概要

シャリアル城の戦いとは、蜉蝣時代の戦乱の中で、アルファ701年6月、ロードレア国軍とロー・レアルス国軍の間に起きた戦いである。


戦闘に至るまでの背景


▲700年6月における勢力図

ディースの戦いの後、ロードレア国軍は人事の再編を行いながら、主力部隊を徐々に西へ集結させていた。
きたるべき第2次ディースの戦い(この時点ではまだどこで戦うか決まってはいなかった)のためであったが、この動きは当然ながらロー・レアルス国も警戒することとなる。

かつてシャリアル国の首都であったシャリアル城に駐屯していたロー・レアルス国軍は、この地に集結していたロードレア国軍がどこへ向かおうとしているのかを確認する為、一部隊が先行して出陣した。
しかし、遭遇戦となったことから、ロー・レアルス国軍とロードレア国軍は激突する。
数に劣るロー・レアルス国軍はシャリアル城まで撤退、これを追撃してバイアラスが城を包囲する。

この様に、ロードレア国軍が城を包囲しているにも関わらず、先に戦端を開いたのはロー・レアルス国軍であるため、ロー・レアルス国軍が攻撃側として記載されている珍しい戦いになっている。


両軍の戦力

攻撃側 守備側

ロー・レアルス国軍
軍勢
ロードレア国軍
総兵力4000 兵力 総兵力7000
ルー 総指揮 バイアラス
軍師
主要参戦者

ルー

レザリア




バイアラス

メネヴァ

アルガード

ワイズ

メシズ


戦闘経緯


この戦いが偶発的なものであったことから、バイアラスシャリアル城が簡単に落とせない場合は、無理な攻撃はせず撤退するつもりであった。
そのため、各部隊にこちらから攻撃を仕掛けないように厳命するが、手柄のほしかったワイズはこの命令を無視して、ロー・レアルス国軍が先に手を出したと虚偽の報告をして攻撃を開始する。

戦端さえ開いてしまえば、他の部隊も追随すると考えたワイズの思惑通り、メネヴァアルガードは城攻めに参加する。
しかし、この時シャリアル城の守備を担当していたのは、シャリアル国滅亡後にロー・レアルス国の将となり、メファイザスにその才能を見出されて指揮を任されていたルーであった。
彼は、宿将であったレザリアすら自身の部下の様に操り、ロードレア国の攻撃を防ぐ。

簡単に城が落ちないと見たバイアラスは、すぐさま全軍に撤退を命令し、本来の目的地であるベルザフィリス国方面へ向かおうとする。
しかし、城の包囲を解いたその日の夜、籠城していた筈のルーが軍勢を率いて出陣し、ロードレア国軍に夜襲を仕掛けた。
思わぬ反撃の前にメシズが戦死、バイアラスですら戦略的撤退を強いられ、ルーの武勇は一気に国内外へと広まった。


戦いの結末

バイアラスですら苦戦を強いられ、ルーの名前が一気に鳴り響いたとはいえ、あくまでも偶発的に起きた小規模な戦いであり戦略的な意味はない。
むしろ、後世の歴史好きの間において、バイアラスが本気で戦っていれば城は落とせていたと考える者と、それでもルーが勝利していたと考える者たちによる徹夜の論争が繰り広げられることとなる。


最終更新:2024年08月18日 04:07