WORDS(単語帳)のメモページ

ここでは、普段天文学者が日常的に使う、半ば常識的に(あるいはかっこをつけて?)、
使用している単語・略語をメモっていく予定です。

天文全般

ADU
Analog-Digital conversion Unitの略。天体を観測して、それを出力カウントに直したときの値のこと。4000ADUとか言ったりする。

FITS
The Flexible Image Transport Systemの略。天文関連で扱うデータはすべてこれ。これで扱われているデータの拡張子は、hoge.fitsというようになる。

sr
Steradianのこと。

GTO
Great Teacher Onizukaではなく、Guaranteed Time Observing/Observer(program)の略。

HJD(Heliocentric Julian Day)
JDのままだと、例えば季節が変わると、対象天体と地球の間の距離が微小だが変化する。これによって、周期などに乱れが生じる。これを、太陽中心に補正したJDを、HJDという。IRAFなどのソフトを使えば、修正の計算はすぐにしてくれる。


JD(Julian Day)


LPV(lpv)
Line Profile Variabilityの略。

MRI
Magnetic resonance imagingではないMagneto-Rotational Instabilityの略。

SNR
Signal to Noise Ratioの略。

天体名

LINERS
初出はHeckman (1980)

赤外線天文学


ULIRG
UltraLuminous Infrared Galaxy の略。「ゆーらーぐ」と読むこともある。
日本語では超高光度赤外線銀河。定義は赤外線領域で銀河のLuminosity  L_{G} 10^{12}L_{\odot}< L_{G}<10^{13} L_{\odot} のときに使う。

LIRG
Luminous InfraRed Galaxyのこと。定義は赤外線領域において、
Luminosity  L_{G} 10^{11} L_{\odot} < L_{G}<10^{12} L_{\odot}
のときに使う。

HLIRG
HyperLuminous InfraRed Galaxyのこと。定義は赤外線領域において、Luminosity  L_{G} 10^{13} L_{\odot} <   L_{G}
のときに使う。

CIB
Cosmic Infrared Backgroundの略。全天から来る赤外線放射のこと。この放射の元は、各zで放射された赤外線の総和であるが、最もcontributionが大きいと思われているのは、星生成が最も活発であったz~2くらいの時代からの放射だと言われている。

PW(V)
Precipitable Water Vaporの略。大気中にある水蒸気量を表す。イメージとしては、地上でとある単位面積を考え、そこの上空にあるすべての水蒸気量を、水量(mm)であらわす。イメージ図はここなど。赤外線では水蒸気量によりbackgroundが非常に変化するので、pwはメモっておくことが多い。ログを取るときなどに、pw=1.60mmなどと書く。

高エネルギー天文学

AXP
Anomalous X-ray Pulsarの略。magnetarの候補とか言われている。

XBONG
X-ray Bright Optically Normal Galaxies の略。opticalのSpctraを見るだけではAGN signは見えないけれども、X-ray luminosity が>10^{42} erg /sに到達するような銀河のこと。隠されたAGNが存在すると言われている。

CXB

統計

censoring
統計的な打ち切り。flux limitなどの議論をする際によく出てくる。が、きちんとした定義が僕の中でまだわかっていない。

天文台・望遠鏡・装置など

HIDES
OAOにある高分散分光装置。HIgh-Dispersion Echelle Spectrographの略だが、HIDESのHIDEは、開発者の2人の名前に含まれるHIDEから取ったらしい。

Journal

  • ApJ

  • ApJL

  • ApJS

  • A&A

  • AJ

  • PASP

  • PASJ
Publication of Astronomical society of Japanの略。日本天文学会誌

Catalog

  • Mrk
Marakarian Catalog
のこと。Mrk231などと番号付けされている。

  • Arp
Arp catalogのこと。1966年に"Atlas of Peculiar Galaxies"として発表された。例えばArp220は我々に最も近い(ので明るい)ULIRGのため、様々な波長で研究が行われている。

  • Firall
A.P. Firallによりまとめられた、南天の点源カタログ。くわしくはここ.

Survey

  • 2MASS
Two Micron All Sky Surveyの略。各バンドでのluminosityが1mJy以上、SN>10を基準とした、大規模赤外線サーベイ。

  • ELAIS
European Large Area ISO Surveyの略。赤外線衛星ISOのSurveyの一つ。

  • SWIRE
Spitzer Wide-Area InfraRed Extragalactic Surveyの略。

  • GTO deep
Spitzer Guaranteed Observer deepの略。

  • USNO (US Naval Observatory)
GSCが出る前によく使われたカタログ

  • GSC (Guide Star Catalog)
名前のまんま。


  • GOODS
Spitzer Great Observatories Origins Deep Surveyの略。

Sloan Digital Sky Surveyの略。可視光。
最終更新:2013年09月17日 11:30