-目覚める真の正義-
シルフィーナがジャスティスマンの攻撃に防戦一方となっていた時、ようやく漁港に向かっていた警備隊と裏山から駆けつけた真田と大介も合流した。
「皆、聞いてくれ、実は……」
真田は裏山で見た状況を説明しようとするが、誰もが今はそれどころではないと廃工場に群がる妖魔を見て言う。真田も状況は理解していたのだが、これは絶対に言わなければならないと思っていたのだが、聞く方がとり合う気がないのなら言うだけ無駄なのだ。
「話なら後で聞く。今は目の前の敵を倒すことが先決だろ」
アリシャが槍を構えて言う。
真田もこれには頷くしかなかった。
全員が戦闘準備が整ったとき、廃工場にバイクのエンジンを吹かせるような音が聞こえる。
一同はその方向を見ると、一つの光が近づいてくる。
「己の正義のために。力のない者たちの為に正義を示す男! 全ては輝く正義のために、ジャスティスマン参上!」
バイクに跨ったジャスティスマンが現れる。一同は驚き、目の前にいる黒と紺色のスーツのジャスティスマンと白と赤い色のボディスーツを身につけたジャスティスマン。そう、この場にはジャスティスマンが二人いるのだ。
バイクに跨り現れたジャスティスマンは一同がいつも見慣れているジャスティスマンだが、その姿は無残な姿になっている。
ヘルメットにはクモの巣状に亀裂が入り、ボディアーマーや腕や足のアーマーの殆どは砕け、背中にある放熱板も折れている。
「私は正義ある限り、何度も蘇る!」
ジャスティスマンはバイクから飛び降りると、もう一人のジャスティスマンに向けファイティングポーズをとる。
「さぁ、決着をつけよう、もう一人の私、ダークジャスティスマン!」
「何度来ようと貴様の偽りの正義では真の正義を持つ私には勝てん!」
二人のジャスティスマンはそのまま走って廃工場の中へと入ってゆく。
「あの黒いジャスティスマンの計画は、朝になるとあの工場の中にある機械が全世界の人類の正義の心をふるいにかけ、黒いジャスティスマンが認める人間以外を殺してしまう装置なんです! そして妖魔は真白な世界にするためのピースなんです、欲にまみれた世界を壊し、真っ白になった世界で黒いジャスティマンに認められた人間だけが生きてゆく世界に変えるつもりなんです!」
バイクの後部座席に座っていたかかりが、黒いジャスティスマン、ダークジャスティスマンの計画を知らせる。
運転手の居なくなったはずのバイクがひとりでにかかりを乗せ、諏訪たちの所に向かってくる。
「いや、そのバイクどうやって動いてるのよ!?」
たまらず諏訪がバイクを突っ込む。
バイクのフォルムはホンタを代表するバイクCBRのフォルムそのものである。
「それは、えーっと……」
説明に困ったかかりがバイクから降りると、
『トランスフォーム!』
バイクから声が聞こえて、フレームなどを覆っていたカウルなどがすべて落ちる。
ばらばらと崩れたバイクのパーツの一部が勝手に組みあがる。
そこには二体の白骨が立っていた。
「同士の危機に世界を超えて登場!」
ディスコのダンサーのような決めポーズを取って骨は喋る。
そう、バイクはホンタのCBR(シービーアール)のように見えるが、実はCBR(シーボーンアール)だったのだ。
「ちょっと待って、今普通にバイクみたいな音出てたけど、エンジン付いてないじゃない!?」
諏訪が崩れ去ったバイクの残骸を見るとエンジンなどバイクの重要な部品が落ちていない。
「エンジンなど飾り!」
「そう、熱い心さえあれば!」
骨二体はそう言うとまたもポーズを決める。
「バッチ突っ込みたい事がいっぱいあるが、かかりちゃんの言った事が本当なら、まずはそれを何とかしなきゃな」
「確かにあの正義馬鹿の考える正義はかなりハードルが高そうだ。全人類生き残れるかわかんねーもんな」
大介とアリシャが呟くと一同は目の前にいる妖魔と戦えるように構えた。
「よし、みんな、とりあえずは気持ち悪い目の前の奴を片づけるぞ!」
レオロナの宣言で戦いが始まった。
「皆、聞いてくれ、実は……」
