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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

花影ワヤン3

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匿名ユーザー

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「おかえりなさいませ」
鈴を転がすような声。華やかな打ち掛け。長い黒髪。化粧をした顔。微かな香の匂い。
育ちの良さが伺える所作で頭を下げる政宗を、幸村は呆気にとられた顔で見た。
普段は男のような格好をしている。化粧といえば精々紅を差すくらいで、こんな風に
白粉を使うのを見るのは祝言以来だ。髪もかもじだろう。これも祝言以来だ。
いったい何の先触れなのだ。
「……何の、ご冗談にござるか」
「開口一番がそれかよ。たまには着飾りたかったんだよ」
すぐに砕けた口調に戻り、政宗は幸村を見上げてきた。
にこりと微笑む顔に、怒りや悲しみはない。
――そういうことを隠すのに長けていることを知っている。
「ただ今帰り申した。湯は、使えるか」
「たっぷり沸かしてあるぜ」
「では今すぐ」
政宗が女中に合図を送る。女中はすぐに風呂場に向かった。
「兵卒連中には握り飯と酒を配れでいいのか? 帰還の宴はどうするんだ?」
一応準備はできてるぜ、と屋敷の中に入った幸村を追いかけながら政宗は言う。
幸村は少し考え、勝ち戦ではないからいいと答える。槍を小姓に預け、風呂に向かう。
玄関から風呂までの廊下で、幸村は政宗から上田の様子を聞いた。慣れない場所で頼れる人もなく
困ってないかと思ったが、なんとか馴染もうとしているらしい様子が伺えた。
「雪が多かったから、結構な数の死人が出た。……毎年、そうなのか?」
「ああ」
そうか、と政宗の顔が僅かに曇る。ここも同じだな、と沈んだ声でつぶやいていた。
脱衣場に入っても、政宗はまだついてくる。女中が頭を下げて出て行った。
困った顔を隠さずに政宗を見ると、政宗は悪戯っぽく目を輝かせた。
「たまには背中を流したりしてもいいだろ?」
「駄目だ。今日は駄目だ」
戦場には色を売る遊女や男色相手の小姓がいたりもする。普通はそういった相手を抱いて
欲求を解消するのだが、幸村はそういった相手を全部拒んだ。妻以外のおなごや、
ましてや男など抱けぬと言えば、佐助が「まじめすぎー」と呆れ信玄が「頼もしい」と笑った。
とにかく、長い間女を我慢してきた。密室で二人きりになれば、自分を抑える自信がない。
「いいじゃねぇか。俺、結構そういうのうまいぜ?」
打ち掛けを脱ぎ、政宗は小袖にたすきをかける。綺麗な小袖がくしゃりとゆがむ。折角綺麗な着物なのに勿体無い。
「そうではなく。……汚い姿を見られるのは嫌でござる」
政宗はぽかんとした顔になり、それから笑った。けらけらと楽しげに笑う様子は、品がないのに気品を感じた。
「何女々しいこと言ってるんだよ」
着物を脱がせようと手が伸びるので払った。ぱん、と思ったよりもいい音がした。
気まずい空気が流れる。幸村は謝ろうと言葉を選ぶが、言うより前に政宗はたすきを放り投げ、
政宗は打ち掛けを羽織り直して背中を向けた。
「――Ah、分かった、分かったよ。一人で磨けよ」
衣擦れの音が遠ざかる。誰かとぶつかったらしく、茶碗が割れるような音が聞こえてきた。
詰めていた息を吐き出し、幸村は小袖の中から畳んだ手ぬぐいを取り出した。
手ぬぐいを開くと、山桜の花弁が零れた。掌一つで足りる量しかないが、行軍中の軍から
離れる訳にもいかず、これだけを集めるのが精一杯だった。
(このようなもので、喜ばれるとも思えぬが)
これを見られたくなかった。
見たら、政宗はきっと怒り出す。こんなもんで許せるか。そう叫ぶだろう。
幸村はため息を落とし、手ぬぐいを元通りに畳んだ。
春を閉じ込めた手ぬぐいから春の匂いが微かに香った。
花影ワヤン4

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