エリノア王妃
概要
古い慣習や伝統を重んじる性格で、
ダンブロッホ王家のタペストリーを大切にしている。自由気ままに暮らす娘のメリダが立派な王女になれるように厳しく教育しているが、それゆえ反発されてしまう。
メリダが持ってきた
魔法のケーキを食べたことでクマに姿を変えてしまうが、その一件で少しずつメリダの気持ちを理解し始める。
エピソード
6歳の誕生日を迎えた
ダンブロッホ王国の王女
メリダは父
ファーガス王から弓をもらう。彼女は森の中で鬼火を見つけたことを報告すると、母のエリノア王妃は「人魂は人間を運命へと導く」と説明するが、ファーガスは信じようとしない。そこへファーガスの天敵であるクマの
モルデューが襲撃し、ファーガスは応戦する。
10年後、エリノア王妃は活発なメリダに王女らしく振る舞うよう口うるさく忠告していた。メリダはお構いなしに愛馬の
アンガスと森で冒険を繰り広げていた。その晩、エリノアは三人の領主の息子がメリダの結婚相手になるための競技会に参加することを伝える。ダンブロッホ王国の平和のためには、メリダが有力者と結婚しなくてはならないが、自由を求めるメリダは強く反発する。エリノアは
失われた王国の話をして彼女を諭そうとする。かつてある王様が4人の息子に領地を分割したが、欲深い長兄のせいで争いが起きて王国が滅びた話だが、メリダは聞く耳を持たない。
数日後、3人の領主が息子を連れてダンブロッホ王国を訪れる。
ディンウォール卿とその
息子、
マクガフィン卿とその
息子、
マッキントッシュ卿とその
息子に対し、メリダは弓矢の競技会開催を宣言する。三人の息子たちの弓の腕はイマイチであり、たまたまディンウォール卿の息子が真ん中を射抜いたが、乱入したメリダが三発全てを中心に的中させて優勝者は自分と言い張り、エリノアを激怒させる。
怒り心頭のエリノアに弓を燃やされたメリダは堪忍袋の緒が切れ、彼女が大事にしていた
ダンブロッホ王家のタペストリーを引き裂くとアンガスと共に
ダンブロッホ城を飛び出す。その晩、メリダは帰宅するとエリノアに仲直りの印に手作りのケーキを振る舞う。しかし、それは
魔法のケーキであり、エリノアはクマに姿を変えてしまう。クマを憎むファーガスに見つからないよう、メリダは弟たち(
ハリス、
ヒューバート、
ヘイミッシュ)の協力を得てエリノアと城外へ逃げ出す。メリダはケーキを貰った
クラフティー・カーバーを訪れるが
森の魔女は既に店仕舞いしており、「プライドに裂かれし絆を直せ」という意味深なメッセージが残されるのみであった。
メリダとエリノアは期限が過ぎるとクマから戻れなくなることを知り、焦っていた。そこへ鬼火が現れ、メリダたちを古い廃墟へと導く。メリダはそこが失われた王国であり、タペストリーと同じく真っ二つになった石版を見つけ、モルデューはクマに変えられた王子だと確信する。メリダはエリノアのおかげで命からがら城へと戻り、プライドに裂かれし絆(タペストリー)を修復しようとする。
しかし城では、結婚を拒否したメリダに対して怒った領主たちが戦争状態に突入しようとしていた。クマになったエリノアの代わりにメリダは彼女と自身の言葉を伝えてその場を収める。部屋に戻ったメリダはタペストリーを直そうとするがエリノアのクマの本能が目覚めてメリダを傷つけてしまう。その様子を見たファーガスは激昂し、エリノアは逃げ出してしまう。ファーガスは森の中でエリノアを殺そうとするがメリダと弟たちが止めに入る。
そこへモルデューが現れてファーガスと兵士たちを吹き飛ばす。メリダとエリノアは命がけでお互いを守りながら戦う。石柱に何度も激突したモルデューは石柱の下敷きとなると、王子は成仏していった。魔法の期限が迫り、メリダはエリノアにタペストリーをかけるが彼女は人間に戻らない。メリダは泣きながら母への思いを口にすると、そこにはいつものエリノアの姿があった。
メリダとエリノアは新しいタペストリーを作り、領主たちに別れを告げた。二人はこの一件を通して親子の絆を深めたのであった。
登場作品
2010年代
2020年代
声
最終更新:2025年03月27日 09:14