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パラドックス - (2011/07/02 (土) 10:46:08) のソース
**パラドックス(ぱらどっくす) 映画「[[10th アニバーサリー 劇場版 遊戯王 〜超融合!時空を越えた絆〜>劇場版 遊戯王~超融合!時空(とき)を越えた絆~]]」に登場するキャラクターの1人。 声優はお笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳。 名前の由来は「逆理」「矛盾」などを意味する学術用語「パラドックス(Paradox)」からと思われる。 劇中に於ける彼の行為自体もタイムパラドックスを引き起こすものであり、デュエルモンスターズを歴史から消滅させるために、デュエルモンスターズを用いている事もまさにパラドックスといえる。 白と黒で塗り分けられた非対称のマスクを着用しているのが特徴。 また、飛行形態に変形可能かつ時を越える機能を持つ直列3輪の巨大な白いD・ホイールを所持している。 歴代主人公3人を同時に相手するという[[超官>レクス・ゴドウィン]]並のハンディキャップで[[デュエル>決闘]]したため、スレの住人から[[「同情するぜ!」]]と言われている。 なお、[[超官>レクス・ゴドウィン]]はライフポイントが3倍の12000で闘ったがターン進行が「クロウ→ジャック→遊星→レクス→クロウ」であり、パラドックスはライフポイントは4000だったが「遊星→パラドックス→十代→パラドックス→遊戯→パラドックス→遊星」のターン進行である。 どちらが有利かは微妙な所。 そして、後に[[アポリア]]が[[超官>レクス・ゴドウィン]]のターン進行とパラドックスのライフを兼ね備えた凄まじくな不利な[[決闘]]をした。 劇場版の情報発表当時は当初は芸人声優の起用ということもあって微妙な評価であった。 しかし実際に公開されると、その不遇な生い立ち、田村淳氏の独特の演技(田村氏はかつて声優をした経験はあった)、[[加々美>加々美高浩]]作監のふつくしい作画、加えて指芸や顔芸などの披露により、ファンの心を大きく引き付けるに至った。 *その正体 劇場版が最初に公開されたときは話の尺が短く、彼は「破滅した未来の世界から来た」以外には不明な点が多かった。 このことを今後のアニメ[[5D's>遊戯王5D's]]の伏線としてとらえるファンもいたが、しばらくは音沙汰なしのままであった。 しかし[[遊戯王5D's>遊戯王5D's]]135話の[[アポリア]]の回想及び144話の[[アンチノミー>ブルーノ]]の回想の中で、アポリアの同志の中にパラドックスとよく似た人物が登場し、視聴者を驚かせた。 &footnote(なお視聴者は確実にわかっていたが、この老人がパラドックス本人と判明したのは151話でゾーンが死ぬときである。)。 そして146話にて映画での出来事が本編とリンクしていることがゾーンによって語られた。 それにより彼の正体は、ゾーンたち(いわゆる未来組)の同志の一人であると確定した。 彼はゾーンらとともに研究を重ねるうちに老衰死し、ゾーンの手によって生前の記憶を持ったロボットとして蘇り劇場版のストーリーに至ったようである。 (なお、未来人であるという点以外にも、彼がイリアステル同様に''左利き''であったことも一種の伏線であったと言える。また彼のD・ホイールは[[プラシド]]のT・666、[[アポリア]]のT・ウロボロスと一部に似た点がある。) 本来は遊戯・十代・遊星の時代から遥か未来の人物であるが、彼の生まれ育った時代は破滅そのものであった。 「正しいと思われた文明の進化が破滅を引き起こした」「間違った方法(=機皇帝による人類への攻撃)が世界の秩序を保った」という矛盾に苦悩する日常の中、 彼は[[ゾーン]]ら3人と出会い、破滅の未来を救うために歴史改変に乗り出す。 過去へと遡り、改変による歴史の変化を検証するための「実験」を行っている最中に彼は「[[デュエルモンスターズ]]」の不思議な力に気づき、そこに破滅の可能性を見出した。 「デュエルモンスターズ」の創造者が[[ペガサス・J・クロフォード]]であることを知ったパラドックスは彼を抹殺すべく[[童実野町]]にて開催されるイベントに乱入し、 実体化した自分のモンスターで建造物を手当たり次第に破壊。