ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3419 優秀or無能
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『優秀or無能』 27KB
制裁 自業自得 番い 飼いゆ 赤ゆ ゲス 希少種 現代 18作品目。テスト勉強の空き時間の間に書きました。
制裁 自業自得 番い 飼いゆ 赤ゆ ゲス 希少種 現代 18作品目。テスト勉強の空き時間の間に書きました。
注意書きです。
1 希少種が出ます。
2 酷い目にあうゆっくりと、そうでないゆっくりがいます。
3 スジが通って無い可能性があります。
2 酷い目にあうゆっくりと、そうでないゆっくりがいます。
3 スジが通って無い可能性があります。
それでもOKと言う方のみ、どうぞ。
「おい!そこのくそばばあ!まりさたちが、おまえのかいゆっくりになってやるのぜ!」
「れいむたちがかいゆっくりになってあげるよ!こうえいにおもってね!くそばばあ!」
「……は?」
「れいむたちがかいゆっくりになってあげるよ!こうえいにおもってね!くそばばあ!」
「……は?」
……そこは、とある街中の、とある公園。
その公園のベンチに座っていた一人のお姉さんが、二匹のゆっくりに絡まれていた。
その絡んでいるゆっくりとは、成体サイズのれいむとまりさだった。
「いやいやいや、何を言っているのかさっぱり分からないんだけど」
このお姉さんはジャージ姿でジョギングをしており、その途中で休憩の為に立ち寄った公園のベンチで一休みをしている最中だった。
すると突然、隣の茂みの方からこの二匹が飛び出し、お姉さんに絡んできたのだった。
「はあぁ……。やっぱりくそにんげんは、おつむがかわいそうなのぜぇ……」
まりさはやれやれといった表情で、わざとらしくため息をついた。
「しかたないよまりさ!ばかなにんげんに、すぐにりかいしろっていうほうがむずかしいもん!」
そんなまりさの様子を見たれいむは、励ますようにそう言った。
「薄汚い野良ゆっくりを喜んで飼いたいっていう方が馬鹿だと思うんだけどね……」
「ゆっ!?くそばばあ!まりさたちはのらなんかじゃないのぜ!」
「そうだよ!れいむたちはかいゆっくりなんだよ!」
お姉さんに野良呼ばわりされた二匹は、頬を膨らませながらそう抗議した。
「は?飼いゆっくり?何で既に飼われているゆっくりが、自分達を飼えっていうのよ?それに、あんたらバッジ付いてないじゃない。さっぱり訳が分からんわ」
お姉さんの言う通り、二匹の帽子や髪飾りには、バッジはどこにも付いておらず、お姉さんは余計混乱してしまった。
「まぁまぁ、くそばばあにもわかるように、まりさがいちからせつめいしてやるのぜぇ?それに、これはくそばばあのためにもなるのぜぇ?」
「私の為?」
「そうだよ!いまかられいむたちのありがた~いおはなしを、よ~くりかいしてね!」
二匹は無い胸を反らすかのような姿勢で、自信たっぷりにそう言った。
(……うーん。本当は一発蹴り飛ばしたいんだけど、こいつらが本当に飼いゆっくりだったら……)
飼いゆっくりに怪我をさせると、後で色々と面倒事になりかねないと思ったお姉さんは少し悩み、とりあえず様子見する事にした。
本当はこの二匹を無視するのが一番なのだが、ジョギング後の疲れが残っているので、ベンチから立ち上がりたくないというのも理由の一つに含まれていた。
「まぁ、話くらいは聞いてやるわ。……あと、私の事をクソババア呼ばわりするのは止めなさい。私、まだ十九なんだから」
「ゆっへっへ、そんなのは、まりさのじゆうなのぜぇ~?」
「……」
お姉さんは挑発まがいの態度を取ったまりさをギロリと睨んだ。
「おお、こわいこわい!それじゃあ、さっさとはなしをはじめるのぜぇ?それじゃあれいむ、せつめいするのぜぇ?」
「あのね、れいむたちは、きんばっじさんをもっている、とってもゆうっしゅうっなかいゆっくりなんだよ!」
れいむは自信満々にそう言った。
「金ゲスな飼いゆっくりの間違いじゃないかしら……」
「ゆぁ~ん!?なにかいったのぜぇ!?くそばばあ!」
「いや別に?さっさと続けてよ」
「……まぁ、つづけるのぜ。まりさたちはとってもゆうっしゅうっだけど、まりさたちのかいぬしが、とんでもないむのうで、げすなくそじじいなのぜ!」
「そうなんだよ!ほんとうに、あんなくそじじいがれいむたちのかいぬしなんて、うんのつきとしかいえないよ!」
「……ちなみに、そのゲスな飼い主さんって、どんな事をしたの?」
「まりさとれいむがすっきりー!することをぜったいにゆるさないっていうのぜ!」
「かくれてすっきりー!したときにできたおちびちゃんをみせたら、すぐにつぶしちゃったんだよ!」
「そして、まりさとれいむのきんばっじさんを、うばいとりやがったのぜ!」
「くそじじいは、『やくそくをやぶったばつだ、はんせいしたらかえす』って、わけのわからないことをいったんだよ!」
「ゆっくりごろしのげすのくせに、とんでもないことをいうのぜ!」
「そうだよね!れいむとまりさの、あいのけっしょうのおちびちゃんを、かんたんにつぶすなんて、しんじられないよ!」
二匹は息を捲し立て、次々と喋りまくった。
「……つまり、あんたらはすっきりーする事を禁止されてたけど、隠れてすっきりーしたと。で、それで出来た子供を潰され、罰として、反省するまでバッジ没収。……そういう事?」
お姉さんは二匹の言い分を何とか要約し、そう言った。
「ゆぁ~ん!?くそばばあ!そのいいかたはまるで、まりさたちがわるいみたいなかんじなのぜぇ!?」
「いや、そうじゃないの?約束破ったのはあんたらなんだし」
「とってもかわいいおちびちゃんをころしたげすよりも、れいむたちがわるいっていうの!?」
「普通そうなんじゃないのかなぁ……。……で、それで?あんたらはどうしたのよ?」
「とうぜん、まりさたちはばっじさんをかえすようにめいれいしたのぜ!」
「なのにくそじじいは、きんばっじさんをかえさなかったんだよ!?しんじられないよ!ほんとうに!」
「だから、まりさたちはきめたのぜ!」
「何を?」
「きまってるのぜ!あんなくそじじいは、こっちからみかぎってやるのぜ!」
「……あんたら、家出してきたの?」
「いえでなんかじゃないのぜ!みかぎったっていってるのぜ!」
「まりさのいってること、りかいできる!?ばかなの!?しぬの!?」
(馬鹿はあんたらだと思うんだけどねぇ……)
二匹の勝手な言い分と行動に、すっかり呆れ果てたお姉さんは、口には出さなかったが心の中でそう思っていた。
「……で?その飼い主さんはどうしたの?迎えに来たの?」
「あのくそじじいは、まりさたちのことをむかえになんかこなかったのぜ!まぁ、むかえにこられても、こっちがこまるのぜ!」
「あんなくそじじいのところにぎゃくもどりなんて、しんでもごめんだよ!」
「……ふーん」
二匹の返答を聞いたお姉さんは、少し微笑んだ。
「ゆぁ~ん!?くそばばあ!なにをわらってるのぜぇ!?」
「いや?何かあんたらに少し興味を持ったかな~って」
お姉さんは明後日の方向を見て、口笛を吹きながらそう答えた。
「だったらべつにいいのぜ!それで、まりさたちは、あたらしいかいぬしをさがすことにしたのぜ!」
「れいむたちのゆうっしゅうっなぶぶんをきちんとりかいできる、みのほどをわきまえたかいぬしにね!」
「つまり、くそばばあがゆうっしゅうっなまりさたちをかえることは、とってもこうえいで、じまんできることなのぜぇ?」
「これでわかったでしょ?だから、れいむたちがかいゆっくりになってあげるね!くそばばあはちゃんとりかいしてね!」
そう言い終えた二匹は、ようやく理解したかとばかりの表情でお姉さんを見ていた。
「あんたらの言いたい事は、大体分かったわ。……じゃあさ、今度は私の方から三つ質問させてよ」
