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NIC - (2013/11/30 (土) 01:55:03) の編集履歴(バックアップ)


お勧めはIntel!レイテンシが低いのでレスポンスが良くなる。次点でBroadcom。ゲーマー向けのKillerというNICもあるが現在は日本では販売されていない。今主流の規格は1000BASE-T。
  • NIC MANIA - 100BASE-TX時代のちょっと古いレビュー
  • NIC lab - 100BASE-TX時代のちょっと古いレビュー



LANカード基礎知識

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  • 各規格について
規格 コネクタ形状 速度 使用ケーブル 下位互換性
100BASE-TX / IEEE 802.3u RJ45 100Mbps (12.5MB/s) cat5以上 10BASE-T
1000BASE-T / IEEE 802.3ab 1Gbps (125MB/s) cat5e以上 10BASE-T、100BASE-TX
10GBASE-T / IEEE 802.3an-2006 10Gbps (1.25GB/s) cat6以上 1000BASE-T
10GbEには他に光ファイバーやケーブルを複数束ねて使用する10GBASE-CX4、10GBASE-SR、10GBASE-LRM、10GBASE-LR、10GBASE-ER等があるがこれらは企業向け。一般向けを狙った10GBASE-Tはまだまだ発熱も価格も高く普及し始めているとは言いがたい。2010年6月に10GbEを超える規格として40GbE/100GbE(IEEE802.3ba)が標準化された。

  • LANケーブルについて
    RJ45 コネクタのケーブルは cat5、cat5e、cat6、cat6a、cat7 があり後者の方が損失が少ないが室内配線程度の配線長ではあまり差は出ない。cat4 以前の奴は燃えないゴミかリサイクルへ。cat5 は芯無し、cat6 以上は十字断面の芯が入っている。1000BASE-Tはcat5e以上、10GBASE-Tはcat6以上を使おう。極性が異なるストレートケーブルとクロスケーブルがあり、通常の配線はストレートを使用する。クロスケーブルも一本あると便利。ケーブル・コネクタ・カシメ工具が売っており好きな長さのケーブルを自作する事も可能。

  • クロスケーブルについて
    100BASE-TXは極性が固定なのでPC同士を直結するクロス接続の際はクロスケーブルが必要。ハブとルーターの接続も基本的にクロスケーブルだが、ルーターやハブにMDI-XポートがあったりMDI/MDI-X切り替えスイッチがある場合はストレートケーブルでも可能。1000BASE-T同士の接続の場合は大抵の機器はAuto MDI/MDI-X対応なのでストレートでもクロスでも接続可能な場合が多い。(一部Auto MDI/MDI-X非対応機器もある)

  • Jumbo Frameについて
    1000BASE-T対応機器の一部が対応しており、データ転送の際のフレームサイズを通常の1,518バイト以上(4,000~16,000バイト)に設定し通信の高速化を図る機能。機器によって対応フレームサイズが異なるので接続する機器の内もっとも小さいものにあわせる必要がある。スイッチングハブやルーターはNICの設定値よりもCRC分の4バイト、QoSパケットタグやVLANを使用している場合は更に4バイト、NICを挿しているマシンのOSがLinuxなら更に22バイト高い値まで対応している必要がある。一つでもJumbo Frame非対応器機が混じってたりフレームサイズが合ってないと有効にならない。10/100Mbpsのリンクで有効にすると通信が切断されたり不安定になる。蟹とかの糞チップで有効にするとエライ目に遭う事も。IntelやBroadcomの良いNICでもノートラブルという訳ではない。

  • WoL (Wake on LAN)について
    この機能に対応しているPCは外部からのMagic Packetを受け取る事でリモートで起動が可能。リモートPCはWoL対応のネットワークコントローラーを搭載していてACPI2.0対応かつBIOSとドライバでWoLを有効にしておく必要がある。またクライアントPCからMagic Packetを送信する為のツール(フリーソフトあり、例えばMagicSendとか多数)を用意しリモートPCのIPアドレスとMACアドレスも覚えておく必要がある。更にPCIスロットかNICのいずれかがPCI2.2未満の場合はWoL用のケーブルでNICとマザーボードを接続する必要がある。最近のNICやオンボードLANは大体対応している。

  • MACアドレス
    それぞれの器機に出荷時に固有で割り当てられている物理アドレス。IPアドレスとは別物。書き換えも可能だが同一ネットワーク内で重複していると正常に通信できなくなる。確認方法はそれぞれの器機に張ってあるシールや、NICならばOS上から確認可能

