理外学
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目次
理外学とは?
魔法は高度に発展した科学と見分けがつかない。ー アーサー・C・クラーク
理外学は、科学な魔法があったなら、という妄想を下に作られています。
内容
主な理外学の分野
理外学は旧来の近代科学では説明がつかない物事を考える超常科学です。以下はその主な具体例であり、すべての超常現象がこれらで解明されているわけではありません。
■現実力学
タイプ・グリーンを前方に視認。死刑! 執行!ー「典型的な第伍インターナショナル構成員の会話集」より
現実力学は、現実性の強度を決定する現実力場の振る舞いについて考える科学です。現実性が低下した領域では現実改変/現実歪曲と呼ばれるいわゆる超能力に近い現象を発生させることができます。
現実力学 - Vicipaedia
現実力学 - Vicipaedia
■統一奇跡論
確率が零でない限り、それは起こり得る。これが奇跡論の基本原理である。ー「奇跡論入門」より
統一奇跡論は、あらゆる物事の発生確率を定める確率場の構造と、確率場の変動により発生する奇跡現象について考える科学です。確率が0でない限りは、奇跡としてほとんどの現象を実現させることができ、やり方によってはエントロピーを減少させることさえできます。ただし、物理法則に反する事象はいくつかの例外を除いて発現させられません。
統一奇跡論 - Vicipaedia
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■魔導工学
「お婆さま、どうして魔法使いはみんな、ラテン語で呪文を唱えるの?」
「決まっている。カッコいいからさね。」ー「カンタベリー物語 魔女の話」より
魔導工学は、近代魔術から発展した総合的な魔法学です。近代以前、西洋では四元素説に、東洋では陰陽五行思想に基づいてそれぞれ独自に発展してきた魔法技術について、それらを融合して世の中を便利にする科学です。
魔導工学 - Vicipaedia
魔導工学 - Vicipaedia
■形而工学
「ミームは言うなれば情報ウイルスのようなものだ。人に感染し、伝染し、自らをコピーしていく。」
「20年前のホモビが我が国と華国の文化的な架け橋となっていることからも分かる通り、使いようによっては毒にも薬にもなるものだということをー」ー 帝都大学 ミーム学概論 より
形而工学は、情報やイデアなどの概念的な対象を工学的に研究し、応用する科学です。ミーム学ではミームと呼ばれるウイルス的な性質を使った情報を研究し、広報活動や機密保持、対テロ対策など様々な分野で広く応用されています。
形而工学 - Vicipaedia
形而工学 - Vicipaedia
■空想科学
胡蝶の夢、シミュレーション仮説、ボルツマン脳、白痴の王の夢など、世界の真の姿は有史以来、多くの賢人たちが考えてきた。その答えは未だ得られていない。しかし少なくとも、私達は何らかの「物語」の中にいるということが分かっている。ー「第四の壁とメタシナリオの脅威」より
空想科学は、物語世界が連なってできている物語階層の構造を研究し、上位物語層からの干渉の警戒と下位物語層の振る舞いの監視、特に第四の壁とメタシナリオについて研究する科学です。
空想科学 - Vicipaedia
空想科学 - Vicipaedia
■天文心理学
天の御心知れば、地の明日危うからず。ー「易経」より
天文心理学は、古くは占星術、最近では外来知性の研究など、宇宙から地上への干渉について検証する科学です。近年の外宇宙探査と現実力学理論から、宇宙に何らかの知性が在ることは確実視されており、観測者による認識によって現実が定められるという事実から、この知性について詳しく知る必要が急速に高まっています。
天文心理学 - Vicipaedia
天文心理学 - Vicipaedia
■上位生物学
宇宙は空にある、真理は海にある。ーああ、窓に! 窓に!ー ユーリ・ガガーリン
上位生物学は、下位神格存在と呼ばれる妖精、妖怪、悪魔、天使などを対象とする科学です。便宜上生物と呼びますが、彼らは必ずしも生物の定義を満たしません。下位とはいえ神格である彼らは、標準的な人類に対しあらゆる面で上位の存在であり、その潜在的な危険性は重大視されています。
上位生物学 - Vicipaedia
上位生物学 - Vicipaedia
歴史
人類史は多かれ少なかれ超自然的な現象と共にある。科学の目が向けられ細分化されるまで、それらは迷信と区別がつかないごちゃ混ぜの状態にあったが、主に教会や国家の主導の下研究は続けられ、現代もその再研究は行われている。そういった古典的な魔法学は主に、古典超自然学/魔法史の領分である。
魔法の歴史 - Vicipaedia
魔法の歴史 - Vicipaedia
統一歴 | 主な出来事 |
1096 | 第1回十字軍に伴う現実崩落災害 |
1540 | トリエント公会議で黒魔術排斥を含む教会法成立 |
1625 | 第四ラテラン魔女裁判 |
1705 | 王立魔法協会の設置 |
1716 | アルビオン魔法省の設置 |
1781 | ラッダイト運動 |