「ゆっへっへ!まぁ、いいのぜぇ?」
「ゆふふっ!なにがききたいの?」
「まず一つ目。あんたら、どこが優秀なの?」
「ゆーっへっへっへ!まりさは、そんじょそこらのゆっくりなんかよりも、ずっとたふで、ぱわふるで、とってもつよいのぜぇ!」
「あんた、強いの?」
「あったりまえなのぜぇ!くぞじじいのところにいたころは、おうちせんげんしようとしたのらを、なんかいもぎったんぎったんにしてやったのぜぇ!」
「それだけじゃないよ!まりさ、たべものさがしも、とってもじょうずなんだから!れいむのじまんのだんなさんだよ!」
「ゆへへ、てれるのぜぇ、れいむぅ……」
れいむに褒められたまりさは、体をクネクネさせながらそう返した。
(きめぇ……)
「れいむはね!こそだてじょうずで、おちびちゃんにえいっさいっきょういくをほどこせて、とってもかしこいんだよ!」
「子育て上手なの?子供いないのに?」
「おちびちゃんはくそじじいにぜんぶつぶされちゃったんだよ!とってもゆっくりした、かしこいおちびちゃんたちだったのに……」
「ゆっへっへ!それだけじゃないのぜ!くそばばあ、れいむのおなかをよーくみてみるのぜ!」
「腹?」
まりさにそう言われたお姉さんは、れいむの腹を見てみると、下腹部が少しだけ膨れていた。
「……あんた、腹の中に子供がいるの?」
「ゆゆ~ん!そうだよ!れいむとまりさの、あいのけっしょうだよ!れいむは、とってもかしこくて、ゆっくりできるおちびちゃんもうめるんだから!」
「はーん……。じゃあ、二つ目の質問。何で、人間が馬鹿だと思うの?」
「ゆぁ~ん?そんなのきまってるのぜぇ!にんげんは、まりさたちゆっくりよりも、ぜんぜんせいちょうするのがおそいからなのぜぇ!」
「え……?それが理由?」
まりさの返答に、お姉さんは面喰ってしまった。
「あたりまえでしょ!?れいむたちは、おちびちゃんのころからおとなになるまで、あっというまだっていうのに、にんげんはぜんぜんせいちょうしないじゃない!」
「おちびだって、しゃべれるし、じぶんでごはんをたべたり、うんうんやしーしー、はねてうごくことだってできるのに、にんげんのくそがきは、それができないのぜぇ?」
「れいむやまりさがおとなになっても、にんげんのくそがきはまだこどもなんて、おかしいよねぇ?」
「これじゃあまるで、みじゅくゆとおんなじなのぜぇ!せいちょうするのがおそすぎるなんて、あわれにもほどがあるのぜぇ!」
「……成る程、良く分かったわ。……それじゃ、最後の質問。あんたら、私があんたらを飼ったら、本気でゆっくり出来ると思ってる?」
「はあぁ……。くそばばあ、いまさらなにをいっているのぜぇ?そんなの、あたりまえにきまってるのぜぇ?」
「こんなにゆうっしゅうっなれいむたちをかえるっていうことは、めいよてきなことなんだよ?ばかなの?しぬの?」
二匹は呆れ顔でお姉さんにそう言った。
「……うん、成る程成る程。あんたらの言いたい事は分かったわ。……取りあえず、一言言ってもいい?」
「ゆっへっへ!『かわせてください、ごしゅじんさま』とでもいうのぜぇ?」
「れいむたちのすばらしさがわかったってことは、ひとつかしこくなれたことだから、かんしゃしてね!」
二匹は自分達の優秀さと素晴らしい考えがお姉さんに伝わったと確信し、ニヤリと笑い……。
その公園のベンチに座っていた一人のお姉さんが、二匹のゆっくりに絡まれていた。
その絡んでいるゆっくりとは、成体サイズのれいむとまりさだった。
「いやいやいや、何を言っているのかさっぱり分からないんだけど」
このお姉さんはジャージ姿でジョギングをしており、その途中で休憩の為に立ち寄った公園のベンチで一休みをしている最中だった。
すると突然、隣の茂みの方からこの二匹が飛び出し、お姉さんに絡んできたのだった。
「はあぁ……。やっぱりくそにんげんは、おつむがかわいそうなのぜぇ……」
まりさはやれやれといった表情で、わざとらしくため息をついた。
「しかたないよまりさ!ばかなにんげんに、すぐにりかいしろっていうほうがむずかしいもん!」
そんなまりさの様子を見たれいむは、励ますようにそう言った。
「薄汚い野良ゆっくりを喜んで飼いたいっていう方が馬鹿だと思うんだけどね……」
「ゆっ!?くそばばあ!まりさたちはのらなんかじゃないのぜ!」
「そうだよ!れいむたちはかいゆっくりなんだよ!」
お姉さんに野良呼ばわりされた二匹は、頬を膨らませながらそう抗議した。
「は?飼いゆっくり?何で既に飼われているゆっくりが、自分達を飼えっていうのよ?それに、あんたらバッジ付いてないじゃない。さっぱり訳が分からんわ」
お姉さんの言う通り、二匹の帽子や髪飾りには、バッジはどこにも付いておらず、お姉さんは余計混乱してしまった。
「まぁまぁ、くそばばあにもわかるように、まりさがいちからせつめいしてやるのぜぇ?それに、これはくそばばあのためにもなるのぜぇ?」
「私の為?」
「そうだよ!いまかられいむたちのありがた~いおはなしを、よ~くりかいしてね!」
二匹は無い胸を反らすかのような姿勢で、自信たっぷりにそう言った。
(……うーん。本当は一発蹴り飛ばしたいんだけど、こいつらが本当に飼いゆっくりだったら……)
飼いゆっくりに怪我をさせると、後で色々と面倒事になりかねないと思ったお姉さんは少し悩み、とりあえず様子見する事にした。
本当はこの二匹を無視するのが一番なのだが、ジョギング後の疲れが残っているので、ベンチから立ち上がりたくないというのも理由の一つに含まれていた。
「まぁ、話くらいは聞いてやるわ。……あと、私の事をクソババア呼ばわりするのは止めなさい。私、まだ十九なんだから」
「ゆっへっへ、そんなのは、まりさのじゆうなのぜぇ~?」
「……」
お姉さんは挑発まがいの態度を取ったまりさをギロリと睨んだ。
「おお、こわいこわい!それじゃあ、さっさとはなしをはじめるのぜぇ?それじゃあれいむ、せつめいするのぜぇ?」
「あのね、れいむたちは、きんばっじさんをもっている、とってもゆうっしゅうっなかいゆっくりなんだよ!」
れいむは自信満々にそう言った。
「金ゲスな飼いゆっくりの間違いじゃないかしら……」
「ゆぁ~ん!?なにかいったのぜぇ!?くそばばあ!」
「いや別に?さっさと続けてよ」
「……まぁ、つづけるのぜ。まりさたちはとってもゆうっしゅうっだけど、まりさたちのかいぬしが、とんでもないむのうで、げすなくそじじいなのぜ!」
「そうなんだよ!ほんとうに、あんなくそじじいがれいむたちのかいぬしなんて、うんのつきとしかいえないよ!」
「……ちなみに、そのゲスな飼い主さんって、どんな事をしたの?」
「まりさとれいむがすっきりー!することをぜったいにゆるさないっていうのぜ!」
「かくれてすっきりー!したときにできたおちびちゃんをみせたら、すぐにつぶしちゃったんだよ!」
「そして、まりさとれいむのきんばっじさんを、うばいとりやがったのぜ!」
「くそじじいは、『やくそくをやぶったばつだ、はんせいしたらかえす』って、わけのわからないことをいったんだよ!」
「ゆっくりごろしのげすのくせに、とんでもないことをいうのぜ!」
「そうだよね!れいむとまりさの、あいのけっしょうのおちびちゃんを、かんたんにつぶすなんて、しんじられないよ!」
二匹は息を捲し立て、次々と喋りまくった。
「……つまり、あんたらはすっきりーする事を禁止されてたけど、隠れてすっきりーしたと。で、それで出来た子供を潰され、罰として、反省するまでバッジ没収。……そういう事?」
お姉さんは二匹の言い分を何とか要約し、そう言った。
「ゆぁ~ん!?くそばばあ!そのいいかたはまるで、まりさたちがわるいみたいなかんじなのぜぇ!?」
「いや、そうじゃないの?約束破ったのはあんたらなんだし」
「とってもかわいいおちびちゃんをころしたげすよりも、れいむたちがわるいっていうの!?」
