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002:荒れた大地 (1)
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匿名ユーザー
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草を風が撫でる。立派な木の葉が軽やかな音を立てている。小さな動物がせわしなく動いている。雲が流れ、程よい陽光が照らしている。
これは、一昨日のお話。
これは、一昨日のお話。
「な、何があったの……?」
呆然と立ちすくんで、オルニアは呟いた。
そこに広がっていたのは、見渡す限りの瓦礫の庭。茶に埋もれた黄緑。剥き出しの巨大な根。所々に黒ずんで見えるのは、元気だった動物の血か。雲は変わらず空を流れ、太陽も今まで通りに輝いている。ただ、地だけが壊れていた。
「……局地的天変地異か?」
どうやらリラーもこんな光景は見たことがないらしい。力無い声で呟いている。
「僕知ってるよ」
『え?』
思いがけない言葉を発したのはアイドだった。
「これ、幻界に棲んでるクラックラックっていう魔物がやったんだと思うな」
だが、ここは魔界である。
「どうして幻界の生物がここにいるんだよ」
リラーが言うのももっともで、幻界は元々、神界と魔界の異端者を追放していった異世界が独立した世界だ。今は「異端者の牢獄」と言われるように、異端者を送ったりはしていない。しかしまだ、神界と魔界の住人は自由に幻界に行き来できるが、幻界の住人はその二つの世界に行くことは、許可が無ければできないのである。ちなみにアイドは、リラーの許可を得て他の世界を移動している。
アイドはそれについて何も言わず、ただ、クラックラックの説明だけをする。
「クラックラックは蛇みたいな魔物でね、ときたますっごい地震を起こすんだ。その範囲もすごいんだよ? 見渡す限りを一気に壊しちゃうんだから」
『………………』
いつもと変わらないように言っているが、その内容はとんでもないものだった。ときたま、という表現が真実ならば当分は大丈夫だろうが、それでもこんな事態をあらゆる所で行われれば、洒落にもならない事態である。
「と、いうわけで、退治しに行こう!」
「ちょっと待って!」
さも当然のように言ったアイドに、オルニアは制止の声を上げた。
「こんな大規模破壊するような奴に、勝てると思ってるの!?」
「そんな心配しなくてもいいよ。この現象は言っちゃえばクラックラックの生理的行動なんだから。おおよそ一年周期。戦闘能力はさほどでもないし」
「あ、そうなの」
いきなり気が軽くなる。言ってしまえばただの蛇と思えばいいわけだ。
「ならいいわ。世の迷惑になりそうなもの、私達でやっつけちゃいましょ」
呆然と立ちすくんで、オルニアは呟いた。
そこに広がっていたのは、見渡す限りの瓦礫の庭。茶に埋もれた黄緑。剥き出しの巨大な根。所々に黒ずんで見えるのは、元気だった動物の血か。雲は変わらず空を流れ、太陽も今まで通りに輝いている。ただ、地だけが壊れていた。
「……局地的天変地異か?」
どうやらリラーもこんな光景は見たことがないらしい。力無い声で呟いている。
「僕知ってるよ」
『え?』
思いがけない言葉を発したのはアイドだった。
「これ、幻界に棲んでるクラックラックっていう魔物がやったんだと思うな」
だが、ここは魔界である。
「どうして幻界の生物がここにいるんだよ」
リラーが言うのももっともで、幻界は元々、神界と魔界の異端者を追放していった異世界が独立した世界だ。今は「異端者の牢獄」と言われるように、異端者を送ったりはしていない。しかしまだ、神界と魔界の住人は自由に幻界に行き来できるが、幻界の住人はその二つの世界に行くことは、許可が無ければできないのである。ちなみにアイドは、リラーの許可を得て他の世界を移動している。
アイドはそれについて何も言わず、ただ、クラックラックの説明だけをする。
「クラックラックは蛇みたいな魔物でね、ときたますっごい地震を起こすんだ。その範囲もすごいんだよ? 見渡す限りを一気に壊しちゃうんだから」
『………………』
いつもと変わらないように言っているが、その内容はとんでもないものだった。ときたま、という表現が真実ならば当分は大丈夫だろうが、それでもこんな事態をあらゆる所で行われれば、洒落にもならない事態である。
「と、いうわけで、退治しに行こう!」
「ちょっと待って!」
さも当然のように言ったアイドに、オルニアは制止の声を上げた。
「こんな大規模破壊するような奴に、勝てると思ってるの!?」
「そんな心配しなくてもいいよ。この現象は言っちゃえばクラックラックの生理的行動なんだから。おおよそ一年周期。戦闘能力はさほどでもないし」
「あ、そうなの」
いきなり気が軽くなる。言ってしまえばただの蛇と思えばいいわけだ。
「ならいいわ。世の迷惑になりそうなもの、私達でやっつけちゃいましょ」