虚数空間
- 虚数空間とは、虚数、つまり、マイナスのエネルギーで満たされた空間である。ざっくり言うと水中のようなもの。地上には酸素があるが、水中にはそれがない。或いは宇宙空間のような、要するに、表の世界、つまりこちら側とは別の法則がある、世界の裏側である
- わからなかった人は、何となく、「なんだかやばいところ」とでも思っておいてください。虚数魔法とかが絡んでくるのは禁忌魔法とかソドムとか霊廟とかの説明とかだけなので(厳密にはもうちょっとある)
若干分かる人向けの難しい説明
表の世界の存在強度を1とする時、虚数空間の存在強度は−1になる。それぞれが基本的に干渉し合えないのは、この値の差のせいである。1と−1の間には、無限の空間が存在するため、特殊な手段を用いなければ、本来なら観測することも難しい。
そもそも存在強度って何?
前提として

- 2次元に存在するものに我々は触れられず、あちらからも干渉ができない。貴崎くん
が画面を飛び出して会いに来てくれないのと同じ。この場合、貴崎くん の存在強度が我々より"低い"ということになる - 我々と貴崎くん
の間には次元の違いという大きな隔たりがある。次元は、低くなればなるほど存在強度が下がり、高ければ存在強度が上がる - 要するに、存在強度というのは、個々人のもつ肉体の性質の特徴である。
貴崎くん は平面上の存在であり、我々は立体である。
厳密にはちょっと異なるのだが、その認識でも問題は無いと思うのでそれで理解して欲しい。 - すると、これを弄り回したらどうなるか、もうお分かりであろう。
即ち、現実強度を下げるということは、3次元でなくなる代わりに貴崎くんに会える。
逆に貴崎くんの存在強度が上がればやっぱり貴崎くんに会える。
要するに、この数値を弄ることによって、本来では干渉し合えないもの同士が干渉できるということである。
逆に貴崎くんの存在強度が上がればやっぱり貴崎くんに会える。
要するに、この数値を弄ることによって、本来では干渉し合えないもの同士が干渉できるということである。
現実強度を高めることによりできること
- では今度は存在強度を上げると何ができるのかという話をしていこう。
- ここでは、我々は貴崎くん
と同じ2次元に存在するものと仮定する。 - 2次元、つまり、同じ場所に存在しているなら、貴崎くん
に直接触れたり、干渉したりすることは出来る。
- だが、そもそも貴崎くん
の設定を弄ったり、ビジュアルを変更したり、と言ったことは、同じ次元である我々には不可能である 。 - ここで我々の次元を、2次元から3次元へ、つまり、貴崎くん
の住む場所よりも高い現実強度へと上げてみよう
- すると、今度は我々は直接触れることは出来ないが、貴崎くん
の線画を弄ったり、貴崎くん の設定を好きに変えることができる。勿論、義足先生の許可がないと行えないが。まぁそれはさておき。 - これは2次元に存在する貴崎くん
という現実の存在を、好きに改変していることと同義。これを現実改変と呼ぶ。
- 魔道とは、魔力、元素を用いて、この世界の現実強度よりも高い現実強度に至ることにより、自分の思い通りに現実を歪める技術のことを指す。まぁこの辺は別に意識しなくてもいいところなので読み飛ばしてもらって構わない。
- ともかく、ここでは、現実強度が上がれば、自分より下の現実強度のものを好きに弄れるということだけ理解して欲しい。
虚数空間と現実強度について
- ではここで虚数空間と現実強度について改めてまとめてみる。
- 虚数空間とは、僕らが今立っている場所を3次元とした場合、−3次元という表し方になる。
- 僕らは自分より次元が低い場所に対して、好き勝手に手を加えることができると説明したが、マイナスになった場合は話が変わってくる。
- 要するに、存在しないものは弄れないということだ。
- マイナス、つまり、虚数とは存在しない数字。0が無であるならば、−1は、足りない、ということを表す。
- 本来ないものを、どのように改変しても、意味が無いことは分かるだろう。
- ではここに干渉するにはどうすれば良いのか。そう、自分が、より大きいマイナスになれば良いのだ。0の壁を越えてしまえば、後は表の世界と同じ。より高い次元のものが、低い次元のものを改変できる。
- だが表の世界とは違う点が1つ存在する。それは、−4次元は、−3次元よりも小さい、ということになるのだ
- マイナスの世界では、絶対数(次元の前につく数字)が大きいものが、"より足りない"、という表し方をされる。
- そのためマイナスの次元において1番大きい次元とは、−1次元である。つまり、虚数空間へ干渉するということは、自身の存在強度を1度、マイナスまで落とした上で、改めて魔法を行使する、という形になる。これが虚数魔法の原理である。
- 虚数の性質をもっとわかりやすく言うのであれば、レイヤー分けである。色塗りレイヤーはキャラの個性を表すものであるが、それより下の線画レイヤーをいじれば、キャラのそもそもの形を歪めることが出来る。虚数は線画レイヤーに当たり、世界の法則に直接干渉することが出来る、ということである。
存在強度の上下の方法
- ここまで読んだ人達は「じゃあどうやって腐れ坊主とか、神代の北欧主神クソ野郎(仮称)とかは虚数魔法を表の世界で扱えるの?」となったであろう。
- この辺はほぼ考察というか、別にまぁ関係ない話ではあるのだが、恐らく彼らは、虚数空間に"接続"した上で、魔法を行使している。
- では虚数空間と接続するというのはどういう状態を指すのか。本来なら存在しないエネルギーを表に出力している方法とは。
- それは、虚数空間と、現実空間を繋ぐ、一本の導管を作り、そこからポンプのように虚数のエネルギーを吸い上げ、導管の中で使いやすい形に加工、或いはそのまま放出しているのだと考えられる。
図で表すとこんな感じ。導管の作り方は分からない。多分神代の人が頑張ったんだろう。

