概要

ブスケルツの戦いとは、ルーイガルド17328年12月、南方六界連合軍シャクティアナ帝国をはじめとする帝王軍の間で行われたルーイガルド侵攻作戦の中の戦いである。


戦闘に至るまでの背景


六界連合軍と言われながら、17328年の時点では実質アルファザールックルーイガルドの三界連合軍であった。
しかし、ここにきてアーズ国が送った使者とダルスバードを使い、ラドリザンレイトンガーマスの軍勢がディージャ国に出現する。
彼らは、転移ゲートの位置の関係から、本隊とはまったく別ルートを使いディージャ国に到着し、その後も別行動をとった為、一般的に「南方六界連合軍」と呼ばれている。

南方六界連合軍は、ディージャ国からクリート国へ上陸し、北上を開始した。
ル・マンティスコルトクリートの三国は元々不仲であはあったが、シャクティアナ帝国の外交を担当していたルーンの帝国としての仲裁により、連合軍を撃退するために手を結ぶ。
こうして、上陸を始めようとした南方六界連合軍を相手に、クリート国南部のブスケルツ湾における迎撃戦がはじまった。


戦闘経緯

南方六界連合軍は、北方軍と違い互いの信頼関係が希薄であった。
しかし、反目と日和見を繰り返しながらも、ビアスコア帝国が陥落した頃から徐々に北上作戦を開始、ついに一大決戦となるクリート国への上陸戦を開始した。
しかし、ラドリザン軍の指揮官であり、過去の英雄ネルの子孫だったルージュは、他の部隊は確たる戦術もなく、ただ北の連合軍の勝利の報告だけ聞いて、戦後の自分達の発言力を高める為に出陣していった軍勢であり、これに追随してもまき沿いを受けるだけと、自軍を大きく後退させていた。
帝王軍ルーンは、かつて六界連合軍レイスが使った「海上火攻め」を模倣、改良して上陸部隊を撃退、ガーマスレイトンの軍勢を後退させるに至った。
後続部隊の支援により、かろうじて再編を果たすが、これ以後はラドリザン軍のルージュが実質上の連合軍指揮権を掌握、あらためて上陸作戦を開始することとなる。


戦いの結末

一度は完全な足止めを受けた南方六界連合軍だが、軍勢を再編させ再び北上を開始する。
北方連合軍の様な大きな戦いこそなかったが、コルトル・マンティスクリートといった、南方におけるシャクティアナ帝国の協力国を北へ向かわせず、終戦まで釘付けにしたことから、間接的ではあるものの連合軍としての役割は十分に果たしたこととなる。





最終更新:2024年07月06日 00:57