リングの上に立っているのは若すぎる男女、メディケとイックのロポリス兄妹。あの”妖艶な母”ロヌアの子どもたちである。
見事なまでの美少女、美少年ぶりだった。
とくに妹のメディケはロヌアの美麗な顔に甘いあどけなさをたくさんまぶしたような幼な綺麗顔に、
オンナになりたての体からは青白い色気を放ち、見る者に背徳感を抱かせるような美しさや艶かしさがあった。
新体操で着るような白を基調に青いラインの入ったレオタードを着ていて、胸の部分が甘食のように突き出ていた。
大きさも柔らかさもまさに甘食という感じだ。頭にはヘッドギアをつけているがそのおかげで余計に彼女の目鼻立ちの美しさが、
はっきりと現れてもいた。本当に綺麗な12歳の女児なのだ。
対する兄のイックも天使のように美しい男の子だ。15歳と彼女より3歳年かさなせいか、顔は彼女以上に母親に似ていて、
青白い体はまだ線が細すぎるが見事なまでに筋肉がついていた。年とともに逞しさが増していくだろう。
メディケとイックの兄妹対決はメインの2大家督タイトルマッチ、
ロヌアVSアサス、トウェVSクアッの前哨戦と位置づけられているが、純粋にロヌア兄妹の試合としても注目されている一番だった。
ただし、12歳の女の子と15歳の男の子の体格差、プロの選手とプロになれない幼いアマチュア選手の違いから、
ハンディキャップが与えられる。まず、メディケのみ安全面からヘッドギアの着用が義務付けられ、
ルールは彼女が習っている総合格闘技で判定になったらあらかじめ彼女に1ポイント多く与えられているという、
あまりに彼女有利なものであった。試合時間は1ラウンド4分×3ラウンドである。
「お、お前、なんでそんな新体操みたいな格好してんだよ」
兄のイックは驚きそして慌てている。
「決まっているわ。お兄ちゃんがこういう格好スキだからだよ」
「な、なんでそんなこと分かるんだよ」
「どうしても教えて欲しい?それはね、お兄ちゃんの部屋に……」
「わ、わ、わ。もうこれ以上言わなくてよろしい」
どうやら試合前の精神戦は妹のメディケが勝利をおさめた。
見事なまでの美少女、美少年ぶりだった。
とくに妹のメディケはロヌアの美麗な顔に甘いあどけなさをたくさんまぶしたような幼な綺麗顔に、
オンナになりたての体からは青白い色気を放ち、見る者に背徳感を抱かせるような美しさや艶かしさがあった。
新体操で着るような白を基調に青いラインの入ったレオタードを着ていて、胸の部分が甘食のように突き出ていた。
大きさも柔らかさもまさに甘食という感じだ。頭にはヘッドギアをつけているがそのおかげで余計に彼女の目鼻立ちの美しさが、
はっきりと現れてもいた。本当に綺麗な12歳の女児なのだ。
対する兄のイックも天使のように美しい男の子だ。15歳と彼女より3歳年かさなせいか、顔は彼女以上に母親に似ていて、
青白い体はまだ線が細すぎるが見事なまでに筋肉がついていた。年とともに逞しさが増していくだろう。
メディケとイックの兄妹対決はメインの2大家督タイトルマッチ、
ロヌアVSアサス、トウェVSクアッの前哨戦と位置づけられているが、純粋にロヌア兄妹の試合としても注目されている一番だった。
ただし、12歳の女の子と15歳の男の子の体格差、プロの選手とプロになれない幼いアマチュア選手の違いから、
ハンディキャップが与えられる。まず、メディケのみ安全面からヘッドギアの着用が義務付けられ、
ルールは彼女が習っている総合格闘技で判定になったらあらかじめ彼女に1ポイント多く与えられているという、
あまりに彼女有利なものであった。試合時間は1ラウンド4分×3ラウンドである。
「お、お前、なんでそんな新体操みたいな格好してんだよ」
兄のイックは驚きそして慌てている。
「決まっているわ。お兄ちゃんがこういう格好スキだからだよ」
「な、なんでそんなこと分かるんだよ」
「どうしても教えて欲しい?それはね、お兄ちゃんの部屋に……」
「わ、わ、わ。もうこれ以上言わなくてよろしい」
どうやら試合前の精神戦は妹のメディケが勝利をおさめた。
