唯「……寂しいよ」
澪「それじゃあ行ってくるな」
唯「絶対浮気は駄目だからね!」
澪「大丈夫だよ。私は唯一筋だから」
唯「信用出来ない!」ダキッ
澪「参ったな。どうしたら信用してくれる?」ナデナデ
唯「それは……」ギュー
澪「私を信じてくれ。だから、私は唯が1人でも大丈夫だって事を信じるから」ナデナデ
唯「わかった。澪を信じる。だから澪も……」ギュー
澪「もちろんだよ。それじゃあ」キィー
バタン
唯「…………」
私の恋人が今、行ってしまった。高校2年の夏に私から告白して、付き合い出して、一緒の大学通ってもう5年目になる。とにかく、私は澪依存性!?って程に澪に依存していた。ううん。……それくらい彼女の事を愛していた。
もちろん、澪も私の事を愛しているのでたまに唯分とかいって抱き締めてくる。その時、柔らかい物に嫉妬して無愛想になる私の顔が可愛いと……ちょっと納得いかない。
大学でも相変わらずイチャイチャしていた。最初は1人暮らしをしていたが、1週間で澪が転がり込んできた。同棲が始まった。
話を現在(いま)に戻す。なぜ今澪が出ていったかと言うと、実習である。3年に1ヶ月の実習が入ってる必修講義があり、早い話取らないと留年。もちろん、私と澪は一緒が良かったが私は8月で澪は7月。別れてしまって更に2ヶ月も会えないのだ。教授に頼んだが、どうやっても無理だと言われた。
そして、さっき澪が実習に行ってしまった。
私の家には1人分空いてしまった空間。そこは澪が満たしてくれた。けど、今は私だけでもう既に孤独感が私を覆っていた。たった数分前なのに……鏡には顔の2ヶ所から水を流している私が映る。
もちろん、澪も私の事を愛しているのでたまに唯分とかいって抱き締めてくる。その時、柔らかい物に嫉妬して無愛想になる私の顔が可愛いと……ちょっと納得いかない。
大学でも相変わらずイチャイチャしていた。最初は1人暮らしをしていたが、1週間で澪が転がり込んできた。同棲が始まった。
話を現在(いま)に戻す。なぜ今澪が出ていったかと言うと、実習である。3年に1ヶ月の実習が入ってる必修講義があり、早い話取らないと留年。もちろん、私と澪は一緒が良かったが私は8月で澪は7月。別れてしまって更に2ヶ月も会えないのだ。教授に頼んだが、どうやっても無理だと言われた。
そして、さっき澪が実習に行ってしまった。
私の家には1人分空いてしまった空間。そこは澪が満たしてくれた。けど、今は私だけでもう既に孤独感が私を覆っていた。たった数分前なのに……鏡には顔の2ヶ所から水を流している私が映る。
唯「約束は守らないと……」
さっきした。澪との約束。澪は私の元から離れない事。私は1人でも2ヶ月を過ごす事。たった1つだが、既に約束を破りそう。
気分転換に食器を洗う事にして台所向かう。
だが突如、フラッシュバックが私に襲う。1人暮らしを始めて澪に逢うのがとても惜しくなった事だ。
当時は雨が降っていて、台風も近付いていた。その為、雨はバケツをひっくり返したような豪雨でレインコートを着ていてもあんまり意味がない。そんな日にいきなりドアを開けて入ってきた。
服も靴も顔も自慢の黒い長髪も澪全てがびしょ濡れだった。いきなり来たから何ももてなしはもちろんお風呂なんかも沸かしているはずがない。だから、シャワーを浴びさせようとしたがぐったりしていて動かない。おまけに顔が真っ赤である。もしやと慌てて駆け寄りおでこを触ったら案の定とても熱く直ぐに安静にさせないと悪化して死んでしまうかもしれない。
そんなのイヤだ!澪が居なくなったら私……
気付いたら本能が働き直ぐに濡れてる澪の服を脱がしてシャワーで身体を温めさせる。後で髪の事で文句を言われそうだが、今は髪よりも命の方が大事だ。
シャワーを浴びさした後、バスタオルで身体を拭く。自慢の恋人のスタイルに嫉妬心を抱くのだが、初めてそんな疚しい気持ちを持たなかった。澪は病人である。それが全ての私の気持ちを1つにしてくれた。
簡単にパジャマを着せベッドに寝かせる。再び澪の顔とご対面。相変わらず顔色は悪かった。濡らしたタオルをおでこに乗せる。ちょっとは穏やかになった。
澪にお粥を作らないといけない。後、薬も飲ませないといけない。立ち上がって作りに行こうとしたら弱々しい力が私を遮った。振り返ると顔が真っ赤で潤んだ瞳をしてる澪が私の視界を捕えた。微かに動いた口は『1人にしないで』そう言っていた。
もちろん、私は熱になる覚悟で澪にキスしてベッドに潜りこんだ。
気分転換に食器を洗う事にして台所向かう。
だが突如、フラッシュバックが私に襲う。1人暮らしを始めて澪に逢うのがとても惜しくなった事だ。
