオン正体、そして残骸と成り果てた彼に唯一残された悲痛なまでの思いに、
肉親であるマレーネは打ちのめされ、彼から排除する障害としか見做されない凌駕とジュンは、その影装の力に大打撃を受けた。
そんな窮地でも、諦めを抱きかけたマレーネに、大切な誰かによって守られた生、それを必死につなぐことの大事さをジュンは訴え、そこから勇気をもらったマレーネ、そして凌駕は再び足掻こうと試みる。

しかし、己は何に成ろうとも妹を守りたい、ただその一念で他の存在を破壊しつくさんとするアポルオンは、倒れ伏した凌駕、ジュンへ向けて超重力偏重を乗せた鉄拳を振り下ろし、逃げ場なき攻撃に彼らの命運は尽きたかに思えた……が


―――遅くなったなァ、騎兵隊の到着だッ!!」


次の瞬間、アポルオンの身体は、全方位、360度から襲い来る、
豪雨か瀑布かと見紛うほどの機関砲(ガトリング)の集中砲火に包み込まれた。

「で? ―――なにぼさっと突っ立ってんのよ、あんたらッ!」

そして3人の身体は、影装段階の闘争に置いていかれたはずの美汐輝装に救い出される。
意外な相手からの助けに驚くジュン達に対し、美汐はいつもの調子で、

「他に誰がいるってのよ。勝手に突っ込んで、勝手に調子こいて、
 さっきまでボッコボコにされていた万里也さん?」

「そして秋月、あんたもよ。悲壮な決意かまして、単騎で突っ込んでんじゃないの。
 よりにもよってこの私を足手まとい扱いしてんじゃないわ」

「……ま、おかげで策が容易だったのもあるけど。そこだけは褒めてあげる」

そう、凌駕・ジュンがアポルオンに立ち向かう裏で、
彼女は冷静に力量差を見極め、この場を生き残るための最大の援軍を呼び寄せていたのだった。

そして、アポルオンの周囲、隙間なく埋め尽くした弾幕の嵐が止んだ時、
その光景を現出させたであろう存在が戦場に姿を現す―――


「っ、ぐっ―――はぁ、はぁ、はぁっ」


「ク、はは、いいぞ―――コツが掴めてきたぜぇ……ッ!」


『はいはい。お仲間お一人、ごしょうたーい……ってね。皆、ちゃんと生きてる?』

凌駕達の眼前には、の装甲車と、そこに搭乗するは黒い霧を纏わりつかせ疲弊しながらも、獰猛な笑みを浮かべる礼の姿。
機を逃さなかった美汐の判断を賞賛するマレーネに、彼女は変わらぬ調子で言葉を返す。

「あんたらがやけに盛り上がってるから、抜け出して通信するのも楽だったしね。
 新しい力だので浮かれてるみたいだったから、冷や水用意しに向かってたんだよ」

「それと……私は慰めないわよ、マレーネ。
 だからさっさと、その辛気臭い面をいつものつまらない仏頂面に戻しなさい」

「苛々するのよ。昔見た、弱い女にそっくりだから……」


仲間達の連携が、進化に次ぐ進化を煽られた凌駕達を絶対絶命の状況から抜け出させたのである。



  • きゃー、礼さん素敵-!  こんな感じの集団戦が多いのがゼロインの魅力だと思う。他のシリーズだと基本は1対1だから初めてプレイした時は新鮮だったなあ -- 名無しさん (2017-04-29 18:11:34)
  • スネーーック!!!!!!!! -- 名無しさん (2017-06-18 09:46:41)
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