父親(ちちおや)
遊戯王に登場する父親はろくでもないのが多い。和希曰く「ロクデナシ親父の品評会」である(*1)。
和希曰く「この世界の大人は遊戯のじーちゃん以外は悪(*2)」であり、普遍的なテーマである「乗り越える壁としての父親(*3)」の表現と思われるが、
特に児童虐待する父親は質・量ともに凄まじく、「遊戯王はカードゲーム漫画」という固定観念に囚われてながら読むとギャップに驚愕せざるを得ない。
和希曰く「この世界の大人は遊戯のじーちゃん以外は悪(*2)」であり、普遍的なテーマである「乗り越える壁としての父親(*3)」の表現と思われるが、
特に児童虐待する父親は質・量ともに凄まじく、「遊戯王はカードゲーム漫画」という固定観念に囚われてながら読むとギャップに驚愕せざるを得ない。
遊戯王・DM
登場した父親はほぼ全てが想像を絶するロクデナシ。例外は梶木漁太の父のみ。
- 海馬剛三郎:槍を向ける父親。養子である瀬人に虐待じみた教育と、「結果を出せなければ弟ともども家から追い出す」という脅迫を長年続けていた。現代の父親キャラの中では唯一の下の名前がある。
- 城之内の父:槍を持たない父親。ギャンブル賭博により借金を重ね、昼間から飲んだくれて働いていない。
- 花咲の父:槍を捨てた父親。善人で妻や一人息子に愛情を注いでいるが、息子に自信をつけさせようと金で雇った不良にやられたフリをさせるが、その結果友也を危険に晒してしまう。
- 御伽の父:槍を持たせる父親。息子である龍児を、己の復讐を果たすための道具として育て、息子が意に背いた時には激しい暴力を振るった。
- マリクの父:槍を刺す父親。常軌を逸した厳罰主義で、拾い子のリシドを見せしめとして虐待する姿を見せつけることで、実子であるマリクを心身ともに追い詰めた。
- アクナムカノン:槍を残す父親。自らが原因の負の遺産を残したまま死亡。それが原因で息子は命を落とすことになる。良き父親とは言えないかもしれないが、悪人ではないぶんこの中ではかなりまともな部類である。
- アクナディン:槍となった父親。己の息子を王にせんとの妄執をゾークにつけこまれて闇の大神官となり、最終的に息子の目の前で投身自殺(アニメ版ではセトに刺されて死亡)した挙句、悪霊となってセトの心に憑りつく。
さらに劇場版「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」において獏良了の父親は考古学者としての欲望を満たすために千年輪に執着し探し求めた結果、息子がバクラの宿主とされてしまったために上記の父親に含めるなら「槍を欲した父親」と言えるだろう。
そんな中、主人公である武藤遊戯は別の視点で自立への戦いを描くために作中においてあえて父親は登場せず、単身赴任という設定となった。
文庫版後書きにて「ゲームマスターである遊戯の父親が勝負を挑む」という構想があったが、闇遊戯との別離後のエピソードでなければ意味がないとして没にしたことが明かされた。
文庫版後書きにて「ゲームマスターである遊戯の父親が勝負を挑む」という構想があったが、闇遊戯との別離後のエピソードでなければ意味がないとして没にしたことが明かされた。
GX
GX以降ではごく普通の息子・家族思いの父親が登場する。
ただこれらの父親(特にレギュラーキャラの父親)も故意ではなかったり望まなかったとはいえ、自分たちの死や行動が子供たちに大きな傷を残すことが多い。
なお、父親の存在が明言されていない主人公は遊城十代のみ。
ただこれらの父親(特にレギュラーキャラの父親)も故意ではなかったり望まなかったとはいえ、自分たちの死や行動が子供たちに大きな傷を残すことが多い。
なお、父親の存在が明言されていない主人公は遊城十代のみ。
- エド父:《D-HERO Bloo-D》の作者。エドの保護者となるDDに殺害されている。
- 万丈目父:完璧主義な父親。当の準は落ちぶれたりギャグキャラとして復活したりしたが、それが気に入らなかったのは兄達だけのようで、彼は特に介入しなかった。
- ナポレオン:アカデミアの教頭。妻との不和から息子である加納マルタンに深い心の闇を残してしまい騒動の原因を作ってしまう。最終的に息子や十代達とも和解し、2人で暮らすため母国へ帰った。
- プロフェッサー・コブラ:息子のために心を闇に売った父親。不慮の事故で亡くなった息子を蘇らせるため、ユベルと取引を行い、ユベルの復活を試みた。しかし十代達たちに計画を阻まれ、ユベルが見せた息子の幻影に導かれ落下、消息不明となった。
