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正義の一日

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正義の一日





 昼下がりの街の中、街行く人々の視線を受けながら、赤い稲妻が掛けて行く。
 此処は地図にもないような特別な街。街に入る資格を持っている者しか入れない街なのだが、資格を持っている人物達はその事に気が付いていない。気が付いてないからこそ、資格がもらえたのかもしれないが。
 赤い稲妻はビルの屋上に一気に階段を使って駆け上り、見晴らし良い場所に立った。
 風に舞う黄色いマフラー。フルフェイスヘルメットに色んな突起物を取り付けたような改造ヘルメット。ピッタリと身体に張り付いた赤と銀のボディスーツ。それを覆うように胸アーマーのようなものが身体を覆っている。両手首のあたりに突起物が付いていたりと、雰囲気的に言えば刺々しく、現代仮面ライダーと何とかレンジャーを足して割ったような雰囲気を持っている。
「ジャーーースティスイアーーーーッ!」
 誰もが聞きほれる様なシャウトで言葉を締めくくり、山彦を聴くように赤い男はヘルメットの耳の部分に手を当てる。集音的な意味ではそのような行為あまり意味がないのだが、彼の行動は、全く意味が無い。ヘルメットの耳の部分に手を当てても集音能力あがるわけねぇだろ、馬鹿。
「む、聞こえる、助けを求める力なき者達の悲痛な声が!」
 どうやら彼には声が聞こえたらしい。街の建物を確認するように数ヶ所指差し呼称をし、もう一度ジャスティスイアーと叫ぶ。
「聞こえる、聞こえる、助けを求める力なき者達の悲痛な足音が!」
「こっちです、ヴァッシュさん! 変な男が会社の入り口から階段を使って屋上に!」
「な、なんて奴だ、こんな十数階建ての建物の屋上に向かうのに階段を使うなんて! 現代科学を無駄に使ってるとしか思えない、一発科学の素晴らしさについて問わなきゃな。ティナ、とりあえず逮捕だ!」
 黒いジャケットに黒いズボンとスカートに身を包んだ怪しげな二人組みが赤い男の居る屋上に足を踏み入れる。
 茶髪と緑の髪の二人組み、茶髪の方は長いモミアゲ。そして両側頭部の髪を後ろで結んでおり、ポニーテールと言うより、マウステールと言った所か。遠目では女に見えるのだが、声からして男のようだ。緑色の髪は何の特徴も無いストレートヘアー。本当に特徴ねぇな、おい。
「おーっと、其処までだ。地方警備隊、レオロナ・ヴァッシュ。警備隊員第一位だ。赤い奴、現代科学未使用の罪でお前を捕縛させてもらうぜ?」
「ヴァッシュさぁん、それじゃ逮捕できませんって、建物不法侵入の方じゃないと……」
「甘い、甘いよダメファーラ。しょっぱなから本当の逮捕状の名前を言っちゃダメだ、とりあえずは適当な容疑を口にして相手を足止めすることが大事なんだって、訓練所でも言われたろ?」
「初耳です、ヴァッシュさん。というか、ダメファーラやめてください!? ティナ・ファーラですって!」
 二人組みは赤い男を捕縛してもないのにじゃれあいを始めてしまったようだ。これでは赤い男が逃げ出すチャンスを自ら作ってしまったようなものだ。
 赤い男は当然その場を……去ってNeeeee!? 赤い男は屋上のベンチに腰掛、脚を組んで二人の痴話喧嘩を見守っている。
「そ、それを言うならヴァッシュさんこそ、階段上る時遅いんですよ、体力落ちてるんじゃないですか!?」