真田は裏山で見た状況を説明しようとするが、誰もが今はそれどころではないと廃工場に群がる妖魔を見て言う。真田も状況は理解していたのだが、これは絶対に言わなければならないと思っていたのだが、聞く方がとり合う気がないのなら言うだけ無駄なのだ。
「話なら後で聞く。今は目の前の敵を倒すことが先決だろ」
アリシャが槍を構えて言う。
真田もこれには頷くしかなかった。
全員が戦闘準備が整ったとき、廃工場にバイクのエンジンを吹かせるような音が聞こえる。
一同はその方向を見ると、一つの光が近づいてくる。
「己の正義のために。力のない者たちの為に正義を示す男! 全ては輝く正義のために、ジャスティスマン参上!」
バイクに跨ったジャスティスマンが現れる。一同は驚き、目の前にいる黒と紺色のスーツのジャスティスマンと白と赤い色のボディスーツを身につけたジャスティスマン。そう、この場にはジャスティスマンが二人いるのだ。
バイクに跨り現れたジャスティスマンは一同がいつも見慣れているジャスティスマンだが、その姿は無残な姿になっている。
ヘルメットにはクモの巣状に亀裂が入り、ボディアーマーや腕や足のアーマーの殆どは砕け、背中にある放熱板も折れている。
「私は正義ある限り、何度も蘇る!」
ジャスティスマンはバイクから飛び降りると、もう一人のジャスティスマンに向けファイティングポーズをとる。
「さぁ、決着をつけよう、もう一人の私、ダークジャスティスマン!」
「何度来ようと貴様の偽りの正義では真の正義を持つ私には勝てん!」
二人のジャスティスマンはそのまま走って廃工場の中へと入ってゆく。
「あの黒いジャスティスマンの計画は、朝になるとあの工場の中にある機械が全世界の人類の正義の心をふるいにかけ、黒いジャスティスマンが認める人間以外を殺してしまう装置なんです! そして妖魔は真白な世界にするためのピースなんです、欲にまみれた世界を壊し、真っ白になった世界で黒いジャスティマンに認められた人間だけが生きてゆく世界に変えるつもりなんです!」
バイクの後部座席に座っていたかかりが、黒いジャスティスマン、ダークジャスティスマンの計画を知らせる。
運転手の居なくなったはずのバイクがひとりでにかかりを乗せ、諏訪たちの所に向かってくる。
「いや、そのバイクどうやって動いてるのよ!?」
たまらず諏訪がバイクを突っ込む。
バイクのフォルムはホンタを代表するバイクCBRのフォルムそのものである。
「それは、えーっと……」
説明に困ったかかりがバイクから降りると、
『トランスフォーム!』
バイクから声が聞こえて、フレームなどを覆っていたカウルなどがすべて落ちる。
ばらばらと崩れたバイクのパーツの一部が勝手に組みあがる。
そこには二体の白骨が立っていた。
「同士の危機に世界を超えて登場!」
ディスコのダンサーのような決めポーズを取って骨は喋る。
そう、バイクはホンタのCBR(シービーアール)のように見えるが、実はCBR(シーボーンアール)だったのだ。
「ちょっと待って、今普通にバイクみたいな音出てたけど、エンジン付いてないじゃない!?」
諏訪が崩れ去ったバイクの残骸を見るとエンジンなどバイクの重要な部品が落ちていない。
「エンジンなど飾り!」
「そう、熱い心さえあれば!」
骨二体はそう言うとまたもポーズを決める。
「バッチ突っ込みたい事がいっぱいあるが、かかりちゃんの言った事が本当なら、まずはそれを何とかしなきゃな」
「確かにあの正義馬鹿の考える正義はかなりハードルが高そうだ。全人類生き残れるかわかんねーもんな」
大介とアリシャが呟くと一同は目の前にいる妖魔と戦えるように構えた。
「よし、みんな、とりあえずは気持ち悪い目の前の奴を片づけるぞ!」
レオロナの宣言で戦いが始まった。
「レオロナさん!」
「ディナ、コンビネーション!」
レオロナとティナが背中合わせに立ち、護身銃を両手に持って、周囲を包囲する妖魔に向かって無造作に打ち始める。
『ダブルトリガーバレット!』
絶妙のタイミングで位置を変わりながら銃を乱射するレオロナとティナ。
「モミアゲ、あたしらも加わるよ!」
「うん、エルセカ、行くよ!」
