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アレンシスにて‐sideB [ハルマ エリス]

ハルマ-> (キアシス西部 アレンシス地区
ハルマ-> (キアシス街立魔導特殊研究所 アレンシス支部…前
ハルマ-> ふーむ。
ハルマ-> ココが【クワトロマウス】の言っていた「アレンシスの色々胡散臭い場所」の一つか。
ハルマ-> (何手かに分かれて散策する作戦。その内の一つを担当する事になったのが、彼と…
ハルマ-> 先生、こういう場所に顔が利いたり……するか?
エリス-> そうさねえ
エリス-> 嫌というほど効く…
エリス-> と、言えない事も無いが…どうかねぇ。
ハルマ-> どうか、というと?
エリス-> 自分で言うのもおかしな話だけども
エリス-> 「白薔薇家」のセットとして見た時の貴族としての私はそりゃあ大したもんだけどもね。
エリス-> 魔術の発展に貢献した歴史ある魔術師家として見ると…
エリス-> まあ…それでも凄いか。
ハルマ-> あぁ~…… 何というか……アレンシスらしい話……
エリス-> うん。だからこそ。さ。
エリス-> 「キアシス以外で地位があったり」
エリス-> 「キアシスの古い魔術に貢献してるのにアレンシスには住んでなかったり」
エリス-> そう言うところが
エリス-> ひょっとすると半端な魔術師よりも余計に鼻につくのかもしれないぜ?
ハルマ-> うわあ~~~!!(頭抱えるポーズ
エリス-> ひひ。どうだい。
エリス-> アレンシスらしい?だろう?
ハルマ-> う、うーん。そうだな……
エリス-> というわけだクニキダ少年。
ハルマ-> 下手に正面から入ろうとすると拙い事になりかねん訳か…(うーん…
エリス-> 厄介な土地の民に見つかる前にささっとすましちまおう
ハルマ-> 何!?何か策があるのか先生!?
エリス-> 策なんて大層なもんはないさね。
エリス-> ただまあ普通に正面から聞くだけさ。
ハルマ-> うん??
エリス-> というわけで。
エリス-> (キアシス街立魔導特殊研究所 アレンシス支部
エリス-> (正面口から入っていって
エリス-> (受付の石像の前に立つ
エリス-> 自動人形のゴーレムが受付かい?古風な事をするねえ。
エリス-> 今日日“SNS”なんかじゃあカードキーとディスプレイ端末で受付だけどね。
ハルマ-> へぇ、魔導研究所らしいな。(エリスについて歩いてって
エリス-> 私は…リーズベルト大学で…保険医をやっているエリスってモンさ。
エリス-> ちいと聞きたい事があってね。外向けの喋れる子は誰かいるかい?
自動人形-> ・・・(受付に佇む石像
エリス-> (石像に話しかける
自動人形-> 『受付案内 希望 承認。』(くぐもった低い音でゴーレムが答える
自動人形-> 『・・・』
自動人形-> 『当施設ニ 該当者無シ』
ハルマ-> 外向けの喋れる子が誰もいないだと!?
エリス-> けっ、根暗な研究者の巣窟かい。
ハルマ-> まあ、うん。しかし。研究所というのはそういうモノかもしれないな…
エリス-> じゃあ別の質問だね。
エリス-> 「ニカ」か「イオン」か。「どちらかに直近あった人」か「自動人形」
エリス-> これならどうだい?誰か情報を知っている人を教えて見ておくれよ。学校関係者なんだ。
自動人形-> 『対象者 検索 認証中・・・』
自動人形-> 『・・・』
自動人形-> 『当施設ニ 該当者無シ』 (同じ答えを再び
エリス-> つっかえ!!
ハルマ-> 何ていうか……ゴーレムというより検索ロボットみたいな奴だな…
エリス-> 最近流行りのチャットAIかい?(エリスは電子機器も行けるキアシス民)
ハルマ-> うーん。ロンズディールもイオン教授もココとは無関係なのか…?
エリス-> コイツを信じるならそうさね。
エリス-> 「無関係」という事がわかるのも捜索じゃあ大事と割り切るかねえ。
ハルマ-> あぁ、確かに。他の部隊が何か情報を掴んでいるかもしれないしな!
エリス-> それじゃあ他の場所に行くかい?
エリス-> それとも・・・
エリス-> (小声で)コイツをぶっ倒して研究所に忍び込むかい?
ハルマ-> …それとも?
