怜悧な眼差し、オクラな兜。
「長曾我部元親、極度の方向音痴のため、どこに行ったか本人でさえ解らないとのこと!」
「なっ……」
絶句する毛利に、取り巻く武将捨て駒Aが重々しく口を開いた。
「長曾我部め、とんでもないものを盗んでいきましたな……」
ぎ、と毛利が鋭く睨む。
「借金の証文はそのままぞ、さしたる被害などないわ!……おのれ長曾我部……」
海の彼方を睨む毛利を宥めるように、Aはなおも口を開く。
「いいえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました。──元就様の心です」
ひょうひょうと潮風が吹き込む。オクラ兜がふらふら煽られる。
平伏した男が顔を真っ赤にしたまま笑いを堪え、親指のサインで捨て駒武将Aぐっじょぶと無言のエールを送る。
捨て駒武将Aがにやりと男臭い笑みを浮かべ、つぶらな眼だけで意志を通じ合わせる。
そう、彼らは捨て駒の中の捨て駒、日本男児の熱い捨て駒魂を貫く素敵な毛利武将であった。
見よ、氷の面と名高いちびっ子も大きく息を吸い込んでいるではないか。
腹の底からむりやり出した声が出る。捨て駒魂が期待に震える。
「長曾我部元親、極度の方向音痴のため、どこに行ったか本人でさえ解らないとのこと!」
「なっ……」
絶句する毛利に、取り巻く武将捨て駒Aが重々しく口を開いた。
「長曾我部め、とんでもないものを盗んでいきましたな……」
ぎ、と毛利が鋭く睨む。
「借金の証文はそのままぞ、さしたる被害などないわ!……おのれ長曾我部……」
海の彼方を睨む毛利を宥めるように、Aはなおも口を開く。
「いいえ、奴はとんでもないものを盗んでいきました。──元就様の心です」
ひょうひょうと潮風が吹き込む。オクラ兜がふらふら煽られる。
平伏した男が顔を真っ赤にしたまま笑いを堪え、親指のサインで捨て駒武将Aぐっじょぶと無言のエールを送る。
捨て駒武将Aがにやりと男臭い笑みを浮かべ、つぶらな眼だけで意志を通じ合わせる。
そう、彼らは捨て駒の中の捨て駒、日本男児の熱い捨て駒魂を貫く素敵な毛利武将であった。
見よ、氷の面と名高いちびっ子も大きく息を吸い込んでいるではないか。
腹の底からむりやり出した声が出る。捨て駒魂が期待に震える。
「……我の半径五尺以内に近寄るな」
「もっ!元就様フラグが!フラグが立ったぞ!」
「期待以上だ!」
「すげぇぇぇ!次に出る時はおぉぉぅ……捨て駒よ………だな!」
「ああ、紛れもない元就様フラグだ!」
「ちゃっかり捨て駒全部に広げるな!俺のフラグだ!」
「捨て駒武将Aを中心に輪になって踊れぇぇっ!」
捨て駒がざわめく。毛利の細い目が捨て駒達を睥睨する。
「あぁっ!元就様と目があった!」
「妊娠か!?妊娠だな!すげぇ!頑張れ捨て駒D!」
「ああ!そんな元就様の子供を、僕は産みたいと思ってしまっ……ガバァ!」
無言で烈が壊が発が壁が大盤振る舞いされる。捨て駒達が景気よく吹っ飛ぶ。
「元就様のじゃんぷ攻撃もうええ、もうええですぞーっ」
「しあわせでした────────────────────────っ」
「期待以上だ!」
「すげぇぇぇ!次に出る時はおぉぉぅ……捨て駒よ………だな!」
「ああ、紛れもない元就様フラグだ!」
「ちゃっかり捨て駒全部に広げるな!俺のフラグだ!」
「捨て駒武将Aを中心に輪になって踊れぇぇっ!」
捨て駒がざわめく。毛利の細い目が捨て駒達を睥睨する。
「あぁっ!元就様と目があった!」
「妊娠か!?妊娠だな!すげぇ!頑張れ捨て駒D!」
「ああ!そんな元就様の子供を、僕は産みたいと思ってしまっ……ガバァ!」
無言で烈が壊が発が壁が大盤振る舞いされる。捨て駒達が景気よく吹っ飛ぶ。
「元就様のじゃんぷ攻撃もうええ、もうええですぞーっ」
「しあわせでした────────────────────────っ」
その日、沢山の捨て駒が日輪に捧げられた。
傷心のしおれ毛利元就がザビー教に入信するのは、この三月後である。
傷心のしおれ毛利元就がザビー教に入信するのは、この三月後である。