レオロナとティナの身体能力強化をもとに作られたエルファーストとエルセカンドもレオロナ達のコンビネーションの中に入っていく。この二人にもレオロナとティナのコンビネーションをまねることは可能なのだ。
「オッケー! ちゃんとついてこいよ!」
『フォーストリガーバレット!』
四人一体となって周囲に居る妖魔へ向け銃を乱射する。
「ふゅーう、やるなぁ、あいつら。じゃ、俺たちもやりますか、レイラ、カコウ、シルフィーナ、真田!」
「解った……」
「承知」
「激しく責めるわよー」
「了解だ!」
レイラ、カコウ、シルフィーナも頷き、大型の妖魔へと距離を詰める。
「このおぉっ!」
「いくわぁ!」
アリシャが妖魔の巨体に槍を突き立て、シルフィーナと協力してレイらの方に妖魔を吹き飛ばす。
「打ち上げる……」
大剣を下から力をこめて振り上げ、妖魔を空中に浮かせる。
「行くぜッ!」
「決めるでござる!」
真田とカコウが数度斬り付け、さらに妖魔の巨体を空中に浮かす。
「撃ち落とす……」
「登りつめただけじゃ済ませないわよ」
レイラとシルフィーナが空中高く打ちあがった妖魔をたたき落とす。
「槍の連続突き、耐えられるか!」
地面に叩きつけられた妖魔に何度も突きを繰り出し即座にその場から下がる。
「千影!」
「一閃!」
真田とカコウが空中から衝撃波を飛ばす。
連続攻撃を立て続けに食らった妖魔はそのまま塵へとかえる。
流石に戦闘に慣れているものが多いだけあり、妖魔の退治の方は問題はなさそうだ。
「ディナ、コンビネーション!」
レオロナとティナが背中合わせに立ち、護身銃を両手に持って、周囲を包囲する妖魔に向かって無造作に打ち始める。
『ダブルトリガーバレット!』
絶妙のタイミングで位置を変わりながら銃を乱射するレオロナとティナ。
「モミアゲ、あたしらも加わるよ!」
「うん、エルセカ、行くよ!」
レオロナとティナの身体能力強化をもとに作られたエルファーストとエルセカンドもレオロナ達のコンビネーションの中に入っていく。この二人にもレオロナとティナのコンビネーションをまねることは可能なのだ。
「オッケー! ちゃんとついてこいよ!」
『フォーストリガーバレット!』
四人一体となって周囲に居る妖魔へ向け銃を乱射する。
「ふゅーう、やるなぁ、あいつら。じゃ、俺たちもやりますか、レイラ、カコウ、シルフィーナ、真田!」
「解った……」
「承知」
「激しく責めるわよー」
「了解だ!」
レイラ、カコウ、シルフィーナも頷き、大型の妖魔へと距離を詰める。
「このおぉっ!」
「いくわぁ!」
アリシャが妖魔の巨体に槍を突き立て、シルフィーナと協力してレイらの方に妖魔を吹き飛ばす。
「打ち上げる……」
大剣を下から力をこめて振り上げ、妖魔を空中に浮かせる。
「行くぜッ!」
「決めるでござる!」
真田とカコウが数度斬り付け、さらに妖魔の巨体を空中に浮かす。
「撃ち落とす……」
「登りつめただけじゃ済ませないわよ」
レイラとシルフィーナが空中高く打ちあがった妖魔をたたき落とす。
「槍の連続突き、耐えられるか!」
地面に叩きつけられた妖魔に何度も突きを繰り出し即座にその場から下がる。
「千影!」
「一閃!」
真田とカコウが空中から衝撃波を飛ばす。
連続攻撃を立て続けに食らった妖魔はそのまま塵へとかえる。
流石に戦闘に慣れているものが多いだけあり、妖魔の退治の方は問題はなさそうだ。
「さて、決着をつけようか、ダークジャスティスマン!」
「その身では立つのもやっとのはず。この戦いには正義はない、おとなしく負けを認めるんだ! 私との実力の差は先日の戦いで分かったはずだ」
ダークジャスティスマンとジャスティスマンの勝負の行方は誰が見ても明らかである。
アーマーなどを砕かれたジャスティスマン。そのアーマーを砕き、ジャスティスマンを死の淵まで追い込んだのはそう、ダークジャスティスマンなのだ。
「確かに私は負けた。しかし、その経験が私をさらに強くした! そして、世界の生きとし生けるものすべての正義が私に無限の力を与えてくれる。私は解ったのだ。誰の心にも正義はある。そして、それと同じように誰の心の中にも悪の心はある。私は正義を守るだけではだめなのだ。正義の審判者とならねばならないのだ!!」