5D's
- 不動博士:遊星の父親。モーメント開発実験中に事故(実際には事件)に巻き込まれて死亡。
- 十六夜秀雄:アキの父親でネオ童実野シティの議員。幼少期のアキを「化け物」と言ってしまい、彼女が孤立するきっかけを作ってしまうが、最終的に仲直りした。
- イェーガー:最初期から登場しているが、彼が父親だと判明したのは第82話とかなり遅かった。卑劣漢としての性格が目立つが、家族思いではあり、WRGPにて改心し、最終的に市長となっている。
ZEXAL/ZEXALII
ZEXALでは、第2期~第3期の間、九十九一馬をはじめとして、Dr.フェイカー、バイロンという3勢力のそれぞれの人物の父が本格的にストーリーに絡み、父親同士も過去につながりを持ち彼らのかかわりがストーリーに大きく影響するという、これまであまりなかった展開が見られた。
- 九十九一馬:息子に「かっとビング」を説いた父親。登場こそするものの描写が断片的で謎が多い。息子とは幻影の形で話すだけで、最後まで再会しなかった。以下2人と異なり比較的まともな部類である。
- Dr.フェイカー:槍が大きすぎる父親。息子を救うためにバリアン世界と取引し、もう一人の息子をも利用してアストラル世界を滅ぼそうとした。
- バイロン・アークライト:槍しか持たない父親。行動の動機が全てDr.フェイカーへの復讐であり、その復讐に取り憑かれて息子たちにナンバーズを使わせた他、彼らが傷ついても心配しなかった。
また、後に諸悪の根源であることが判明したベクターも、(ドン・サウザンドの記憶改変があったとはいえ)人間時代の父親との悲劇が事の発端となっていた。
トロンとフェイカーは後に改心して息子たちと和解したが、ベクターの父は妻を殺害し和解することなく病死し息子も人間バリアン時代含め狂気の道に走るというシリーズ随一のえげつない結末になった。
トロンとフェイカーは後に改心して息子たちと和解したが、ベクターの父は妻を殺害し和解することなく病死し息子も人間バリアン時代含め狂気の道に走るというシリーズ随一のえげつない結末になった。
ARC-V
- 榊遊勝:榊遊矢の父親。前作と同様、本編開始当初は行方不明。決して悪人ではなく零児やカイト等作中人物からの評価も高いのだが、ストロング石島との試合を放り出して独断専行した結果エクシーズ次元に飛ばされてしまい遊矢が後ろ向きな性格になるきっかけを生む、《衝撃の拘束剣》で遊矢の暴走を止めた結果、それが赤馬零王を手助けする形となってしまう、遊矢に(妻の洋子経由で)託した《スマイル・ワールド》が最終的に遊矢がズァークとなる最後の引き金になる等、やる事なす事全てが裏目に出てしまう。
- 柊修造:柊柚子の父親。遊勝塾塾長で、かなりの親馬鹿だが、作中でも数少ないまともな父親。
- 赤馬零王:赤馬零児と赤馬レイの父親。リアルソリットヴィジョンの生みの親。ズァークとの戦いで分裂した娘や次元を元に戻す為とはいえ、娘の転生体である柊柚子達を拉致・洗脳したり、エクシーズ次元を滅ぼし多くの住民をカード化、部下でありズァークの一部でもあるユーリに好き勝手させた結果ズァークの復活を許してしまい再び世界を滅亡の危機に追いやるなど行き当たりばったりのはた迷惑な人物。ズァーク復活後は差し違える覚悟でデュエルを挑む、戦争終結後は自分の企みのせいで妹と親友を失った黒咲隼に謝罪する、黒咲の妹の瑠璃と親友のユートを含めたズァークとレイの転生体を復活させる為の研究を開始するといった良心を覗かせるシーンもあったものの、そういった行動によって得られた成果は芳しいものではなかった。
VRAINS
- 鴻上聖:鴻上了見(リボルバー)の父親で元SOLテクノロジー社の研究員。通称、鴻上博士。イグニスをつくり出すためにロスト事件を引き起こし、更にそのAIが将来人類の敵になると分かると世界中の電子機器諸共破壊しようとするなど、多くの混乱を巻き起こし、多くの人物の心に傷を残した。彼自身は人類の未来の為、そして自分の不始末を片付ける為に凶行に走ったのだが、その方法のことごとくは草薙翔一に「無茶な計画」「どうかしてる」と言わしめるものであった。歴代作品におけるロクデナシ親父との相違点としては息子との関係は物語の終始において至って良好である事で、聖は作中で死を迎えるその直前まで息子を案じており、息子も父の死後も父を強く尊敬している。