ここは街から少し離れた森の中。そこに幾人かの人影が見える。
ダオスとの決戦を控えたクレス一行。そして極最近新たに仲間に加わることとなったチェスター。
だがチェスターの時間はあの時(現代)から止まっていた。
クレス達の主戦力のパーティーは4人、そして残りはダンジョンの外で警戒を行う等サブとしての役割を担う。
そしてチェスターが仲間に加わった今、パーティーを再編成するか議論がなされた。
「クレスは主戦力だから言わずもがな、私も召喚士としては必須だろう」
そう言ったのは召喚士のクラース。リーダーと言ってしまってもいいだろう。
「だよねぇ~、あとは遠距離での魔法は重要だからあたしも異論はないよね。
あとはあのバカのことだけど・・・」
「んだと?やんのか?」
魔法使いのアーチェに反応したのは弓使いのチェスター。
「やめろよ二人とも。チェスターもムキになるなよ」
この異様な雰囲気にクレスが止めに入った。
「このバカを入れるくらいだったら回復役を入れた方があたしはいいと思いまーす☆」
アーチェはなぜか挑発的だ。
「そんなことはないと思いますよ。私なんかより全然お強いですし。
私はまだまだ皆さんの役に立てないことばかりで・・・」
対する法術師のミントは謙虚だった。
攻撃に参加しても大した戦力にもならず、主に援護的な役割をいつも担っていた。
回復役としては大変活躍するのでパーティーには必ず入っていた一人でもある。
「でもチェスター入れるくらいだったらすずちゃんの方が全然役に立つと思うよ!
このバカよりたぶん全然強いし!あはっ」
「それはやってみなければわかりませんが、私も忍者として遅れを取るつもりはありません」
忍者のすずが冷静な面持ちで言った。
「ま、すずちゃんどころかあたしより弱そうだけどねぇ?
あれ?言い返せないんだwかっこ悪ぅ~」
アーチェが下を向いたチェスターを覗き込むような形で言った。
それに反論するチェスター。
「んなわけねーだろバカ女。女に負けるわけねーよ。お前なんて一撃で仕留められるっての」
「どうだかねぇ~。あ、そうだ。試しにミントとタイマンやってみてよ
ミントに勝てたらあたしが魔法抜きでほうきで戦ってあげる☆」
ダオスとの決戦を控えたクレス一行。そして極最近新たに仲間に加わることとなったチェスター。
だがチェスターの時間はあの時(現代)から止まっていた。
クレス達の主戦力のパーティーは4人、そして残りはダンジョンの外で警戒を行う等サブとしての役割を担う。
そしてチェスターが仲間に加わった今、パーティーを再編成するか議論がなされた。
「クレスは主戦力だから言わずもがな、私も召喚士としては必須だろう」
そう言ったのは召喚士のクラース。リーダーと言ってしまってもいいだろう。
「だよねぇ~、あとは遠距離での魔法は重要だからあたしも異論はないよね。
あとはあのバカのことだけど・・・」
「んだと?やんのか?」
魔法使いのアーチェに反応したのは弓使いのチェスター。
「やめろよ二人とも。チェスターもムキになるなよ」
この異様な雰囲気にクレスが止めに入った。
「このバカを入れるくらいだったら回復役を入れた方があたしはいいと思いまーす☆」
アーチェはなぜか挑発的だ。
「そんなことはないと思いますよ。私なんかより全然お強いですし。
私はまだまだ皆さんの役に立てないことばかりで・・・」
対する法術師のミントは謙虚だった。
攻撃に参加しても大した戦力にもならず、主に援護的な役割をいつも担っていた。
回復役としては大変活躍するのでパーティーには必ず入っていた一人でもある。
「でもチェスター入れるくらいだったらすずちゃんの方が全然役に立つと思うよ!
このバカよりたぶん全然強いし!あはっ」
「それはやってみなければわかりませんが、私も忍者として遅れを取るつもりはありません」
忍者のすずが冷静な面持ちで言った。
「ま、すずちゃんどころかあたしより弱そうだけどねぇ?