「そんなわけあるか、アレは目前に広がる食い込みとパンツの世界を堪能しすぎて身動きが取りづらくなってしまっただけなんだよ!」
 レオロナといったか、モミアゲ長い男の言葉の意味を汲み取ったダメファーラ…いや、ティナファーラは今更ながらスカートを押さえる。
「もう少しこの喧嘩を見ておきたいところだが、生憎私には助けを聞こえる力なき者達の声が聞こえる! ではさらばだ!」
「てめ、逃げられるとぉッ!?」
 モミアゲがそう口にした途端、赤い男は屋上のフェンスの向こう側、つまり屋上から飛び降りたのだ。モミアゲは急いでフェンスへと駆け寄り目下の世界を確認するが、先ほどの赤い男の姿は無い。
「あ、ありえないですよ……」
 ティナファーラが信じられないといった様子で屋上から地上までの高さを確認するため、コインを落とす。当然コインが地上に落ちる音は聞こえなかったようだ。
「名乗るのを忘れていた! 私はジャスティスマン! 赤い正義の使者、ジャスティスマンだ! それとお嬢さん、落としたぞ!」
 コインを落として数分後、屋上から飛び降りたはずの赤い男、ジャスティスマンが突如屋上にリターン。驚き、目を丸くしているティナファーラにコインを渡す。
「てめぇ、一体何のつもりだ?」
 モミアゲがジャスティスマンに質問すると、
「すまん、ヴァッシュ君、エレベーターを待たせているので私はこれで!」
 ジャスティスマンはそう言い残し、屋上を去った。
「野郎、現代科学使えるじゃねぇか」
 モミアゲはそう呟くと空を見上げた。
「そうですね、ワザワザ落としたコインを届けてくれるなんて、案外良い人なのかも」
 ティナファーラも同じように空を見上げる。待て、お前らジャスティスマン逮捕はどうした、逮捕は!

 モミアゲら無事に逃げきったジャスティスマン、もう呼ぶのがめんどいので正義と略させてもらおう。
 正義は急ぎ声のした方へと掛ける。
「確か此処に助けを求める力なき者が居るんだな」
 助けを呼ぶ声がしたのはまずはこの何処にでもあるようなファーストフード店からだった。
「うーん困ったッス……」
 店で助けを求めていたのは魔法省調停課の稀石明菜。詳しい説明は明菜の欄を見てくれ。
 明菜の目の前にはパン二段のビッ○マックよりも大きいパン三段のメガ○ックとポテトとドリンクが置かれていた。目の前にそびえる肉の塔に明菜はびびってるようだ。
「家畜の声は声無き声、小麦の囁き風の声! ポテトの原料じゃがいも! 正義の使者はジャスティスマン!」
 自動ドアを潜り、正義はファーストフード店に入って、三人ほど並んでるカウンターに大人しく並ぶ。
「あー…テリヤキマックのセットを一つ…あ、コーラで。えっと、他にはーチキンナゲット一つ。え、ソース? マスタードないんですか? じゃぁ、そのままで」
 正義は会計を済ませる。それにしても、なんと言う猛者だ。マスタードソースがないからと、チキンナゲットのソースを断る奴は始めてみた。
「私のポテトは揚げたて! どうしたのかね、お嬢さん」
 正義はずうずうしくも、明菜と同じ席に座る。急にやってきて何も言わずに同席を始める奴が居れば、俺は迷わず殴っているが、明菜は気にした様子もない。
「あれー、どうしたッスか、さ……」
 シャーーーラーーーップ!! とりあえず色んな状況があるんだよ、状況が。
「ふーん、よくわかんないッスけど、なんか面白そうッスね」
「ところで、君は何を困ってるんだい?」
 ポテトがヘルメットに当たって曲がるだけで、口には入らない。それを一生懸命食べようと試みる正義。ヘルメット脱げよ!?