「普通そうなんじゃないのかなぁ……。……で、それで?あんたらはどうしたのよ?」
「とうぜん、まりさたちはばっじさんをかえすようにめいれいしたのぜ!」
「なのにくそじじいは、きんばっじさんをかえさなかったんだよ!?しんじられないよ!ほんとうに!」
「だから、まりさたちはきめたのぜ!」
「何を?」
「きまってるのぜ!あんなくそじじいは、こっちからみかぎってやるのぜ!」
「……あんたら、家出してきたの?」
「いえでなんかじゃないのぜ!みかぎったっていってるのぜ!」
「まりさのいってること、りかいできる!?ばかなの!?しぬの!?」
(馬鹿はあんたらだと思うんだけどねぇ……)
二匹の勝手な言い分と行動に、すっかり呆れ果てたお姉さんは、口には出さなかったが心の中でそう思っていた。
「……で?その飼い主さんはどうしたの?迎えに来たの?」
「あのくそじじいは、まりさたちのことをむかえになんかこなかったのぜ!まぁ、むかえにこられても、こっちがこまるのぜ!」
「あんなくそじじいのところにぎゃくもどりなんて、しんでもごめんだよ!」
「……ふーん」
二匹の返答を聞いたお姉さんは、少し微笑んだ。
「ゆぁ~ん!?くそばばあ!なにをわらってるのぜぇ!?」
「いや?何かあんたらに少し興味を持ったかな~って」
お姉さんは明後日の方向を見て、口笛を吹きながらそう答えた。
「だったらべつにいいのぜ!それで、まりさたちは、あたらしいかいぬしをさがすことにしたのぜ!」
「れいむたちのゆうっしゅうっなぶぶんをきちんとりかいできる、みのほどをわきまえたかいぬしにね!」
「つまり、くそばばあがゆうっしゅうっなまりさたちをかえることは、とってもこうえいで、じまんできることなのぜぇ?」
「これでわかったでしょ?だから、れいむたちがかいゆっくりになってあげるね!くそばばあはちゃんとりかいしてね!」
そう言い終えた二匹は、ようやく理解したかとばかりの表情でお姉さんを見ていた。
「あんたらの言いたい事は、大体分かったわ。……じゃあさ、今度は私の方から三つ質問させてよ」
「ゆっへっへ!まぁ、いいのぜぇ?」
「ゆふふっ!なにがききたいの?」
「まず一つ目。あんたら、どこが優秀なの?」
「ゆーっへっへっへ!まりさは、そんじょそこらのゆっくりなんかよりも、ずっとたふで、ぱわふるで、とってもつよいのぜぇ!」
「あんた、強いの?」
「あったりまえなのぜぇ!くぞじじいのところにいたころは、おうちせんげんしようとしたのらを、なんかいもぎったんぎったんにしてやったのぜぇ!」
「それだけじゃないよ!まりさ、たべものさがしも、とってもじょうずなんだから!れいむのじまんのだんなさんだよ!」
「ゆへへ、てれるのぜぇ、れいむぅ……」
れいむに褒められたまりさは、体をクネクネさせながらそう返した。
(きめぇ……)
「れいむはね!こそだてじょうずで、おちびちゃんにえいっさいっきょういくをほどこせて、とってもかしこいんだよ!」
「子育て上手なの?子供いないのに?」
「おちびちゃんはくそじじいにぜんぶつぶされちゃったんだよ!とってもゆっくりした、かしこいおちびちゃんたちだったのに……」
「ゆっへっへ!それだけじゃないのぜ!くそばばあ、れいむのおなかをよーくみてみるのぜ!」
「腹?」
まりさにそう言われたお姉さんは、れいむの腹を見てみると、下腹部が少しだけ膨れていた。
「……あんた、腹の中に子供がいるの?」
「ゆゆ~ん!そうだよ!れいむとまりさの、あいのけっしょうだよ!れいむは、とってもかしこくて、ゆっくりできるおちびちゃんもうめるんだから!」
「はーん……。じゃあ、二つ目の質問。何で、人間が馬鹿だと思うの?」
「ゆぁ~ん?そんなのきまってるのぜぇ!にんげんは、まりさたちゆっくりよりも、ぜんぜんせいちょうするのがおそいからなのぜぇ!」
「え……?それが理由?」
まりさの返答に、お姉さんは面喰ってしまった。
「あたりまえでしょ!?れいむたちは、おちびちゃんのころからおとなになるまで、あっというまだっていうのに、にんげんはぜんぜんせいちょうしないじゃない!」
「おちびだって、しゃべれるし、じぶんでごはんをたべたり、うんうんやしーしー、はねてうごくことだってできるのに、にんげんのくそがきは、それができないのぜぇ?」
「れいむやまりさがおとなになっても、にんげんのくそがきはまだこどもなんて、おかしいよねぇ?」
「これじゃあまるで、みじゅくゆとおんなじなのぜぇ!せいちょうするのがおそすぎるなんて、あわれにもほどがあるのぜぇ!」
「……成る程、良く分かったわ。……それじゃ、最後の質問。あんたら、私があんたらを飼ったら、本気でゆっくり出来ると思ってる?」
「はあぁ……。くそばばあ、いまさらなにをいっているのぜぇ?そんなの、あたりまえにきまってるのぜぇ?」
「こんなにゆうっしゅうっなれいむたちをかえるっていうことは、めいよてきなことなんだよ?ばかなの?しぬの?」
二匹は呆れ顔でお姉さんにそう言った。
「……うん、成る程成る程。あんたらの言いたい事は分かったわ。……取りあえず、一言言ってもいい?」
「ゆっへっへ!『かわせてください、ごしゅじんさま』とでもいうのぜぇ?」
「れいむたちのすばらしさがわかったってことは、ひとつかしこくなれたことだから、かんしゃしてね!」
二匹は自分達の優秀さと素晴らしい考えがお姉さんに伝わったと確信し、ニヤリと笑い……。
「自分が飼われると本気で思ってるの?馬鹿なの?死ぬの?」
「「……ゆ?」」
お姉さんのその言葉に、目を丸くして数秒固まり……。
「「は……、はあぁぁぁぁっ!?」」
何を言っているんだとばかりの叫び声を上げた。
「いやいやいや、あんたら、私が本気であんたらを飼うって思ってたの?嫌に決まってるじゃん、どう考えてもさぁ」
「まりさはとってもゆうっしゅうっなのぜぇ!?なんでよろこばないのぜぇ!?」
「優秀(笑)ですか。良かったですね、優秀(笑)で。だったら馬鹿な人間の私なんかに飼われなくても、十分生きていけるのでは?」
「ゆっ!?」
「れいむたちは、きんばっじさんをもっているんだよ!?」
「あのねぇ、家出して何日経ったのか分からないけどさぁ、飼い主が一向に探しに来ない時点で、捨てられたって事が分からないの?」
「ゆぅっ!?」
「あんたら、自分から見限ったって言ってるけど、それは違うよ。……見限られたのは、あんたらの方だよ」
「なにをいってるのぜえぇぇぇぇっ!?そんなの、くそじじいのみるめがなかっただけなのぜえぇぇぇぇっ!?」
「見る目が無かったから、懲りたんじゃない?こんなゲスを飼うんじゃなかったって」
「れいむはげすなんかじゃないぃぃぃぃっ!!」
「他のゆっくりや人間を見下して、馬鹿にしている奴のどこがゲスじゃないと?」
「「ゆうぅっ……!!」」
自分達の言い分が、お姉さんに全く通用せず、二匹は黙り込んでしまった。
「あれ?何で黙ってるの?全部図星だったから?それとも、自分達が実は全く優秀なんかじゃない、普通のゆっくりだって気付いたから?」
「まりさはつよいのぜえぇぇぇぇっ!?よわくなんかないのぜえぇぇぇぇっ!!」
「れいむはこそだてがじょうずなてんっさいっなんだよおぉぉぉぉっ!!」
「まぁ、そこでずっとそう言ってなさいな。私、馬鹿で無能だから、あんたらの優秀さも、素晴らしさも、もちろん飼い方も分からないから、飼えないわ」
「「ゆうぅぅぅぅっ!!」」
「じゃあね、これからもその優秀っぷりを発揮して、強く生きなさいな」
そう言うとお姉さんはベンチから立ち上がり、二匹に手を振って、公園から出ようとし、二匹に背を向けた。
「ゆ……、ゆがあぁぁぁぁっ!!ふざけるなあぁぁぁぁっ!!」
お姉さんの言動に殺意を覚えたまりさは、お姉さんの足に体当たりをかました。
「っ……」
それにより、お姉さんは少しよろめいてしまった。