  • IPMI (Intelligent Platform Management Interface)について
    リモートPCにこの機能が有効なNICを挿していてクライアントPCに専用アプリケーションがインストールされている場合に、クライアントPCからリモートPCの電源のオンオフ、リセット、電圧・温度・ファン回転数の確認、コンソールリダイレクション(つまりBIOSの設定をリモートで行う機能)が可能となる。IntelのNICの大半が対応。

  • ASFについて
    リモートPCにこの機能が有効なNICを挿していてクライアントPCに専用アプリケーションがインストールされている場合に、リモートPCのOSが起動していなくてもリモートPCのハードウェアレベルの異常を検知できる機能。Intelのサーバー用NICの大半が対応。詳しくは

  • Alert on LANについて
    リモートPCがこの機能に対応していると遠隔地からハードウェアやOSの異常を検知できる。Alert on LAN 2 は更に一部復旧作業も可能。

  • PXE remote bootについて
    よくWoLやHDDがぶっ壊れたPCではBIOSの起動順序に従いNICのPXEから起動しようとしたりするのでHDDが壊れたときのメッセージだと勘違いされているが、これはHDDレスのシンクライアントPCとかをネットワーク上のサーバーにあるデータやファイルでもってOSを起動する為の機能。従ってリモートから電源をオンオフする為の機能でもHDD関連のエラーメッセージでもない。専用のサーバーを構築する必要あり。Intel他最近のNICはオンボード含め大体対応してる。詳しくはここらへん

  • Virtualization Technology for Connectivity (VT-c)について
    仮想PC構築ソフトで利用可能なハードウェアサポート。対応NICを仮想PCソフトに割り当てるとパフォーマンスがアップする。



パフォーマンス関係

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  • Windows の TCP/IP 同時接続数について
XPのSP2以降とSP2未満のVistaでは同時接続数が10に制限されていた。tcpip.sys を直接書き換える以外に突破する方法は無く、色々な突破ツールが存在する。これは OS レベルの制限であり、更に各ブラウザ・アプリケーション毎に別個に同時接続数の制限が掛かっている場合がある。

tcpip.sys 自体を書き換えるパッチ、再起動必要
EvID4226Patch223d-en.zip XP/2003 32bitのみ
Windows XP SP3 TCP/IP Patcher XP/2003 32bitのみ
Half-open limit fix (patch) for Windows XP、2003、Vista、2008、7の32/64bit対応
Universal Tcpip.sys Patch XP、2003、Vista、2008、7の32/64bit対応
tcpip.sys は書き換えずメモリを書き換えるだけのパッチ。再起動無しに反映されるが毎回起動時にパッチする必要あり
TCP-Z XP、2003、Vista、2008、7の32/64bit対応
他にBIOTでも可能だがダウンロードの度に個人情報の入力が必要で面倒

  • MTU や RWIN について
TCP/IP関係の設定で、Windows XP以前のOSならダイヤルアップ等の低速環境前提の設定に成っていたので弄ると高速化するかもしれない。Vista以降は弄ってもいいけどあんまり効果は無い。解説ページや設定ソフト多数あり。もちろんLinuxでもTCP/IPを使っているので設定可能。



Intel製NIC

  • 速い・安定で事実上NICのスタンダードと化しているIntel製。今はもう収まったが PRO/1000 MT の偽物:http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20031122/etc_pwla8390mt.htmlが流通していた事があるので該当製品を中古で購入する際は注意。リテール箱入りならロープロ・フルハイト両方のブラケットが付属しているが、バルクや中古ではどちらか片方しか付属して無い場合が多い。ごく一部の機種用に何社かがロープロファイルブラケットを販売している。

↑偽物は1000MTのほうじゃなかったか?
↑ソースを明記して修正すれば?
↑修正しました。俺が知らんだけでGTの偽物があるんだったらすまん。

OS標準やWindowsUpdateのドライバでも動作はするが、Intel製ドライバを入れるとデバイスマネージャからPROsetが使用可能になり様々な設定が出来るようになる。PCI/PCI-X世代の機種はWindows 7ではインボックスドライバのみ対応でPROSETの使用は不可。
Intel 製 NIC では大抵サポートされている PXE remote boot 用の BOOTROM を弄れる。無効にしたり、最新機種なら iSCSI アダプタ化ファームウェアに書き換えて iSCSI アダプタとして使用可能になる