あれ?言い返せないんだwかっこ悪ぅ~」
アーチェが下を向いたチェスターを覗き込むような形で言った。
それに反論するチェスター。
「んなわけねーだろバカ女。女に負けるわけねーよ。お前なんて一撃で仕留められるっての」
「どうだかねぇ~。あ、そうだ。試しにミントとタイマンやってみてよ
ミントに勝てたらあたしが魔法抜きでほうきで戦ってあげる☆」
アーチェからの意外な提案に躊躇するチェスター。
(このバカ女ならともかくミント相手はケガさせちまうだろうに)
回復役であるミントは接近戦での経験がほぼゼロであった。
チェスターからしても大きな胸や細い腕からしてどー見ても戦えるような体型ではなかった。
「あれ?もしかして女の子に負けるのが怖いの?男のくせに?wねぇ、どうするの?
やるのやらないの?」
アーチェが挑発を続けてくる。
「わーったよ。やりゃあいいんだろやりゃぁ」
「ちょ、ちょっとアーチェさん・・・」
チェスターの返事を聞いて焦るミント。
「じゃ、準備したら二人とも声かけてね」
(これからどうなってしまうんでしょう・・・)
ミントはチェスターとの対戦が不安で仕方がなかった。
そして数十分後・・・
(このバカ女ならともかくミント相手はケガさせちまうだろうに)
回復役であるミントは接近戦での経験がほぼゼロであった。
チェスターからしても大きな胸や細い腕からしてどー見ても戦えるような体型ではなかった。
「あれ?もしかして女の子に負けるのが怖いの?男のくせに?wねぇ、どうするの?
やるのやらないの?」
アーチェが挑発を続けてくる。
「わーったよ。やりゃあいいんだろやりゃぁ」
「ちょ、ちょっとアーチェさん・・・」
チェスターの返事を聞いて焦るミント。
「じゃ、準備したら二人とも声かけてね」
(これからどうなってしまうんでしょう・・・)
ミントはチェスターとの対戦が不安で仕方がなかった。
そして数十分後・・・
アーチェの声が森に響き渡った。
「二人とも準備はいい?じゃあはじめ!」
あれから何度もミントはアーチェを説得したが断られてしまった。
人を、仲間を傷つけることはできないとミントは主張していた。
(それに相手はチェスターさん。とても私なんかが勝てる相手じゃありません・・・!)
だが試合は始まってしまったからにはやるしかなかった。
「ではチェスターさん、お願いします・・・」
「あぁ、本気で来いよミント!」
ミントの言葉に応えると同時に応援席から声が出された。。
「チェスター手加減しろよー!」とクレス。
「明日に響く怪我はなるべくせんようになぁ」とクラース。
「ミントさん頑張ってください」とすずがそれぞれ言い、今まさに試合が始まった。
「こっちから行かせてもらうぜぇ、てい!」
チェスターはリーチを活かして試合開始位置から狙いを定め弓を放った。
「はっ、危なかったです・・・」
「な、かわした!?」
ミントは軽々と矢をかわしながらつぶやいた。
「あれ?当てらんないの?だっさ~」
アーチェが脇から野次を飛ばす。
「二人とも準備はいい?じゃあはじめ!」
あれから何度もミントはアーチェを説得したが断られてしまった。
人を、仲間を傷つけることはできないとミントは主張していた。
(それに相手はチェスターさん。とても私なんかが勝てる相手じゃありません・・・!)
だが試合は始まってしまったからにはやるしかなかった。
「ではチェスターさん、お願いします・・・」
「あぁ、本気で来いよミント!」
ミントの言葉に応えると同時に応援席から声が出された。。
「チェスター手加減しろよー!」とクレス。
「明日に響く怪我はなるべくせんようになぁ」とクラース。
「ミントさん頑張ってください」とすずがそれぞれ言い、今まさに試合が始まった。
「こっちから行かせてもらうぜぇ、てい!」
チェスターはリーチを活かして試合開始位置から狙いを定め弓を放った。
「はっ、危なかったです・・・」
「な、かわした!?」
ミントは軽々と矢をかわしながらつぶやいた。
「あれ?当てらんないの?だっさ~」
アーチェが脇から野次を飛ばす。
(これくらいならなんとか・・・・でも・・・どうしましょう)
ミントは人を傷つけるのが得意ではなかったのでしどろもどろしていた。
反してチェスターはミントに矢をかわされたのが意外であり驚いていた。
「毎日戦闘を経験してるだけあって足だけは早いな!」
言いながら自分に言い聞かせ、そのまま連続で矢を放ち続けた。
「はぁっはっ!」
ミントは数十秒、何十本もの矢を避け続けていた。
(これじゃキリがないです・・・こうなったら攻撃を仕掛けるしか・・・!)