「ゆ、ゆっへっへ!どうなのぜぇ!!いたいのぜぇ!?いたいにきまってるのぜぇ!?」
「……いやー、凄い、凄いわ」
お姉さんはまりさの方を振り向くと、そう言った。
「ゆーっへっへっへ!これでまりさがくちだけじゃないってことが「強いって言ってたわりには、さっぱり痛くなかったわ」……はあぁぁぁぁっ!?」
「でも、一発は一発だからね」
お姉さんはそう言うと、まりさのお下げを掴み、持ち上げた。
「あぎいぃぃぃぃっ!?はなぜえぇぇぇぇっ!!ばりざのおさげがあぁぁぁぁっ!!」
「あ、離してほしいの?」
お姉さんはあっさりとそう言って、両手でお下げと髪の毛を掴み……。
お姉さんのその言葉に、目を丸くして数秒固まり……。
「「は……、はあぁぁぁぁっ!?」」
何を言っているんだとばかりの叫び声を上げた。
「いやいやいや、あんたら、私が本気であんたらを飼うって思ってたの?嫌に決まってるじゃん、どう考えてもさぁ」
「まりさはとってもゆうっしゅうっなのぜぇ!?なんでよろこばないのぜぇ!?」
「優秀(笑)ですか。良かったですね、優秀(笑)で。だったら馬鹿な人間の私なんかに飼われなくても、十分生きていけるのでは?」
「ゆっ!?」
「れいむたちは、きんばっじさんをもっているんだよ!?」
「あのねぇ、家出して何日経ったのか分からないけどさぁ、飼い主が一向に探しに来ない時点で、捨てられたって事が分からないの?」
「ゆぅっ!?」
「あんたら、自分から見限ったって言ってるけど、それは違うよ。……見限られたのは、あんたらの方だよ」
「なにをいってるのぜえぇぇぇぇっ!?そんなの、くそじじいのみるめがなかっただけなのぜえぇぇぇぇっ!?」
「見る目が無かったから、懲りたんじゃない?こんなゲスを飼うんじゃなかったって」
「れいむはげすなんかじゃないぃぃぃぃっ!!」
「他のゆっくりや人間を見下して、馬鹿にしている奴のどこがゲスじゃないと?」
「「ゆうぅっ……!!」」
自分達の言い分が、お姉さんに全く通用せず、二匹は黙り込んでしまった。
「あれ?何で黙ってるの?全部図星だったから?それとも、自分達が実は全く優秀なんかじゃない、普通のゆっくりだって気付いたから?」
「まりさはつよいのぜえぇぇぇぇっ!?よわくなんかないのぜえぇぇぇぇっ!!」
「れいむはこそだてがじょうずなてんっさいっなんだよおぉぉぉぉっ!!」
「まぁ、そこでずっとそう言ってなさいな。私、馬鹿で無能だから、あんたらの優秀さも、素晴らしさも、もちろん飼い方も分からないから、飼えないわ」
「「ゆうぅぅぅぅっ!!」」
「じゃあね、これからもその優秀っぷりを発揮して、強く生きなさいな」
そう言うとお姉さんはベンチから立ち上がり、二匹に手を振って、公園から出ようとし、二匹に背を向けた。
「ゆ……、ゆがあぁぁぁぁっ!!ふざけるなあぁぁぁぁっ!!」
お姉さんの言動に殺意を覚えたまりさは、お姉さんの足に体当たりをかました。
「っ……」
それにより、お姉さんは少しよろめいてしまった。
「ゆ、ゆっへっへ!どうなのぜぇ!!いたいのぜぇ!?いたいにきまってるのぜぇ!?」
「……いやー、凄い、凄いわ」
お姉さんはまりさの方を振り向くと、そう言った。
「ゆーっへっへっへ!これでまりさがくちだけじゃないってことが「強いって言ってたわりには、さっぱり痛くなかったわ」……はあぁぁぁぁっ!?」
「でも、一発は一発だからね」
お姉さんはそう言うと、まりさのお下げを掴み、持ち上げた。
「あぎいぃぃぃぃっ!?はなぜえぇぇぇぇっ!!ばりざのおさげがあぁぁぁぁっ!!」
「あ、離してほしいの?」
お姉さんはあっさりとそう言って、両手でお下げと髪の毛を掴み……。
「はい、離した」
まりさを地面に叩き付けた。
「び……、びゃあぁぁぁぁっ!?いだいぃぃぃぃっ!?ばりざのびゅーてぃふぉーなかおがあぁぁぁぁっ!?」
顔面から地面に叩きつけられたまりさは、痛みの余り転げまわっていた。
「ま、まりさ!?ゆだんしちゃだめだよ!」
「ひぎいぃぃぃぃっ!!そんなのはわかっているのぜえぇぇぇぇっ!!」
「そうそう、油断しちゃあ駄目だよねぇ」
お姉さんはそう言うと、転げまわっているまりさを押さえつけ、再び持ち上げた。
「!?や、やべ」
まりさの制止を無視し、お姉さんは再びまりさを地面に叩き付けた。
「ぎゃばあぁぁぁぁっ!?ばりざのまっじろなはがあぁぁぁぁっ!?しんじゅのようなおべべがあぁぁぁぁっ!?」
今度は顔だけでなく、まりさの飴細工の歯がボロボロと折れ、右目には鋭く尖った石が突き刺さっていた。
「ま、まりさ……?も、もう、てかげんしなくていいんだよ!?はやく、そこのくそばばあもころしてね!」
「なんかクソババアクソバババ呼ばれて傷付いたなー。そうだ、あんたらがクソババアって言った回数だけ、同じ事をしようか」
「「ゆうぅぅぅぅっ!?」」
「まりさが十回、れいむが二回、計十二回だけど、さっきれいむがまたクソババアって言ったから、十三回、つまり、あと十一回ね」
お姉さんは笑顔でそう言ったが、目は全く笑ってはいなかった。
「びいぃぃぃぃっ!?やべろおぉぉぉぉっ!!」
「はいはい、強いんでしょ、あんた。だから我慢してね」
「び……、びゃあぁぁぁぁっ!?いだいぃぃぃぃっ!?ばりざのびゅーてぃふぉーなかおがあぁぁぁぁっ!?」
顔面から地面に叩きつけられたまりさは、痛みの余り転げまわっていた。
「ま、まりさ!?ゆだんしちゃだめだよ!」
「ひぎいぃぃぃぃっ!!そんなのはわかっているのぜえぇぇぇぇっ!!」
「そうそう、油断しちゃあ駄目だよねぇ」
お姉さんはそう言うと、転げまわっているまりさを押さえつけ、再び持ち上げた。
「!?や、やべ」
まりさの制止を無視し、お姉さんは再びまりさを地面に叩き付けた。
「ぎゃばあぁぁぁぁっ!?ばりざのまっじろなはがあぁぁぁぁっ!?しんじゅのようなおべべがあぁぁぁぁっ!?」
今度は顔だけでなく、まりさの飴細工の歯がボロボロと折れ、右目には鋭く尖った石が突き刺さっていた。
「ま、まりさ……?も、もう、てかげんしなくていいんだよ!?はやく、そこのくそばばあもころしてね!」
「なんかクソババアクソバババ呼ばれて傷付いたなー。そうだ、あんたらがクソババアって言った回数だけ、同じ事をしようか」
「「ゆうぅぅぅぅっ!?」」
「まりさが十回、れいむが二回、計十二回だけど、さっきれいむがまたクソババアって言ったから、十三回、つまり、あと十一回ね」
お姉さんは笑顔でそう言ったが、目は全く笑ってはいなかった。
「びいぃぃぃぃっ!?やべろおぉぉぉぉっ!!」
「はいはい、強いんでしょ、あんた。だから我慢してね」
ベチャッ
「ぎゃあぁぁぁぁっ!?だずげでえぇぇぇぇっ!?」
「大丈夫大丈夫、殺したりなんてしないから」
「大丈夫大丈夫、殺したりなんてしないから」
グチャッ
「ぎゅぼえぇぇぇぇっ!?いだいのぜえぇぇぇぇっ!?」
「頑張れ、あと九回だから」
「頑張れ、あと九回だから」
ビチャッ
「ばあぁぁぁぁっ!?やべろぐぞばばあぁぁぁぁっ!!」
「あーあ、また言った。十回に戻ったよ」
「あーあ、また言った。十回に戻ったよ」
ギチャッ
ボチャッ
ブチャッ
「ぼ……、ぼうゆるじでえぇぇぇぇっ!!ごべんなざいぃぃぃぃっ!!ぼういだいのはいやだあぁぁぁぁっ!!」
とうとうまりさは痛みに耐えきれず、命乞いをし始めた。
「えー?あと七回なんだから、頑張ってよ」
「ごべんなざいぃぃぃぃっ!!ばりざはむのうですうぅぅぅぅっ!!ゆうっじゅうっなんがじゃありばぜえぇぇぇぇんっ!!」
「あ、やっと分かった?」
「わがりばじだっ!!わがりばじだがらあぁぁぁぁっ!!だじゅげでえぇぇぇぇっ!!」
「ばりざあぁぁぁぁっ!?なんでそんなくぞば「だばれえぇぇぇぇっ!!くぞばばあっでいうなあぁぁぁぁっ!!」ゆうぅぅぅぅっ!?」
「いや、今言ったし。全然反省してないねぇ、あんた」