NIC一覧
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100BASE-TX対応カード一覧
カード名 型番 規格 ポート数 搭載コントローラー
Intel PRO/100 B Adapter PCI
(32bit 33MHz)
1 i82557 デスクトップ向け・フルハイト
Intel PRO/100+ Adapter i82558(B)
i82559 (WoL非対応) デスクトップ向け・ロープロ対応
Intel PRO/100+ Management Adapter PCI 2.1
(32bit 33MHz)
i82559
Intel PRO/100+ Alert on LAN* Management Adapter
Intel PRO/100+ Alert on LAN* 2 Management Adapter
Intel PRO/100 S Desktop Adapter i82559 + IPSecチップ
PILA8460C3 i82550EY
Intel PRO/100 M Desktop Adapter PILA8460M PCI 2.2
(32bit 33/66MHz)
i82551QM
intel PRO/100 VE Desktop Adapter CNR i82562
Intel PRO/100+ Dual Port Server Adapter PCI
(32bit 33MHz)
2 i82558(B) * 2 + i21152 サーバー向け・フルハイト
Intel PRO/100+ Server Adapter 1 i82559 サーバー向け・ロープロ対応
Intel PRO/100 S Server Adapter PILA8470C3 PCI
(32/64bit 33MHz)
i82550EY
Intel PRO/100 S Dual Port Server Adapter PILA8472C3 2 i82550GY * 2 + i21154
※i82559以降はかなり低発熱。i82550/i82551はi82559への管理機能機能追加やシュリンクでパフォーマンスに差は無い

1000BASE-T対応カード一覧
カード名 型番 規格 ポート数 搭載コントローラー 備考
Intel PRO/1000 T Desktop Adapter PCI 2.2
(32bit 33/66MHz)
1 i82540EB デスクトップ向け・ロープロ対応
Intel PRO/1000 MT Desktop Adapter i82540
PCI 2.3
(32bit 33/66MHz)
i82541
Intel PRO/1000 GT Desktop Adapter PWLA8391GT i82541PI
Intel Gigabit CT Desktop Adapter EXPI9301CT PCI-E 2.0
(x1)
i82574L
Intel PRO/1000 XT Server Adapter PWLA8490XT PCI-X
(32/64bit 33/66/100/133MHz)
i82544EI サーバー向け・ロープロ対応
Intel PRO/1000 MT Server Adapter PWLA8490MT i82545
Intel PRO/1000 MT Dual Port Server Adapter PWLA8492MT 2 i82546
Intel PRO/1000 PT Server Adapter EXPI9400PT PCI-E 2.0
(x1)
1 i82572GI
Intel PRO/1000 PT Dual Port Server Adapter EXPI9402PT PCI-E 2.0
(x4)
2 i82571GB
Intel PRO/1000 PT Quad Port Server Adapter EXPI9404PT 4 i82571GB * 2 サーバー向け・フルハイト
Intel PRO/1000 PT Quad Port Low Profile Server Adapter EXPI9404PTL サーバー向け・ロープロ対応
Intel Gigabit ET Dual Port Server Adapter E1G42ET 2 i82576
Intel Gigabit ET Quad Port Server Adapter 4 i82576 * 2
Intel Gigabit ET2 Quad Port Server Adapter E1G44ET2 i82576 * 2
Intel Ethernet Server Adapter I340 E1G44HT i82580
※PCI-E用のPTから発熱多目でヒートシンクが装着された。

10GBASE-T対応カード一覧
カード名 型番 規格 ポート数 搭載コントローラー VT-c
Intel 10 Gigabit AT2 Server Adapter E10G41AT2 PCI-E 2.0
(x8)
1 i82598EB サーバー向け・ロープロ対応
Intel Ethernet Server Adapter X520-T2 E10G42BT 2 i82599
※かなり発熱がありファンが装着されている機種もある
※これらの表に載せたもの以外にも旧機種やHPやDELL等のOEM版があるし各種マザーにオンボード搭載されていたりもする。

コントローラーチップ一覧
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※ICH2以降のIntelサウスブリッジには論理層が統合されており、物理層チップを接続するとネットワークコントローラーとして使用可能になる。「~対応物理層」と書かれているのがそれで単体では機能しない。ICH2 を搭載したマザーボード用に i82562 のみを搭載した CNR カードが存在した。
i8255x PCI接続100Mbpsコントローラー
i8256x LCI/GLCI対応物理層チップ
i8254x PCI接続GbEコントローラー
i82571~i82576 i8258x PCI-E接続GbEコントローラー
i82577、i82578 SMBus対応物理層
i8259x PCI-E接続10GbEコントローラー

  • 100Mbps コントローラーチップ
型番 ポート数 接続規格 備考
i21143 1 PCI DEC21143そのもの。DECを買収して名前を変えただけ
i82555 i82557 対応物理層
i82557 PCI 爆熱核地雷
i82558/82558B ここからまともな性能になりWoL対応。B-StepはD2、D3からのWake-upにも対応
i82559/82559ER PCI 2.1 i82558のシュリンク版、外付けチップでIPSecやAoL/AoL2に対応したカードもある
i82550 i82559にIPSec機能を内蔵
i82551IT PCI 2.2
i82551QM/82551ER IPMI、ASF2.0対応
i82552V NM10 対応物理層
i82562 ICH2~7 対応物理層
※i82559の後継がi82550で数字が若返っている事に注意

