基本情報
略歴
メファイザス最期の策は、処刑の前に
ガイヴェルドと
ディルセアとそれぞれ会談、言葉巧みに互いに僅かに感じていた不信感を増幅させるという離間の策であった。
これは後になっておこる二人の確執の確かな火種となった。
人物
- ヴェリア、ディルセアと並んで三大軍師と言われるが、軍師から国主となった二人が敗れ、軍師のままでいたディルセアが勝ち残ったところが興味深い。
- 冷静な現状分析能力と守勢に回った時の戦争遂行能力、人心掌握術の3点において、同時代の軍師達の中で突出した能力の持ち主だったと言われている。カルディスに才覚を認められたのもルディック国の衰退を正確に予見できていたからであるし、ヴェリアの大遠征ではロードレア国の補給ルートが抱える脆弱性を見抜いたかのように巧妙な縦深防御(攻撃側の前進を防ぐのではなく、遅らそうとすることを目的とする。それにより時間を稼ぎつつ、攻撃側の前進による占領地域の増加と引き換えに敵の犠牲者を増加させる戦略)を行い、このことがリアーズ冬の陣での逆転勝利に繋がったという説である。
- ただし、計画してそうなったのではなく、結果的にそうなっただけという異論も少なくない。
- 逆に攻勢局面での動きには全般的に慎重さ・鈍重さが見られ、メファイザスの逆遠征のように部下の積極的な外征策を抑えつけるような役回りを演じることも珍しくなかったと言われる。
- ルディック皇帝の地位を簒奪したバルディゴスがどのような統治を目指していたかについては、その治世が短かったこともあり十分には研究されていない。だが、メファイザスによるロー・レアルス国主即位に賛同者が多かった点やその治世中に領国では目立った反乱・一揆が発生していない点、またバルディゴスの側近であったケルスティンがメファイザス時代以降の内政で広範な権限・発言力を持っていた点などから、バルディゴス時代の施策を推測する為の手掛かりとして、メファイザス時代のロー・レアルス国に対する再評価も行われている。
関連項目
最終更新:2024年08月22日 01:08