基本情報



略歴

バーン国の智将。
アルビス国とは長きに渡り国境でにらみ合ってきたが、バーン国王ガデスが病床に伏すと、大臣達の専横がはじまり、戦略的に意味のない無理な出陣が増えてくる。
それらをサザンクロスの智謀と、ライウンの采配で乗り切ってきたが、両国の間で勃発したリアリッピの戦いにおいて、はじめてアルビス国の主力部隊と本格的に対戦。
この戦いはかろうじて勝利を収めるものの、攻守を入れ替えて行われた第2次リアリッピの戦いではアルビス国の策略によって進軍を断念。
その戦いの最中、国王ガデスが病没し、傀儡として幼きリルルが王に担ぎ出され、大臣達の本格的な暴走が始まる。

戦場においては比類なき智謀を振るうサザンクロスも、国内における政権争いや派閥争いには無頓着な部分があり、前線で勝利をおさめることはできても、広い視野で国を救う事はできなかった。
第3次リアリッピの戦いアルビス国軍と三度目の激突、この戦いではまったく互角の駆け引きを見せ、戦いの後に期限付きの和議が結ばれることとなる。その調印の席においてサザンクロスははじめて敵将であるカルディナと会見、互いの実力を認め合った。

休戦期間が終わり、再び幕を開けた第4次リアリッピの戦いでは、ガミランヴィルという新戦力を手に入れ、更にアルビス国で起きたカルディナ失脚もあり、はじめてこの戦いに完全な勝利をもたらし、バーン国軍は一気にアルビス国へとなだれ込む。しかしストリアブの戦いで猛反撃を受け、それ以上の進軍は断念することとなる。

その後、バーン国、リヴォル帝国、フェングランド国で三国同盟が結ばれ、後顧の憂いをなくしたバーン国は、サザンクロスを総指揮官にアルビス国制圧部隊を派遣する。
しかし、第5次リアリッピの戦いで息を吹き返したアルビス国軍の猛反撃を受けてまさかの敗北を喫して後退、そして、合計6国という大兵力を総動員させたカオスギアの戦いの大決戦においてバーン国は敗北する。

それでもサザンクロスは、アルビス国に追撃の力は残されていないことを読み、長期戦を展開することで力関係は再び五分にもっていけると確信、これを進言するが、既にアルビス国に恩を売っての保身に走っていた大臣達には聞き入れず、アルビス国との講和(ただし、降伏に近い条件であった)へと話は進んでいった。
サザンクロスは、これに従うつもりであったが、和平に反対する兵士達が独断で挙兵、それに担ぎ出されてしまう。
困惑したサザンクロスだが、このままでは兵士が暴走すると覚悟を決めると、最後の策として、配下のハカンに自分を討たせ、その手柄をもってハカンカルディナへ近づかせ、その場で彼女を討つ様に仕向けた。
自らはその策の結末を見ることはできなかったが、ハカンによるカルディナ襲撃は僅かに届かず、天運は彼に傾かなかった。


人物

  • 彼の最後の出陣は、和平交渉をしていたバーン国大臣にとっては邪魔以外の何者でもなく、彼らはすぐにサザンクロス挙兵の知らせをアルビス国に流した。その報告を聞いたルティエは、もしバーン国が一致団結してこの奇襲を画策していたら、アルビス国は勝利の油断と和平交渉に気持ちが傾いていたことから、大敗していたかもしれないと語った。
  • 本人は風流を何よりも好んでいるが、彼が風流と思っている趣味は、周囲の賛同はあまりえられなかった。
  • ハカンが、自分を監視する為に派遣された将軍ということを見抜いていたが、なぜ見抜かれたのかと聞かれた時、「自分の風流な趣味を一発で認めたからだ」と笑って答えた。これは、ハカンがサザンクロスに近づくため、あえて「イエスマン」を貫いたが、それが逆に違和感を与えたのである。


関連項目





最終更新:2024年07月17日 19:57