三女神の使徒
3柱の女神は、自身の信徒の結束をより強固にするため、いわば派閥の顔ともいうべき使徒を擁立した。
使徒は信心深い有力者、または有力者の庇護を受ける者から選出され、それぞれの信ずる女神の名を冠した称号が与えられた。
前者にはアウロレス、後者にはディエス、ノーチェスが該当する。
奇跡の力を宿した使徒の誕生によって、三女神の戦争は激化していった。
使徒は信心深い有力者、または有力者の庇護を受ける者から選出され、それぞれの信ずる女神の名を冠した称号が与えられた。
前者にはアウロレス、後者にはディエス、ノーチェスが該当する。
奇跡の力を宿した使徒の誕生によって、三女神の戦争は激化していった。
アウロレス
本名はアルブレヒト・ミルス。
ディエス
本名はジェイク・ラシルフィ。
ノーチェス
本名はオディール・ウェイトリー。
女神の使徒と禁忌魔法
英雄軍に倒された使徒は、女神達による贖罪としての「呪い」と英雄による「封印」を以て、奇跡、および魔法の発動に二重の制限をかけられている。
永劫に封じられし禁忌魔法――それは神代の最高傑作、人の形をした奇跡、使徒が生み出した、紛い物の神の力。使徒を「死徒」たらしめるもの。
環境、才能、運命、ありとあらゆる要素が偶然合致した末の狂気の産物。人の手に余る、大厄災。
その儀式が完成してしまえば、たとえ黄昏の英雄の力をもってしても止めることは出来ない。
永劫に封じられし禁忌魔法――それは神代の最高傑作、人の形をした奇跡、使徒が生み出した、紛い物の神の力。使徒を「死徒」たらしめるもの。
環境、才能、運命、ありとあらゆる要素が偶然合致した末の狂気の産物。人の手に余る、大厄災。
その儀式が完成してしまえば、たとえ黄昏の英雄の力をもってしても止めることは出来ない。
術者 | 名称 | 読み | 定義 |
アウロレス | 深淵現界神儀 | 神たる存在・現象と接続し、人のまま神の領域に到る | |
ディエス | 悪獣顕現神儀 | 身に受けた奇跡の力を解放し、神たる獣に変ずる | |
ノーチェス | 邪神降臨神儀 | 奇跡の返上。魂を生け贄に捧げ、神自体を降臨させる |
3つの奇跡に通ずるのは、「神降ろし」。神たる力を再定義し、人の器に落とし込むことで、神の権能を行使する。
しかしながらその解釈は三者三様であり、発動方法、効果も大きく異なる。
しかしながらその解釈は三者三様であり、発動方法、効果も大きく異なる。
現代に残る禁忌魔法は、これらの流れを汲みつつ、スケールダウンさせたものである。
神秘性の著しい消失により、本来ほどの威力は無い。だがその有り様こそが、現代に生ける最後の神秘といえる。
神秘性の著しい消失により、本来ほどの威力は無い。だがその有り様こそが、現代に生ける最後の神秘といえる。
――禁忌魔法の放棄をもって、人は、英雄は、神と決別する。
補足
- 魔法史、神学において禁忌魔法の存在は確かに伝えられている。その成り立ちから、しばしば「神の誤算」とも称される。
- 近年、禁忌魔法を扱える者はノーチェスの一族のみとされるが、将来的な技術の放棄が約束されている。
- さらに、実際は残る2つの使徒の一族も脈々とそれらの技術を受け継いでいる。何人も知りえぬ場所で今もなお、禁忌は息づいているのだ。
[メタ的な話]
- 不出来な人種、神の介入により乱れた生態系を正すための、いわゆる『対人類術式』。大陸の意志、抑止力的な因果の捻れから生まれたもの。
- 女神それ自体を降ろすのではなく、人の手によって構築されたもの、或いは抑止力そのものの形をした神の紛い物、神たるものを降ろす。故にこの術式に三女神の意思や力は介入できない。
- だが依代――祈る対象が奇しくも女神の「別側面」だったノーチェスは、例外的に女神による弱体化(権能の半分の自己封印)を受けている。
この術式は英雄の手によって、人の意志の力以外で打倒することは叶わない。 - また、どの術式も、基本的には術者の魂が消費される。本来ではありえない神秘性の解放・注入に人の器が耐え切れず、崩壊した魂は、生まれ変わることができなくなる。
- オディールがシスター・セスとして転生できたのは、「邪神降臨神儀」が様々なものの介入によって半端に弱体化し、魂が崩壊しきらなかったため。