【詳細】
蒼き星、地球を思わせる青いカラーリングのアーマーを装着し、コアガンダムから全体のシルエットが一気にボリュームアップしている。
ヒロトはコアガンダムをベースに様々な機能を持つアーマーを付け替えてミッションに望むスタイルを確立しており、それらは
プラネッツシステムと称される独自の運用法として昇華されている。
アースアーマーとコアガンダムがドッキングしたアースリィガンダムは、コアガンダムが有する基礎性能を素直に向上させる形でビルドされており、
ベーシックなバトルスタイルが最大の戦闘力を発揮する。
いわゆる「基本形態」に相当するためか、様々な状況にそのまま投入が可能。
ビームライフルは通常射撃の他に、
シールドに組み込まれたエネルギーパックを接続することで強力な一撃を発射可能。
その際バレルパーツが左右に展開し、
シールド側にもセンサーらしきパーツが露出するため、命中精度も向上すると思われる。
ヒロトが最も好む姿であり、長年メンテナンスを繰り返すことで姿を変えること無く使い続けられてきた。
PFF-X7Ⅱ/U7 ユーラヴェンガンダムは他のアーマーと異なり、このアースリィガンダムをベースにビルドされていると設定されている。
理由としてはあらゆる状況下で狙撃を行うために、オーソドックスな性能を持ち、環境を問わず運用できるアースリィを参考としたため。
コアガンダムがⅡにバージョンアップした後もドッキングは変わらずに可能であり、その場合おそらく形式番号は「PFF-X7Ⅱ/E3 アースリィガンダム」になると思われる(公式側の発表はない)。
アースアーマーは最も初期にビルドされたアーマーであり、アースリィという名前はイヴの言葉を受けてヒロトが
プラネッツシステムという名称を考えついた直後に、命名法則を思いつき、そんなヒロトの言葉を聞いたイヴは彼と全く同じ名前を口にする。
つまり、「アースリィ」という名前は彼女との思い出の詰まった名前であり、それを
悪用されたヒロトの思いは幾許か。
しかもアルスはそのコアガンダムのコピー機体でエルドラの民を傷つけ、それを「完璧なあなた」と称し、「何故撃たなかった」と過去の経験を知った上で問いかけているのだからヒロトが激怒するのも無理からぬものだろう。
あの状況下で引き金を引いてしまった「感情」、かろうじて銃身を下げることで当てなかった「理性」。
そしてイヴの最期の言葉を感情で否定しかけてしまった「事実」。
それらを一度に体験してしまったヒロトは最早
ガンプラを楽しむ余裕なんて存在せず、長い間GBNから離れることになったのだから。
それでいてアルスは無防備なフレディらに対して躊躇なく引き金を引いている。
それを「完璧なあなた」と勝手な思い込みで作り上げたアースリィの偽物を誇っているのだから二重三重、どこまでもヒロトの地雷を踏んでいるわけだ。
なお、アルスが閲覧していたデータではアースリィガンダムが
PFF-X7Ⅱ/U7 ユーラヴェンガンダムの
ビームシュートライフルU7を装備していたのは、出撃直後ミカミ・リクとチャンプとの戦闘の余波でアースリィのビームライフルの銃身が破損し、その時持ち込んでいた
ウラヌスアーマーから銃身を射出して装着してたため。
アルスアースリィガンダムはそのデータのコピーであるため、アースリィガンダムのようにベーシックスタイルだが、武器が狙撃にも対応しているのは、「偶然武器が壊れて狙撃仕様の装備に換装したアースリィガンダム」を設計の参考にしているため。
極めて限定的であるが、アルスにしてみればそのアースリィこそが合理的な機体なのだろう。
【余談】
デザインは海老川兼武氏。コアガンダム系共通でデザインを行っている。
最終更新:2022年01月15日 22:53