1881 | スクラントン「現実の揺らぎと現実固定杭について」 |
1887 | 黄金の夜明け団 設立 |
1915 | 「確率操作による奇跡現象発現について」発表 |
1947 | UNPSC設立 |
1948 | 国連理外学宣言 |
WpHO設立 | |
1998 | 東欧で不明な神格存在が顕現 |
2009 | 嘆きの水曜日事件 |
小ネタ集
たくさんあるが項目を作れるほど深くは考えていないもの集
用語など
- 魔法は高度に発展した科学と見分けがつかない
- ある作家の有名な一説を逆にしたもの。理外学の割と根幹的な理念ともいえる。
- 理外の理もまた
理 の中にある。 - 国連理外学宣言(1948)から。理外学の平和利用と国際的な研究開発推進を訴えた歴史的な演説。「オカルトと非科学のレッテルを、叡智と理学で砕くまで!」なども有名な一節。
- ラッダイト運動(魔導器具打ちこわし運動)
- 産業革命と科学革命の時代におきた近代最後の魔法排斥運動。人の理性の光が夜闇を照らす中、一向に解明されない「不気味なオカルト」を人々は気味悪がり、やがて大きな社会運動となった。この際、多くの魔導士が追放/処刑され、貴重な魔導書が多数失われたと考えられている。
- 天動説と地動説
- 天文心理学者や占星術師は、計算上は同値である天動説と地動説を特に気にせず、使いやすい方を使う。よく混同して事故を起こす。
- 宇宙は空にある。
- 銀河系外は色々あって天幕で覆われており隠蔽されている。大きすぎる宙はヒトの目には毒である。宇宙は空にある。讃えよ大いなる意思を、万物の王よ、我らの-
- 地球平面説
- フラットアーサー達の主張する世界の真実。純粋な迷信であり地球は球体である。大体、母なる大地がぺたんぬなわけねーだろ。南極は色々あるため一般人を入れたくないのは当たっている。
- アマビエ
- 秋津洲陰陽寮が開発に関わった予言獣、「未来から過去に生きるなら、未来のことを覚えていられる」仕組みで不完全ながら未来予知が可能であり、同国の天気予報の的中率は世界随一である。
- 典型的な〇〇の会話集
- 〇〇には組織名や種族が入る。特徴を端的に表し、揶揄するブラックジョークのようなもの。稀に本当に言うこともある。
- 海洋災害
- 物騒な海洋生物達は、稀に陸に上がってきて悪さをすることがある。イベリアのように撃退する狩人を雇う国もあれば、秋津洲のように食べる国もある。リヴァイアサンなどの下位神格存在は近海に住む人の重大な脅威と言える。
- 通称マナ酔い
- 高濃度の魔力に晒され続けることで発症する。軽度では吐き気、頭痛、気分の不安定化、重度では身体異形化の原因となる。「つばを飲めばマシになる」は迷信であり科学的な根拠はない。
- 身体異形化症
- 高濃度の魔力への暴露、現実性不安定化、固有イデアの変質など原因は様々あるが身体の異形化という症状は共通する。多くの場合完全な治療は困難であり、WpHO主導のもと世界中で予防措置が講じられている。
- 超常研の禁止リスト
- 1. 「魔導刃を手にしろ!」は問題解決とは程遠いものです。
- 1-1. 「もっと大きな魔力爆発を!」もです。
- 1-2. 「回転ノコと雷ヤスリ」もです。
- 2. いいえ、校庭にドラゴンが顕現することはありえません。それはオカ研が保証します。
- 3. 以下はもはや有効な言い訳とみなされないでしょう。
- ・悪魔がやれといった
- ・サンクタ生徒の陰謀
- ・科学は犠牲の上にある
- 4. "並行宇宙跳躍計画 ELMA"は永久に凍結されます。我々は3名の哀れな生徒を神から取り返すのに49日を要しました。
- 4-1. 軽トラを発注することも禁じられます。
- 5. 「赤ちゃんの軍隊」は永久に禁じられます。ネクロマンサー同好会員のPTSD治療は未だ継続中です。
- 6. 幽霊都市チェルノボーグの探索に予算が下りることはありません。そのような都市は存在せず、ただの都市伝説に過ぎません。
研究機関、組織、団体
- アーネンエルベ
- 旧ゲルマニア帝国の研究機関。その名の通り祖先の遺産を研究していたが、軍部と協力していくつかの魔導兵器を研究、開発、運用していた。実際のところ、当時理外学技術で最先端の研究をしていたのは彼らであり、戦後も資料の探索と研究が続いている。
- イスカリオテのユダ
- 黒魔術師とプロテスタントをぶっ殺せ!を地で行くローマ・カトリック教会の武装組織。
公的機関系テロリスト
- 第伍インターナショナル
- 世界的な無神論、共産主義、反迷信組織。準テロ組織であり、GPU外局などと協力して魔法使いや現実歪曲者の暗殺を行っている。
- UNPSC(国連超常安全保障理事会)
- サンタを追い回していることで有名な国連の組織。サンタ以外にも超常テロ組織などと日々奮闘している。
- NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)
- 初めてサンタを発見した団体。毎年率先してサンタクロース撃墜計画の立案を行っている。
- 理外学研究所
- 秋津洲最大の理外学研究機関、略して理外研。アルビオン連合王国の王立理外研とは別物。
- 柳河研のドキドキ・ラボパーティー!