傷ついたジャスティスマンの身体が激しく発光を始める。
腕を組むようにして胸を張り、空中へと浮かんで行くジャスティスマン。
「うぉぉぉぉぉっ!! ジャスティィィィス!!」
ジャスティスマンが気合いを込めてそう叫ぶと、身体を包んでいた光が薄れるとそこには……
「世界の正義のために、信じる者たちの正義のために。散っていったすべての者たちの正義のために、受け継ぐ正義のために。全てはすべての正義のために!」
無残に砕かれていたアーマーなどは修復され、もとより強靭になっているという事がはっきりとわかる。
背中の放熱板は六枚に増え、それを広げた姿はまさに大天使が天界から君臨したかのような神々しさを持っている。
「正義の使者ジャスティスマン……いや、今の私は正義の審判者、ジャッジメント・ジャスティスマン!!」
「いくら名を変えようとも、正義は私にあるのだ!」
ダークジャスティスマンがジャッジメント・ジャスティスマンに向かい駆け出す。
「ジャスティスブローーー!!」
「ジャスティスブロー・ジャッジメン!!」
二つの拳がぶつかり合う。衝撃が周囲の床を抉ってゆく。
「ぐぉぉっ!」
ダークジャスティスマンのグローブが砕け散る。
ジャスティスブローの打ち合いはジャッジメント・ジャスティスマンの方が勝っていたようだ。
「無駄だ、そう新たなる輝きを手にした私は昨日までの私とは違うのだ!」
ジャッジメント・ジャスティスマンは腕を組んで答える。ダークジャスティスマンは右手を力なくぶら下げたまま廃工場の天井目指し跳躍する。
「正義が貴様などに劣っているはずがない! うぉぉぉ、ジャスティススカイキーィィィック!!」
天井の屋根を蹴り、スピードをつけてダークジャスティスマンは急降下を始める。
「もう解っているはずだ、無駄な抵抗は止め、大人しく罪を償うのだ!」
地面からの跳躍、ジャッジメント・ジャスティスマンは空中から降下してくるダークジャスティスマンを迎え撃つために片足を伸ばす。
「ジャスティススカイキック……ジャッジメント!」
ジャッジメント・ジャスティスマンの背中の放熱板が横に開いていたものがすべて縦に閉じられる。その直後、放熱板からバックファイア、その衝撃によってジャッジメント・ジャスティスマンは加速する。放熱板のバックファイアがブースターの役割を果たしたのだ。
空中で交わる二人の足。
ジャッジメント・ジャスティスマンが身体を捻ると、ダークジャスティスマンが大きく吹き飛ばされる。
工場の柱などを巻き込んで地面に横たわるダークジャスティスマン。
粉塵が工場内に立ちこめる。
「ま、まだだぁ……」
全身に無数の亀裂を走らせたダークジャスティスマンが立ち上がる。
「この一撃ですべてを終わらせる……ラストジャスティスブレイカー!!」
推進剤に火をつけ、捨て身の必殺技を放ってくるダークジャスティスマン。ジャッジメント・ジャスティスマンはジャッジメントジャスティスソードを構える。
「あくまでも心は屈さないか。いいだろう、私がその誤った正義を裁いてくれよう!」
ジャッジメント・ジャスティスマンは腰を落とし、大きく息を吐く。
「ラァァストジャッジメントぉ……ジャァァァスティス、ブゥゥゥレイカァァァ!!」
剣がぶつかる寸前、ジャッジメントジャスティスソードの推進剤に火が付く。
『ワンジャスティス!』
二人の剣がぶつかり合う。
『ツージャスティス!』
剣がもう一度ぶつかったときにダークジャスティスマンが声を上げる。そう、ダークジャスティスマンの剣に無数のヒビが入ったのだ。
『スリージャスティス!』
三度目には剣が耐えきれなく、粉々に砕けてしまう。
「ジャスティスアウトォォ!」
そう答えたのはジャッジメントジャスティスマンのみで、一撃を喰らったダークジャスティスマンは宙に舞う。
「まだだぁっ!」
体をふらつかせたダークジャスティスマンは両足を広げ、放熱板を開く。ジャスティスフラッシュの構えだ。
「ジャスティスフラァァッシュ!」
「なんの!」
ジャッジメント・ジャスティスマンも放熱板を開き、胸アーマーのカバーがスライドする。