カーン!試合開始と同時に場内が大きくどよめく。妹のメディケが猛然と兄のイックに襲い掛かっていったからだ。
イックはもしかしたらメディケが試合開始のゴングと同時に仕掛けてくるのではないかと予測していた。
ただ予測できなかったのは妹の短期間での急成長振りだった。
二月前スパをやったときとはまるで別人のような素早いフットワークであり、そしてパンチやキックの鋭さ、相手の急所に当てる正確さだったのだ。
完全にメディケの勢いに飲み込まれてしまった。真うしろに後退してあっという間にコーナーまで追い詰められてしまう。
ビチャンビチャン。妹が立て続けに放った2発のローキックはなんとか膝でガードできたが、
それからすぐに放たれた強烈な右のフックはかわせずにまともに食らってしまった。
メディケは多少のハンディが与えられるのは仕方ないとして、あまりにも自分有利なハンディには頭にきているものがあった。
だからその抗議をこめて総合ルールであってもしばらくは、兄がプロとして選んだ格闘技、キックボクシングのように闘おうと思っていた。
兄をコーナーに追い詰めたのも右のフックが決まったのもあまりにも呆気なく驚いているが、
攻撃の手はゆるめなかった。若すぎる彼女はスタミナの配分はあまり考えられない。
試合開始からわずか30秒。その30秒間のあまりにも一方的な展開に、妹が兄を押しているという驚愕な内容にも関わらず、
場内はし~んと静まりかえっていた。驚愕すぎてショッキングであり言葉を発せられなかったのだ。
ビュビュ。バチン。メディケのパンチが矢のように次々とイックの顔面へと迫る。
彼はさすがにガードしたりウェービングやダッキングでかわしていったが、アッパーは意表だったらしくまともに食らい、大きく頭が後方にのけぞった。
メディケはいまだ狐につままれたような思いはあったが、それでも冷静だった。
兄のガードが上に行き過ぎていることを見抜くと彼の体から一歩離れて、がら空きになっているボディにミドルキックを突き刺した。
イックはもしかしたらメディケが試合開始のゴングと同時に仕掛けてくるのではないかと予測していた。
ただ予測できなかったのは妹の短期間での急成長振りだった。
二月前スパをやったときとはまるで別人のような素早いフットワークであり、そしてパンチやキックの鋭さ、相手の急所に当てる正確さだったのだ。
完全にメディケの勢いに飲み込まれてしまった。真うしろに後退してあっという間にコーナーまで追い詰められてしまう。
ビチャンビチャン。妹が立て続けに放った2発のローキックはなんとか膝でガードできたが、
それからすぐに放たれた強烈な右のフックはかわせずにまともに食らってしまった。
メディケは多少のハンディが与えられるのは仕方ないとして、あまりにも自分有利なハンディには頭にきているものがあった。
だからその抗議をこめて総合ルールであってもしばらくは、兄がプロとして選んだ格闘技、キックボクシングのように闘おうと思っていた。
兄をコーナーに追い詰めたのも右のフックが決まったのもあまりにも呆気なく驚いているが、
攻撃の手はゆるめなかった。若すぎる彼女はスタミナの配分はあまり考えられない。
試合開始からわずか30秒。その30秒間のあまりにも一方的な展開に、妹が兄を押しているという驚愕な内容にも関わらず、
場内はし~んと静まりかえっていた。驚愕すぎてショッキングであり言葉を発せられなかったのだ。
ビュビュ。バチン。メディケのパンチが矢のように次々とイックの顔面へと迫る。
彼はさすがにガードしたりウェービングやダッキングでかわしていったが、アッパーは意表だったらしくまともに食らい、大きく頭が後方にのけぞった。
メディケはいまだ狐につままれたような思いはあったが、それでも冷静だった。
兄のガードが上に行き過ぎていることを見抜くと彼の体から一歩離れて、がら空きになっているボディにミドルキックを突き刺した。
「ゴベェ」
妹のキックをまともに食らったイックはその瞬間マウスピースが口から出かかった。
