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概要

主にコイン判定による「不確実な性質」を持つカードを活かすデッキタイプ。
このゲームではコイントスの結果を変更する効果も多数登場しているため、構築次第ではギャンブル効果を確実に成功させる事もできる。

失敗というリスクがある一方、成功すれば大きなリターンを得られる効果が多い。
ただし、中には「ギャンブルに成功しても強くない」、あるいは「コストが大きく失敗時のリスクの方が大きい」といったカードも存在する。
初期のカードにやや目立つので、本当に使う価値があるか、他のカードで代用が利かないかを確かめて選出したいところ。


代表的なカード

キャンチョメ
コイントス効果・コイントスサポート効果を多く持つ魔物。
サポート効果については後述の「 コイントスをサポートするカード 」に記し、こちらではコイントスを行うカードを紹介する。

コインを投げてオモテなら相手の「魔物の効果」を無効にできるジャマー効果を持つ。
使用条件が「使用を宣言する→」なので、ノーコストで毎ターン使える点がポイント。

コインを2回投げてオモテが1回以上出れば相手の攻撃を無効にできる防御術。
単独で使っても75%と高めの確率で成功し、相手の魔力を問わないので防御術が欲しい場合は現代でも通用しうる。

ベルギム・E・O
術カードが全てコイントス判定を必要とする効果を持っており、その上「ウラ」が成功という異例の性質を持つ魔物。
魔物自身やパートナーにもコイントスサポート効果のカードがあるが、それらについては後述の「コイントスをサポートするカード」で取り扱う。

MP3で3ダメージを出す事ができ、コインでウラが出ればかばった魔物が捨て札になる効果が追加される。
単純にコストパフォーマンスが良く、オモテが出てもデメリットはないため扱いやすい。

MP3で1ターンに3回まで使用できて、2回目以降はコスト0になる術。
コインでウラが出ないと失敗してしまうが、MP3で最大6ダメージが期待でき、石版魔物四天王《四天王》とコンボすれば9ダメージまで見込める。
チャンスが3回あるので全て不発になる確率も低く、複数回コインを投げるのでダリア・アンジェ《赤いドレス》キャンチョメ《お菓子大好き》とも好相性。

―その他
バトルフェイズ中に相手のMPが増えるとき、コイントスでオモテが出れば、代わりに自分のMPを増やす効果を持つ。
相手のMP補充妨害として期待できる他、自分の効果で相手のMPが増える場合にも使えるので、専用の構築にすればMP補充コンボとしても使用できる。

マルスの上級術。
コイントスを行い、相手のオモテなら魔本に3ダメージ、ウラなら相手の魔物にダメージを与え、どちらの場合でもかばえない効果が付く。
かばえない効果付きなのが大きく、魔本への大ダメージとしても、事前に魔物にダメージを撒いておいてとどめを刺す目的でも使用できる。
ただし、任意で選べないところが難点なので、コイントスサポート効果で使いたい効果を確実に出せる構築にしたい。

ジェデュン唯一の術カードで【封印解除】を持つ上級術。
性能はコインを5回投げて、2ダメージをオモテの回数分与える事ができる。
最大10ダメージ、ダメージ強化を合わせればそれ以上も期待できるので、コイントス重視のギャンブル魔本なら検討できるか。
必ずコイントスを5回行うので、キャンチョメ《お菓子大好き》でMP消費を1にまで抑えて使うのも面白い。

チェリッシュの中級術。
ウラが2回出るまでコインを投げ、オモテの回数だけダメージを与える。
「2回出るまで」及び「連続ダメージ」という点で、後述のS-237 ガンズ・ベギルS-387 マグネシルガよりも優れており、ダメージ強化やコイントスサポートと併用するなら使い道があるだろう。

それぞれダルモスマエストロの術で、ウラが出るまでコインを投げてオモテの回数がダメージとなる。(S-237 ガンズ・ベギルのみ最大6回上限あり)
連続でオモテを出せれば高ダメージが期待できる一方、最初でウラが出れば0ダメージで終わってしまう。
50%もの確率で0ダメージで終了してしまうリスクを考えると、使用する際には手厚いコイントスサポートは必須と言えるか。

パラマキロンの術カード。
MP1で使用でき、コイントスでオモテなら2ダメージ、ウラなら1ダメージを与えた後に「自分の魔本にも1ダメージ」という面白い効果を持つ。
オモテでコストパフォーマンスの良い攻撃として使用するのも、ウラでダメージによる自分の魔本めくりコンボを狙うのも良い。
なお、使い手のパラマキロン《探知アンテナ》の効果を考えると、基本的に使用できるコイントスサポートは石版魔物ベルギム・E・O関連に限られるか。

コインを2回投げてオモテが1回以上出れば相手の攻撃を無効にできるキッドの防御術。
キャンチョメS-021 コポルクと同様の効果であり、コストはこちらの方が1低い。
反面、キッドコイントスサポートカードを自前で用意する事はできない。
そういった違いはあるが、いずれにしても防御術が欲しい場合は検討できるだろう。