「ごべんなざいごべんなざいごべんなざいぃぃぃぃっ!!」
「……ま、良いか。大分スッキリしたし」
お姉さんはそう言うと、まりさを地面へ放り投げた。
「ぶべっ……」
「ま、まりさあぁぁぁぁっ!?」
れいむがまりさに必死に呼びかけるが、まりさはビクビクと痙攣しているだけで、れいむの呼びかけには全く答えなかった。
「ど……、どぼぢでえぇぇぇぇっ!?どぼぢでごんなごどずるのおぉぉぉぉっ!?」
「いや、ムカついたから何となく」
お姉さんはあっけらかんとそう答えた。
「ひどい……、ひどいよおぉぉぉぉっ!!れいむたち、なにもわるく……、ひっ!?ひぎぃっ!?」
突然、れいむが奇声を発し、脂汗をダラダラ流しながら震え始めた。
「あ」
お姉さんがれいむの下腹部を見てみると、れいむの産道から、ふてぶてしい笑顔の赤ゆが顔を覗かせていた。
どうやら、まりさ種のようだ。
「ゆゆ~ん!まりちゃがうみゃれるのぢぇ~!」
「お、おちびちゃあぁぁぁぁんっ!!いまうばれぢゃだべえぇぇぇぇっ!!」
れいむには分かっていた。
今このまま赤まりちゃを産もうものなら、産道から飛び出た勢いで、赤まりちゃは地面に激突する事を。
本当ならまりさの帽子をクッション代わりにして産むはずだったのだが、今のまりさではそんな事をする気力も体力も無いだろう。
「いやなのぢぇ!まりちゃはうみゃれりゅのぢぇ!」
当然、そんな事は赤まりちゃに理解出来るはずもなく、その体が徐々に産道から出始めていた。
「お……、おねえざあぁぁぁぁんっ!!おねがいでずうぅぅぅぅっ!!おぢびぢゃんをどべでくだざいぃぃぃぃっ!!」
もはやれいむには、お姉さんに頼む他、道が無かった。
「えー?私がー?あんた子育て上手で優秀なんだから、自分で何とかしたら?」
「ごべんなざいぃぃぃぃっ!!でいぶはむのうでずうぅぅぅぅっ!!おぢびぢゃんをだずげられない、むのうでずうぅぅぅぅっ!!」
「ゆゆ~ん!きゃっこいいまりちゃのたんじょうなのぢぇ~!」
「うばれぢゃだべだっでいっでるのにいぃぃぃぃっ!!」
「……しょうがないなぁ、おちびちゃんを出さないようにすれば良いんでしょ?」
お姉さんはやれやれといった感じでそう言った。
「おねがいじばずうぅぅぅぅっ!!」
「はいはい、分かりましたよ」
そう言うと、お姉さんは足元にあった、大き目の石を掴み……。
とうとうまりさは痛みに耐えきれず、命乞いをし始めた。
「えー?あと七回なんだから、頑張ってよ」
「ごべんなざいぃぃぃぃっ!!ばりざはむのうですうぅぅぅぅっ!!ゆうっじゅうっなんがじゃありばぜえぇぇぇぇんっ!!」
「あ、やっと分かった?」
「わがりばじだっ!!わがりばじだがらあぁぁぁぁっ!!だじゅげでえぇぇぇぇっ!!」
「ばりざあぁぁぁぁっ!?なんでそんなくぞば「だばれえぇぇぇぇっ!!くぞばばあっでいうなあぁぁぁぁっ!!」ゆうぅぅぅぅっ!?」
「いや、今言ったし。全然反省してないねぇ、あんた」
「ごべんなざいごべんなざいごべんなざいぃぃぃぃっ!!」
「……ま、良いか。大分スッキリしたし」
お姉さんはそう言うと、まりさを地面へ放り投げた。
「ぶべっ……」
「ま、まりさあぁぁぁぁっ!?」
れいむがまりさに必死に呼びかけるが、まりさはビクビクと痙攣しているだけで、れいむの呼びかけには全く答えなかった。
「ど……、どぼぢでえぇぇぇぇっ!?どぼぢでごんなごどずるのおぉぉぉぉっ!?」
「いや、ムカついたから何となく」
お姉さんはあっけらかんとそう答えた。
「ひどい……、ひどいよおぉぉぉぉっ!!れいむたち、なにもわるく……、ひっ!?ひぎぃっ!?」
突然、れいむが奇声を発し、脂汗をダラダラ流しながら震え始めた。
「あ」
お姉さんがれいむの下腹部を見てみると、れいむの産道から、ふてぶてしい笑顔の赤ゆが顔を覗かせていた。
どうやら、まりさ種のようだ。
「ゆゆ~ん!まりちゃがうみゃれるのぢぇ~!」
「お、おちびちゃあぁぁぁぁんっ!!いまうばれぢゃだべえぇぇぇぇっ!!」
れいむには分かっていた。
今このまま赤まりちゃを産もうものなら、産道から飛び出た勢いで、赤まりちゃは地面に激突する事を。
本当ならまりさの帽子をクッション代わりにして産むはずだったのだが、今のまりさではそんな事をする気力も体力も無いだろう。
「いやなのぢぇ!まりちゃはうみゃれりゅのぢぇ!」
当然、そんな事は赤まりちゃに理解出来るはずもなく、その体が徐々に産道から出始めていた。
「お……、おねえざあぁぁぁぁんっ!!おねがいでずうぅぅぅぅっ!!おぢびぢゃんをどべでくだざいぃぃぃぃっ!!」
もはやれいむには、お姉さんに頼む他、道が無かった。
「えー?私がー?あんた子育て上手で優秀なんだから、自分で何とかしたら?」
「ごべんなざいぃぃぃぃっ!!でいぶはむのうでずうぅぅぅぅっ!!おぢびぢゃんをだずげられない、むのうでずうぅぅぅぅっ!!」
「ゆゆ~ん!きゃっこいいまりちゃのたんじょうなのぢぇ~!」
「うばれぢゃだべだっでいっでるのにいぃぃぃぃっ!!」
「……しょうがないなぁ、おちびちゃんを出さないようにすれば良いんでしょ?」
お姉さんはやれやれといった感じでそう言った。
「おねがいじばずうぅぅぅぅっ!!」
「はいはい、分かりましたよ」
そう言うと、お姉さんは足元にあった、大き目の石を掴み……。
「ゆっ!?なにを」
「そぉい!」
「そぉい!」
れいむの産道目がけ、その石を思い切り投げつけた。
「ぴゃ」
「……ゆ?」
自分の産道から、何か潰れるような音が聞こえ、ワナワナと下を見ると、自分の産道に、お姉さんの投げた石が挟まったいた。
「ゆ……!よ、よかったよ!これでおちびちゃんはでてこないね!」
「うんうん、確かに出れないね。だって潰れたんだもの、そりゃあ出て来れないわね」
「……は?」
「言ったでしょ?おちびちゃんを止めろって。だから潰して止めてあげたのよ。ゆっくり理解してね?」
「ゆ……、ゆわあぁぁぁぁっ!!じねえぇぇぇぇっ!!ゆっくりごろしはじねえぇぇぇぇっ!!」
ここに来て、ようやくお姉さんが赤まりちゃを殺したと理解したれいむは、お姉さんに罵声を浴びせた。
……が。
「ひぎいぃぃぃぃっ!?」
再びれいむの腹部に激痛が走り、産道に埋まっていた石が、餡子と帽子と一緒にボトリと落ちた。
「ゆゆ~ん!ちゅぎはれいみゅのばんだよぉ~!」
「ひぎいぃぃぃぃっ!!おちびぢゃあぁぁぁぁんっ!!だべだっでばあぁぁぁぁっ!!」
……れいむの腹の中にいた赤ゆは、一匹では無かった。
本当なら喜ぶべきであったのだが、状況が状況であった。
「あらら。まだいたのね。そんじゃ、その子も止めますか」
お姉さんは再び石を拾い……。
「ぴゃ」
「……ゆ?」
自分の産道から、何か潰れるような音が聞こえ、ワナワナと下を見ると、自分の産道に、お姉さんの投げた石が挟まったいた。
「ゆ……!よ、よかったよ!これでおちびちゃんはでてこないね!」
「うんうん、確かに出れないね。だって潰れたんだもの、そりゃあ出て来れないわね」
「……は?」
「言ったでしょ?おちびちゃんを止めろって。だから潰して止めてあげたのよ。ゆっくり理解してね?」
「ゆ……、ゆわあぁぁぁぁっ!!じねえぇぇぇぇっ!!ゆっくりごろしはじねえぇぇぇぇっ!!」
ここに来て、ようやくお姉さんが赤まりちゃを殺したと理解したれいむは、お姉さんに罵声を浴びせた。
……が。
「ひぎいぃぃぃぃっ!?」
再びれいむの腹部に激痛が走り、産道に埋まっていた石が、餡子と帽子と一緒にボトリと落ちた。
「ゆゆ~ん!ちゅぎはれいみゅのばんだよぉ~!」
「ひぎいぃぃぃぃっ!!おちびぢゃあぁぁぁぁんっ!!だべだっでばあぁぁぁぁっ!!」
……れいむの腹の中にいた赤ゆは、一匹では無かった。
本当なら喜ぶべきであったのだが、状況が状況であった。
「あらら。まだいたのね。そんじゃ、その子も止めますか」
お姉さんは再び石を拾い……。
「や、やべで」
「せぇい!」
