Cross Books
第二話 「山賊狩り」 (4)
最終更新:
匿名ユーザー
-
view
「ここから見えるあれがそうだよ」
道無き道を歩くこと数分。ちょっとした崖の上から三人は下を見ていた。
あったのは、切り開かれた場所に作られた、集落のようなもの。木製の建物が三つ。人が何人か歩いているのが遠目に見える。
「で、どうやって山賊を倒すのよ?」
三対多数では分が悪すぎる。いくら強くても、数でかかられれば勝ち目は薄い。
しかし、この問いにリラーが答えた。
「まずは混乱させるのさ。後は各個撃破だ。で、混乱のさせ方は――」
そこで彼はすっと目を閉じ、
「数多の星の輝き、満ち満ちる空の光、その一粒を我に授け、未知なる力を前に示さん。リラー=ドルーヴが指し示す――“隕之崩落(ミーティアコラプス)”」
澄んだ詠唱が終わると、集落の上空に霧が現れ渦を成す。その中心から現れたのは、炎に包まれた巨大な石。
最高魔呪“隕之崩落(ミーティアコラプス)”。隕石を現し崩れさせて、下にあるあらゆるものを破壊する、強力すぎる魔呪である。もちろん、多少の硬度では防げるものではない。こんな集落、ものの見事に――
「壊れちゃうじゃないの!」
オルニアが叫ぶと同時、隕石は崩れ始めた。何事かと下から見ていた山賊たちは、自分たちを破滅に導くであろうその光景に慌てふためき、散り散りに逃げ惑う。当然の反応である。むしろそうしてくれないと困る。
「じゃ、行こっか」
アイドが両手に刀を作り出し、こちらの返事を待つことなく行ってしまった。オルニアはごろごろと崩れる隕石を気にしながら、その後をついていった。
道無き道を歩くこと数分。ちょっとした崖の上から三人は下を見ていた。
あったのは、切り開かれた場所に作られた、集落のようなもの。木製の建物が三つ。人が何人か歩いているのが遠目に見える。
「で、どうやって山賊を倒すのよ?」
三対多数では分が悪すぎる。いくら強くても、数でかかられれば勝ち目は薄い。
しかし、この問いにリラーが答えた。
「まずは混乱させるのさ。後は各個撃破だ。で、混乱のさせ方は――」
そこで彼はすっと目を閉じ、
「数多の星の輝き、満ち満ちる空の光、その一粒を我に授け、未知なる力を前に示さん。リラー=ドルーヴが指し示す――“隕之崩落(ミーティアコラプス)”」
澄んだ詠唱が終わると、集落の上空に霧が現れ渦を成す。その中心から現れたのは、炎に包まれた巨大な石。
最高魔呪“隕之崩落(ミーティアコラプス)”。隕石を現し崩れさせて、下にあるあらゆるものを破壊する、強力すぎる魔呪である。もちろん、多少の硬度では防げるものではない。こんな集落、ものの見事に――
「壊れちゃうじゃないの!」
オルニアが叫ぶと同時、隕石は崩れ始めた。何事かと下から見ていた山賊たちは、自分たちを破滅に導くであろうその光景に慌てふためき、散り散りに逃げ惑う。当然の反応である。むしろそうしてくれないと困る。
「じゃ、行こっか」
アイドが両手に刀を作り出し、こちらの返事を待つことなく行ってしまった。オルニアはごろごろと崩れる隕石を気にしながら、その後をついていった。