コインを投げてオモテなら相手の攻撃を無効にするコマンド防御術。
どんな魔物でも使える事とコスト0な事が長所。
とはいえ確率が五分五分では不安が残るため、できればコイントスサポート効果で保険を掛けたい。

コインを5回投げ、魔力がオモテの回数×1000、ダメージがオモテの数×1になる上級コマンド攻撃術。
コストがMP5と高めかつギャンブル効果なので易々と使う事はできないが、コイントスサポート効果を駆使するなら検討できる。
また、キャンチョメ《お菓子大好き》の効果でコストを相殺でき、E-100 新しい熱き何かPR-039 黄金の力を継ぎしものでコストを踏み倒せば《お菓子大好き》でMPを5増やす事も可能。

コインを2回投げ、オモテが2回なら自分の魔本を2枚戻し、ウラが2回なら自分の魔本を2枚めくるイベントカード。
ギャンブルの度合いは高いが、コスト0で2枚戻しが見込めるため、サポート効果を駆使すれば強力な魔本戻しカードとして扱える。

自分の場の魔物とパートナーの数だけコインを投げて、オモテの回数と同じだけ自分のMPを増やす効果のイベントカード。
場にカードを大量に並べる戦術や、キャンチョメ《お菓子大好き》とのコンボを用いれば爆発的にMPを増やせる。

自分のMPを3増やす効果に加え、相手にコインを1回投げさせ、オモテなら相手のMPを3増やし、ウラなら相手のMPを3減らす効果を持つイベントカード。
自分のMP補充はジャマーされなければ確定で使用できて、その上でMP枯渇戦術を兼ねられる。
失敗すると相手のMPを増やしてしまう点や、PR-047 赤い魔本でMP補充含めて無効にされてしまいうる点はしっかりケアして使おう。
対策が不十分な場合には、MP枯渇効果がないためPR-047 赤い魔本によるジャマーを受けない類似カードE-020 恵のコンサートを検討する手もある。

ウラが出るまでコインを投げ、オモテの数×2だけ自分のMPを増やせるが、オモテが5回以上出てしまうとMPを増やさずに自分の魔本を1枚めくる効果になってしまうイベントカード。
MPを増やす目的では前述のカードに劣りがちで、魔本めくり効果を狙うのも容易ではないが、ギャンブルカードを増やしたい場合には検討するのもありか。

MPを1払い、コインでオモテが出れば1ダメージの攻撃を行えるMJ12カード。
バトルアイコンが無いため、「バトル・インの確認」をせずにバトルに入る事ができるという非常に特殊な挙動を行う。
とはいえ基本的にはコイン判定不要かつMJ-013 ビッグ・ボインに封じられる事もないV-004 DS軍団の方が利便性で勝るので、使う理由があるかをよく考えての採用としたい。

コイントスをサポートするカード

コイントスの結果を操作するカード

「コイントスの結果を変更する効果」は「アクションを使わない」「ジャマー効果などで無効にされない」といった特殊なルールが存在するため、使用する際は必ずそのルールを把握しておきたい。
また、真ルールにおいてはバトルアイコンがない事でバトル中に使用できるかの裁定が危うくなっている事にも注意し、バトル中に使用する可能性がある場合は、ジャッジに当日裁定を確認した上で使用したい。

「使用を宣言する→」で自分が投げたコイン1個を振り直せる。
ノーコストで使えるので最も基本的なコイントスサポートと言える。
ただし、効果の性質上、1ターンに1回しか使えず、同じ結果が出る可能性も低くはないので、どれを優先するかはプレイヤー次第となるだろう。

「MPを1へらす→」で自分が投げたコイン1個を振り直す事ができ、1ターンに2回まで使える。
《幸運の持ち主》と比べると、コストが掛かるようになった代わりにチャンス増加という一長一短の性能となる。

「このカードを捨て札にする→」で自分が投げたコイン1個をオモテに換えられる。
確定でオモテにできる点が強いものの、魔物を捨て札にするという重めのコストが掛かるので、それ相応の効果に対して使うようにしたい。
パルコ・フォルゴレ《強運のパートナー》と併用すれば、オモテ2枚が確定となるので連続でコイントスを行うカードのサポートにも向くだろう。

「MPを3へらす→」でこのターンに次に自分の投げるコイン1個を、投げずにオモテ扱いとする効果を持つ。
他の結果変更効果と違って結果を見てから使う事ができず、消費するMPも高めではあるが、確実にコインをオモテにできる貴重な効果に変わりはない。
MP3を消費するこちらと、魔物を消費する《サーカスの特訓》のどちらが重たいコストとなるかは魔本構築にも左右されるので、比較検討した上で扱いたい。