ミントは杖を構え、一気に距離を詰めた。
「何っ!」
あまりの速さに、といってもチェスターにとってはあまりにも速い動きに驚きを隠せなかった。
(お願い当たって・・・!)
「ごめんなさい、たぁ!」
ミントは目を瞑りながらチェスターの鳩尾に杖の持ち手側をめり込ませた。
「う・・・・・ぇ・・・・」
あまりの痛みにチェスターは膝を付いてしまった。
「えwちょっとなになに!?冗談で言ったつもりだったんだけどマジで負けちゃうのあんた?w
なっさけな~」
(よりによって・・・・あいつが見てる前で・・・・・負けるわけには・・・・・くそ・・・た・れ・・」
ミントは目を開けると苦悶の表情をしている相手を見て驚いてしまった。
当たっている感触は確かにあったがダメージはないだろうと思っていたからだ。
「・・・ぇ!?大丈夫ですかチェスターさん!?ごめんなさいあたしったら・・・」
戦闘の専門でもある弓使いが回復役である法術師に遅れを取り、その上対戦相手の身を案じるという
屈辱的な言葉までかけられてしまったチェスター。
(チェスターさん・・・きっと手加減してくれてるんですね)
「ぅ・・・こんなの大したことないぜ!」
言うなりチェスターは地を蹴りミントとの距離を開ける。
「ったく強がっちゃって☆早くその清楚できれーでか弱くて胸のおっきい女の子にやられちゃいなよ、あはっ☆」
アーチェに癇に障ることを言われ、チェスターは一気に勝負をつけることにした。
「見てろよ・・・!」
(今度は本気のが来る・・・!避けないとっ!)
チェスターは矢を構えた状態で次の一矢に身体中の神経を集中し、氷の塊を矢の先に作った。
現時点でのチェスターの最強の必殺技である。
ミントは人を傷つけるのが得意ではなかったのでしどろもどろしていた。
反してチェスターはミントに矢をかわされたのが意外であり驚いていた。
「毎日戦闘を経験してるだけあって足だけは早いな!」
言いながら自分に言い聞かせ、そのまま連続で矢を放ち続けた。
「はぁっはっ!」
ミントは数十秒、何十本もの矢を避け続けていた。
(これじゃキリがないです・・・こうなったら攻撃を仕掛けるしか・・・!)
ミントは杖を構え、一気に距離を詰めた。
「何っ!」
あまりの速さに、といってもチェスターにとってはあまりにも速い動きに驚きを隠せなかった。
(お願い当たって・・・!)
「ごめんなさい、たぁ!」
ミントは目を瞑りながらチェスターの鳩尾に杖の持ち手側をめり込ませた。
「う・・・・・ぇ・・・・」
あまりの痛みにチェスターは膝を付いてしまった。
「えwちょっとなになに!?冗談で言ったつもりだったんだけどマジで負けちゃうのあんた?w
なっさけな~」
(よりによって・・・・あいつが見てる前で・・・・・負けるわけには・・・・・くそ・・・た・れ・・」
ミントは目を開けると苦悶の表情をしている相手を見て驚いてしまった。
当たっている感触は確かにあったがダメージはないだろうと思っていたからだ。
「・・・ぇ!?大丈夫ですかチェスターさん!?ごめんなさいあたしったら・・・」
戦闘の専門でもある弓使いが回復役である法術師に遅れを取り、その上対戦相手の身を案じるという
屈辱的な言葉までかけられてしまったチェスター。
(チェスターさん・・・きっと手加減してくれてるんですね)
「ぅ・・・こんなの大したことないぜ!」
言うなりチェスターは地を蹴りミントとの距離を開ける。
「ったく強がっちゃって☆早くその清楚できれーでか弱くて胸のおっきい女の子にやられちゃいなよ、あはっ☆」
アーチェに癇に障ることを言われ、チェスターは一気に勝負をつけることにした。
「見てろよ・・・!」
(今度は本気のが来る・・・!避けないとっ!)
