リリアスタシカ (リリィスタ語:Lilia-Stasika)とは、リリアスタシカ義勇共和国における政治的概念の一つ。
リリアスタシカは義勇共和国内の各ネーションの名前を繋げただけのように見える単語であるが、これには非常に強い意義と歴史があり、リリィスタにおいて政治的アイデンティティのメルクマールとして認められてきた。
リリィスタ語において、名詞が修飾を行う時には修飾格語尾として -n を伴うのが普通である。しかし、この表現ではその修飾格の語尾が存在せず、リリアとスタシカという単語が連続している。リリィスタ語の規範においては、これは非規範的という判断が下される。しかし、文法の規範性を超えてまで、リリアとスタシカの連帯が成立し、お互いにライバルでありながらも一つの国家を運営する者共として相互承認を行っているという事実がこの単語に込められている。
リリアスタシカの地では、古くはリリア人とスタシカ人が融和しつつ暮らしてきたとされている。しかし、近世以降外部勢力の影響によって両者はいがみ合いを余儀なくされてきた。桜羅における革命以降、近世以来の鬱憤を晴らし、同胞の連帯を取り戻するために、外部勢力の力を排除すべく桜羅に協力を行い、桜羅はそれに好意的に答えてきたことから、リリアスタシカの連帯は効率よく進んでいった。
XXXX年、国政委員長ヘル・サリアによる「『リリアスタシカ』宣言」が発布されて以後、リリアスタシカという名が示す方向性は国民の誰もが知っているようなものとなった。