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地縛神 - (2011/02/08 (火) 05:34:56) のソース
**地縛神(じばくしん) [[5D's>遊戯王5D's]]27話~64話「[[ダークシグナー]]編」に登場するLv.10の最上級モンスター群。南米ペルーにある「ナスカの地上絵」として冥界の王共々封印されたという設定になっており、全部で7体存在する。 [[ダークシグナー]]が1人1種1枚所有するモンスターだが、[[アドバンス召喚]]する時に本来の[[リリース]]どころか周囲の人々の魂も生け贄に捧げてしまうため、人道的によろしくないモンスターとされる。 またアルカディア・ムーヴメントのビルを「つつく」で破壊したり、[[おじさん>ディヴァイン]]を捕食したりと、召喚されようものなら現実世界に多大な影響を与えるモンスターである。 モチーフが地上絵であり、命名がケチュア語の英語表記に由来することから、登場当初より残りのモンスターとその名前がファンによって予想されていた。 ***アニメにおける共通テキスト #blockquote(){効果モンスター 星10/闇属性 このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、 「地縛神」と名のつくカードを召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。 フィールド上にフィールド魔法が表側表示で存在しない場合、 このカードの以下の効果は無効となり、このカードはエンドフェイズ時に破壊される。 ●このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。 ●相手モンスターはこのカードを攻撃対象にする事ができない。 ●このカードは相手の魔法・罠カードの効果を受けない。 } 最上級モンスターのくせに直接攻撃能力を持っており、おなじみの魔法・罠耐性に加えて攻撃する事も出来ないという遊戯王史上有数の厄介な敵。 おまけに[[ライディング・デュエル]]では[[スピード・ワールド]]が除去できないため、実質的に自壊デメリットも存在しない。 特に[[超官>レクス・ゴドウィン]]はこの事の強さをよく理解しており、バイクに乗らないのにライディングデュエルのルールで決闘するという暴挙に出た。 ゴドウィンはずっと祭壇の上で立っており、遊星・ジャック・クロウはその周りをバイクで延々と回り続けていた。超官のルールに乗った遊星たちも遊星たちである。 この難敵に対し我らが蟹とゆかいな仲間達は、モンスター効果を奪う(遊星・ジャック)、相手の罠を強制発動させて除去(クロウ)、などといった搦め手で対抗した。 実はモンスター効果に一切の耐性が無いため、「ならず者傭兵部隊」1枚で乙だったことは[[密に、密に>「密に 密に」]]。 全てのモンスターに元ネタとなる地上絵が実在するため、大体悪魔族な事が多いボスのカードにしては変わった種族が多い。 ***[[OCG>遊戯王ファイブディーズ オフィシャルカードゲーム]]における共通テキスト #blockquote(){効果モンスター 星10/闇属性 「地縛神」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない。 フィールド上に表側表示でフィールド魔法カードが存在しない場合このカードを破壊する。 相手はこのカードを攻撃対象に選択する事はできない。 このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。 } アニメ効果から「自身が攻撃されない」「フィールド魔法がないと破壊される」「プレイヤーに直接攻撃が出来る」点を受け継いでおり、さらにそれぞれの地縛神が持つ固有の効果は《地縛神 Wiraqocha Rasca》を除いてほぼ同一であり、OCG第6期の大型モンスターとしては(1体を除き)高い再現性を誇るカード群である。 OCG化に際し、相手の魔法・罠の効果を受けるようになり、自壊のタイミングも早くなったものの、相手の攻撃に関する部分はむしろ強化されている&footnote(アニメ版では地縛神を無視して直接攻撃されてしまうが、OCG版では直接攻撃もされない。)。 具体的には以下の固有効果を持つ。OCG化に伴い、ルビの中黒(・)がなくなっている。 -[[カーリー>カーリー渚]] - Aslla Piscu(アスラ・ピスク - ハチドリ) 攻撃力2500、守備力2500の鳥獣族。 自壊以外の方法でフィールドを離れた時に相手の場にサンダー・ボルトが降り注ぎ、破壊したモンスター1体につき800ダメージを与えるという強力極まる効果を持つ。多分一番強い。 とにかくフィールドから離れれば効果が発動するため、破壊ではなく除外したり手札に戻したりしてもサンダー・ボルトからは逃げられないという相手にしては邪魔でしょうがないカード。 また、自分で[[リリース]]したりすることで自発的にサンダーボルト効果を使うことも可能。 実際カーリーはこのカードを使った全ての決闘でこのカードを自ら除去しており、実は一度も破壊されていない唯一の地縛神である。 攻守は2500と低めだが、地縛神はそもそも攻撃されないので何の問題もない。 -[[鬼柳>鬼柳京介]] - Ccapac Apu(コカパク・アプ - 巨人) 攻撃力3000、守備力2500、悪魔族。 相手モンスターを戦闘で破壊した時にその攻撃力分のダメージを相手に与えるというフレイム・ウイングマンと同じ効果を持っている。 …のだが、よく考えると直接攻撃した場合と合計ダメージが全く変わらないというお茶目さん。効果は無いものと考えよう。 アニメでなら一応モンスターを処理してもダメージを与えられるというメリットだったのだがOCGでの使用変更でさらに気の毒なことになった。 「こかぱくあぷ」という耳慣れない響きをアニメ初登場時に聞き取れた人はほとんどいなかった。 現在でも滅多に本名では呼ばれず、主に「[[満足神]]」たまに「ガチャピン」などと愛称で呼ばれる事が多い。 汎用的なサポートの少ない悪魔族であることなどから地縛神の中では使い勝手が良いとは言い難いが、[[使用者>鬼柳京介]]の妙なカリスマ性と相まって人気はトップクラスである。 -[[ミスティ>ミスティ・ローラ]] - Ccarayhua(コカライア - トカゲ) 攻撃力2800、守備力1800、爬虫類族。 自壊以外の方法で破壊された時にフィールドのカードをすべて破壊する、生ける最終戦争。 爬虫類族は[[プロフェッサー・コブラ]]やミスティのお陰でやたらとサポートカードが多いので、比較的場に出しやすい。 が、やられた時にあろうことかフィールド魔法を道連れにして行くため、地縛神デッキでは味方の足を引っ張るドジっ子である。 [[おじさん>ディヴァイン]]を捕食したのはコイツ。 因みにこのモンスターの元ネタになったトカゲの地上絵は、現在真上に道路が作られて真っ二つになっているらしい。 -[[ボマー]] - Chacu Challhua(チャク・チャルア - シャチ) 攻撃力2900、守備力1600(OCGでは2400)、まさかの魚族。それっておかしくないかな?&footnote(念のため説明しておくが、シャチは哺乳類である。) 攻撃を行う代わりにこのカードの守備力の半分のダメージを与える効果と、守備表示でいる限り相手のバトルフェイズを封印する効果を持つ。 地縛神では珍しく2つの独自能力を持っている上、それぞれの効果がかみ合ったナイスなカード。 OCGには相手のメインフェイズ1をスキップさせる「タイム・イーター」の効果とこのカードを組み合わせることで[[ずっと俺のターン>「ずっと俺のターン!」]]するコンボ(通称チャルアイーター)が存在する。 後に相手のメインフェイズ2をスキップする永続魔法《端末世界》が登場したが、重さや腐りやすさでは劣るものの、回収のしやすさや突破力ではこちらが勝っており、弱点も《端末世界》と共通するため、どちらでコンボしても難易度に大きな差はない。 アニメでは[[シグナー]]ですらない(当時)クロウに800ダメージ与えただけで倒された。 -[[ルドガー>ルドガー・ゴドウィン]] - Uru(ウル - クモ) 攻撃力3000、守備力3000、昆虫族 自分モンスター1体をリリースすることで、相手モンスター1体を1ターンだけ洗脳する効果を持つ。 ルドガーが自身に擬態させた洗脳[[ラリー>ラリー・ドーソン]]にも使わせたため、地縛神では唯一2回破壊された。 昆虫族なので代打バッターから特殊召喚ができ、[[羽蛾>インセクター羽蛾]]とルドガーの夢のドッキングが可能。 だが昆虫族に有効なフィールド魔法が「森」くらいしかないために、昨今の昆虫族スレ住民はルドガーが使ったダークシンクロモンスター「地底のアラクネー」の活用にもっぱら心を砕いている。 -[[使用者不明>ディマク]] - Cusillu(クシル - サル) 攻撃力2800、守備力2400、獣族。 自身が戦闘破壊されるとき味方モンスターを身代わりにし、相手ライフを半分にする効果を持つ。 念のため重ねて言うが''地縛神は攻撃されない''。 つまり自爆特攻しないといけないのだが、コイツは攻撃力2800で直接攻撃できるので特にこの効果を使わなくてもライフの半分くらい瞬時に吹き飛ばしてしまう。 そもそも、攻撃力が2800もあると自爆特攻できる相手も滅多にいないだろう。 ここまで意味不明な効果を持つカードは逆に貴重ではないだろうか? 劇中での活躍は…えーっと…何だっけ? -[[レクス>レクス・ゴドウィン]] - Wiraqocha Rasca(ウィラコチャ・ラスカ - コンドル) 攻撃力1、守備力1、鳥獣族。 自分のバトルフェイズをスキップすることで相手ライフを1にする、という凄まじい効果を持った「最強の地縛神」。 劇中ではこの効果を連発した上にリアルダメージを発生させ、ジャックとクロウを次々とクラッシュに追い込む。 遊星のライフも1にすることに成功したが主人公補正で耐えられた上に、遊戯王史上最強の超[[鉄壁]]を完成させてしまった。 最終的にセイヴァー・スター・ドラゴンに効果を奪われて撃沈。 [[部下>鬼柳京介]]と全く同じやられ方である。学習能力に乏しいボスであった。正確にはレクスは第三勢力としての参加なので仕方ないが。 よもやこのままの効果では[[OCG>遊戯王ファイブディーズ オフィシャルカードゲーム]]化されまいと思われてはいたが、カード化されたコイツの能力は全てのファンの予想を覆すものであった。 #blockquote(){星10/闇属性/鳥獣族/攻撃力100/守備力100 (共通効果省略) このカードが召喚に成功した時、このカード以外の自分フィールドのカードを3枚までデッキに戻し、 戻した数だけ相手の手札をランダムに捨て、 このカードの攻撃力を捨てた数×1000ポイントアップする。 } ''全てのファンの予想を上回るほど弱かったのである。'' ただでさえ2体生け贄の地縛神がさらにカード消費を要求し、しかしこの効果を使わないと攻撃力100のまま。 しかもあいての手札が少ないと攻撃力が上がらない。 元々のステータスが低いために特殊召喚はしやすいが、その場合は効果が発動しないため攻撃力100の壁にしかならない。レベルが10なのでそのままでは[[シンクロ召喚]]にも使えない。 というか原作効果の面影が見当たらない。 あまりにも誰得な[[OCG>遊戯王ファイブディーズ オフィシャルカードゲーム]]化であり、「酷いカード化」の話題になると《[[機皇神マシニクル∞>アポリア]]》やヲーこと《[[ラーの翼神竜]]》と並んで大抵名前が上がる。 人は彼を憐憫と侮蔑と嘲笑と爆笑を込めて「最強の地縛神(笑)」と呼ぶ。 だがパーミッションではその攻撃力の低さから使いやすく、ウィラコチャパーミッションなるデッキも作られている。さらに宝玉獣との相性もなかなかいいため地縛究極宝玉神との呼称もある。 上記の二枚やOCGで別属性別種族にされた三極神よりはましな扱いといえる。 尚、このうち「Uru」は旧モーメントのコードネームであり、「Chacu Challhua」「Wiraqocha Rasca」を除く4体は、旧モーメントの4つの制御装置のコードネームである。 いずれも独自の意思を持つ描写がなされており、[[ダークシグナー]]が地縛神自らの意思に反する行動を取る場合には強制的に意識を乗っ取り、破壊活動や[[デュエル>決闘]]を強要する。 そして[[紅蓮の悪魔>「紅蓮の悪魔の仕業でございます」]]編では新たな地縛神「スカーレッド・ノヴァ&footnote(その存在が余りにも古すぎて伝承すらなく、ごく最近シグナーの祖とともに存在が言及されたため、ケチュア語で命名されていない。)」が登場した。 時代的には以前の地縛神よりさらに5000年前(つまり1万年前)である。 その戦いでは&ruby(ライフ・ストリーム・ドラゴン){[[黄色い龍>パワー・ツール・ドラゴン]]}の代わりに[[BFD>ブラックフェザー・ドラゴン]]が居た。 最終的に[[ジャック・アトラス]]の&strike(){レスキュー魂}&ruby(バーニング・ソウル){荒ぶる魂}によって封印され、[[シグナーの龍>レッド・デーモンズ・ドラゴン]]を進化させるための礎にされてしまった。