マウスピースもゲボもなんとかこらえたが、そのあまりにもの痛苦しさからガードが甘くなってしまった。
まだ12歳の幼さでありプロにはなれない彼女であるが好機と思ったし、また見逃すほど甘くはなかった。
ビュビュ。ガッガッ。最初は小刻みなパンチを素早く出し確実にヒットさせ、
ぐらっときたところをパンチではなく膝頭であごを突き上げてやった。彼はこの一撃で完全に意識を吹き飛ばしてしまう。
兄でありキックボクシング界のホープでもあるイックをそのキックボクシング的な闘いで圧倒してしまったメディケは、
とうてい12歳の女の子とは思えない。ただそれでも実際は12歳の女の子である。猛ラッシュしたあと息切れを起こしてしまったのだ。
メディケとイックは自然と抱き合うような格好でクリンチすることとなった。
甘食のような乳房と細く逞しい胸板……のちょっと下の部分が合わさった。
妹という幼いオンナに一方的にパンチやキックをもらい続け、完全にグロッキー状態の兄のほうが15センチも背が高いのである。
体重にいたっては20キロぐらいの差。それだけの体格的アドバンテージを持ちながら彼は妹に対して、本当に何もできなかったのである。
その彼であるが鼻先に妹の髪の毛の甘い香りと甘食のような乳房の感触に、飛んでいた意識が戻ってきてしまった。
あまりにもの惨めさに涙さえでそうになってきた。大勢の観客の前で3歳も若い妹という血のつながりのある女に、
純粋な格闘技の試合でKO寸前にまで追い込まれている。
そして実際KOされるのは時間の問題。圧倒されている対戦相手から”幼さ”と”オンナ”を嫌なぐらい感じても、
彼は肉体的なダメージや体にも心にも刻み込まれた”実力差”という恐怖から、勝てる算段がないと焦りを感じていた。
それでも男として女に、まして妹に負けて成るものかというプライドは残されている。
「ねぇ。ずっとこのままクリンチしていたいでしょう。でも総合格闘技には残念ながらクリンチなんてないのよ」
妹のキックをまともに食らったイックはその瞬間マウスピースが口から出かかった。
マウスピースもゲボもなんとかこらえたが、そのあまりにもの痛苦しさからガードが甘くなってしまった。
まだ12歳の幼さでありプロにはなれない彼女であるが好機と思ったし、また見逃すほど甘くはなかった。
ビュビュ。ガッガッ。最初は小刻みなパンチを素早く出し確実にヒットさせ、
ぐらっときたところをパンチではなく膝頭であごを突き上げてやった。彼はこの一撃で完全に意識を吹き飛ばしてしまう。
兄でありキックボクシング界のホープでもあるイックをそのキックボクシング的な闘いで圧倒してしまったメディケは、
とうてい12歳の女の子とは思えない。ただそれでも実際は12歳の女の子である。猛ラッシュしたあと息切れを起こしてしまったのだ。
メディケとイックは自然と抱き合うような格好でクリンチすることとなった。
甘食のような乳房と細く逞しい胸板……のちょっと下の部分が合わさった。
妹という幼いオンナに一方的にパンチやキックをもらい続け、完全にグロッキー状態の兄のほうが15センチも背が高いのである。
体重にいたっては20キロぐらいの差。それだけの体格的アドバンテージを持ちながら彼は妹に対して、本当に何もできなかったのである。
その彼であるが鼻先に妹の髪の毛の甘い香りと甘食のような乳房の感触に、飛んでいた意識が戻ってきてしまった。
あまりにもの惨めさに涙さえでそうになってきた。大勢の観客の前で3歳も若い妹という血のつながりのある女に、
純粋な格闘技の試合でKO寸前にまで追い込まれている。
そして実際KOされるのは時間の問題。圧倒されている対戦相手から”幼さ”と”オンナ”を嫌なぐらい感じても、
彼は肉体的なダメージや体にも心にも刻み込まれた”実力差”という恐怖から、勝てる算段がないと焦りを感じていた。
それでも男として女に、まして妹に負けて成るものかというプライドは残されている。
「ねぇ。ずっとこのままクリンチしていたいでしょう。でも総合格闘技には残念ながらクリンチなんてないのよ」