- 秋津洲国内の違法理外学研究団体。準テロ組織。特に化学、物理学、生物学の延長線上にあるような超常科学技術を用いた犯行が目立ち、いずれの事件でも「子どもたちにサイエンスの楽しさを!」と書き残している。
- チャールズのためのガルトン・クラブ
- 世界的なイカれた同好会。下位神格や宇宙人、海洋生物を食らっては死ぬを繰り返すヤベーやつ。社会にとっては比較的無害だが民間への被害も多少見られる。
- 黄金の夜明け団
- アルビオンとカルティエで活動していた近代の魔術秘密結社、彼らが世界中から魔法書や宗教テキストを収集、融合して作り上げた総合魔法学は現代の魔導工学の成立に大きな影響をもたらした。
- 世界神智学連合
- 国連下部組織、108の"元"違法オカルト組織が連合してできており、国連監視の下超常テロリストの捕縛やアーティファクトの管理/破壊を行っている。「必要悪というのは、常に首輪をつけて支配しているものです。」
- PAMWAC(アニメキャラクターと結婚するための研究計画局)
- 主に秋津洲、華国、カルティエに多くいる電子掲示板上のパラオタクたちの集まり。ある者は人であり、ある者は電子生命であり、そして一部は指定超常テロリストである。彼らと国連超常安保理との関係は複雑であり、ある時は研究協力提携を結ぶ協力者であり、ある時はテロリストと警察である。
架空国家
現実の国家をモチーフにしているが特に他意はない。ないってば!
- 秋津洲
- 極東地域の国家、獣人族にこの上なく寛容であることで有名...寛容? 色々あって華国以外との交流が少なかったため、独自の食文化を持っている。数少ない
海洋生物 好き仲間としてアルビオンと仲良し。
- 華国
- 極東地域の国家。長い伝統と広大な領土を持ち、炎と油と辛味の豪快な料理が美味しいことで有名。陰陽五行思想の発祥の地であり、占星術が発達していた。
- アルビオン連合王国
- 近代西洋魔術の中心地、ケルティア−ゲルマニア系で7つの王国が連合してできている。料理がとっても、とーっても美味しいことで有名。アビサルゲイジーパイ、お一ついかが?
- カルティエ合州国
- 旧アルビオン植民地で混血国家。お金と正義と自由が大好きでコミーが大嫌い。良くも悪くも表裏のない陽気な人が多いことで有名。健康を顧みない料理は最高だ。
- ガリア共和国
- ラティーナ系、芸術と伝統を重んじる文化を持つ。量が少なすぎることを除けば、料理文化は世界随一。
暴動 がよく発生するが、ロスでは日常茶飯事だぜ!
- イスパニア共同体
- ラティーナ系、観光産業立国。いくつかの中小国と旧植民地が緩く連合してできており、海洋災害などと日々戦っている。カステラ王国は数多くの西洋甘味発祥の地である。
- ゲルマニア
- ゲルマニア系、科学、秩序、効率を追い求める技術国家。お隣のガリアとは大の仲良しであり、長年エルザス=ロートリンゲン地方を奪い合ってきた歴史がある。イモと豚肉とビールは労働者の疲れきった身体に染み渡る。
- 神聖ローマ帝国
- 神聖で、ローマを持ってて、帝国な国。パスタとピッツァをこよなく愛すラティーナ系国家であり、信心深い人が多いことで有名。
- ルーシー連邦
- デカァァァァァいッ説明不要!!
