ドルベ

遊戯王ZEXALⅡに登場するキャラクター。
遊馬らと対峙するバリアン七皇のメンバーの1人である。

1期が終了した73話のCパートで初登場。全身をフードで覆い、新たなる宿敵のリーダー格のような風格での顔見せであった。
実際に真のリーダーのナッシュの不在時は代わりに七皇のまとめ役を務めていたのであながち間違いではない。

登場初期にはギラグアリトを人間世界へと派遣し、ミザエルには3人分のバリアンズ・スフィア・フィールドを渡す等バリアン側の指示役として活動し、有無を言わさない威厳を見せていた。
…かのように思えたが、派遣したメンバーは

  • 失敗続きに加えてどんどんとギャグキャラとなり、人間世界の俗にまみれた生活を送るようになったり
  • 初っ端からギャグキャラ、登場1話ですぐに目的を見失って主人公をライバル宣言したり
  • まともかと思えた奴も真の銀河眼使い決定戦に目的がすり替わったり

と悉く使い得にならず、更には人間世界に送ったバリアンズ・スフィア・フィールドもデュエル中に決壊する欠陥品だったりと新たな宿敵としての威厳が崩れるばかり。
極め付けにはドルベ自体は何もやっていないので、部下を指示する度にやることなすこと上手く動かない「不遇の中間管理職」ポジションを手に入れる。*1


そしていざ真っ向決戦。本格的に現れたベクターの作戦に乗り、サルガッソで遊馬ら3人と対峙。
当時残り物枠と言われてしまった凌牙とデュエルすることになる…が…。


「光天使、ブックス!」


この後どうなったのかは、ある程度のZEXALファンなら語らずとも想像できよう。
あまりもの真の姿のダサさと、モンスターを召喚するだけでネタになったり、そもそも凌牙に真っ向から押されていたりとここから一気にネタキャラとして道を踏み外していくことになっていったのであった(何か違)。


サルガッソ後の遺跡のナンバーズ編以降はナンバーズ探しのため人間世界を行き来するようになり、
  • 人間世界へ行く途中に皇の鍵の飛行船と衝突事故
  • クマに襲われる
  • 人間態はまさかの知的メガネ青年
  • 激 流 蘇 生
と次々とネタを生み出しながら活躍した。
因みにこの男、アリトやギラグと違って本人は何もふざけておらず真面目に動いているのにネタになるのだから凄い。
自身の遺跡で自らの前世が人間だったことを僅かに思い出し、アビスの遺跡では凌牙が七皇のリーダーナッシュであることを確信。
その後に璃緒を看病する凌牙の元へ訪れ、記憶を呼び覚まして彼をナッシュとして覚醒させ、バリアン世界へと連れ戻すことに成功した。

遂に七皇を7人揃わせることができ、「バリアンの白き盾」として人間世界/アストラル世界との決戦を迎え…。

間もなくベクターの反乱に巻き込まれ、メラグと共にデュエルを繰り広げるが、メラグを助けるために自ら敗北を選択。
自らのナンバーズ共々ベクターに吸収されてしまうという最期を遂げたのであった。


七皇での立ち位置

とネタまっしぐらなキャラのように思えるが、初期はアリトを目力で黙らせるほどの迫力を持ったボス格だった。
前世ではナッシュと戦友であり、アリトらを見下した態度で接していたミザエルも彼とは対等に渡り合っていたので、実際に人望は厚いのだろう。

前世

ペガサスを従える騎士として名を馳せた英雄。その記憶は《No.44 白天馬スカイ・ペガサス》が眠る遺跡に遺り記されていた。
また他国の王とその妹であったナッシュとメラグとも交友があり、ベクターとの戦争時には騎士として手を貸して応戦する一幕も。
しかしその幕中ではナッシュを助けるために勝手に他国の軍を率い、果てに全滅させてしまったのでこの頃から実は「無能」だったという説も…

デュエル

光天使(ホーリー・ライトニング)」と名の付く光属性・天使族モンスターを使用。
アニメ本編では「ウイングス」「ブックス」「ソード」の3種類に加えて、切り札の「No.102 光天使グローリアス・ヘイロー」&「CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン」を駆使した。
手札から一気に大量展開できるのが魅力のカード群だが、切り札の召喚には3体のモンスターが必要と微妙に重く、サーチカードも無かったので使い勝手が悪い。
しかもOCGではこの3枚しか発売されず、光天使カテゴリ自体があまり使い物にならないという悲劇が巻き起こった。*2

対戦カードは「ドルベvs凌牙」「ドルベvsドロワ」「ドルベvsメラグvsベクター」の3回。
凌牙戦は途中中断、ドロワ戦は2シーンしか描かれなかったので最初から最後までデュエルがちゃんと描かれたのは実はベクター戦のみである。

凌牙戦では上記のブックス!に加え、自らは《サルガッソの灯台》を墓地に捨てながらベクターの策略に「姑息な手を…」と物申したりと僅かなシーンの中で汎用性の高いネタを提供。

ベクター戦ではシリアス展開が加速する決戦編で遂にドルベの本気が開眼、されたのだが…

  • ドローから姑息な残像
  • 1ターン目から切り札を召喚すると思えば、新規カードを登場させる気配一切無しの凌牙戦と全く同じ展開方法
  • 光天使専用魔法カードが「光天使モンスターがフィールドに存在して相手モンスターを破壊した場合、相手に1000ダメージ」と妙にしょっぱい。
  • 1ターン目で手札を全て使い切る
  • CNo.102を召喚するが、七皇で唯一召喚口上が用意されず*3
  • 使用するカードが悉く自分にもダメージを与えるデメリット効果ばかり
  • デュエル3週目のサブタイトル『我が身を盾に!ドルベ最後の誓い!!』→既に敗北が確定
  • メラグを助けるために全てを託し敗北、「勝つんだ!メラグ!!」→数分後の次回予告でメラグ敗北が決定

最初から最後まで真面目にデュエルしているのにネタが満載というドルベというドルベを詰め込んだ集大成なデュエルであった。
極め付けにはやることなすことが殆どメラグやナッシュにダメージを与える結果に結びついており、前世でのナッシュ軍全滅伝説と併せて視聴者から「無能」の称号まで得てしまった。


しかし彼の名誉のためにフォローすると彼のやっている行動自体は真面目そのものであり、ナッシュ&メラグを取り戻した一件で大きな活躍を果たしている。
ただ不思議と何をやっても面白くなり、デュエルが弱いだけである。

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最終更新:2014年04月18日 00:03

*1 …そもそも、「人間世界では本来の力(オーバーハンドレッドナンバーズ、カオスエクシーズ)を使えない」という設定なのに、ギラグはともかくどういう考えで「デュエルの腕だけは信用できる」アリトをフィールドを渡さずに派遣したのだろうか…。

*2 のちにアニメ終了後のOCGパックで遂に補強が決定した

*3 代わりに、ゲーム版ではオリジナルの口上がボイス付で実装された