アレス (ロードレア国)

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アレス (ロードレア国) - (2011/04/22 (金) 13:23:59) の編集履歴(バックアップ)



生没年

アルファ (675~704)

略歴

アレス・リディナ
戦災孤児を集めて共同生活を送っていた兵法学者エザリアンの弟子で、メファイザスヴェリアの妹弟子にあたる。孤児院ではある程度に年齢に達すると、それぞれ志を持って旅にでる為、アレスも孤児院を後にして諸国を回って天文、気象から歴史地理に至るまであらゆる勉学に励んでいた。

ロードレア国滞在中に彼女の笛の音に聞き入ったレイディックに招かれる。彼女の卓越した知謀に興味を持ったレイディックは彼女に仕官を勧め、アレスも特に断る理由もなくこれを引き受ける。

ゼノグリアの戦い(692)で、天候を読んだ作戦を授け、現場にいないにも関わらず大勝利をおさめると、ヴェリアを紹介して自らは副軍師となるとされているが、これは物語上の演出であり、実際はアレスは一人旅をしていたわけではなく、ヴェリアや他数名、エザリアンの元で共に学び、将来の職を隠密と定めた者達と集団で仕官する為にチームを編成していた。彼女の指示を受けた隠密が既にゼノグリアに潜伏し、アレスは逐一情報を受け取っていたのである。
だが、その真相は彼女の評価を落とすことはなく、逆に僅か数名しかいない隠密をこの時期にゼノグリアに集中させた先見力を再確認させる結果となった。

こうしてロードレア国に仕官したアレスだが、その後も進言する策に間違えはなく、フィードの戦い(693)頃からは誰もが認める「ロードレア四天王」と呼ばれるようになる。
この頃からロッド国の不穏な動きを感じ、再三レイディックに警戒を促すが、友情を盲目的に信じていたこの頃の彼はこの言葉だけは聞かなかった。そのためにラディアアリガルを失ったレイディックは激怒してアレスにロッド討伐令を発令、奪われた国境の最大拠点グルファ城を奪回する。

698年、レイディックが突然の横死を迎えると、わずか3千の兵を巧みに使って3万の包囲網を1兵も失わずに脱出。この時のアレスには鬼気迫るものがあり、兵士達に必ず故郷へ帰すと誓い、その証として自らの美顔に傷を付けた。この左頬の傷は生涯消えることはなく、後々までアレスの代名詞となっている。

ディースの戦い(701)では死を覚悟した特攻で五舞将さえも寄せ付けず、ロードレア国軍壊滅を食い止める。親衛白牙団に助けられて帰還するも、その傷が癒えていないにも関わらず、ヴェリアの大遠征(未作成)計画に携わり過労のため倒れる。
703年大遠征に参加するが、本隊がリアーズ冬の陣で敗れるとジース砦にこもり本隊の帰国を助けて自らは囮となる。
この時部下であるワイズに襲われた彼女は、自分がそこまで皆を追い詰めていたのかと覚悟を決めると、メファイザスと刺し違えようと会見を行うが寸前で取り押さえられてその場で斬り殺された。

常に誰かの為に生きようとしたその小さな体には、いつも無数の傷があったという。

関連項目