遊戯を残し、他の一般客とペガサスを葬り去った。 ……はずだったのだが、その30分前に遊星と十代が歴史に介入し、イベントを中止させてしまったため作戦が失敗してしまった。 遊戯も意気投合し、3人によって自身の計画を非難されたため、デュエルで倒そうとするものの、強い結束の力により敗れ去った。 **デッキ・カード 「あらゆる時代の最強カードを集めた」と本人が豪語するように、海馬やヨハンなどの「世界に数枚しかないカード」を強奪して構成されたデッキを使用する。 ただしこれらのカードはあくまで''「Sin」と名のついたモンスター''を召喚するための布石に過ぎず、実際に呼び出すモンスターはSinシリーズのモンスターである。 Sinモンスターは、その殆どが既存のモンスターを元にしたモンスターであり、 モチーフとなったモンスターをパラドックス自身は「対になるモンスター」と呼んでいる。事実Sinモンスターは、イラストが左右反転し、パラドックスがつけている仮面のようなデザインの鎧が一部に描かれ、属性が闇属性になっていること以外、レベル・種族・攻撃力・守備力がすべて同一である。 例: 《[[青眼の白龍]]》⇔《Sin 青眼の白龍》 《[[真紅眼の黒竜]]》⇔《Sin 真紅眼の黒竜》(この場合は属性すら同じ) 《究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》⇔《Sin レインボー・ドラゴン》 (劇場版では通常形態の対象がSinに変更された効果を持っている) 《サイバー・エンド・ドラゴン》⇔《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》(劇場版では貫通効果がついている) 《[[スターダスト・ドラゴン]]》⇔《Sin スターダスト・ドラゴン》 これらのSinモンスターは、手札に存在すれば、元になったモンスター(本人いわく「対になるモンスター」)をデッキ(エクストラデッキ)から墓地へ送ることで特殊召喚することができる。 また、《Sin パラレル・ギア》《Sin パラドクス・ドラゴン》《Sin トゥルース・ドラゴン》は元のモンスターを持たないSinモンスターである。 魔法・罠カードは、すべてカード名に「Sin」が冠されており、すべてSinモンスターに関連する効果を持っている。 特に《Sin World》はSinモンスターを維持するのに必要なフィールド魔法であり、これがフィールドにない場合、場のSinモンスターはすべて破壊されてしまう。 また、このフィールド魔法の発動後にデュエルで負けたプレイヤーは死に至ることも言及されている。 SinモンスターはOCG化を果たしたが、召喚条件の軽さから、映画に比べるとかなり弱体化している。 具体的には、「通常召喚できない(映画のカードでは確認できなかったテキストなので、おそらく映画では通常召喚も可能と思われる)」 「デッキ(エクストラデッキ)から元のモンスターを''除外''することで(のみ)特殊召喚できる」(《Sin レインボー・ドラゴン》は手札からの除外も行えるように変更された) 「Sinモンスターはフィールド上に1体しか存在できない」(パラレルギアは制限なし、パラドクスドラゴンはパラレルギアのみ並べられる。) 「Sinをコントロールしているプレイヤーは、Sin以外のモンスターで攻撃できない」(Sin トゥルース・ドラゴンとSin パラドクス・ドラゴン、パラレルギアは除く。) と、数々のデメリットが付随しており、 唯一「フィールド魔法が存在しない場合、このカードを破壊する」に変更され、維持するためのフィールド魔法は《Sin World》に限定されなくなった(《Sin パラドクス・ドラゴン》を除く)。 また《Sin トゥルース・ドラゴン》は《Sin パラドクス・ドラゴン》が破壊されたとき、《Sin Paradigm Shift》の効果で手札・デッキ・墓地から特殊召喚できるモンスターだったが、OCGではトリガーが《Sin パラドクス・ドラゴン》から《Sin トゥルース・ドラゴン》以外のSinモンスターに緩和され、さらに《Sin Paradigm Shift》を内蔵し、手札・墓地からのみ特殊召喚できるモンスターとなった。 高攻撃力のモンスターを簡単に出せるほか、破壊をトリガーとするカードなど様々なカードとシナジーするためなかなかの強さを誇る。