「ジャスティスフラーーッシュ!」
二人のジャスティスフラッシュの力は均衡し、工場の柱がぶつかり合うジャスティスフラッシュの熱で曲がり始める。
「ジャッジメントフラッシュ!」
ジャッジメント・ジャスティスマンの胸アーマーがもう一段回スライドすると、さらにもう二本細い光が発射される。
その光は木の幹などを螺旋状に上ってゆく蛇のようにジャスティスフラッシュに巻き付き、ダークジャスティスマンのジャスティスフラッシュを飲み込んでゆく。
「ぐわぁぁぁ!!」
大爆発が工場を吹き飛ばす。
「その身では立つのもやっとのはず。この戦いには正義はない、おとなしく負けを認めるんだ! 私との実力の差は先日の戦いで分かったはずだ」
ダークジャスティスマンとジャスティスマンの勝負の行方は誰が見ても明らかである。
アーマーなどを砕かれたジャスティスマン。そのアーマーを砕き、ジャスティスマンを死の淵まで追い込んだのはそう、ダークジャスティスマンなのだ。
「確かに私は負けた。しかし、その経験が私をさらに強くした! そして、世界の生きとし生けるものすべての正義が私に無限の力を与えてくれる。私は解ったのだ。誰の心にも正義はある。そして、それと同じように誰の心の中にも悪の心はある。私は正義を守るだけではだめなのだ。正義の審判者とならねばならないのだ!!」
傷ついたジャスティスマンの身体が激しく発光を始める。
腕を組むようにして胸を張り、空中へと浮かんで行くジャスティスマン。
「うぉぉぉぉぉっ!! ジャスティィィィス!!」
ジャスティスマンが気合いを込めてそう叫ぶと、身体を包んでいた光が薄れるとそこには……
「世界の正義のために、信じる者たちの正義のために。散っていったすべての者たちの正義のために、受け継ぐ正義のために。全てはすべての正義のために!」
無残に砕かれていたアーマーなどは修復され、もとより強靭になっているという事がはっきりとわかる。
背中の放熱板は六枚に増え、それを広げた姿はまさに大天使が天界から君臨したかのような神々しさを持っている。
「正義の使者ジャスティスマン……いや、今の私は正義の審判者、ジャッジメント・ジャスティスマン!!」
「いくら名を変えようとも、正義は私にあるのだ!」
ダークジャスティスマンがジャッジメント・ジャスティスマンに向かい駆け出す。
「ジャスティスブローーー!!」
「ジャスティスブロー・ジャッジメン!!」
二つの拳がぶつかり合う。衝撃が周囲の床を抉ってゆく。
「ぐぉぉっ!」
ダークジャスティスマンのグローブが砕け散る。
ジャスティスブローの打ち合いはジャッジメント・ジャスティスマンの方が勝っていたようだ。
「無駄だ、そう新たなる輝きを手にした私は昨日までの私とは違うのだ!」
ジャッジメント・ジャスティスマンは腕を組んで答える。ダークジャスティスマンは右手を力なくぶら下げたまま廃工場の天井目指し跳躍する。
「正義が貴様などに劣っているはずがない! うぉぉぉ、ジャスティススカイキーィィィック!!」
天井の屋根を蹴り、スピードをつけてダークジャスティスマンは急降下を始める。
「もう解っているはずだ、無駄な抵抗は止め、大人しく罪を償うのだ!」
地面からの跳躍、ジャッジメント・ジャスティスマンは空中から降下してくるダークジャスティスマンを迎え撃つために片足を伸ばす。
「ジャスティススカイキック……ジャッジメント!」
ジャッジメント・ジャスティスマンの背中の放熱板が横に開いていたものがすべて縦に閉じられる。その直後、放熱板からバックファイア、その衝撃によってジャッジメント・ジャスティスマンは加速する。放熱板のバックファイアがブースターの役割を果たしたのだ。
空中で交わる二人の足。
ジャッジメント・ジャスティスマンが身体を捻ると、ダークジャスティスマンが大きく吹き飛ばされる。
工場の柱などを巻き込んで地面に横たわるダークジャスティスマン。
粉塵が工場内に立ちこめる。
「ま、まだだぁ……」
全身に無数の亀裂を走らせたダークジャスティスマンが立ち上がる。