「ぴぃ」
「せぇい!」
「ぴぃ」
お姉さんが投げた石は、再び産道へ命中した。
「やべろおぉぉぉぉっ!!これいじょうおぢびぢゃんをごろずなあぁぁぁぁっ!!」
「えー?だって止めろって言ったのは、あんたでしょ?」
「うるざいぃぃぃぃっ!!ゆっぐりごろじのげすは……、はぎぃっ!?」
「ゆ~ん!ぷりちーなれいみゅもうみゃれりゅよぉ!」
三匹目である。
「あらぁ……、なんかキリが無いなぁ……」
「やべろくぞばばあぁぁぁぁっ!!もうおぢびぢゃんをごろずなあぁぁぁぁっ!!」
「……言ったね?」
「ゆっ!?」
「またクソババアって言ったね?」
そう言ったお姉さんは、今度は石ではなく……、ボロボロになったまりさを掴んだ。
「あ……、あぁ……」
れいむは、お姉さんが何をしようとしているのか、分かっていた。
……だからこそ、お姉さんの怒りを鎮める為の言葉を詮索していた。
……そして。
「やべろおぉぉぉぉっ!!これいじょうおぢびぢゃんをごろずなあぁぁぁぁっ!!」
「えー?だって止めろって言ったのは、あんたでしょ?」
「うるざいぃぃぃぃっ!!ゆっぐりごろじのげすは……、はぎぃっ!?」
「ゆ~ん!ぷりちーなれいみゅもうみゃれりゅよぉ!」
三匹目である。
「あらぁ……、なんかキリが無いなぁ……」
「やべろくぞばばあぁぁぁぁっ!!もうおぢびぢゃんをごろずなあぁぁぁぁっ!!」
「……言ったね?」
「ゆっ!?」
「またクソババアって言ったね?」
そう言ったお姉さんは、今度は石ではなく……、ボロボロになったまりさを掴んだ。
「あ……、あぁ……」
れいむは、お姉さんが何をしようとしているのか、分かっていた。
……だからこそ、お姉さんの怒りを鎮める為の言葉を詮索していた。
……そして。
「ゆ、ゆる」
「せぇい!」
「せぇい!」
その言葉は聞き入れられる事は無かった。
「べっ……」
「ぼえぇぇぇぇっ!?」
自分の下腹部にまりさの体が当たり、れいむはまりさの下敷きになった。
「ゆ……、ゆ、げぇ……」
れいむの下腹部から、赤ゆだけでなく、自分の餡子がドクドクと流れ出ていた。
「で、でいぶの、おちび、ちゃん……、あんござ……、ん……」
「ゆ、ゆぐぅ……」
「ば……、ばりざ……、さ、さっさと、どけぇ……!」
れいむはそう言うと、体を思いきり捻らせ、自分の上からまりさを落とした。
「ゆっぐぅ……」
「い……、いだい……、いだい、よぉ……」
二匹は体中を襲う痛みから、うめき声を上げていた。
「あー!すっきりしたー!ちょっと疲れたけど、良い汗かいたわ!」
そんな二匹の姿を見て、お姉さんはさっぱりとした笑顔でそう言った。
「……のぜ?」
「ん?」
「ど……ぼぢ……で?ごんな、ごど……、を」
見ると、先程の衝撃で意識が幾らか戻ったまりさが、息も絶え絶えにそう問いかけていた。
「いや、さっきも言ったじゃん。ムカついたからって」
まりさは気絶していたのでその理由はまりさは知らなかったのだが、そんな事はお姉さんにとってどうでも良かった。
「ゆ……ぐうぅ……」
「……あのさぁ、あんたさっき、人間は馬鹿な生き物だって言ったでしょ?」
「ゆ……」
「確かに人間はあんたらゆっくりと比べると、成長が遅いけど、その代わり、色んな事を学んで、体験して、少しずつ、少しずつ成長するのよ」
「……」
「あんたらはさ、確かに最初のうちから色々出来るよ。……でも、色々な面で、成長がストップしてるじゃない。特に精神が」
「……」
「だから自分達よりも、ずっと強い人間に喧嘩を売れるんでしょ?」
「……」
「まぁ、この事を教訓にするって事で、また一つ賢くなれたから、良かったじゃない」
「……」
「それじゃ、私ジョギングに戻るから。……バイバイ、飼い主さんに許して貰えると良いね?」
「……」
……お姉さんはまりさに色々と話しかけたが、まりさは怒る気力すら無いようで、ただ黙っていた。
れいむも同様で、ただ痛みに呻いているだけで、まりさの代わりに返答する気も無いようだ。
お姉さんは別に返事が欲しかった訳ではなく、ただ自分の考えを言いたかっただけなので、特に問題は無かった。
お姉さんは公園の入口まで走っていき、公園を出た。
「うーん……、やっぱりゆっくり相手にちょっと大人げなかったかな……?」
歩道へ出たお姉さんが走りながらそう呟くと、向こう側から、男性と小さな女の子が手を繋いで歩いて来るのが見えた。
お姉さんと、その男性と小さな女の子との距離が徐々に縮み、そしてすれ違った瞬間、ある事に気付いた。
……その女の子は、髪の毛や服が青く、背中から、氷のような羽が生えていて、胸には銅バッジを付けており、そして顔付きが人間のものと比べると、遥かに大きかった。
(……この子、ゆっくりだ)
お姉さんはその子が胴付きのゆっくりだと分かったが、それが何のゆっくりなのかは分からなかった。
(あっ……、もしかしてこの人達、公園に用があるのかな……)
ふと、そんな考えが頭の中に浮かんだ。
(出来れば、公園から出る所を見られてなければ良いんだけど……)
あの二匹をそのままにしておくのではなく、ダストボックスにでも入れれば良かったと思い、お姉さんは少し後悔しながら、走っていた。
「べっ……」
「ぼえぇぇぇぇっ!?」
自分の下腹部にまりさの体が当たり、れいむはまりさの下敷きになった。
「ゆ……、ゆ、げぇ……」
れいむの下腹部から、赤ゆだけでなく、自分の餡子がドクドクと流れ出ていた。
「で、でいぶの、おちび、ちゃん……、あんござ……、ん……」
「ゆ、ゆぐぅ……」
「ば……、ばりざ……、さ、さっさと、どけぇ……!」
れいむはそう言うと、体を思いきり捻らせ、自分の上からまりさを落とした。
「ゆっぐぅ……」
「い……、いだい……、いだい、よぉ……」
二匹は体中を襲う痛みから、うめき声を上げていた。
「あー!すっきりしたー!ちょっと疲れたけど、良い汗かいたわ!」
そんな二匹の姿を見て、お姉さんはさっぱりとした笑顔でそう言った。
「……のぜ?」
「ん?」
「ど……ぼぢ……で?ごんな、ごど……、を」
見ると、先程の衝撃で意識が幾らか戻ったまりさが、息も絶え絶えにそう問いかけていた。
「いや、さっきも言ったじゃん。ムカついたからって」
まりさは気絶していたのでその理由はまりさは知らなかったのだが、そんな事はお姉さんにとってどうでも良かった。
「ゆ……ぐうぅ……」
「……あのさぁ、あんたさっき、人間は馬鹿な生き物だって言ったでしょ?」
「ゆ……」
「確かに人間はあんたらゆっくりと比べると、成長が遅いけど、その代わり、色んな事を学んで、体験して、少しずつ、少しずつ成長するのよ」
「……」
「あんたらはさ、確かに最初のうちから色々出来るよ。……でも、色々な面で、成長がストップしてるじゃない。特に精神が」
「……」
「だから自分達よりも、ずっと強い人間に喧嘩を売れるんでしょ?」
「……」
「まぁ、この事を教訓にするって事で、また一つ賢くなれたから、良かったじゃない」
「……」
「それじゃ、私ジョギングに戻るから。……バイバイ、飼い主さんに許して貰えると良いね?」
「……」
……お姉さんはまりさに色々と話しかけたが、まりさは怒る気力すら無いようで、ただ黙っていた。
れいむも同様で、ただ痛みに呻いているだけで、まりさの代わりに返答する気も無いようだ。
お姉さんは別に返事が欲しかった訳ではなく、ただ自分の考えを言いたかっただけなので、特に問題は無かった。
お姉さんは公園の入口まで走っていき、公園を出た。
「うーん……、やっぱりゆっくり相手にちょっと大人げなかったかな……?」
歩道へ出たお姉さんが走りながらそう呟くと、向こう側から、男性と小さな女の子が手を繋いで歩いて来るのが見えた。
お姉さんと、その男性と小さな女の子との距離が徐々に縮み、そしてすれ違った瞬間、ある事に気付いた。