チェスターは矢を構えた状態で次の一矢に身体中の神経を集中し、氷の塊を矢の先に作った。
現時点でのチェスターの最強の必殺技である。
「凍牙っ!!!」
氷の矢がものすごい勢いでミント目掛けて放たれた。チェスターの目には完全に勝負は決したと見えた。が、
(あら・・?もっとすごいのが来るのかと思いましたが・・・
もしかしたらわたしより弱・・・いいえ!ここは一気に決めます!)
ミントは寸前で横にステップして回避し、その後矢を乗り越えるようにジャンプし
チェスターの背後に降り立った。チェスターは気づいていないようだ。
(今度はもう立ち上がらないようにこれで・・・)
「ごめんなさい、チェスターさん・・・」
ミントは杖を両手で持ち、もちろん加減しながらチェスターの股間へと振った。
「オレ・・・が・・・・・女に・・・・負・・」
チェスターは情けなく崩れ落ちうつ伏せになって動かなくなった。
「わたし・・・その・・・・・・勝ってしまいました・・・」
ミントは男性には勝てないものだと昔から思っていたが、
初めての対戦で勝ってしまいどんな顔をすればいいのか落ち着かなくなってしまっていた。
「チェスター・・・」
まさかあのチェスターがミントに負けるとは思ってなかったクレス。
「無様ですね、チェスターさん。女に負ける男の人、間近で初めて拝見しました
それにあの最後のミントさんの動き、チェスターさんには見えなかったのでしょうか・・・」
容赦無く自分の感じたままに感想を述べるすず。
「はい試合終了~☆あーぁ、あんだけ大口叩いてたのにまさかミントに負けちゃうなんてw
それにアソコ狙うなんてミントったら大胆~☆」
「え、いや。そんな私は・・・」
アーチェのセリフを聞いて顔を赤らめるミント。
(私もチェスターさんには勝てると思いませんでしたし・・・
男性の急所ってあんなに弱かったんですね。わたしも加減したつもりだったんですが・・・)
チェスターの情けない姿を見ながら、案外あっけなく勝ってしまった自分に驚きと恥ずかしさの入り混じった
よくわからない気持ちになっていた。
「ま、ともかくミントはこれで主力パーティー決定!
あそこで女の子にアソコぶたれていつまでも倒れてるバカはほっとこ☆」
「アーチェさん!チェスターさんも頑張ったんですからそんな言い方は失礼です!
男性の方でも、その・・・女性に負けることだってあると思いますし!」
聞こえていないのがわかっていても尚チェスターを卑下しているアーチェにミントは注意した。
「あれ?ミント強気だね~wてかフォローなんてしなくてもいいよw負けたのは事実だから☆
これがげ・ん・じ・つ!にしてもそんなの痛かったのかね~アソコwミントだってずっと手加減したんでしょ?」
「それは・・・」
ミントは嘘をつくのが苦手であった。
「ほぉらやっぱり。女の子に手加減されて負けちゃったお子ちゃまはおねんねの時間でしゅか~?☆
悔しかったら何か言ってみたらどうなの?くふっw」
完全に上機嫌になってしまったアーチェ。
「にしてもほんっと情けない奴っ!女に負けるわけないとか言ってバカにしてたのにあの惨めな姿!