「初めてメガ○ックというものを頼んだッスけど予想以上に大きくて、どうやって食べようか困ってたところッスよ」
「あっはっは、私に任せたまえ! ジャスティース……」
「お客様、店内であまり騒がれては他のお客様の……」
「あ、スイマセン……」
 ファーストフード店で怒られた。久しくそんな馬鹿な行為やってなかったというのにな。明菜も相当恥ずかしかったようで顔を真っ赤にしている。
「まぁ、お嬢さん、私に任せたまえ」
 正義は小声で明菜に話し掛ける。今回はボリュームは押さえ気味。流石に正義も気にしているようだ。
「ジャスティス……スモーラー!!」
 スリの銀二も顔負けの手業でメ○マックの中央の段のパンと肉を引き抜く。
「これで食べやすくなっただろう、さらばだ!」
「ありがとうッス!」
 明菜は正義にお礼を言うと、ぺこりと頭を下げる。当然というべきか、頭を下げた反動でドリンクが倒れる。
 その姿を目撃していないのか、正義はそのまま店内を風の様に去ってゆく。
「……って、これじゃビック○ックじゃないッスかーーー!?」
 がびーんという効果音が聞こえてきそうなファーストフード店を後にした。

 ファーストフード店から離れ、とある洋服屋の前で正義は立ち止まった。
「ふう、次に聞こえしはこの店からか」
 引くと書かれた扉を押さず、ご丁寧に引いて入店する正義。何処まで生真面目なんだ、この男。
「いらっしゃいませ」
 都会風といった服装の店員が正義を迎え入れる。明らかに表情は困惑している。
「……服を買いに来た訳ではないのだが、冷やかせんな! 最近寒いので何か今年流行の上着を探してて……」
 店員は突っ込みたくってうずうずしているようだ。正義の姿はボディアーマーやレッグアーマーをしていても、むき出しの部分は赤と銀のフィットスーツだけ。そんな格好で冬空の下を歩けば寒いに決まってる。
「こ、今年の流行はこのファー付きのロングジャケットが流行で、背丈からいって、お客様だとLサイズがピッタリだと……後それに加えニット帽も今売れています」
「そうなんですか、じゃぁ、それを……」
 ヘルメットの上にニット帽を被る正義。とりあえずヘルメット脱げよ!? ボディアーマーの上からジャケットを着たので、流行のデザインもへったくれもない。こんな奴を褒めなきゃいけない店員さんの方が大変そうだ。
「しかし、勘違いか? 此処に助けを求めている奴なんて……」
 正義が周囲を見渡す。すると、使用中だった二つの試着室から、二人いや、元二人が出てくる。
 一体はB系というべきか、ダボダボしたズボンやトレーナーに実を包んで、ご丁寧にニット帽までしている。もう一体は若者を目指したのか、シャツにジャケット、エド○ィンのジーンズに身を包んで、サングラスまでしているご丁寧さ。
「と、とってもお似合いですわよ……」
 明らかに言葉に困ってる店員さん。
「やっぱり、俺のあふれ出る魅力は抑えきれないぜ」
「ストリートの女子も皆俺達の姿に目を奪われるぜ」
 別の意味でな。
 店内で服を試着していたのは、寒さを感じるのかわからない骨ABだった。
 骨が洋服を着用している時点でTシャツにプリントされたイラストを実際に見ているような気になってくるが、正義は全く気にした様子はない。
「でもな、なんか足りないんだよ、なぁ相棒」
「おう、何か足りないな、相棒」
 互いに頷きあう骨AB。
 今服を買いに来た客その一が店の中の光景を目にして、足早に去っていった。
「骨の成分カルシウム! 牛乳小魚にはカルシウム一杯! 私に任せたまえ、骨っ子君! ジャスティス、ブレーーード!」
 何処からか大きな剣を取り出した正義。手に握られた武器は実剣とレーザーブレードが一体化した剣で、剣の上部がレーザーブレードの構造上の問題か、鉈のように先が平べったい。
「この剣は剣とレーザーブレードをあわせた剣で、二刀流としても戦う事が出来るのだ」
 説明的な台詞をありがとう、正義。
「君達の物足りなさはその服にある。本来君達は過去の遺物」
 遺物っていうな、遺物。
「君達の存在は古いのに、来ているものだけは新しい。それが君達の物足りなさの原因だ!」
 骨ABは確信を付いたかのように固まり、震えだす。学校の七不思議にでもノミネートされやがれ。
「そ、その通りだ、なぁ、兄弟!」
「あぁ、俺達の物足りなさの原因はそれだったのか!」
「大丈夫、私に任せたまえ!」
 正義は剣を構える。
「必殺! ジャスティスブレイカーで君達にあった洋服に変えてあげよう!」
 そう言うと正義は骨ABをジャスティスブレードで強打。何やってんですか!?
