「コアチェンジ…ヴィーナス トゥ サターン!!」
【詳細】
工具と重機をモチーフとした武装を持ち、圧倒的なパワーで相手を粉砕することをコンセプトにビルドされている。
サターンアーマーには出力向上デバイスが組み込まれており、装着することで機体出力を大幅に増大させる。
それによってあらゆる角度から重い一撃を叩き込むことが可能。
脚部にはローラーを装備し、重装備ながら地上における機動性も十分に備える。
ヴァイスプライヤで固定した相手を
ブレーカドリルで貫くという力任せの戦法を行うが、これはこのアーマーが「ナノラミネートアーマー」を有する
ガンプラとの戦闘を想定して設計されていることによる。
ナノラミネートアーマーは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する技術であり、簡単に言えば「銃撃が通りづらい装甲」。
鉄血世界のMSはナノラミネートアーマーが基本装備となっているが、サターンアーマーにも使われているらしく、ブレーカドリルを回転させてビームを弾くシーンが確認できる(これについてはヒロトが
GPD時代からガンプラを使っていたことから、対ビームコーティングは必須の基礎工作として仕上げているのではという意見も)。
高い出力を活かして相手に肉薄、プライヤで動きを封じ、しかる後ナノラミネートアーマーの弱点である至近距離からの物理攻撃で仕留めるというのがサタニクスガンダムの戦い方なのである。
ブレーカドリルはかつて
PFF-X7/V2 ヴィートルーガンダムが装備していたことが第19話で確認されており、アーマーの作成順を考慮して「ヴィートルーが重装備タイプとして作られた後、鉄血系MS用のサタニクスが作られたため武装が横移動した」か、もしくは「火力が必要になったためドロップ報酬のビームキャノンをビルドした際にヴィートルーを砲撃型に改め、ドリルとプライヤを扱う新たなアーマーとして制作した」ということも考えられる。
同じく接近戦特化のアーマーとして
マーズアーマーが存在しているが、あちらは反応速度を高めたスピード戦(相手の攻撃を避けつつ斬っていく戦い方)がメインなのに対し、こちらは近づいてきた相手を捕まえて確実に仕留める設計のため運用法自体が真逆。
ヒート剣を中心とした装備もナノラミネートアーマーには有効かもしれないが、確実性という点ではサタニクスのほうが上だろう。
一応NLAは高熱が弱点ともされているため、ヒート系の装備も有効である可能性はある。実際はオルフェンズにヒート系の武器は登場していない。まぁビーム兵器を弾いている以上、効果はうすそうではある。
「悪魔の名を持つMSに対抗するために作られていた」とHG説明書で紹介され、本編では第21話にて仕上げが行われているシーンが確認された。
そして第22話にてエルドラに持ち込まれ、暴走した
MSF-007SS ガンダムゼルトザームからシドー・マサキを救出するためのミッションに投入される。
【余談】
サタニクスという名称は、土星を意味するSATURNと、太陽系第6惑星から6を足して捩ったもの。
サターンとは悪魔の名でもあるため、そこから悪魔の名を持つ対ガンダム・フレーム用装備と設定されたと思われる。
ガンプラはサターンアーマーとサタニクスウェポンの分割販売。
サタニクスガンダム再現のためには別売りのユーラヴェンガンダムに付属するコアガンダムⅡ、もしくはアースリィガンダムなどに付属するコアガンダムが必要。
コアガンダムリゼ、アルスコアガンダムとのドッキングももちろん可能。
発売時期と登場時期がかなり離れてしまっているが、これはアニメ放送がコロナウイルス流行に伴う放送延期を受けたため。
アーマーフル装着状態での登場が第2期OPの映像および第22話のみ、しかも1分程度のごく僅かな出番実質一度のみという扱いながらも、ヴィートルーガンダムにリミテッドチェンジで装備を提供、ゼルトザームへのとどめという印象的な活躍シーン、鉄血系MSメタというマニアックな機体設定故にファンからの人気は高い……のだが、劇中再現のためにはまずユーラヴェンガンダムのHGキットを購入しなければならない。
ユーラヴェンガンダムのキット自体が品薄である上に、先にアーマーとウェポンを用意しておこうという人も多いようで、今現在コアガンダムⅡとサターンアーマーを揃えるのは難しい。再販を待とう。
放送終了後カラーリング違いではあるがコアガンダムⅡが単体発売されることとなったため入手難易度は若干下がった。
最終更新:2024年06月26日 00:40