チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ
原題:Chip 'n Dale: Rescue Rangers
配信:2022年5月20日
時間:97分
監督:
アキヴァ・シェイファー
ストーリー
それから30年。芸能界を引退し保険の営業になったチップと、CG手術を受けて懐かしのスタートして再起を図るデールのもとにモンタリーから連絡があり、三人は久々に再会する。その晩、モンタリーが失踪しチップとデールは事情聴取を受ける。
ハリウッド*ではアニメキャラクターが誘拐・改造されて偽造版を製作する映画スタジオに売り飛ばされている事件が多発していた。チップとデールは旧友を救うために往年の番組さながらに調査を開始する。
概要
実際のストーリーはTVアニメ版のその後ではなく、TVアニメ版『チップとデールの大作戦』で一世を風靡し引退状態にある俳優のチップとデールがかつての共演者を助けるために事件に挑むというメタ的なエピソードとなっている。
作中に登場する『チップとデールの大作戦』のうち、「Fat Cat Attack」は実在せず、この場面は本作のために新規製作された映像である。なお、チップがネズミに変装するエピソードとして挙げられる第45話「危ないスパイゲーム」と、エリーが暗号として使用した第55話「ホタルの光に願いを込めて」は実在するエピソード。前者にはチップとデールの解散の原因となった「
00デール」という単語も登場する。
アニメーションがアニメキャラクターの俳優による演技という基本設定は『
ロジャー・ラビット』(1988年)と共通しており、様々な映画会社のアニメキャラクターが実写と合成されているという点も同じである。実写と手描きアニメの合成であった『ロジャー・ラビット』に対し、本作では基本的に実写とCGアニメの合成であり、CGアニメも3Dのものから2D風、モノクロ、クレイアニメ風、21世紀初頭の発展途上3D風など様々な表現方法のものが混在。さらには『
ザ・マペッツ』のようにマペットのキャラクターも共存している。
『ロジャー・ラビット』からは
ロジャー・ラビット*も登場。手が鈍器に変わるアニメキャラクターや、アニメを撮影しているのが実写の人間であること、脚しか映らないキャラクターは実は小道具、
ベニー・ザ・キャブ*と同じ形状の自動車や
ディップ*が登場している、といった設定やギャグも同作を彷彿とさせている。
本作の舞台は
アメリカ合衆国*だが、現実世界のアメリカとは相違点がある。以下はその一例。
- 人間とアニメキャラクターとマペットが共存している
- アニメーションはアニメキャラクターが俳優として演技をしている様子を撮影している
- チップとデールは1982年の時点で小学生。『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』でブレイクする前の短編アニメなどのキャリアは存在しない。また、2022年時点でチップはアニメに出演しておらず、デールも鳴かず飛ばずである。
- 『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』が現実世界で全65話なのに対し、作中の世界ではロングラン番組であり、325話以上も存在する。第121話「ミッション・チップポッシブル」や「Fat Cat Attack」という実在しない回も存在する。
キャスト
その他のキャラクター
改造版または改造モデルのキャラクター
その他の小ネタ(ネタバレ含む)
本作のポスターには『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』を彷彿とさせるバージョンがある。
少年期のチップが持っている弁当箱は『ナイトライダー』のデザイン。
チップとデールが下積み時代に出演していた番組は人気シットコムの『フルハウス』。
チップとデールに『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』のアニメの話を持ちかけた重役の声は実際に同番組のプロデューサーを務めた
タッド・ストーンズ本人が担当している。
映画『ソニック・ザ・ムービー』の初期予告編で不評のあまりデザイン変更される前のソニックがアグリー・ソニックとして登場している。
劇中に登場する
ハリウッド名声の歩道*には、ヨギ・ベア、『スポンジ・ボブ』のイカルド、『ストリートファイター』の春麗の名前が確認できる。
街中には「ワイルドベイビー」、「ミスター・ダウト」(
メリル・ストリープ)、「バットマンvsE.T.」、「レゴ・ミゼラブル」といったパロディ映画の看板が掲示されている。
パテ警部の背中にモノポリーの駒が付着するシーンがある。
メインストリートへ向かう道には『スパイダーマン:スパイダーバース』に登場した落書きがある。
エリーのトラウマとなった事件の概要においてニコロデオン、パウ・パトロール、ペッパピッグの名前が挙げられている。
チップとデールが不気味の谷に言及するシーンでは『ポーラー・エクスプレス』の名前が挙がるほか、映画版『キャッツ』の特殊メイクもネタにされている。
ファン・コンでチップがTVシリーズの衣装に着替える際、デザインのインスパイア元となった『インディ・ジョーンズ』の音楽とロゴが流れる。
ファン・コンで倒れたボブを罵倒する『
ライオン・キング』の
プンバァ、『カンフー・パンダ』のマスター・カマキリ、『モンスターvs.エイリアン』のB.O.B.は、いずれもボブ役の
セス・ローゲンが声をアテているCGキャラクターたちである。
フランケン・ピートが雄叫びを上げ黒いバナーがゆっくりと落ちる場面は『ジュラシック・パーク』のパロディ。
エリーと犯人の決闘シーンは『ターミネーター2』のパロディ。
スタッフロールで監督のアキヴァ・シェイファーの名前のフォントが一部改造され、『インディ・ジョーンズ』のA、『ジュラシック・パーク』のI、『スター・ウォーズ』のS、『アバター』のRになる。
スタッフロールの「00デール」のパッケージの元ネタは『007 ユア・アイズ・オンリー』。
『チップとデールの大作戦』が表紙の「バラエティ」と、ガジェットが表紙の「ポピュラーメカニクス」はいずれも実在する雑誌。
スタッフロールによると
ヴィン・ディーゼルを新メンバーに加えた『チップとデールの大作戦』のリブートが製作され、批評家からは低評価だったらしい。
スタッフロールで描かれるマペット・ファイトは『だきしめないでこわいから』風の世界観で描かれ、エルモやビッグバードに似たマペットの後ろ姿が映っている。
スタッフ
情報集計中…
用語集
オブジェクト
スウィート・ピートのアジトに保管されているアニメパーツの中には、スマーフの帽子、ピンクパンサーの口、『ジミー・ニュートロン 僕は天才発明家』のジミーの髪、『
キングダム ハーツ』の
ソラの髪、『アバター 伝説の少年アン』のモモの耳、『ロッキーとブルウィンクルの大冒険』のロッキーの帽子、『ぎゃあ!!リアル・モンスターズ』のイッキスの口、サムライ・ジャックの刀、『アナスタシア』のバートクの耳、
ロビン・フッドの帽子、
ミスター・ポテトヘッドの身体、ドーラの足、神龍の尾、名探偵ピカチュウの尾と思しきものなどが確認できる。
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最終更新:2025年01月01日 01:17