概要
戦闘に至るまでの背景
バーン国と
アルビス国は、国境をめぐって過去何度も衝突していたが、これまでにない進軍をもって、バーン国が領土深く進入してきた為、アルビス国軍も主力部隊を派遣し、本格的な衝突を迎える。
両軍の戦力
戦闘経緯
この戦いは、病床にいたバーン国王
ガデスの回復を願う為の出陣であった。
また、
リヴォル帝国から海路で帰国途中だった
マーノが、出陣を聞きつけると押しかけ援軍を申し出ている。
バーン国軍は、地形を利用して堅い守備陣を敷いていた。
自分達から出陣しておいて、守備陣を敷いたのは、この戦いがそもそも
ガデス回復を祈願するものという動機であり、智将
サザンクロスにとっては、自分のタイミングで起こしたわけではない強いられた戦いであった為である。
そのため、勝利と呼べるある程度の戦果だけ稼いで撤退するつもりであった。
その様な理由から、
バーン国軍は鉄壁の守備力を誇る反面、基本的には相手の攻撃にあわせて動き、自らは動かないという消極的な布陣であった。
アルビス国はそこに付け入る隙があると考え、密かに
ルティエ部隊を先行させると、両軍が布陣する前に大きく迂回させると、
リアリッピ川を渡河させて伏せ、決戦時に
バーン国軍を挟撃する作戦であった。
両軍の決戦がはじまり、中央戦線では
リドラを中心に
バーン国軍の攻撃を食い止める。
しかし、戦力外通告を受け、決戦から遠く離れた場所に布陣させられていた
マーノ率いる
グローリー・ワルキューレ部隊が、まるで
ルティエの渡河を知っているかの様に陣を構えていた。
この不幸な偶然から
ルティエ部隊は渡河をためらい、それだけ
リドラ部隊が削られていく。
痺れを切らし、ついに渡河をはじめた
ルティエ部隊、それを阻止しようとした
マーノ部隊が思いのほか弱く簡単に突破できてしまう。このまま敵の本陣を強襲できると進撃した
ルティエだが、
バーン国の智将
サザンクロスは、本来なら中央決戦で敵を引き込み撃滅させるために伏せていた、
ライウン、
グノーの部隊をまわし、
ルティエ部隊を包囲、半壊させる。
戦いの結末
アルビス国軍の撤退を決意したタイミングと、その迅速な後退は常人の成せるものではなく、事実
サザンクロスの命令を無視して追撃をはじめた部隊は、誘い込まれた所で一斉射を受けて壊滅した。
これにより、
バーン国軍も
アルビス国への侵攻を諦め、今回は戦術的戦果を土産に帰還することとなる。
こうして両軍は、再び
リアリッピ川を挟んでそれぞれの砦に駐屯部隊を配備、結局領土の境界線に関しては、戦いの前と何も変わることはなかった。
これが、数度にわたって行われるリアリッピ川攻防戦の初戦であり、共に「情報こそ最大の武器」と信じる
カルディナと
サザンクロス、二人の将軍の長きに渡る戦いの幕開けであった。
関連項目
最終更新:2013年07月15日 12:01