「この一撃ですべてを終わらせる……ラストジャスティスブレイカー!!」
推進剤に火をつけ、捨て身の必殺技を放ってくるダークジャスティスマン。ジャッジメント・ジャスティスマンはジャッジメントジャスティスソードを構える。
「あくまでも心は屈さないか。いいだろう、私がその誤った正義を裁いてくれよう!」
ジャッジメント・ジャスティスマンは腰を落とし、大きく息を吐く。
「ラァァストジャッジメントぉ……ジャァァァスティス、ブゥゥゥレイカァァァ!!」
剣がぶつかる寸前、ジャッジメントジャスティスソードの推進剤に火が付く。
『ワンジャスティス!』
二人の剣がぶつかり合う。
『ツージャスティス!』
剣がもう一度ぶつかったときにダークジャスティスマンが声を上げる。そう、ダークジャスティスマンの剣に無数のヒビが入ったのだ。
『スリージャスティス!』
三度目には剣が耐えきれなく、粉々に砕けてしまう。
「ジャスティスアウトォォ!」
そう答えたのはジャッジメントジャスティスマンのみで、一撃を喰らったダークジャスティスマンは宙に舞う。
「まだだぁっ!」
体をふらつかせたダークジャスティスマンは両足を広げ、放熱板を開く。ジャスティスフラッシュの構えだ。
「ジャスティスフラァァッシュ!」
「なんの!」
ジャッジメント・ジャスティスマンも放熱板を開き、胸アーマーのカバーがスライドする。
「ジャスティスフラーーッシュ!」
二人のジャスティスフラッシュの力は均衡し、工場の柱がぶつかり合うジャスティスフラッシュの熱で曲がり始める。
「ジャッジメントフラッシュ!」
ジャッジメント・ジャスティスマンの胸アーマーがもう一段回スライドすると、さらにもう二本細い光が発射される。
その光は木の幹などを螺旋状に上ってゆく蛇のようにジャスティスフラッシュに巻き付き、ダークジャスティスマンのジャスティスフラッシュを飲み込んでゆく。
「ぐわぁぁぁ!!」
大爆発が工場を吹き飛ばす。
「なんだなんだぁ!?」
表で妖魔退治を行っていた真田達は工場の方を一斉に向いた。
「あっちでも勝負が付いたようだな」
あらかた妖魔を退治し終わったアリシャが呟く。
一同は工場の方を凝視すると爆心地の中央に白と赤の色を主体とした人物が立っているのを確認した。
「あれは…ジャスティスマンよね?」
諏訪が恐る恐るその言葉を口にすると、黒い影が目の前を横切った。
「せ、正義が負けることなどあっていいはずがない!」
そう口にしたのは立つのもやっとという状態のダークジャスティスマンだった。
「力が、もっと力があれば正義を果たせるのだ!」
そう叫ぶダークジャスティスマンを残っていた妖魔達が囲む。
「力が……力さえ!!」
そう呟くダークジャスティスマンに一体、また一体と妖魔達が吸い込まれてゆく。
「何が起こってるんだ!?」
大介が目を丸くして叫ぶ。
「魔を……妖魔を取り込んでいます。小さな魔が集まり強大な魔へと変化しています!」
かかりがそう言い終わると、ダークジャスティスマンの身体が変化を始めた。
≪おぉ、これこそ正義の力ではないか。これさえあれば!!≫
身体が三倍に膨れ上がり、もう人とは思えないような形に変貌したダークジャスティスマン。
「何が正義よ……まるっきり特撮番組の怪獣みたいになっているわよ!?」
その姿を見てたまらず諏訪がツッコミを入れる。
もう周囲の言葉などダークジャスティスマンには届いていないようで、手に入れた力を確認するためか、周囲の建物を壊し続けている。
「残念だが、ああなってしまってはもう塵に還すしか道はないだろう……」
妖魔を倒していた面々のそばに駆け寄ってきたジャッジメント・ジャスティスマンの姿を見て一同が首を傾げる。
「なんか姿変わったな、ジャスティスマン……」
真田がそう言うと、ジャッジメント・ジャスティスマンは首を振る。
「私は正義の審判者、ジャッジメント・ジャスティスマン」
正直一同にはそんな事はどうでもよかった。
「……で、どうするの……あれ?」
レイラの質問にジャッジメント・ジャスティスマンと骨が頷き合う。
『トランスフォーム!!』
骨が変形し、巨大な銃となってジャッジメント・ジャスティスマンの身体に張り付く。