……その女の子は、髪の毛や服が青く、背中から、氷のような羽が生えていて、胸には銅バッジを付けており、そして顔付きが人間のものと比べると、遥かに大きかった。
(……この子、ゆっくりだ)
お姉さんはその子が胴付きのゆっくりだと分かったが、それが何のゆっくりなのかは分からなかった。
(あっ……、もしかしてこの人達、公園に用があるのかな……)
ふと、そんな考えが頭の中に浮かんだ。
(出来れば、公園から出る所を見られてなければ良いんだけど……)
あの二匹をそのままにしておくのではなく、ダストボックスにでも入れれば良かったと思い、お姉さんは少し後悔しながら、走っていた。
……公園の方を振り向く事は、無かった。
「ゆぅ……、あ、あの、くそばばあ……」
「ば、ばりざ……。けががなおったら、あのくそばばあを、せいっさいっしてねぇ……」
あれから、ほんの少しだけ体力が回復した二匹は、お姉さんがいないのを良い事に、色々と好き勝手言っていた。
「ゆぐ……。ば、ばりざを、こんなめにあわせやがってぇ……」
「れいむたちは、ゆうっしゅうっ、なんだよぉ……」
優秀な自分達に、こんな苦痛と屈辱を味あわせた、あの女だけは許せない。
二匹の頭の中には、身の程を弁えない怒りが込み上がっていた。
……と、その時である。
「ゆっ……?」
「ど、どうしたの?ばりざ……」
「む、むこうのほうから、だ、だれかくるのぜ……」
まりさの視線の先には、公園の入り口からこちらの方へやって来る、人間の男性と、胴付きゆっくりの姿があった。
「ち、ちょうどいいのぜぇ……。あ、あのにんげんに、まりさたちをたすけるように、いうのぜぇ……」
「め、めいあんだね、ばりざ……」
あの人間に自分達を助けるよう命令し、まずはこの傷をゆっくり癒そう。
そう考え、二匹はニタニタと笑っていたが、その男性の顔を見て、その笑顔が凍りついた。
「ば、ばりざ……。けががなおったら、あのくそばばあを、せいっさいっしてねぇ……」
あれから、ほんの少しだけ体力が回復した二匹は、お姉さんがいないのを良い事に、色々と好き勝手言っていた。
「ゆぐ……。ば、ばりざを、こんなめにあわせやがってぇ……」
「れいむたちは、ゆうっしゅうっ、なんだよぉ……」
優秀な自分達に、こんな苦痛と屈辱を味あわせた、あの女だけは許せない。
二匹の頭の中には、身の程を弁えない怒りが込み上がっていた。
……と、その時である。
「ゆっ……?」
「ど、どうしたの?ばりざ……」
「む、むこうのほうから、だ、だれかくるのぜ……」
まりさの視線の先には、公園の入り口からこちらの方へやって来る、人間の男性と、胴付きゆっくりの姿があった。
「ち、ちょうどいいのぜぇ……。あ、あのにんげんに、まりさたちをたすけるように、いうのぜぇ……」
「め、めいあんだね、ばりざ……」
あの人間に自分達を助けるよう命令し、まずはこの傷をゆっくり癒そう。
そう考え、二匹はニタニタと笑っていたが、その男性の顔を見て、その笑顔が凍りついた。
「なぁ、ちるの。ちるのはこの公園に来るのは初めてだよな?」
「うん!あたい、いっぱいあそびたいよ!」
「うん!あたい、いっぱいあそびたいよ!」
その男性は、胴付きゆっくり……、ゆっくりちるのに、笑顔でそう尋ねていた。
……その男性は、二匹がよく知っている男性だった。
……その男性は、二匹がよく知っている男性だった。
「く……、くそじじいぃぃぃぃっ!?なんだそのばかそうなぢるのはあぁぁぁぁっ!?」
「なんでくそじじいがぢるのなんかといっじょにいるのおぉぉぉぉっ!?」
「なんでくそじじいがぢるのなんかといっじょにいるのおぉぉぉぉっ!?」
……その男性は、二匹が散々無能と罵倒していた、二匹の飼い主だった。
「あ?何だお前ら?」
「おにーさん、しってるの?」
「いや、知らん」
「ふざけるなあぁぁぁぁっ!!ばりざのきんばっじさんをとりやがったくせにぃぃぃぃっ!!」
「がえぜえぇぇぇぇっ!!でいぶのおぢびぢゃんをがえぜえぇぇぇぇっ!!」
「ん……?まさか……、お前らなのか?」
「おにーさん、だれ?」
「あぁ、俺が前に飼っていた奴らだよ」
「やっとおもいだしたのぜぇ……!」
「ちょうどいいよ!れ、れいむを、たすけてね……!」
二匹は飼い主に自分達を助けるよう命令した……、が。
「あ?何だお前ら?」
「おにーさん、しってるの?」
「いや、知らん」
「ふざけるなあぁぁぁぁっ!!ばりざのきんばっじさんをとりやがったくせにぃぃぃぃっ!!」
「がえぜえぇぇぇぇっ!!でいぶのおぢびぢゃんをがえぜえぇぇぇぇっ!!」
「ん……?まさか……、お前らなのか?」
「おにーさん、だれ?」
「あぁ、俺が前に飼っていた奴らだよ」
「やっとおもいだしたのぜぇ……!」
「ちょうどいいよ!れ、れいむを、たすけてね……!」
二匹は飼い主に自分達を助けるよう命令した……、が。
「冗談言うなよ。もうお前らは俺の飼いゆっくりじゃないんだから。それと、もうお前らのバッジはとっくに処分してるよ」
現実は非情であった。
「「はあぁぁぁぁっ!?」」
「何でだか分からないのか?二週間前、お前ら俺との約束をちっとも守らないで、勝手にすっきりーして、勝手にガキをこしらえたじゃないか」
「そ、それがなんなのぜぇ……!?」
「どうでもいいから、さっさと」
「俺はそれでもお前らを追い出したりはしなかった。きちんと反省して、ちゃんと謝れば、バッジは返すって言ったじゃないか」
「「ゆっ……」」
「なのにお前らは、俺が寝ている間に窓を割って、どこかへ逃げ出したじゃないか。……だから俺は、お前らを見限ったんだ。こりゃ駄目だと思ってな」
「「ゆぐぅ……!」」
「それに、その姿。……多分、さっき公園から出た女の人にやられたろ?お前ららしいな。気に入らない奴には、すぐ喧嘩を売るんだから」
「ま、まりさは、けんかなんかうってないのぜぇ……!」
「あ、あのくそばばあが、わるいんだよぉ……!」
「……まぁ、お前らがそんな性格になっちまったのは、俺の躾不足もあるんだろうが。……やっぱ、ゆっくりショップで安物の金バッジゆっくりなんて買うんじゃなかったな」
「「……」」
「俺とお前らが出会った時から、そんな性格だったから、俺はその性格を直そうと頑張ったんだが、結局無理だったって事だな。性根が腐ってやがるからなぁ」
「ま、まりさは、くさってなんか、ないのぜぇ……」
「いやいや、お前家に入って来た、栄養不足の子ゆっくりをゲラゲラ笑いながら、散々いたぶって嬲り殺しにしてたろ」
「れ、れいむだって……」
「お前の産んだ赤ゆは全員ゲスだったろ。覚えてるぞ、あの日俺に見せた赤ゆ共、全員『ゆっくちちにぇ!』なんて言ってたからなぁ」
「「ゆぎぃ……」」
「……まぁ、結局お前らは、自分が一番って勘違いしている、馬鹿ゆっくりだったって事なんだよ」
飼い主はボリボリと頭を掻きながらそう言うと、面倒臭そうにそう言った。
「「ぎ……ぎぎぃ……」」
二匹は悔しさから歯ぎしりした。
「……ゆっくりってさ、中途半端に賢いよりも、ちょっと馬鹿なくらいが丁度良いかなって思ったのさ。……だから、俺は今、ちるのと一緒にいるんだよ」
飼い主はそう言うと、ちるのの頭の上に、自分の手をポンと置いた。
「確かにちるのは馬鹿さ。多分いくら頑張っても、良くて銀バッジ止まりだと思う。でもさ、馬鹿でも良いんだよ。大事なのは……、そいつの本質だ」
「「……」」
「少なくとも、お前らみたいな救いようのない大馬鹿野郎共と比べれば、十分賢いさ」
そう言うと飼い主はちるのの方へと目を向けた。
「なぁちるの。俺の言ってる意味、分かるか?」
「わかんない!」
胸を逸らし、自信満々にそう答えたちるのに対し、飼い主は少し顔を緩ませた。
「それで良いんだよ。お前は。それが一番お前らしいと思ってるからさ。……ちるの、今日は遊ぶのは止めて、パスタの専門店にでも行くか」
「うん、わかった!」
飼い主とちるのはそう言うと、二匹に背を向けた。