- 最近チェルノボーグが爆発四散、現実崩落して因果律的に全宇宙から消え去ったことといい感じに世界地図を書き換えたのは秘密。寒さの厳しい地域なだけに、体の温まる料理がたくさんある。
- センチネル・アイランド、アトランティス地域、海底都市ムー、バミューダ三角地帯
- 厳密にはいずれも地域名/慣用名であり国家ではない。先民と呼ばれる人達が住む土地であり、非常に排他的な地域であるためその詳細は明らかになっていない。彼らの食文化は他の国のいずれの文化にも類似しておらず、これまで多くの美食家が探検に乗り出したが、彼らの料理を食べて帰ってきたものはいない。特記すべき点として、これら地域には下位神格存在が確認されておらず、また宗教的文化が存在していない。
種族、人種
- 人類
- 概ね人形をしていれば大抵は人類。触手が生えていなくて、顔が緑じゃなくて、目を合わせるだけで精神がもっていかれない。
- 人
- 心身ともにか弱いが、賢くて、数も沢山いるフレンズ。
- 獣人族
- 人類の下位分類。公文書では動物的特徴保持者と表記される。差別されることもあれば、愛好されることもある。やたら力が強かったり、耳が良かったりと非動物的特徴保持者の上位互換な気もするフレンズ。
- 人外
- 人類な方の人外。同じく人類の下位分類。エルフ、ドワーフ、その他の妖精やサンクタ、サターニャなどの神話存在的特徴保持者を総称して言う言葉。長寿や圧倒的な魔導適正など様々な点でその他の人類を上回る能力を持つが、色々あって数が少ないため人とは互助関係に落ち着いている。
- サンクタ族
- 頭上に燦然と輝く蛍光灯、添える程度の羽、徹甲弾が直撃しても気絶と複雑骨折程度ですむ謎めいた物理的耐久力で有名な人たち。慢性的に寝不足であり、信心深い人が多く、また魔導適性と奇跡術適正が非常に高い。
- サターニャ族
- ヤギの角、黒い尻尾、高いコミュニケーション能力と神に対しツンデレなことで有名な人たち。特に精神干渉に関する魔導適正が生来的に高いが、多くの場合奇跡術の適性はほとんどない。サンクタ族にダル絡みしている様子がよく見られる。
- 下位神格存在
- 妖精、妖怪、精霊など天使、悪魔などの神話存在。信仰対象になることもあれば、封印されることもあり、人類との関係は複雑怪奇。下位とはいえ神格である以上、立派に人類の上位存在だが、全人類の天敵/救世主と見なされうるほどの大規模な行動は起こしていない。これについては「上位存在と人類史ーなぜ大洪水は起きないか?」に詳しい。
- 妖精
- 金平糖などの甘い物が大好きで、よくわからない存在。物理法則をかき乱したり、奇妙なアーティファクトをプレゼントしてくれたりするが、少なくとも有害な存在ではない。
- 妖怪
- 東洋に多く生息する準生物。動物的であったり異形であったり、見た目も人類への態度も様々であり、広く様々な対象を総称する言葉。最近、ハロウィーンに帝都にて百鬼夜行を敢行し、軽トラを転がしてあえなく御用となった。
- 天使
- サンクタ族とよく似た見た目をしていたり、いなかったりする。大抵「恐れるな人間」が挨拶の言葉。何を考えているか良く分からない人達だが、神の信徒に慈愛をかけ、時に厳しく接する。まれによく電波を受信する。
- 悪魔
- サターニャ族とよく似た、というか親戚的な存在。いくつかの国家では厳重に入国を禁じられているが、下位神格存在の中では最も人類と打ち解けている。程々に付き合えば、害のないどころか楽しいやつら。
- 先民
- 主にセンチネルなどに暮らす人々。外見的特徴は一般的な人類と相違ないが、これまでに行われた考古学調査と、彼らがアーティファクトと思しき物を製造、利用しているという点から古代文明の末裔ではないかとも言われる。
元ネタ
SCP財団、クトゥルフ神話、Bloodborne、アークナイツ、幼女戦記、新世界より、人類は衰退しました、異種族レビュアーズ、ブルーアーカイブ、パラノイア、けものフレンズ、Hellsing、純潔のマリア、不思議の国のアリス、千人塚博士の異常な日常、イリヤの空,UFOの夏など