「皆の正義の力をこのシューターにて打ち出す。もう、正義の心を見失ったダークジャスティスマンにはこれしか通用しないのだ!」
一同は「えぇー」っとあからさまに嫌そうな顔をしたが、一撃でコンクリートを粉々に粉砕する奴と真正面から戦うわけにもいかないので、ジャッジメント・ジャスティスマンの言う通りにするしかない。
「さぁ、このトリガーを掴むのだ!」
ジャッジメント・ジャスティスマンがそう言って身体にくっついた巨大な銃の砲身から幾つもの掴み場所を出す。
「……ちょ、これ明らかにあばら骨じゃない!?」
トリガーを掴んだ諏訪は思わず突っ込む。
「バッチ折れそうだな、これ……」
大介が掴んでいるあばら骨を軽くひねると……。
「ぎゃーーーーーーーっ!!」
銃から大絶叫。ぽきりとあばら骨の一本が折れてしまったのだ。
「な、何をしているんだ君たち、出力がダウンしてしまったぞ!」
ジャッジメントジャスティスマンが慌てて言うが、誰もそれを見なかったことにして、無言でトリガーを握った。
「あ、あれ、私の掴むところがないわぁー」
大介が一本トリガーを折ってしまったため、シルフィーナの握り手が無くなってしまったのだ。
「よし、みんな準備はいいな。みんなで心を一つにしてアルティメットジャスティスと叫ぶのだ! そうすれば皆の正義の弾丸が奴を貫く……」
ジャッジメント・ジャスティスマンが放熱板を広げてジャスティスフラッシュの準備を始める。
「ちょ、私握ってないわよぉ!? こうなったら代用としてそーちゃんのトリガーを……」
そう言って真田の第三の足に手を伸ばそうとするシルフィーナを誰も相手にしない。
「ツッコミもないなんて、すさむわぁ……」
「エネルギーオールグリーン! よし、みんな撃てるぞ! さぁ、一緒に……」
ジャスティスマンの胸についた大きな銃は隙間から眩い光を放っている。
「アルティメットォォォ……ジャスティィィィィス!」
そう叫んだのはジャッジメントジャスティスマンだけ。トリガーを握る一同はアルティメットのあの字も言っていない。
「射撃シャットダウン!」
発射されそうになっていた巨大な銃から光が失われる。
「みんな、何をやっているんだ、これではパワーが足りなく発射できないではないか!」
「いや、明らかに今自分の意志で射撃止めたよねぇ、今!?」
諏訪や誰の目から見てもジャッジメント・ジャズティスマンの意志で射撃が取り消されたのは明らかだった。
「くっ、次の一回がラストチャンスだ! これを打ち損じれば我々は倒されてしまう!」
ジャッジメントジャスティスマンはそう言って唇をかみしめる。
目の前では巨大な異形と化したダークジャスティスマンがエネルギーをチャージしていた。
「ちょ、この密集した状況で攻撃されたら洒落になんないわよ!」
中留御が顔を真っ青にして叫ぶ。
「あぁ、もうやればいいんでしょ、やれば!」
諏訪たちも腹をくくって、大きく息を吸い込んだ。
『アルティメットォォォォォ……ジャスティスフラーーーーーッシュ!』
表で妖魔退治を行っていた真田達は工場の方を一斉に向いた。
「あっちでも勝負が付いたようだな」
あらかた妖魔を退治し終わったアリシャが呟く。
一同は工場の方を凝視すると爆心地の中央に白と赤の色を主体とした人物が立っているのを確認した。
「あれは…ジャスティスマンよね?」
諏訪が恐る恐るその言葉を口にすると、黒い影が目の前を横切った。
「せ、正義が負けることなどあっていいはずがない!」
そう口にしたのは立つのもやっとという状態のダークジャスティスマンだった。
「力が、もっと力があれば正義を果たせるのだ!」
そう叫ぶダークジャスティスマンを残っていた妖魔達が囲む。
「力が……力さえ!!」
そう呟くダークジャスティスマンに一体、また一体と妖魔達が吸い込まれてゆく。
「何が起こってるんだ!?」
大介が目を丸くして叫ぶ。
「魔を……妖魔を取り込んでいます。小さな魔が集まり強大な魔へと変化しています!」
かかりがそう言い終わると、ダークジャスティスマンの身体が変化を始めた。
≪おぉ、これこそ正義の力ではないか。これさえあれば!!≫
