概要

第3次モンレッドの戦いとは、ラドリザン1256年2周期7日目年、ラグライナ帝国とガルデス共和国の間で行われた戦いである。
戦場の舞台となったモンレッドは、ガルデス共和国首都へ向かう街道の中の一つで、重要拠点であり、セルレディカラヴェリアの二人が直接対決した唯一の決戦であった。


戦闘に至るまでの背景


フェルグリアの戦いに勝利したラグライナ帝国軍は、ガルデス共和国軍との決着をつけるべく一気に進軍、モンレッドの地へ向かう。
皇帝セルレディカ自らも出陣し、兵の士気は最高潮となり、今度は引き分けは許されないという緊張感が将兵の間に湧き上がっていた。
共和国軍も、議長でありながら戦場の人であるラヴェリアが自ら指揮をとり、両国の最高責任者が直接戦場で相対した。


両軍の戦力

攻撃側 守備側

ラグライナ帝国軍
軍勢
ガルデス共和国国軍
総兵力86000 兵力 総兵力70000
セルレディカ 総指揮 ラヴェリア
エル 軍師 ゲイル
主要参戦者

セルレディカ

エル

ベルンハルト

ユウ

アリス

ラヴェリア

カオス

キロール

リナ

煌槍の彩音

バーネット

オーディス

キリカ

アリサ

ミナ

ゲイル

ミズハ

ネル


戦闘経緯


戦いの前にセルレディカは、ラヴェリアの招きによって前線に赴き、互いに言葉を交わした。

セルレディカ!! わざわざの呼び出しに応えてくれるとは、感涙の極み」
「お前がラヴェリアか!! 決戦を前に言葉を交わしたいとは、古風だがなかなかの心がけ。 余は貴様を高く買っていた、息子を持つならお前のような子が欲しいと思っていた」
「赤面するような事を、よくも堂々と言ってくれる。 威厳とカリスマで帝国を纏め上げた器は、伊達ではなさそうだな。 だが、われらの立場は両軍の総指揮官、ならばやることはただひとつ」
「その様だな。 余が待ち望んで、ようやく現れた宿敵と呼べる相手よ。後は……」
「……後は、剣を持って語るのみ!!」

それは、互いの実力を賛美しつつも、互いを宿命の敵と認識するものであった。
その後両者は本陣に戻り、それを合図に決戦の火蓋が斬って落とされた。


中央ではキロールベルンハルトが激突、初対面の時と違い、既に小僧扱いできなくなった強敵を相手にキロールは奮戦。
煌槍の彩音は、このところ成長著しいユウ部隊と激突、指揮能力ではまだ煌槍の彩音に一日の長があるため、この戦局では惜しみなく兵力を投入したエルの采配が見事に当たり、ユウ部隊が敵を押し込む。


南方ではカオス部隊とバーネット部隊が激突、アリス部隊はその攻撃力で敵を押し、全体の戦局はラグライナ帝国軍有利に動いていた。
昼過ぎに煌槍の彩音部隊が壊滅し本人も捕虜となるが、ユウ部隊も後続部隊の攻撃をうけて半壊し撤退。


さらに、エル自らも兵を率いて前線に赴き、帝国軍の防壁を厚くする。
しかし、ここでラヴェリアが動き出し、ミズハと共にオーディスキリカミナアリサ陣の中央突破を図ろうとする。


既に激戦で疲労の溜まっていた所に現れた無傷のラヴェリアミズハ部隊、更に全共和国部隊が、当初からの打ち合わせ通り、ひたすらこの部隊の本陣突撃を援護し、さすがの四将も食い止めきれず、アリサ部隊が壊滅、他の部隊も半壊状態となる。

中央の決戦では、後続部隊を得たベルンハルトキロールを撃退、そのまま二手に分かれて他部隊の援護に回る。
また、バーネットを突破したカオスも本陣に突撃を仕掛けるが、兵力が足りず、エルアリスに包囲される。
しかし、自分たちに兵力が集まれば、ラヴェリアの本陣突撃が可能になると、包囲されながらもカオスは戦い続けた。


だが、ラヴェリアの突撃は、名だたる帝国軍の防壁を疲弊させるものの、突破はついに適わず、さらに部隊が壊滅したアリサラヴェリアを狙った矢が、「カオス部隊壊滅」を知らせに向かっていた伝令に当たり、ラヴェリアカオス部隊の壊滅を知らないまま本陣を目指していた。
そこにアリス部隊まで到着すると、既にカオス部隊が壊滅したことを悟り、撤退を決意した。


戦いの結末

これまで死守し続けていたモンレッド街道はついにラグライナ帝国のものとなり、これよりガルデス共和国は、一気に帝国軍の侵攻を受けることとなる。


最終更新:2024年08月21日 18:39