X線以外の波長データのスペクトルフィッティングをXSPECでする事を試みる
X線スペクトルの代表的なfittingツールである
XSPECを使って、他のスペクトルデータも、XSPECでfittingしてやろう、ということを試みるページ。絶賛工事中。
以下、X線解析ソフトの1つであるHeasoftが入っていることを仮定して話をすすめる。
ASCIIデータからphaファイル, rspファイルを作成する
各列に以下のようなデータが入っているASCIIファイルがあるとしよう。ファイル名はflux.txtとしておこう。
xdata xerror ydata yerror
2.51 0 47 0.3
2.52 0 31 0.1
2.53 0 42 0.2
…
ここで、
xdataは可視・赤外では波長[Åかum]
ydataは可視・赤外ではflux(密度) [erg/s/cm2/Å or Jy]
だったりする。以下、xdataの単位はum(ミクロン), ydataの単位はerg/s/cm/um だと思って作業をする。
このようなASCIIデータを、XSPECでfittingあるいはそもそも表示させるためには、"PHAファイル"と"RSPファイル"という2つが必要になる。PHAファイルにデータが入っており、RSPファイルはそれぞれの人工衛星なりなんなりのレスポンスファイルに対応する情報が入っている感じ、である(要記述修正)。
ということなので、このASCIIデータからpha/rspファイルを作ってやる。そのためにはftoolsに入っているコメンドの1つであるflx2xspを用いる。
flx2xspを使うにはいくつか条件があり、大事なこととしては、
- 1列目はxdataの下限値, 2列目はxdataの上限値, 3列目はydataの値, 4列目はydataのerrorとする
- xdataは、行が増えるごとに値が大きくなるように並べる。
としないといけない。これを満たすために、少しだけflux.txtをいじってやる。
awk '{print $1,$1,$3,$4}' flux.txt > flux2.txt
これでOK.
さて、これで準備は終わったので、pha/rspファイルを作成する。
flx2xsp flux2.txt flux2.pha flux2.rsp
でOK.
これで、XSPECでスペクトルが見られるデータが揃った。
このあと、XSPECでfittingする方法は、
XSPECというところに細かく書いてあるので、それらを参考にするとよい。
最終更新:2011年12月16日 16:48