『ぎょっぼぉ!?』
 咄嗟の出来事に骨は避けられず直撃を受ける。
「強力な一撃だ、今のはあばらが一本二本砕けたぜ……」
 やせ我慢をする骨A。お前の場合重傷ですから、それ?!
「ふ、大丈夫。俺なんか腕取れちゃったぜ!」
 取れた腕を誇らしげに拾って振る骨B。元々どうやってくっついているか謎だが、これだけは言える、メッチャ重傷ですやん。
「まだまだぁ!」
 正義は唸る、君は鬼ですか!? 骨AB何にも悪い事してないでしょう!?
「これだけでは威力が無い。必殺のラストジャスティスブレイカーで一気にカタをつける!」
 マジでアンタは鬼ですか!?
「ジャスティスブレードの実剣の先には推進剤が取り付けられており、それを爆発させる事で強力な攻撃が出来るが、推進剤の関係上、一度しか放てない必殺技だ!」
 マジでこの骨ABどうするつもり!?
「ラァァァァストォォ、ジャァァァァァスティス……」
 剣上部の鉈のような部分から火柱が立つ! 火薬の匂い。恐らく推進剤というものを使ったらしい。
「ブレイカァァァァァァッ!」
 推進剤の勢いを利用した一撃。骨は洋物AVのブロンド美人のようにヘイカモーンと言わんばかりに骨盤を正義に向けている。
 強力な一撃により骨は宙を舞う。粉雪のような、骨が店内に舞う。
「ワンジャスティス!」
 空中に上がった骨に更なる追撃。
「ツージャスティス!!」
 更に一撃。
「スリージャスティス!」
 トドメの一撃……ひでえ。
「ジャスティスアウゥゥゥゥゥトォォォ!!」
 残っている推進剤を全て燃やし、トドメのドドメの一撃をお見舞いする。ブレードの推進剤を全て燃やし尽くしたジャスティスブレードは静かに沈黙する。
 正義の足元にはぼろぼろになった衣服を身に纏った骨AB…の残骸。  
「これで新しい服でも君達に合うような時代感をかもし出せるだろう…では、さらばだ!」
 古い洞窟内から発掘された冒険者の遺骸のようになった骨ABを残して正義は洋服店を後にする。
「あ、お代金……ッ!」

 洋服店から離れる事数分。電信柱のところで誰かを待っていると思われる犬のオルアを発見。
「どうしたのだね、わんこ君!」
「我は狼だ、犬などと一緒にするな。と、いうか何をしているのだ?」
 人語を喋る自称狼のオルア。正義はこんなシーンを見ても一行に気にする様子は無い。
「やれやれ、何を言っても無駄のようだな。またくだらない事をやっているのか、さ……」
 しゃーーーらーーっぷ!!
 オルアは何かを察したかのようにため息を一つ。
「我は別に…ただ人を……」
「それはいけない、君のような賢いわんこはすぐにさらわれてしまう!」
 全く人の話を聞かない正義。懐から一本の縄を取り出した。
「ジャスティスリーーード!! これはどんな獰猛な動物でも大人しく柱などに取り付けられる縄だ!」
「やめろ、我は犬ではないと……」
 抵抗するオルアにジャスティスリードを取り付けると、ジャスティスは近くのポールにくくりつけてその場を去っていった。

「む、事件の匂いがする!」
 ジャスティスが立ち止まった場所は温泉。
「さぁ、正義の味方が助けに来たぞ!」
 異空間に入ろうというのに全く臆した気の無い正義。やはり正義の味方は違うか! こんな姿で風呂に入ろうとは。マジでスーツ脱がなかったら蹴り倒してやる。
「ふう、生き返るー」
 正義はヘルメットをしたまま、温泉につかっている。いや、ヘルメット脱げよと言っても無駄なようでもう諦めた。
 外の外気は寒いがお湯が熱いせいもあって、丁度良い。空に移る満天の星々。確かに色んな事のあった一日だったが、こういう締めも悪くない。
「って、私はここに温泉につかりに来た訳ではない!」
 突如立ち上がる正義。詳しい描写はやめておくか。
 正義は露天風呂の壁によじ登る。
「ジャスティスアイ!」
