ヴァルティー・シェストール | ||
Varltih Шestohr | ||
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機体情報 | ||
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機種 | 戦闘機 | |
運用者 | ![]() |
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設計者 | エストレル・シェグネ | |
製造者 | ![]() |
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初飛行 | 1674年4月25日 | |
製造期間 | 1674年 - 1686年 | |
運用期間 | 1674年 - 1690年 | |
製造数 | 19,400機 | |
機体諸元(m1) | 目次 | |
全長 | 11.3m | |
全幅 | 13.2m | |
全高 | 3.3m | |
翼面積 | 24.59m 2 | |
乗員 | 1名 | |
空虚重量 | 2,040kg | |
戦闘重量 | 2,782kg | |
最大離陸重量 | 3,790kg | |
離着陸方式 | CTOL | |
装甲材質 | ジュラルミン | |
装甲厚 | 5.72mm - 13.16mm | |
機体寿命 | 不明 | |
機関諸元 | ||
エンジン | イェルミスティック・ラグニール11 1基 | |
エンジン出力 | 980hp×1基 | |
最高速度 | 532km/h | |
巡航速度 | 244km/h | |
上昇能力 | 10.8m/s | |
実用上昇限度 | 11,000m | |
燃料 | ガソリン | |
航続距離 | 703km |
ヴァルティー・シェストールは、ファタ・モルガナ帝国のレシプロ戦闘機。
世界大戦前初飛行の機体でありながら基本設計の優秀さから戦争末期まで改良を重ね運用され続けた。また対外救済法によって大連合諸国へも供与され、最終的に2万に迫る数が生産された。
爆撃機要撃を主任務とし高高度性能が重視されていた為に初期型から高性能なスーパーチャージャーが装備されており、また大戦中後期からはターボチャージャーが装備されていた。
シェグネはそもそもこの機体を本土やワーレリア空域における防空の為のインターセプターとして設計していた。
重視されたのは敵の大型機を撃墜しうる火力と上昇力、高高度性能であり、これらを両立する為にエンジンは当時最も優秀であった、イェルミスティック製の液冷V型12気筒エンジンであるラグニール11が採用された。
この時点では誰も意識していなかったものの、このラグニールエンジンを採用したことによって当機体は世界大戦の終戦まで主力として運用されうるポテンシャルを獲得した。
シェストールは最終的に実用において時速750キロを達成した数少ない戦闘機の一つだが、初期型においては同時期の西零諸外国の戦闘機と比較すると寧ろ低速の部類に入った。
これは他のライバルに比べて大柄であったことが主な理由であり、実のところ最初期の設計は空力学的に不完全であった。
設計を担当したシェグネは凝り性で、シェストールの出来には全く満足していなかったが何としてでも大戦に間に合わせたい空戦隊とヴァルティー社によって洗練されきらない儘で完成とされた。
初期量産型であるシェストールm1は大戦直前の1674年から生産、運用が開始された。
大戦初期のワーレリア防空戦に参加したのは主にこの型であり、75年の暮れに初飛行を終えたm3型から緒戦での戦訓が反映され始め、機銃増設やエンジンの強化が行われていった。しかし対鷲航空戦が反攻に転じてからはm5以降のように航続距離とドッグファイト能力が重視されている。
本来、このような「戦闘機と戦う戦闘機」は専らコーネリアス・フィオリュートなどの軽快な格闘戦向きの機種の仕事であったが、本機に先駆けて大量生産されていたフィオリュートのポテンシャル的限界があまり高くないことが判明したことで本来要撃機である筈の本機に白羽の矢が立つことになった。
本機の心臓であるラグニールエンジンは恐竜的進化を見せ、最初期型は1000馬力にも満たなかったにもかかわらず最終的には2500馬力を達成するほどであった。
エンジンの進化に伴って本機も大戦を通してその性能を向上させ続けた。これは不完全であった設計が完成形へと近付いていく過程でもあり、本機は10年の世界大戦の間で後継機に道を譲ることのなかった唯一の戦闘機となった。
機体性能の発展に伴って求められる要素も増加していき、最初は要撃機だったのがドッグファイト性能や航続距離、更に対沙戦が始まった後には増槽を搭載して爆撃機の護衛にも用いられ始め、最終的にその体躯と大出力を活かして大量の対地兵装を搭載、近接航空支援機としても運用された。
本機の後継機として開発されたヴァルティー・ラゼメントは火力が微増したこと、ターボチャージャー周りの設計が改められたことを除けばシェストールの末期型であるm22型に対しほとんど性能的優位性がなく、また時期にも恵まれなかった為わずか1300機の生産に終わっている。
ラゼメントは決して低性能ではなく、寧ろ大戦末期の登場に見合う性能を備えていた。後継機が登場しない訳でも駄作である訳でもなくただ純粋にその高性能の為に後継機を食ってしまった稀有なケースである。
機体名称 | 武装 | 発射レート | 弾頭重量 | 投射弾量 |
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シェストールm22 | Ko-20R×6 | 740RPM | 57.33g | 4.23kg/秒 |
ラゼメントm1 | Ko-30R×4 | 1,200RPM | 57.33g | 4.58kg/秒 |
ラゼメントm2 | FZh-3×4 | 700RPM | 98.28g | 4.58kg/秒 |
固定兵装 | |
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名称 | 基数 |
Ko-20R 13.16mm機銃 | 4~6基 |
搭載兵装 | |
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名称 | 弾薬数 |
BOD-31 199.69kg通常爆弾 | 1発 |
スーパーチャージャーを改良型の1段1速過給機に変更。機体設計者シェグネが考案したバイパス式バルブ機構によりマイナスG下でのエンジン停止問題を解決した。
エンジンをラグニール16に交換。境界層隔壁を実装しラジエーターダクトの冷却効率を改善。
エンジンをラグニール18に交換し、翼端を再設計。
2段2速式スーパーチャージャーを搭載。機銃を4基から6基に増設。
ラジエーターダクトを再設計し、エンジンの高馬力化に伴って不足した冷却性能を補填。
カーデナンTS-3A型ターボチャージャーを搭載。
カーデナンTS-3M型ターボチャージャーを搭載。
艦載機型。試作のみ。
エニレッティー・エスナレーラターボプロップエンジンを搭載した派生改良型。試作のみ。