当時は雨が降っていて、台風も近付いていた。その為、雨はバケツをひっくり返したような豪雨でレインコートを着ていてもあんまり意味がない。そんな日にいきなりドアを開けて入ってきた。
服も靴も顔も自慢の黒い長髪も澪全てがびしょ濡れだった。いきなり来たから何ももてなしはもちろんお風呂なんかも沸かしているはずがない。だから、シャワーを浴びさせようとしたがぐったりしていて動かない。おまけに顔が真っ赤である。もしやと慌てて駆け寄りおでこを触ったら案の定とても熱く直ぐに安静にさせないと悪化して死んでしまうかもしれない。
そんなのイヤだ!澪が居なくなったら私……
気付いたら本能が働き直ぐに濡れてる澪の服を脱がしてシャワーで身体を温めさせる。後で髪の事で文句を言われそうだが、今は髪よりも命の方が大事だ。
シャワーを浴びさした後、バスタオルで身体を拭く。自慢の恋人のスタイルに嫉妬心を抱くのだが、初めてそんな疚しい気持ちを持たなかった。澪は病人である。それが全ての私の気持ちを1つにしてくれた。
簡単にパジャマを着せベッドに寝かせる。再び澪の顔とご対面。相変わらず顔色は悪かった。濡らしたタオルをおでこに乗せる。ちょっとは穏やかになった。
澪にお粥を作らないといけない。後、薬も飲ませないといけない。立ち上がって作りに行こうとしたら弱々しい力が私を遮った。振り返ると顔が真っ赤で潤んだ瞳をしてる澪が私の視界を捕えた。微かに動いた口は『1人にしないで』そう言っていた。
もちろん、私は熱になる覚悟で澪にキスしてベッドに潜りこんだ。
ハッと時間を現在に戻して食器を洗い始める。食器は汚れを落として綺麗になっていく。でも私の悲しみを綺麗に落としてくれない。
食器を洗い終わり、する事もなくなる。澪と一緒ならじゃれついて澪とそのまま営みに突入する。でも、彼女はいない。代わりに、初めて澪からプレゼントされた大きなくまのぬいぐるみを抱き締める。
静かなのは嫌だったので音を求めテレビを着けた。全て下らない番組でも1人じゃない。そう自分に言い聞かせて……
でもそれはたった5分で砕け散った。感情ない機械から出てくる音・ぬいぐるみだけでは私のぽっかり空いた穴は埋まらなかった。
食器を洗い終わり、する事もなくなる。澪と一緒ならじゃれついて澪とそのまま営みに突入する。でも、彼女はいない。代わりに、初めて澪からプレゼントされた大きなくまのぬいぐるみを抱き締める。
静かなのは嫌だったので音を求めテレビを着けた。全て下らない番組でも1人じゃない。そう自分に言い聞かせて……
でもそれはたった5分で砕け散った。感情ない機械から出てくる音・ぬいぐるみだけでは私のぽっかり空いた穴は埋まらなかった。
唯「……寂しいよ」
そうポツリと呟くが返ってくるのは場違いなテレビの音。気分を上げようとバラエティにしていたのだが、空気が違うのか気分は返って重くなってしまった。他にチャンネルを替えても内容が下らない。テレビを止めて音楽に切り換えた。
たまたま流れたのが、初めてというか澪に助けられた私の恋はホッチキスが流れた。そのデュエットが私の中では二番目に楽しかった。
その頃から私は澪を見る目が代わっていた。彼女が他の子と話ているのを見ていると胸がチクチク痛み、幼馴染みの田井中律と話しているのを見ると心が張り裂けそうになった。
後輩の中野梓に抱き付いてみた。彼女は小さくて可愛かった。髪をストレートにしたら一部を除けば完璧に澪になっていた。でも、彼女はただ似ている。それだけで本物の澪じゃない。それを悟るのは早かった。
たまたま流れたのが、初めてというか澪に助けられた私の恋はホッチキスが流れた。そのデュエットが私の中では二番目に楽しかった。
その頃から私は澪を見る目が代わっていた。彼女が他の子と話ているのを見ていると胸がチクチク痛み、幼馴染みの田井中律と話しているのを見ると心が張り裂けそうになった。
後輩の中野梓に抱き付いてみた。彼女は小さくて可愛かった。髪をストレートにしたら一部を除けば完璧に澪になっていた。でも、彼女はただ似ている。それだけで本物の澪じゃない。それを悟るのは早かった。
唯「………澪……」
自分の寂しさを紛らわす為に自分の身体を苛める。それは言い替えれば逃げ道を作っていたのかもしれない。普段澪に優しく愛撫されるのとは違い、無理矢理絶頂に持っていこうと強引に苛める。身体は正直なのは大好きだった。意志に反して素直に敏感になっていく。
ただ、全然気持ち良くならない。答えは簡単。澪じゃない駄目だから……。私の身体は澪専用。澪じゃないと気持ち良くなれない。それでも、ひたすら弄りやっと一回絶頂を迎える事が出来た。全然寂しさを忘れる事が出来なかった。