 壁に上ったまま外を見る、視界の先は同じように露天風呂が三つほどある女風呂のようだ。
 一体何やってるんですか、あなた。
「うむ、まだ大丈夫のようだ。ちょっとスーツを着てこよう、寒い」
 ジャスティスは手早くスーツを身に纏い、戻ってくる。露天風呂に戻る時に、入り口に修理中という看板を露天風呂の入り口にかけた。
 壁に上る事数分、なんか女の人の声が聞こえてくるようになった。
「いやー此処にこんな場所があったなんて驚きよねー」
「あんまりお風呂に入るのは……」
「大丈夫だって、ミナ。アタシと一緒に入ればプラマイゼロだって!」
「なんといいましょーか、もう辛抱たまりません!」
「まったく、貴様はいつもそうだ」
「あ、あの……私こういうところ、恥ずかしくて……」
 声を聞く限り、見知った声だ。諏訪、ミナ、アキラナギサにえぐれ…じゃなかった、エクレールウインドか。
「うむ、これから事件が発生する模様だな」
 いや、もう発生してない? これ。
「何はずかしがってんのよ、こんなもの持っておいて! うりゃ!」
「ひゃっ! な、何するんですか、諏訪さん……」
「うりうり、こんなもん持っておいて何言ってんだかって…あーなんかむかついてきたな!」
「や、やめてください!」
 声からして諏訪がウインドに何かをしているようだ。だが、これは何かの陰謀か、湯気が邪魔で見えない!? 神風、吹け!
「とーいいつつ、隙ありーーっ!」
「ひゃんッ! ちょっと、それなし! なし!」
「だーめ♪」
 今の声はナギサか? 恐らく隙だらけの諏訪の背後に忍び寄り…あぁ、見たい、見たいぞ!?
「といいつつ、後ろは隙ありなんだよな」
「ちょ、アキラちゃん!」
 何、一体この湯気の向こうで何が起こってるの!? 見たいんですけど!?
「アキラも隙がありますわ」
「ミナ!」
「まったく、馬鹿ばかりだな、ふう」
 恐らくミナがアキラを強襲! エクレールは傍観しているようだ。お前も加わらんか! だからそんなにえぐれてんだ!
「ちょっと、やめてってば…ひゃん!」
 誰の声かわからないが、なんとなく声色が違う!?
 うわぁぁぁっ! なにこれ、見たい! 湯気をふーふーしてやる!
「ちょ、真田君、暴れるんじゃない、其処までこれは強度ないんだぞ!」
 正義がそう呟いたあと、お約束というか、俺達が立っていた壁が音を立てて崩れ落ちる。
「ちぃぃ、作戦失敗だ、逃げるぞ、真田君!」
「おうさ!」

「さーて、今日もおつかれさーん!」
「これで私の正義の心が皆に伝わったかね?」
「さーなぁ、まーこのビデオ見せるのも良いんじゃね?」
 俺と正義は全てを終えた後、いつものレストランで祝杯を挙げていた。
「いらっしゃいませ~!」
 いつのもウエイターの声。よし、誰か来たみたいだ。今日は何かあるかな? 
「明菜様いらっしゃいませ~!」
「骨AB様いらっしゃいませ~!」
「オルア様いらっしゃいませ~!」
「諏訪様いらっしゃいませ~!」
「アキラ・ミナ様いらっしゃいませ~!」
「エクレール・ウインド様いらっしゃいませ~!」
「ナギサ様いらっしゃいませ~!」
 ぞろぞろと人が入ってくる。今日はにぎやかだなぁ。
「うぅーひどいッスよ、メ○マック……」
「おうおう、よくも俺のプリチーなボディに傷を!」
「絶 対 許 さ ん ば い!」
「よくもまぁ、あんなことを……」
『うん、解ってるよね、わかってるよね?』
 俺は一瞬にして正義と目配せをする、お互いに頷く。
「真田・正義様有難う御座いました!又のご利用御待ちしております!」
『逃げた!!』
 今日も今日で平和である。
 P(プレイ)S(ステーション).殆どの事件は俺関係なくない!? 殆ど、この馬鹿がやってのけたことで!?  



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