「!」
息切れのおさまったメディケはフロントスープレックスでイックを投げ飛ばした。
口では厳しいことを言ったが妹から兄に対する優しさであった。このままキックボクシング的な闘いで彼を負かしてしまうのは、
兄でありキックボクサーである彼があまりにもかわいそうなので、優しく総合格闘技的な闘いで兄に止めを刺すことにしたのだ。
イックはなんとか不慣れな受身を取れた。妹に一方的にボコられてる彼であるが母親譲りの一流の格闘家であるのだ。
ただ妹のメディケが母親さえ凌駕する類まれな格闘センスを持って産まれてきてしまっただけなのだ。
妹は兄の体の上に馬乗りになるとその格闘センスをいかんなく発揮する。ゴッガッゴッ。
必死に顔をガードし身をよじりかわそうとする兄に的確にパンチを当てていった。
イックの鼻からは血が流れていた。美しい目の上には大きなこぶ。そして痛苦しさからマウスピースを吐き出した。
メディケはこのまま打撃技だけで勝てしまうのもかわいそうだと思った。
それに兄に関節技の痛さや窒息技の苦しさを味あわせてやりたい。だが彼女の思いは実行できなかった。
レフェリーが試合を止めてしまったのである。つまり彼女がレフェリーストップにより勝ってしまったのだ。
思いのほか早く試合を止められ唖然としている妹とは対照的に、敗れた兄はそのまま天井のまぶしい照明を見上げる格好で、号泣していた。
妹相手に一方的にまったくいいところなく負けてしまった悔しさ、そして惨めさ。
もうこれ以上痛い思いや苦しい思いをしないですむ、安堵感。その安堵感に浸っている自分があまりにも情けなくて涙が止まらなかったのだ。
「よくがんばったね。お兄ちゃん」
イックは優しく手を差し伸べてきてくれた勝者の姿を見つめる。
彼好みの新体操用のレオタードを着た12歳の美少女であり、血のつながった妹だった。
ストロング・ウーマンVSプライド・オブ・マン第2試合結果
メディケ・ロポリス(妹)○[1ラウンド54秒RS]●イック・ロポリス(兄)
息切れのおさまったメディケはフロントスープレックスでイックを投げ飛ばした。
口では厳しいことを言ったが妹から兄に対する優しさであった。このままキックボクシング的な闘いで彼を負かしてしまうのは、
兄でありキックボクサーである彼があまりにもかわいそうなので、優しく総合格闘技的な闘いで兄に止めを刺すことにしたのだ。
イックはなんとか不慣れな受身を取れた。妹に一方的にボコられてる彼であるが母親譲りの一流の格闘家であるのだ。
ただ妹のメディケが母親さえ凌駕する類まれな格闘センスを持って産まれてきてしまっただけなのだ。
妹は兄の体の上に馬乗りになるとその格闘センスをいかんなく発揮する。ゴッガッゴッ。
必死に顔をガードし身をよじりかわそうとする兄に的確にパンチを当てていった。
イックの鼻からは血が流れていた。美しい目の上には大きなこぶ。そして痛苦しさからマウスピースを吐き出した。
メディケはこのまま打撃技だけで勝てしまうのもかわいそうだと思った。
それに兄に関節技の痛さや窒息技の苦しさを味あわせてやりたい。だが彼女の思いは実行できなかった。
レフェリーが試合を止めてしまったのである。つまり彼女がレフェリーストップにより勝ってしまったのだ。
思いのほか早く試合を止められ唖然としている妹とは対照的に、敗れた兄はそのまま天井のまぶしい照明を見上げる格好で、号泣していた。
妹相手に一方的にまったくいいところなく負けてしまった悔しさ、そして惨めさ。
もうこれ以上痛い思いや苦しい思いをしないですむ、安堵感。その安堵感に浸っている自分があまりにも情けなくて涙が止まらなかったのだ。
「よくがんばったね。お兄ちゃん」
イックは優しく手を差し伸べてきてくれた勝者の姿を見つめる。
彼好みの新体操用のレオタードを着た12歳の美少女であり、血のつながった妹だった。
ストロング・ウーマンVSプライド・オブ・マン第2試合結果
メディケ・ロポリス(妹)○[1ラウンド54秒RS]●イック・ロポリス(兄)