マルス

概要

鋼鉄の武器を発生させる術を持つ魔物の子。
欧州辺りの貴族を思わせる風貌をしているが、彼の生い立ち等のバックグラウンドは明かされていない。

作中においてはティオを執拗に付け狙い、コンサート会場に襲撃してきた魔物として初登場(第35話)。
魔界ではティオと仲が良かったが、「王を決める戦い」が始まってからは、実力はマルスが上だったという理由で付け狙うようになった。
彼の行いについてティオは「裏切り」と評しており(第35話)、ガッシュTCBでもその点が能力名でクローズアップされている。
しかし、一人の生き残りを賭けた戦いであるのは事実であり、協力を約束していたといった描写もされていないため、「裏切り」というのが妥当な表現かは難しいところ。

また、作中においてブラゴ以来二例目の「ギガノ級」呪文の使用者である。
比較対象となるブラゴが早くもそれ以上の術を覚えていたり、ギガノ級を多用するシーンもあるせいでそこまで大した事はないようにも見えてしまうが、全体からするとギガノ級は石版編中盤頃まで最大術として使われる事の方が多かった等級*1である。
単行本4巻(少年サンデー版)の時点でここまで到達していた辺り、マルスのポテンシャルの高さは垣間見えると言えるだろう。

ガッシュTCBにおいての性能は、「魔物の効果」がそれぞれ相手の「魔物の効果」の妨害、「パートナーの効果」が相手の術の無効化と手堅くまとまっており、カードプールは少ないながらもかなり強力。
現在でも通用する性能を持っている事は第7回魔界王決定戦 優勝魔本に採用されている事からも明らかと言える。
サポート担当として相手の妨害を任せるだけの力は十分にあるだろう。
一方、術カードは登場時期の関係で流石に力不足なものが多い。
S-044 ガロンはコストパフォーマンスが良く、S-187 ダライ・ガロンも使い方次第では使える性能を持っているが、採用するかは他の味方魔物が持つ攻撃術と見比べた上で判断したい。


代表的なカード

魔物カード

MP2というコストで、相手の「魔物の効果」をジャマーできる。
「魔物の効果」に対して幅広くメタを張る事ができ、MPの支払いだけで使えるので繰り返し使いやすい事が大きい。
ジャマーなのでチェリッシュ《失われた笑顔》等に有効という点も現環境に適したポイントと言える。

MP1を支払って、相手の魔物1体を選び、次のターン中、対象の魔物は「魔物の効果」が使えなくなる。
《裏切り者》よりもコストが軽く、「このカードが場にある→」効果も対策できる。
一方で、発動したターン中は【スタンバイ】、次のターン中は【ステイ】となるので、取りのぞく効果が弱点。
これらの相違点を比較し、他に魔本に組み込むカードとの相性を考えて、どちらの魔物カードを取るかを選択したい。

パートナーカード

捨て札にすると、そのバトルの相手の「術による攻撃」を無効にできる。
真ルールでは術で攻撃される機会が増えており、かばえない効果のため「かばう」で耐える事が不可能な場面も多い。
そういった強力な攻撃に対して、パートナーカード1枚で対策が図れる点は強力。

捨て札にすると、そのバトルの相手の「術による防御」を無効にできる。
《攻撃無効》に比べると汎用性は大きく劣るが、どうしても防御されたくない攻撃があるといった場合には検討できるか。

術カード

―第1の術「ガロン」
MP1で魔力+2000・2ダメージの攻撃専用術。
MP対ダメージのコストパフォーマンスが良く、ビートダウン用に下級術が欲しければ選択肢に入る。

―第4の術「ギガノ・ガランズ」
MP5で魔力+5000・3ダメージの攻撃専用術。
効率はあまり良くないものの、マルスの術の中では最大ダメージを出せる術の1つであり、S-187 ダライ・ガロンのような運要素も持たない。
攻撃手段が乏しい魔本において、E-013 ナオミちゃん等と併用するのであれば使えない事もないだろう。

―第6の術「ダライ・ガロン」
MP6で魔力+6000・3ダメージの攻撃術で、コインを投げてオモテなら相手の魔本に、ウラなら相手の魔物1体にダメージを与える効果となり、どちらの場合でもかばえない効果が付く。
術自体がかばえない効果を持っているおかげで、「相手の魔本を一気にめくる手段」「既に負傷状態の魔物にとどめを刺す手段」のどちらとして見ても優秀と言える。
ただし、どちらの効果が出るかが運次第となるので、どちらが出ても良い状況になる場面を作ってから使用したり、コイントスサポート効果で狙った効果を出せるようにしたりといった工夫が求められる。

相性の良いカード

必要最小限のカードを採用するだけで十分な仕事が行える魔物であり、魔本構築の自由度はとても高い。
デッキタイプ/スタンダードを参考にメジャーな魔物カードを中心としたビートダウン魔本として組むだけでも容易に形になるだろう。
コントロール系の魔本で「魔物の効果」を妨害する役を担わせる等、ビートダウン以外の魔本においても役割を持たせやすい。

「魔物の効果」が主体となる魔物なので、E-056 およしになっておとのさまロード《悪しき力》といったカードで封じられるのは苦手である。
【ステイ】解除が可能な魔物、あるいはE-181 おおーーっ!!等のイベントによる対策を検討したいところ。

マルスの術を効果的に使っていきたいなら、ダニー《連続パンチ》ツァオロン《棍》(TBB2)ガッシュ・ベルVSリオウ《素の力》等の格闘効果の魔物いずれかを味方に付ける手もある。
低コストの連続攻撃によって相手魔物に負傷状態を撒く事によって、低コスト攻撃のS-044 ガロンが活かしやすくなったり、S-187 ダライ・ガロンによる魔物破壊も期待しやすくなる。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

関連リンク

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2024年04月20日 00:40

*1 勿論、術の力はパートナーの「心の力」の込め方やペース配分、魔物自身の力量にも影響されるので、等級だけで計り知る事はできないが。