ベルン主義とは、アウメア地域で発生したナショナリズム的イデオロギーである。
概要
潮流
歴史
派閥
ベルン主義
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アウメア民族のゼノフォビア、選民思想的なナショナリズム(アウメア民族は優秀であり、それ以外は劣っている)。
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そこから派生した孤立主義(優秀なアウメア民族は自立的で居られるのでわざわざ劣等な外国人と交流する必要は無い)。
の二つが柱になっている。
この傾向はある時期までのファシア民族の意識に通じるものがあり、ファシアの選民思想がそのまま伝播する形でベルン主義として醸成された可能性が指摘される。
相違点としては、
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ファシア人は侵入してきた外国人を殺したりはしないが、(少なくとも源流の)ベルン主義では殺害または拷問の後の追放を推奨している。
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ファシア民族も孤立主義の傾向は強いが、自己研鑽の意識はそれに優越するので高度であると見做した外国からは積極的に多くを学ぼうとする(古代エレイソネスや第一ユーレリアレージが代表例)。これに対しベルン主義者はアウメア文明が最高の文明であると極度に妄信するので外来文明から何も学ぼうとしない。
新ベルン主義
このベルン主義に対して反論する形で出てきた新ベルン主義は、旧ベルン主義の過激な所と融通が利かない所を批判する主張。
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ベルン主義は外国人を畜生同然に扱うが、新ベルン主義はこれを行なわない(少なくともベルン主義ほど酷い仕打ちにはせず、場合を考えて処遇を決めたり法規範の介在する余地を残す)。
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アウメア人が最高の民族であることは言うまでもないが、外国人を見下して殺害するベルン主義者はアウメア人の不倶戴天の敵であるファシアと同類に堕ちていると批判する。
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ゆえに新ベルン主義は外国人に対して徹底的に無関心であり続け、また外国人のみならずベルン主義者に対しても同様に関心を向けないことを定める。
これらが基本理念となっている。
ヴユルス・ベルン国はこの新ベルン主義の国である為外国に対して孤立主義であり続け、また(少なくとも初期では)アウメア系の他の国に対してもベルン主義と批判して交流しようとしない。
ミュルゼル・ベルン主義
ミュルゼル・ベルン主義(魅:
mylselen belnera
)とは、****によって提唱された新ベルン主義の一派である。主に以下の特徴がある。
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アウメア大陸諸国は同胞であり、お互いに協力しなければならないと考える。外夷はアウメアを汚染していくため、この協力によって排除しなければならない。
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アウメア・ナショナリズムを強調する一方で、その先鋒を担うのはミュルゼルであると考える。アウメア国家の親はミュルゼルであり、そのミュルゼルが全ての責任を負うが、アウメア国家達は自らの任務を果たさなければならない。
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アウメア国家は積極的に外国と交渉すべきではない。自らの問題は自らで解決するべきである。
ミュルネニヤ・ゼルディアヴェニにおいては、ミュルゼル・アウメア・ベルン党(魅:
mylselen aubesija'd belneranasch lertasal
、MAB)がこのイデオロギーを代表し、1710年代以降政権を取り、長い間国民に影響を与えてきた。
しかしながら、核開発等によってRVSNによる規制強化、経済制裁などを通して政府の求心力が低下。そもそも、反核開発であったミュルゼルの原初方針を翻してまで、民族解放戦線系政党(中央民族自決党、統一民族解放党)政権に反発し、無茶な軍拡を進めたとして大バッシングを受け、MAB党は下野。
以降はミュルゼルにおいて黒歴史的な扱いを受けているが、アウメアの親としてのミュルゼル概念は深く生きつづているともされている。
ベルン主義の国
最終更新:2023年03月19日 15:09