「ま……、まつんだぜぇ……!」
「お、おいていかないでぇ……!」
二匹は飼い主を呼び止めようとしたが、飼い主はそれを無視していた。
「ちるの、ナポリタンが良いか?それともカルボナーラ?」
「あたい、おうどんがたべたい!」
「さすがにそれは無いなぁ……」
後ろを振り向く事無く、飼い主とちるのは笑いながら、公園から出ていった。
……公園に残されたのは、ボロボロの姿の二匹だけだった。
「ま……、まりさは……!とってもゆうしゅう、なのぜぇ……!」
「どぼぢで……?どぼぢで、だれも、れいむたちを、みとめないのぉ……!?」
二匹は認めようとはしなかった。
自分達が、本当は優秀でも何でもない、ただの普通……、いや、それ以下のゆっくりであるという事を。
自分達が一番だと妄信し続けた結果がこれである。
……そして、公園の入口の前に、一台の車が止まった。
運転席と助手席に、灰色の作業服を着た二人組の男性が座っており、助手席側の男性が車から降りた。
「やれやれ、こんな所にも野良ゆっくりがいるぜ。毎日毎日野良ゆっくりを処分しても、キリがねぇや」
そう言った男性の胸には、『野良ゆ駆除員』と記入されたプレートが貼られていた。
「まぁ文句言うなって。あの二匹、よく分からんけどボロボロだし、手間はかからんだろ」
運転席に座っていた駆除員が、相方である男性にそう言った。
「ま、確かに手間はかからんわな」
そう言って、助手席側の駆除員は、二匹の方へと静かに歩いて行った。
「「はあぁぁぁぁっ!?」」
「何でだか分からないのか?二週間前、お前ら俺との約束をちっとも守らないで、勝手にすっきりーして、勝手にガキをこしらえたじゃないか」
「そ、それがなんなのぜぇ……!?」
「どうでもいいから、さっさと」
「俺はそれでもお前らを追い出したりはしなかった。きちんと反省して、ちゃんと謝れば、バッジは返すって言ったじゃないか」
「「ゆっ……」」
「なのにお前らは、俺が寝ている間に窓を割って、どこかへ逃げ出したじゃないか。……だから俺は、お前らを見限ったんだ。こりゃ駄目だと思ってな」
「「ゆぐぅ……!」」
「それに、その姿。……多分、さっき公園から出た女の人にやられたろ?お前ららしいな。気に入らない奴には、すぐ喧嘩を売るんだから」
「ま、まりさは、けんかなんかうってないのぜぇ……!」
「あ、あのくそばばあが、わるいんだよぉ……!」
「……まぁ、お前らがそんな性格になっちまったのは、俺の躾不足もあるんだろうが。……やっぱ、ゆっくりショップで安物の金バッジゆっくりなんて買うんじゃなかったな」
「「……」」
「俺とお前らが出会った時から、そんな性格だったから、俺はその性格を直そうと頑張ったんだが、結局無理だったって事だな。性根が腐ってやがるからなぁ」
「ま、まりさは、くさってなんか、ないのぜぇ……」
「いやいや、お前家に入って来た、栄養不足の子ゆっくりをゲラゲラ笑いながら、散々いたぶって嬲り殺しにしてたろ」
「れ、れいむだって……」
「お前の産んだ赤ゆは全員ゲスだったろ。覚えてるぞ、あの日俺に見せた赤ゆ共、全員『ゆっくちちにぇ!』なんて言ってたからなぁ」
「「ゆぎぃ……」」
「……まぁ、結局お前らは、自分が一番って勘違いしている、馬鹿ゆっくりだったって事なんだよ」
飼い主はボリボリと頭を掻きながらそう言うと、面倒臭そうにそう言った。
「「ぎ……ぎぎぃ……」」
二匹は悔しさから歯ぎしりした。
「……ゆっくりってさ、中途半端に賢いよりも、ちょっと馬鹿なくらいが丁度良いかなって思ったのさ。……だから、俺は今、ちるのと一緒にいるんだよ」
飼い主はそう言うと、ちるのの頭の上に、自分の手をポンと置いた。
「確かにちるのは馬鹿さ。多分いくら頑張っても、良くて銀バッジ止まりだと思う。でもさ、馬鹿でも良いんだよ。大事なのは……、そいつの本質だ」
「「……」」
「少なくとも、お前らみたいな救いようのない大馬鹿野郎共と比べれば、十分賢いさ」
そう言うと飼い主はちるのの方へと目を向けた。
「なぁちるの。俺の言ってる意味、分かるか?」
「わかんない!」
胸を逸らし、自信満々にそう答えたちるのに対し、飼い主は少し顔を緩ませた。
「それで良いんだよ。お前は。それが一番お前らしいと思ってるからさ。……ちるの、今日は遊ぶのは止めて、パスタの専門店にでも行くか」
「うん、わかった!」
飼い主とちるのはそう言うと、二匹に背を向けた。
「ま……、まつんだぜぇ……!」
「お、おいていかないでぇ……!」
二匹は飼い主を呼び止めようとしたが、飼い主はそれを無視していた。
「ちるの、ナポリタンが良いか?それともカルボナーラ?」
「あたい、おうどんがたべたい!」
「さすがにそれは無いなぁ……」
後ろを振り向く事無く、飼い主とちるのは笑いながら、公園から出ていった。
……公園に残されたのは、ボロボロの姿の二匹だけだった。
「ま……、まりさは……!とってもゆうしゅう、なのぜぇ……!」
「どぼぢで……?どぼぢで、だれも、れいむたちを、みとめないのぉ……!?」
二匹は認めようとはしなかった。
自分達が、本当は優秀でも何でもない、ただの普通……、いや、それ以下のゆっくりであるという事を。
自分達が一番だと妄信し続けた結果がこれである。
……そして、公園の入口の前に、一台の車が止まった。
運転席と助手席に、灰色の作業服を着た二人組の男性が座っており、助手席側の男性が車から降りた。
「やれやれ、こんな所にも野良ゆっくりがいるぜ。毎日毎日野良ゆっくりを処分しても、キリがねぇや」
そう言った男性の胸には、『野良ゆ駆除員』と記入されたプレートが貼られていた。
「まぁ文句言うなって。あの二匹、よく分からんけどボロボロだし、手間はかからんだろ」
運転席に座っていた駆除員が、相方である男性にそう言った。
「ま、確かに手間はかからんわな」
そう言って、助手席側の駆除員は、二匹の方へと静かに歩いて行った。
「しねぇ……!まりさをむのうなんていうげすは……、みんなしねぇ……!」
「れ、れいむは……!かしこいんだよ……!とっても……!とっても……!」
「れ、れいむは……!かしこいんだよ……!とっても……!とっても……!」
二匹は自分達に近づいてくる駆除員の存在には全く気付いていない様子だった。
……最も、気付いていたとしても、その体では逃げる事もままならないのだが。
……この二匹は無能なのかと言うと、決してそうでは無いのかもしれない。
何故なら、この二匹にはちゃんと優秀な部分があったのだから。
最も、その事に気付く事は一生無いのだが。
……最も、気付いていたとしても、その体では逃げる事もままならないのだが。
……この二匹は無能なのかと言うと、決してそうでは無いのかもしれない。
何故なら、この二匹にはちゃんと優秀な部分があったのだから。
最も、その事に気付く事は一生無いのだが。
「やれやれ、ああいうゆっくりはゴミっぷりだけは超一流なんだよなぁ……」
駆除員のその呟きは、二匹に聞こえる事は、無かった。
END
あとがき
突然ですが、私が書くSSのほぼ九割には、希少種のゆっくりが出ます。
何故そんなに希少種を出すのかと言うと、色々と個性が強いゆっくりが多いので、キャラ立てがしやすいと思っているからです。
逆を言えば、私は希少種無しでは、ネタ出しが難航してしまう未熟者と言う事なのですが。
私も他の作者様のように、綺麗にまとめられるSSを書きたいです。
ご意見、御感想、お待ちしています。
何故そんなに希少種を出すのかと言うと、色々と個性が強いゆっくりが多いので、キャラ立てがしやすいと思っているからです。
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作者:ぺけぽん
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