「使用を宣言する→」で自分か相手が投げたコイン1個を振り直せる。
自分のコイントスサポートとしてだけ見れば、《幸運の持ち主》と変わりはない。
相手のコイントス妨害にも使える点、ガッシュ・ベルなのでそちらの関連カードも使える点を考慮に入れて使いたい。

「このカードを捨て札にする→」で自分が投げたコイン1個をオモテに換えられる。
キャンチョメ《サーカスの特訓》と同様の効果だが、こちらはパートナーカードなので、あちらよりもコストとしては軽い。
ここまでに挙げたキャンチョメと併用が可能なので、コイントス重視の魔本なら積極的に積んでおきたいカードと言える。

「MPを2へらす→」で自分か相手がコイン1個をウラに換えられる。
ベルギム・E・Oの術カード等に存在する「コインでウラを出す事に意義があるカード」のサポートができる他、相手のコイントス妨害も兼ねられる。
振り直しではなく確定で変更させられるという点はやはり強く、ウラを出す必要がある魔本では優先して投入したいカードと言える。

「このカードを捨て札にする→」で自分が投げたコイン1個をウラに換えられる。
カードこそ消費するが、MPを使わずに使用でき、パートナーなので再利用もしやすい。
ベルギム・E・Oを筆頭に、ウラを出す必要がある魔本であれば積極的に積みたいカードと言えるだろう。

―その他
「このカードを捨て札にする→」で自分が「ドンポッチョで使った術の効果」で投げたコイン1個をオモテにする効果を持つ。
ドンポッチョに術カードはないので、S-025 逃げるぞ!S-145 出やがれ!といったコマンド術専用のサポートカードとなる。
ドンポッチョ《命乞い》の効果を使用した上、コマンド術も役立てる魔本構築であれば使用を検討できるだろう。

結果操作以外のコイントスサポートカード

「このカードが場にある→」で、自分がコイン1個を投げるごとに、自分のMPを1増やす効果を持つ。
自分がコインを投げさえすれば、その表裏にも、どういった効果によるものかも寄らず、コイン1個ごとにMPを稼ぐ事ができるため、ギャンブル魔本におけるMP補充役を務められる。
特にE-046 元気が出るぞ!といった大量にコインを投げられるカードとは相性が良いと言える。
ただし、「キャンチョメの魔物カード」なので、キャンチョメの魔物の効果に豊富な「コイントスの結果を操作する効果」とはトレードオフの関係になってしまう。
パルコ・フォルゴレ《強運のパートナー》は他のキャンチョメ以上に大切に扱いたいところ。

「このカードが場にある→」で、自分か相手がコインを投げてウラを出すたびに、自分のMPを1ふやす効果を持つ。
ベルギム・E・Oの術等で望んでウラを出した場合は勿論、オモテが出てほしかったのにウラが出た場合の保険としても期待でき、E-046 元気が出るぞ!ならどちらが出てもMP増加に働くようになる。
相手がコインのウラを出した時にも効果があるので、E-102 一緒に歌おう等とコンボさせるのも面白いだろう。

相手のコイントスを妨害するカード

「使用を宣言する→」で相手が投げたコイン1個を振り直させる。
効果が使えるかは相手次第な上、妨害目的では下記のカードが登場しているので、優先度はあまり高くはないだろう。

「使用を宣言する→」で自分か相手が投げたコイン1個を振り直せる。
妨害用としては《変な生き物》と変わらないが、自分のコインのサポートにも使用できるので、その用途も兼ねて使えば腐らせる心配はなくなる。
ガッシュ・ベルの関連カードも使える点も併せて、用途を検討したいところ。

「MPを2へらす→」で自分か相手がコイン1個をウラに換えられる。
前述した自分のカードのサポートだけでなく、相手の妨害にも使用可能。
ミラーマッチ以外であれば、基本的に「ウラ」は「悪い結果」として働くので、頼りになる。
当然、自分がE-102 一緒に歌おう等で相手に投げさせたコインにも使用できるので、コンボさせるのも良い。

「このカードが場にある→」で、相手のコイン振り直し効果及びオモテやウラに換える効果を封じる。
コイントス効果自体が主流ではなく、妨害目的でもガッシュ・ベル&キャンチョメ《幸運の持ち主たち》ベルギム・E・O《怒りの発射》が存在する現在、採用する余地は少ない。
ギャンブル魔本が流行し、ゾフィスでその対策がしたいといった状況が訪れれば検討を、と言ったところだろう。

コイントス以外のギャンブルカード

コイン判定以外では、E-160 キャンチョメの予想がある種のギャンブルカードと言える。
相手にだけ得をさせるリスクは大変大きいが、ギャンブルに身を投じた魔本を構築したいのであれば、検討してみても良いだろう。

魔界王攻略完全バイブル3においては「ディガン・テオラドム魔本」が「ギャンブル性は高いがハマれば強烈!」と紹介されていた。
コイントス以外によるギャンブルを興じたいのなら、この魔本のようなワンターンキル魔本を組むのも手と言えよう。


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最終更新:2025年03月31日 20:22