ハルマ-> そんなのアリなのか!??
エリス-> アリだが…やる意味はほとんど無いと思うけどねえ。
エリス-> 特になにも“匂わない”んなら、長居は無用さ。さっさと出るよ。
ハルマ-> あ、ああ、そうだな!いやービックリしたぞ先生!施設中の注目を集めるかと思った!
ハルマ-> 全く、先生が思いの外前向きに探索に協力してくれて嬉しく思っていたが、流石に肝が冷え・・・
???-> 「そこ。」(わちゃわちゃしてる2人の背に、突然聞こえる女性の声
ハルマ-> うわ!?(振り返って
???-> (否。今まで気配すらなかった。突然そこに現れたかのように立っている。
???-> 「受付。終わったなら退いて。」(彼女が声を掛けるその瞬間まで「認識されなかった」かのように。
ハルマ-> ――・・・え。
ハルマ-> …母さん?
エリス-> …ん??(ハルマの声に、そちらへ振り向いて
女性-> …晴満?(遅れて反応する
女性-> (洒落気の無い、シンプルな衣服を着た、硬い印象の女性。そういえば髪の色は近いか、というくらいで
女性-> (向かい合う青年とは、あまり似ている印象は無い。
エリス-> これは、これは。
エリス-> (指パッチンで保険医の格好に魔法の早着替え
エリス-> リーズベルト大学保険医のエリスです。(前に歩き握手の手を出す
女性-> … (差し出された手を見て
女性-> どうも。 キアシス魔導特殊研究所、迷彩魔導研究科長の国木田です。(定型通りの自己紹介をし、握手を交わす
エリス-> なるほど。迷彩魔導。(握手を交わし
ハルマ-> …、、…(そんなやりとりの横で、明らかに落ち着かない様子で
エリス-> 先程まで一切あなたの気配が感じられなかったのもその研究の賜物という事ですね。
女性-> ええ。移動の途中に余計なものと遭いたくないので。
エリス-> ふふ。それは便利ですね。
エリス-> 特にアレンシスでは………何かと変な勧誘や噂話も多いでしょうから。
ハルマ-> …ええと。 そうだ、 母さん、どうしてこっち(アレンシス)に…?
ハルマ-> いつもの研究所は中央区の、本部の筈だよな…?
女性-> …(ハルマを一瞥して
女性-> 魔導警察が来るの。 家にも研究所にも。
ハルマ-> ――ぁ。
エリス-> … … …
女性-> 私は何も知らないし、答えられる事は無いって、何度言ってもしつこくて。
女性-> だから暫くはこっちで研究するわ。
エリス-> (参ったね。先にそれを言われちゃうとニカやイオンの事を聞ける空気じゃあないねぇ)
エリス-> (でも・・・)
エリス-> それは災難でしたねぇ。
エリス-> ちなみに、魔導警察は・・・
エリス-> 何を聞きにあなたの所まで?
ハルマ-> っ、 先生、それはっ
女性-> 息子の事よ。(晴満を見て
女性-> また学校でトラブルを起こしたっていう。いつもの事でしょうから一々把握してないけど。
ハルマ-> ……、、(『イリゼ』の起こした大規模な事件を機に、リーズベルト大学での事件は外に知られる事となった。
エリス-> なるほど…
エリス-> (把握していないと言うなら……今変にフォローするのも変だが…)
ハルマ-> (故に魔道警察も動いている。『学内で事件を起こした生徒』について、その親類にも捜査が入ったんだろう。
エリス-> ハルマのねぇ…
ハルマ-> ……ご、ごめん、、
ハルマ-> また、、母さんの、研究の邪魔して、、……
女性-> ………
エリス-> ………(距離感を測って様子見している
エリス-> (なるほど…?これは…?
エリス-> お恥ずかしい事に
エリス-> 今ちょっと学園はゴタついてましてね。
エリス-> ここのハルマくんに限らずあっちやらこっちやらで色々と起きてしまってる感じなんですわ。
女性-> …学園が?(エリスの方を見て
エリス-> ええ。ちょっと(だいぶ)ね。
女性-> (ふむ、と)そう。
エリス-> そこで…(出方を伺いながら考え)
エリス-> 恥の上塗りにはなるんですが、「イオン」という教員について、
エリス-> 何かこの研究所で最近関わりなどありませんでしたかね?
