能力作成講座


第1回『能力の構成要素とは?』



当wikiをご覧下さり、誠にありがとうございます。
ユグドラTRPGにおける能力者作成の助けになればと思い開設したこのwiki、
この講座を書いている現在はまだまだ工事中のところばかりですが、お役に立つ日は来るでしょうか?

それはさておいて、読者の皆様はいわゆる「能力モノ」の作品を読んだことがあるでしょうか?
有名なところで言えば『ジョジョの奇妙な冒険(第3部以降)』『HUNTER×HUNTER』『ブギーポップ・シリーズ』『とある魔術の禁書目録』など、
普通の人間にはない超能力・特殊能力をもったキャラクター達が活躍する作品のことです。
(ユグドラTRPGに興味を持たれた方なら、こういった作品もきっと気に入ると思います)

ですが、能力モノを読んだことはあっても、能力を作った経験がある方は少ないと思います。
いざユグドラTRPGをプレイするにあたってキャラクターの能力を作ろうとした時、どう作ればいいのか分からない……
しかたない、能力を持たないノーマルにしよう……なんて方も多いでしょう。

そんな方々のために書かせていただきました当コーナー、題名はシンプルに『能力作成講座』。
全何回かは未定ですが、これを読み終えた後にはきっと貴方も能力マスター!……になっているかも。



さて、前置きが長くなりましたが記念すべき第1回は『能力の構成要素とは?』です。
前述の能力モノでは様々な能力が登場し、個性豊かで独創的で、複雑な能力がたくさんあります。
ですが、実はどんな複雑な能力でも3つの要素に分解できるのです。

その3つの要素とは何か?
それを考えるため、先達となる能力を実際に3つの要素に分解してみましょう。
今回参考にする能力&能力者はこちらの方。


『とある魔術の禁書目録』の主人公、『幻想殺し(イマジンブレイカー)』の能力者、上条当麻(向かって左側)です。
この『幻想殺し』の能力の内容をざっくりとまとめると、だいたい次のようになります。


 ● 右手で触れた異能の力をギュアオ!という音と共に打ち消す。


……何やら余計な一節が加わっている気がしますが、それについては後ほど。
とにかくこれを3つの要素に分けると、次のようになります。


①能力を無効化する。
②右手で触れると能力が発動する。
③能力が発動した時、ギュアオ!と音が鳴る。


お分かりでしょうか。
この能力の本質は「右手で触れると能力を無効化する」ことではありません。
①の「能力を無効化する」のがこの能力の本質であり、②の「右手で触れる」のはあくまで①が発動するための条件に過ぎません。
③に至っては、あってもなくても①の能力に影響は全くありません。音がするとカッコいいだけです。


すなわち能力の3つの要素とは、


①効果・作用(能力の本質)
②限定条件(①を発動させるための条件)
③エフェクト(能力の演出)


なのです。

①の効果・作用は実はそれほどバリエーションがあるわけではなく、実際にこのwikiの能力分類表にまとめられているものがほとんどです。
全然違った能力に見えても、よくよく考えれば同じ効果・作用でくくれるものは意外と多く、
そこに②限定条件や③エフェクトを加えることで一風変わった能力に仕立てているのです。

料理で例えるならば、同じ卵(効果・作用)でも調理方法(限定条件)や調味料(エフェクト)によって
目玉焼きやスクランブルエッグになる、といった感じでしょうか?


さて、ここで本題に戻ってまとめてみましょう。
面白い能力を作るためにはどうすればいいのか?

答えは上記3つの要素をひとつずつ分けて考え、組み合わせればいいのです。


なので次回はまず能力の素材選び、能力の効果・作用について考えましょう。
それでは今回はここまで。



次回:第2回『能力の構成要素とは? ~作用・効果編~』






最終更新:2015年11月17日 01:49