モルデュー

名前：Mor'du
デビュー：『メリダとおそろしの森』（2012年）

概要

ダンブロッホ王国の森を彷徨う、大きくて黒い凶暴なクマ。

モルデューは元は人間の王子であったが、ある事件をきっかけにクマに姿を変えてしまった。

エピソード

メリダとおそろしの森

凶暴なクマ・モルデューはかつてダンブロッホ王国のファーガス王の片足を引きちぎってから因縁の敵となっていた。

ファーガスの娘メリダが自分勝手な魔法を使ったことで母エリノア王妃をクマに変えてしまった後、ある廃墟に辿り着く。そこはダンブロッホに伝わる古い伝説に登場する失われた王国であった。メリダは廃墟の様子から、伝説に登場する傲慢な王子もクマに姿を変えられ、そのクマこそがモルデューなのだと確信する。メリダは背後からモルデューに襲われるが、クマとなったエリノアに救われて窮地を脱する。

人間に戻る方法が分かりダンブロッホ城に戻ったエリノアだが、ファーガスに見られて命を狙われてしまう。森に逃げ込んだエリノアはファーガスと仲間たちに殺されそうになるが、メリダが助けに現れる。そこへモルデューが再び現れてメリダとエリノアに襲いかかる。メリダとエリノアは互いに庇いながらモルデューと戦い、最終的にモルデューは自分が倒した石柱の下敷きになる。すると、モルデューから人間の王子の姿をした霊が現れ、メリダに一礼すると何も言わず鬼火の姿となって消えていった。

モルデューの伝説

昔、ある栄えた国の王様に四人の息子がいた。それぞれに利点があり、長男から順に力、正直さ、思いやり、知恵に長けていた。王様は四人にそれぞれの良さを活かして国を治めてほしいと願い、土地を四分割して託し亡くなった。長男はこれに納得がいかず、弟たちに自分を王とするように迫るが拒否される。長男は戦争を起こし、弟たちをねじ伏せようとするがなかなか決着が着かない。

業を煮やした長男は森の中で鬼火に導かれて森の魔女と出会う。長男は魔女に力が欲しいと要求し、魔法の薬をもらう。長男は弟たちの目の前で薬を飲み干すと、クマに姿を変えてしまう。長男はクマの姿を受け容れ、弟たちを倒す。長男の部下たちもクマとなったリーダーの姿を恐れ、彼と戦ったが多くが死に、また国を捨てて逃亡する者もいた。このクマはモルデューと呼ばれて伝説として語り継がれることとなり、モルデューは今でも森を彷徨っているという。（『メリダとおそろしの森』へ続く。）

登場作品

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最終更新：2021年01月11日 14:41

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