GbE コントローラーチップ一覧
型番 ポート数 接続規格 Jumbo Frame 備考
i82540EM/EP 1 PCI 2.2 4,088/9,014/16,128
i82541ER/PI PCI 2.3
i82545GM PCI-X 1.0
i82546GB 2
i82547GI 1 PCI 2.3
i82563EB 2 ESB2 対応物理層
i82564EB 1
i82566DM/DC/MM/MC ICH8, ICH9 対応物理層 非対応
i82567LM/LF/V ICH9, ICH9m, ICH10 対応物理層
i82571EB 2 PCI-E x1, x2, x4 4,088/9,014/16,128
i82572EI 1
i82573E/L/V PCI-E x1
i82574IT/L
i82575EB 2 PCI-E x1, x2, x4
i82576EB PCI-E 2.0 x1 2.5GT/s
i82577LC/LM 1 PCI-E / PCH 対応物理層 4,000以下
i82578DC/DM 非対応
i82579LM/V PCI-E / PCH2 対応物理層 4,088/9,014/16,128
i82580EB/i82580DB 4 PCI-E 2.0 x1 2.5/5.0GT/s
i82583V 1 PCI-E x1 非対応
※i8254xは100Mbpsのi8255xより数字が若いが設計は後である事に注意

10GbE コントローラーチップ一覧
型番 ポート数 接続規格 備考
82598EB 2 PCI-E x4, x8
82599EB PCI-E 2.0 x1, x2, x4, x8
82599ES
※全てJumbo Frame対応



Killer

  • Bigfoot Networksという米国企業が作っているゲーミングNIC。現在の最新製品はKiller 2100。
  • KillerにはNPU(Network Processing Unit)と呼ぶ400MHz駆動のネットワーク処理専用のプロセッサ(MPC8314)が搭載されており、通常CPUが処理するネットワーク処理をNPUがハードウェア処理することでCPU負荷を軽減、フレームレートを改善し、さらにWindowsのネットワークスタックをバイパスして処理するので低レイテンシを実現するらしい。またNPUには専用の128MB DDR2 SDRAMが搭載されている
  • 現在日本では市販されていない。個人輸入する必要がある(以前はLeadtekから下位モデルのKiller Xeno Proが発売されていた)Amazon.comで$89.99で買える(Bigfoot Networks公式価格)日本で販売されていないのにも係らずユーザマニュアルやドライバは日本語版が用意されている。
  • 海外サイトのレビューなどを見る限りただのプラシーボというわけでも無さそうだが、ゲームのスコアを伸ばしたいならNICより先にCPUやメモリやグラボを改善すべきだろう。その上で更にゲームのスコアを伸ばしたいなら導入の価値があるかも知れない。
  • なお、GIGABYTEのゲーミングマザーボードG1-Killerシリーズは組み込み向けKillerであるKiller E2100がオンボード搭載されている


Realtek

  • 通称蟹。ロゴのデザインからみんなそう呼んでいる。
  • 100Mbpsの初期のは酷かったが8139D以降はただ通信するだけならばそれなりに安定しており安さを武器に普及しているRealtek。ただし少しでも変わったネットワークに接続したり凝った設定をするとすぐに馬脚を現す。基本的にチップのみを供給しており各ベンダによってNICが製造されたりオンボード搭載されている。CPU使用率やレイテンシが高いのでオンボードで乗ってたらBIOSで無効にしてIntelかBroadcomのNICを挿そう。
  • 低価格帯のマザーボードに載っているNICはほぼ100%Realtekと思ってもよい。


コントローラー一覧
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型番 ポート数 接続規格 速度 備考
RTL8019AS 1 ISA 10Mbps
RTL8029AS PCI
RTL8100B(L) 100Mbps
RTL8100C(L)
RTL8101L MC'97統合型
RTL8139C(L)
RTL8139C(L)+
RTL8139D(L)
RTL8101E PCI-E
RTL8102E(L)
RTL8103E(L)
RTL8103T
RTL8105E
RTL8401 カードリーダーコントローラー統合
RTL8401P
RTL8150L(M) USB1.1
RTL8110S-32 PCI 1Gbps
RTL8110SB(L)
RTL8110SC(L)
RTL8111C PCI-E
RTL8111CP
RTL8111D(L)
RTL8111DP
RTL8111E
RTL8111B
RTL8168B
RTL8168C
RTL8169S-32
RTL8169SB(L)
RTL8169SC(L)
※GbEはジャンボフレーム対応だが最大7,000byte程度で設定しても余りパフォーマンスは高くない。


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