身体が三倍に膨れ上がり、もう人とは思えないような形に変貌したダークジャスティスマン。
「何が正義よ……まるっきり特撮番組の怪獣みたいになっているわよ!?」
その姿を見てたまらず諏訪がツッコミを入れる。
もう周囲の言葉などダークジャスティスマンには届いていないようで、手に入れた力を確認するためか、周囲の建物を壊し続けている。
「残念だが、ああなってしまってはもう塵に還すしか道はないだろう……」
妖魔を倒していた面々のそばに駆け寄ってきたジャッジメント・ジャスティスマンの姿を見て一同が首を傾げる。
「なんか姿変わったな、ジャスティスマン……」
真田がそう言うと、ジャッジメント・ジャスティスマンは首を振る。
「私は正義の審判者、ジャッジメント・ジャスティスマン」
正直一同にはそんな事はどうでもよかった。
「……で、どうするの……あれ?」
レイラの質問にジャッジメント・ジャスティスマンと骨が頷き合う。
『トランスフォーム!!』
骨が変形し、巨大な銃となってジャッジメント・ジャスティスマンの身体に張り付く。
「皆の正義の力をこのシューターにて打ち出す。もう、正義の心を見失ったダークジャスティスマンにはこれしか通用しないのだ!」
一同は「えぇー」っとあからさまに嫌そうな顔をしたが、一撃でコンクリートを粉々に粉砕する奴と真正面から戦うわけにもいかないので、ジャッジメント・ジャスティスマンの言う通りにするしかない。
「さぁ、このトリガーを掴むのだ!」
ジャッジメント・ジャスティスマンがそう言って身体にくっついた巨大な銃の砲身から幾つもの掴み場所を出す。
「……ちょ、これ明らかにあばら骨じゃない!?」
トリガーを掴んだ諏訪は思わず突っ込む。
「バッチ折れそうだな、これ……」
大介が掴んでいるあばら骨を軽くひねると……。
「ぎゃーーーーーーーっ!!」
銃から大絶叫。ぽきりとあばら骨の一本が折れてしまったのだ。
「な、何をしているんだ君たち、出力がダウンしてしまったぞ!」
ジャッジメントジャスティスマンが慌てて言うが、誰もそれを見なかったことにして、無言でトリガーを握った。
「あ、あれ、私の掴むところがないわぁー」
大介が一本トリガーを折ってしまったため、シルフィーナの握り手が無くなってしまったのだ。
「よし、みんな準備はいいな。みんなで心を一つにしてアルティメットジャスティスと叫ぶのだ! そうすれば皆の正義の弾丸が奴を貫く……」
ジャッジメント・ジャスティスマンが放熱板を広げてジャスティスフラッシュの準備を始める。
「ちょ、私握ってないわよぉ!? こうなったら代用としてそーちゃんのトリガーを……」
そう言って真田の第三の足に手を伸ばそうとするシルフィーナを誰も相手にしない。
「ツッコミもないなんて、すさむわぁ……」
「エネルギーオールグリーン! よし、みんな撃てるぞ! さぁ、一緒に……」
ジャスティスマンの胸についた大きな銃は隙間から眩い光を放っている。
「アルティメットォォォ……ジャスティィィィィス!」
そう叫んだのはジャッジメントジャスティスマンだけ。トリガーを握る一同はアルティメットのあの字も言っていない。
「射撃シャットダウン!」
発射されそうになっていた巨大な銃から光が失われる。
「みんな、何をやっているんだ、これではパワーが足りなく発射できないではないか!」
「いや、明らかに今自分の意志で射撃止めたよねぇ、今!?」
諏訪や誰の目から見てもジャッジメント・ジャズティスマンの意志で射撃が取り消されたのは明らかだった。
「くっ、次の一回がラストチャンスだ! これを打ち損じれば我々は倒されてしまう!」
ジャッジメントジャスティスマンはそう言って唇をかみしめる。
目の前では巨大な異形と化したダークジャスティスマンがエネルギーをチャージしていた。
「ちょ、この密集した状況で攻撃されたら洒落になんないわよ!」
中留御が顔を真っ青にして叫ぶ。
「あぁ、もうやればいいんでしょ、やれば!」
諏訪たちも腹をくくって、大きく息を吸い込んだ。
『アルティメットォォォォォ……ジャスティスフラーーーーーッシュ!』