- 或いは、自身の周囲を虚数から汲み上げたエネルギーで満たし、自身の肉体は存在強度を上げる魔法によって、表の世界に虚数空間を創り出し、そこに現実の世界の改変能力を使うことにより、あたかも虚数空間に対し、魔法を行使しているように見えるだけなのかもしれない

イメージはこう
まとめ
- まとめると存在強度とは、上下させることで異なる空間に、干渉し、異なる空間の現実を改変できる、生物が持つ数字、ということである。
補足 ソドムと霊廟について
- 霊廟は数値にした場合−0.000000000....1となる、限りなく0に近い虚数空間の浅層である。その為、虚数魔法を扱う際に干渉する−∞の空間とは異なり、多少の結界術で身を守れば容易に侵入できる空間である。
- 因みに霊廟内は下の階層に行くほど数値が下がる。だが、まぁ、数字にすればはっきりいって誤差程度。それよりも霊廟は、下に行くにつれて魔力濃度が濃くなる、という特徴の方が人体には影響が大きい。
- 霊廟で魔法を使うには、現実強度を保ったまま、虚数空間に適応する必要があるのだが、表で虚数を使うよりは遥かに簡単である。
- またソドムが表の世界では長く姿を保っていられない理由については、この世界が、魂と肉体が別々に存在するため、だろう。
- 詳しい説明は聞きたい人だけ聞きにきてくれればいいのだが、まぁ兎も角、肉体のもつエネルギーより、魂の持つエネルギーの方が多い、ということが分かれば自ずと理由も理解できるだろう。要するに、この世界の魂が虚数空間、霊廟に向かう力に肉体が耐えきれないのだ。
- ソドムは死者の霊魂と生者の霊魂を融合させて作り上げられたものであり、その魂の性質は、永劫の刻を経て、虚数へと変わっている。
- 虚数、つまり、死者の魂が優勢とあらば、当然その性質もそちらに寄るため、魂は霊廟に向かうが、それを閉じ込めてしまっている肉体は正数であるため、そこに軋轢が生じ、エネルギーのぶつかり合いが起こる。
- 結果的に肉体は魂のエネルギーに負けて、内側から崩壊していく、ということだ 。
- それを回避するためには肉体を虚数空間に置くか、魂の存在強度を上げる礼装を用いて無理やり押し留めるかの2択である。