Over Limits!
律「へーいそれではー、センター試験突破記念兼、澪しゃんの誕生会を開きたいと思いまーしゅ……」ヘニャー
梓「いやいや、なんでそんなテンション低いんですか?」
紬「センター試験で力を使い果たしちゃったみたいね」
梓「そんなんで本試験大丈夫なんですか……はい、キットカットあげるです」エヅケ
律「マークシート舐めてたわ……マジで頑張ろ」ポリポリ
唯「りっちゃん、あともう一頑張りだよ!」
澪「唯は割と平気みたいだな?」
唯「うん!澪ちゃんが勉強見てくれたから~」スリスリ
澪「……えへへ」テレテレ
律「……もう突っ込まなくていいよな?」
梓「ええ。まったくもって平常運転です」
紬「♪」
澪「でも、ありがとな皆。だいぶ日も経ってるのに、私の誕生会開いてくれて」
律「気ーにすんなって」ポン
梓「いつもお世話になっているお礼です!」
紬「急に決めたことからお菓子と紅茶くらいしかないけど……精一杯お祝いするわ!」
澪「み、皆……!」ウルッ
唯「ふっふっふ……」
律「どうした唯隊員。気味悪い笑みを浮かべて」
梓「変なもの食べましたか?」
唯「ひ、酷くない?」ガーン
澪「どしたの唯?」
唯「実はね、……」ゴソゴソ
さわ子「待たせたわね皆っ!!」バーン
律「のわぁっ!?さ、さわちゃん!」ビックゥ
梓「というか待ってませんよ!」ビクビク
さわ子「まぁそんなことはいいのよ。ムギちゃんお茶!お菓子!」ツカツカ
紬「は、はいただいまー!」セッセ
澪「先生、急いでるみたいですけど……」
さわ子「この後すぐ職員会議があるの」ガツガツ
唯「ここにいたらダメじゃん!」
さわ子「ここのお菓子食べないとやってられないのよ!」グビグビ
さわ子「ごちそうさま!じゃ!」ツカツカ ガチャ
バタン
律「……なんだったんだよ」
梓「さ、さぁ……?」
さわ子「忘れてたわ!」ガチャッ
唯澪律紬梓「!?」ビクッ
さわ子「澪ちゃん誕生日おめでと!あ、後センター突破!」サムズアップ
澪「あ、ありがとうございます……」
さわ子「じゃね!」バタン
シーン
唯澪律紬梓「……はぁ」クテッ
紬「なんだか疲れちゃったわ……」
律「まさに嵐のように来て嵐のように去っていったな」グッタリ
梓「あ、それで唯先輩。さっきのはなんですか?」
唯「おー、さわちゃんのお陰ですっかり忘れてた。えっとね」ガサ
唯「はい、澪ちゃん!」ポン
澪「え、箱……?」
唯「開けてみてよ!」
澪「うん」カサカサ
梓「あ……」
律「ショートケーキじゃんか。……ちっこいけど」
紬「まさか……唯ちゃんの手作り?」キラキラ
唯「うん!憂に手伝ってもらったけどね」
律「イチゴ乗っけただけ?」
唯「ち、違うよぉ!全部私!憂には作り方教えてもらったの」
澪「ゆ、唯が……」プルプル
唯「何度も失敗して夜中までかかっちゃって。でも気持ちはたっくさん込めたよ!」
唯「食べさせてあげるね。はい、あーん♪」
澪「あーん……もぐ」
唯「ど、どうかな?」オソルオソル
澪「……!」ジワッ ポロポロ
紬「み、澪ちゃん!?」
唯「あ、な、泣かないで澪ちゃん!美味しくなかった!?」オロオロ
澪「ち、ちがっ……とっても美味しいよぉ……うぅ、唯の気持ちが嬉しすぎてぇっ」グスグス
律「あらら、感極まっちゃったか?」
梓「でも、食べさせてる構図はいつもと変わんないですね」クス
唯「それもそうだね。……じゃあこうしよ!」ピーン
澪「ぐしゅ、ふぇ?」ウルウル
唯「むぐむぐ」モグ
律「自分で食うんかいっ!」ビシッ
唯「みおひゃんいくよー」モゴモゴ
澪「へ?」
唯澪「」チュゥ
唯「んぅ…むちゅぅ」
澪「!?……!!!」クチュクチュ
律「」アングリ
梓「くくくちううつしししし!?!?///」ボンッ
紬「」キマシタワー
唯「……ちゅはっ!案外難しいねぇ口移しって」テレテレ
澪「……」プッツン
唯「みーおちゃん?」フリフリ
澪「……ゆ、ゆ、ゆ……」ワナワナ
律「お、おい澪?」
澪「……ゆいぃぃぃぃっ!!」ドカーン
唯「ほにゃあああ!?」バッターン
澪「ゆい!ゆい!!ゆいぃぃ!!!」スリスリスリスリスリスリ
唯「あつっ!?摩擦で熱いよ澪ちゃんっ!!」ジタバタ
律「澪おまっ、落ち着けバカ!」グイグイ
澪「離せ律ぅ!私はもう唯と一生一緒に暮らすんだぁっ!平沢澪になる!唯ん家の子になるのぉぉぉ!!」ギュギュギュゥ
律「アホかお前ー!?梓、ムギ!引っぺがすの手伝……」クルッ
梓「ほーらむったん、お菓子だよー」アハウフフ
律「壊れてらっしゃるー!?戻って来い中野ぉー!!」
紬「」●REC
律「うぉおいムギ、なんだその機械は!?ここはテレビ局か!?」
澪「唯!唯!!唯!!!うわぁぁぁぁぁぁ(ry」
唯「澪ちゃ、ぐるじ……でもしあわへ……」ブクブク ガクッ
律「唯の顔色が青から白にっ!?あぁもう突っ込みきれるかー!!」ウガー
かー!!
かー!
かー……
―――
――
―
―――帰り道―――
律「よ、ようやく収拾ついた……」ゲッソリ
梓「お疲れ様です……さっきはすみませんでした」
律「お、おうよ……」
紬「♪♪♪」シャランラー
澪「ゆいーゆいー」ベッタリ
唯「澪ちゃん歩きづらいよぉ」ホッコリ
梓「満足げにしながら言う台詞じゃないです」
紬「まぁまぁ、二人が幸せそうならいいじゃない♪」テカテカ
梓「そうですけど……」ハァ
律「おし、ここでお別れだな。おら澪!いい加減離れなさい」グイッ
澪「いやだぁ!ゆいっ、ゆいー!」ズルズル
梓「また明日ですー」フリフリ
唯「……あ!肝心なこと忘れてた!」クルッ
唯「澪ちゃーん!お誕生日おめでとー!!」
おしまい。
初出:3->>667
- かー... -- (名無しさん) 2011-08-04 18:39:16
- 微笑ましいなw -- (名無しさん) 2011-09-07 23:53:13
- 甘える澪もいいな -- (名無しさん) 2011-09-22 02:52:56
- 盛大に壊れたな、 -- (KYな俺) 2012-03-26 12:49:02
- 澪は壊れても可愛い -- (名無しさん) 2012-04-16 01:25:17
- なんだこの澪かわいい -- (名無しさん) 2012-06-11 08:11:20
- ●REC -- (名無しさん) 2014-08-30 10:21:12