ただ、全然気持ち良くならない。答えは簡単。澪じゃない駄目だから……。私の身体は澪専用。澪じゃないと気持ち良くなれない。それでも、ひたすら弄りやっと一回絶頂を迎える事が出来た。全然寂しさを忘れる事が出来なかった。
唯「……澪………寂しい…よ」
相変わらず、私の言葉に反応してくれるのは誰もいない。自分で汚した液もちょっと乾いてきていた。
ザーザーと迷惑な音を出して雨は降る。あのまま寝てしまった私は寝転んだまま天井から窓に目を移す。外は真っ暗で雨の滴は窓ガラスを割ろうと叩き付けてくる勢いでポツポツ当たる。
次に時計に目を移す。
次に時計に目を移す。
唯「午後10時3分……」
どのくらいかわからないけど寝ていたと実感した。音楽は流れていない。トラックが終わりリピートしていないので役目がないまま待機していた。
唯「………………」
ザーザー
雨は止む気配がなく、降り続ける。台風では無いが停滞前線の影響でこんな感じの空である。ちょうど澪が転がり込んできた時みたいに。
ガチャリ
突然玄関が開く音がした。ここの部屋の鍵は私、澪、憂しか持っていない。大方憂が来たのだろう。私としては夕飯を作って貰えラッキーだった。が、訪問者は憂じゃなかった。憂どころか訪問者ですらなく、単に家に帰ってきた。そんな感じだった。
澪「……ただいま」
唯「………澪…」
澪「唯、そこはお帰りだろ」
唯「何で……」
私の問いに澪は答える気がないのか上着を掛けると私に抱き付いてきた。私も澪の身体を抱き締め返す。暖かい優しい澪の温もりが私は大好きだから。ちょっと落ち着いてお互いを見つめてキスをした。時間感覚が狂った。2分間が10分に感じた。澪のちょんとした可愛い唇から私の唇を惜しそうに離す。まだしていたい。本音はそうだが、私の問いを答えて欲しくて離した。
澪「ゴメン唯」ギュー
突然、謝る澪。意味が解らない。私はとても嬉しいのに……
唯「どうしたの?」
澪「………浮気…しちゃった///」
唯「えっ?」
顔を赤くして澪が答える。
反対に私は心が壊れそうになった。違う。心が脆くなった。鉄の心なら金槌で叩いても壊れない。でも、今の心は錆れた鉄の心だった。一振りで穴が開きそこから澪との思い出が砂時計の砂のように零れていく。
反対に私は心が壊れそうになった。違う。心が脆くなった。鉄の心なら金槌で叩いても壊れない。でも、今の心は錆れた鉄の心だった。一振りで穴が開きそこから澪との思い出が砂時計の砂のように零れていく。
唯「……本当?」
澪「……ゴメン」
唯「……ううう…ひどいよ」ポロポロ
澪「ゴメン。でも、好きな人だから……私の愛している人だから……」
私の気持ちを知らずに浮気相手の事を喋る澪。涙という滴が澪の服に小さく染みを点ける。
唯「ねぇ」ポロポロ
澪「うん?」
唯「誰に浮気したの?」
話を聞いてる内にまた心が張り裂けそうになった。いやだ。いやだよ。澪は私の事好きって言ってくれたじゃんか!愛しているって言ってくれたじゃんか!
澪「…………」
唯「ねぇ答えt――」
澪「――」
澪の唇が私のうるさい口をホッチキスした。とにかく長く、絶対外れない様にキツく私の口は止められた。
澪「………実習を頑張らなきゃいけないけど唯に浮気した」
澪「あれだけ浮気しないって唯に誓ったのにな……今、こうやって浮気してるよ」ギュー
唯「えっ?浮気相手って……」
澪「唯に決まってるだろ!私は唯一筋だって言ってるだろ!」ギュー
唯「…………///」
ちょっと赤くしてしまった。私一筋って言ってくれた澪に……
唯「実習は?」
澪「8月から唯と一緒だよ。7月は仮病で帰ってきたんだ」
唯「///」
顔が真っ赤になる私を澪はニコッと笑う。なんか上手く弄ばれた気がしたからだ。
唯「……ばか」ボソリ
澪「なんだよ。もっと嬉しいと思わないのか?」
唯「こうやって私と澪が2人居ることが当たり前なんだよ!帰ってきて当たり前!」
澪「じゃあ実習」
唯「ダメ!」
澪「冗談だよ」ナデナデ
やっぱり、私は澪依存性だと思った。彼女が居ないと寂しくなっちゃうし、澪も唯依存性なのかもしれない。
唯「澪」
澪「なんだ?」
唯「お腹減った」
澪「……はいよ。一緒に作ろうか。唯は夜食に頂くよ」
唯「いいよ///」
澪「おいおい」
私が澪依存性を脱け出す確率は……0%
唯「澪」
澪「今度h――///」
唯「――……大好き///」
澪「私も大好きだよ///」
終わり
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