その女の子に手も足も出なくてアソコぶたれて負けちゃう男ってどんな気分なんだろうねぇ?wね?ミント」
「もうっ!アーチェさんたら」
こんな会話が続いてもチェスターが起きる様子は一向になかった。
次の朝目覚めた時からミントと目があうたびに「すみませんでした」と無言で会釈してくるようになった。
それがチェスターにとって屈辱であることとは知らずに・・・。
その都度こんな細い腕をした胸の大きくか弱い少女に負けた記憶を思い出させた。
そしてアーチェからはあの日ミントに負けたことをいつまでもからかわれ続け、
いくら修行してももう届かないレベルに既にミントたちは達していた。
そしてそこには必死にチェスターからの誘いを断ろうと困惑しているミントの姿があった。
氷の矢がものすごい勢いでミント目掛けて放たれた。チェスターの目には完全に勝負は決したと見えた。が、
(あら・・?もっとすごいのが来るのかと思いましたが・・・
もしかしたらわたしより弱・・・いいえ!ここは一気に決めます!)
ミントは寸前で横にステップして回避し、その後矢を乗り越えるようにジャンプし
チェスターの背後に降り立った。チェスターは気づいていないようだ。
(今度はもう立ち上がらないようにこれで・・・)
「ごめんなさい、チェスターさん・・・」
ミントは杖を両手で持ち、もちろん加減しながらチェスターの股間へと振った。
「オレ・・・が・・・・・女に・・・・負・・」
チェスターは情けなく崩れ落ちうつ伏せになって動かなくなった。
「わたし・・・その・・・・・・勝ってしまいました・・・」
ミントは男性には勝てないものだと昔から思っていたが、
初めての対戦で勝ってしまいどんな顔をすればいいのか落ち着かなくなってしまっていた。
「チェスター・・・」
まさかあのチェスターがミントに負けるとは思ってなかったクレス。
「無様ですね、チェスターさん。女に負ける男の人、間近で初めて拝見しました
それにあの最後のミントさんの動き、チェスターさんには見えなかったのでしょうか・・・」
容赦無く自分の感じたままに感想を述べるすず。
「はい試合終了~☆あーぁ、あんだけ大口叩いてたのにまさかミントに負けちゃうなんてw
それにアソコ狙うなんてミントったら大胆~☆」
「え、いや。そんな私は・・・」
アーチェのセリフを聞いて顔を赤らめるミント。
(私もチェスターさんには勝てると思いませんでしたし・・・
男性の急所ってあんなに弱かったんですね。わたしも加減したつもりだったんですが・・・)
チェスターの情けない姿を見ながら、案外あっけなく勝ってしまった自分に驚きと恥ずかしさの入り混じった
よくわからない気持ちになっていた。
「ま、ともかくミントはこれで主力パーティー決定!
あそこで女の子にアソコぶたれていつまでも倒れてるバカはほっとこ☆」
「アーチェさん!チェスターさんも頑張ったんですからそんな言い方は失礼です!
男性の方でも、その・・・女性に負けることだってあると思いますし!」
聞こえていないのがわかっていても尚チェスターを卑下しているアーチェにミントは注意した。
「あれ?ミント強気だね~wてかフォローなんてしなくてもいいよw負けたのは事実だから☆
これがげ・ん・じ・つ!にしてもそんなの痛かったのかね~アソコwミントだってずっと手加減したんでしょ?」
「それは・・・」
ミントは嘘をつくのが苦手であった。
「ほぉらやっぱり。女の子に手加減されて負けちゃったお子ちゃまはおねんねの時間でしゅか~?☆
悔しかったら何か言ってみたらどうなの?くふっw」
完全に上機嫌になってしまったアーチェ。
「にしてもほんっと情けない奴っ!女に負けるわけないとか言ってバカにしてたのにあの惨めな姿!
その女の子に手も足も出なくてアソコぶたれて負けちゃう男ってどんな気分なんだろうねぇ?wね?ミント」
「もうっ!アーチェさんたら」
こんな会話が続いてもチェスターが起きる様子は一向になかった。
次の朝目覚めた時からミントと目があうたびに「すみませんでした」と無言で会釈してくるようになった。
それがチェスターにとって屈辱であることとは知らずに・・・。
その都度こんな細い腕をした胸の大きくか弱い少女に負けた記憶を思い出させた。
そしてアーチェからはあの日ミントに負けたことをいつまでもからかわれ続け、
いくら修行してももう届かないレベルに既にミントたちは達していた。
そしてそこには必死にチェスターからの誘いを断ろうと困惑しているミントの姿があった。