エリス-> その為にたまたま立ち寄った所というわけなんですよ。
エリス-> (「イオン」の情報を聞きたいのは勿論本心だが、
エリス-> (なんで保険医がハルマと一緒にこんな時間に研究所に???など冷静になれば疑問は尽きないので、
エリス-> (変な想像を膨らます前に伝えておいた。そういう作戦。
女性-> そう。まるで探偵のような事をするのね。(淡々と答える
エリス-> (流石は分割思考の始祖エリス。天才ね。
エリス-> ええ。身から出た錆なので、仕方なく成り行きで。ですけれども。
女性-> まあ、大学の方針も息子の大学生活にも私は関与しない。好きにしたらいいわ。(淡々と。
エリス-> ・・・。(やっぱりか。)
女性-> そして。(親と子の関係性とは思えぬ温度の低さで。
ハルマ-> ………
女性-> 「イオン教授」がこの施設に出入りしていた記録は無いわ。少なくとも私が訪れてる期間は。
女性-> 研究所も、私も、「大学内のゴタゴタ」とは無関係よ。
エリス-> ・・・。貴重な情報を感謝しますよ。(そう言うしかない
エリス-> (どこぞのだれぞならともかくとして…
エリス-> (今、この場で、喧嘩したい相手じゃあない
エリス-> それじゃあ…無事調査も終わった事だし…
エリス-> ハルマ、行こっか?(優しい声で誘う
ハルマ-> 、 。 あ、あぁ、
女性-> ええ。それじゃ。 …(受付に行きしな、ハルマに振り返り
女性-> あんまり迷惑掛けないようにね。(言い残して
ハルマ-> ―――
エリス-> ・・・。
エリス-> むしろ、
エリス-> 私がとってもお世話になってますよ。(言いながらハルマの腕に抱きついて
エリス-> 行こっっ、(建物から出ていく
ハルマ-> ――へ!?(抱き着かれて
ハルマ-> (腕を引かれるままにその場から出ていく
女性-> (それを見て、本当に僅かに表情を崩した
女性-> (研究所の扉が閉まる
エリス-> ーーー
ハルマ-> ―――(外。
エリス-> くっくっくっくっく……………(なんかニヤついて大笑いを堪えている
ハルマ-> な、、、(疲れ切って、身体に力もあまり入らない様子で
ハルマ-> 先生……楽しそうだな………
エリス-> あぁ。最後のおかげでね!(元気に
エリス-> ふふっ、ちょっぴり疲れたけど、最後は楽しく終われて、
エリス-> 危機一髪という所だわ!(なんやらわからんが満足げに
ハルマ-> 、。。。そ、そうか。まあ……それなら良かった。
エリス-> …うん。(なんか考えたり思い返したりしながら
エリス-> そのハルマはさ、
エリス-> あー、いや、なんでもない。
ハルマ-> …ん、、な、なんだ?
エリス-> なんでもないったらなんでもない!
エリス-> さ。どっか次の所に情報収集に行こうぜ
ハルマ-> 、、、ん、そ、そうか。
ハルマ-> ………
ハルマ-> ………その、…先生。
エリス-> なんだいハルマくん?
ハルマ-> ・・・ありがとう。
エリス-> ふふっ。存分に気にして感謝してくれて構わないぜ?
ハルマ-> (…『ひとり』だったら、また呑まれてたかもしれない。飽く無き「承認」への渇望。
ハルマ-> (でも、今は、こうして…
ハルマ-> …うん。
ハルマ-> 先生が、オレの事見ていてくれて良かった・・・
エリス-> なあに言ってるんだね。今更さ。
エリス-> ・・・なんなら、ほら。
エリス-> (耳元に囁く姿勢で
ハルマ-> …ん、、
エリス-> 私にしか見られない人気の無い場所へエスコートしてくれたって良いんだぜ?
ハルマ-> ――― は!!??(ボンッと真っ赤になって
エリス-> にははは!(笑いながらぎゅーっと腕に抱きついて
エリス-> 行こっ、ハルマ。なんか…楽しげな所にさ!
エリス-> (腕引っ張ってアレンシスの奥地へと歩いていく
ハルマ-> せ、、先生!? その、えー公序良俗!! それにけじめがその、、先生!!!(動揺と混乱とドギマギで色々忙しなく騒がしく
ハルマ-> 情報収集って何だ~~~!!??(別の方向に調子を狂わされる事で調子を取り戻した彼は
ハルマ-> (アレンシスの奥地へと消えていくのだった
最終更新:2023年04月14日 11:38